仲間と共に、この理不尽な世界で頑張ります   作:ギラサメ

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戦闘シーンに時間がかかり、遅くなりました。


第10話 vsカイト&ヤナーク!目覚める時空竜!

 

狂三SIDE

 

「た、たかが劣等種!僕様とこの宝剣『グランディウス』にかないっこないんだよ!」

 

 そう言って私に剣を振り落とそうするエルフ種の男。それにしても宝剣なんて大層な物を。

 

「おかあさんに手を出すな!」

 

 しかし、ジャックが二振りのナイフで剣を防ぐ。

 

「ぐっ!この劣等種のガキがっ!」

 

「この!」

 

 妖精弓手が矢を放つが、エルフ種の男が下がり、直撃を免れる。

 

「同じエルフ種だと!」

 

 妖精弓手を見て驚くエルフ種の男。

 ベータとウェンディもブルーアイズから降りる。

 

「また劣等種にエルフ種だと!?何なんだコイツら!」

 

 私達を見て驚くエルフ種の男。

 まぁ、そんなことはどうでもよく私は襲われている面々を見る。男の子が一人怪我をしていた。私は即カードを一枚出す。

 

「来なさい!ブルーアイズ・ホワイトドラゴン!」

 

 私達の場にもう一体のブルーアイズが出現する。

 

「ド、ドラゴンを出した!?」

 

 今度はダークエルフ種の男が驚く。

 

「ベータ。今すぐ彼らを連れてダンジョンを出て、この事をギルドに」

 

「分かりました。さぁ、早く」

 

 私が命令すると、ベータは襲われていた男女四人を連れてブルーアイズに乗る。

 

「カイトさん!逃がしてはいけません!」

 

「分かってる!」

 

 逃がしてはならないとベータ達を追うエルフ種のカイト。

 

「させません!刻々帝!」

 

 私は古銃を出し、足元に弾丸を撃って行かせないようにした。

 

「邪魔すんな!この劣等種!」

 

 私を宝剣で斬ろうとするカイト。

 

「させません」

 

 しかし、ディアブロが私の前に出て腕で受け止める。

 

「クルミ様を斬ろうなど私がさせません」

 

「そこをどけ!」

 

 宝剣でディアブロを斬ろうとするが、悉く防がれる。

 

「カイトさん!早くしないと行ってしまいます!」

 

「ちっ!グランディウス!」

 

 ダークエルフ種の男に言われ、ディアブロから距離を取るカイト。彼が宝剣を掲げると無数の剣先が出現し、発射した。

 

「カウンター罠『攻撃の無力化』!」

 

 でも、私が発動したトラップで、発射された無数の剣先を防ぐ。

 

「なっ!?」

 

「そんな馬鹿な!?」

 

 驚くダークエルフ種の男とカイト。私はベータ達を乗せたブルーアイズの方を見るともう見えなかった。

 

「どうやらもう行ってしまったようですね。ギルドに伝わるのも時間の問題でしょうね。『冒険者殺し』さん?」

 

 私はそう言って二人に笑みを浮かべる。

 

「まずいですよ!グランディウスも見られています!ギルドに我々の特徴を報告されればエルフ女王国にも伝わりますよ!」

 

 大声を上げて慌て出すダークエルフ種の男。

 

「そうなれば……カイトさんが盗み出した宝剣『グランディウス』の回収。自国の汚名を払拭するためエルフ女王国最強の戦力『白の騎士団』を送り込んできますよ!」

 

「クソ!あの忌々しい団長が乗り込んでくる……!」

 

「団長はレベル3000を超えていると聞きます。そんな団長がレベル2000の団員達を連れて乗り込んでくる……それぞれグランディウスのような武器を持って……」

 

 この二人の会話を聞く限り、どうやら冒険者殺し以前に相当な事をやらかしたようだ。おまけにあの宝剣が盗んだ物なんて。

 

「ありえない!何で僕様がこんな目に遭わないといけないんだ!それもこれも……」

 

 私を見るカイト。

 

「お前のせいだ!このクソ劣等種!」

 

 私を斬りかかろうとするカイト。それに何で私のせいなんですの?

 

「五の弾!」

 

 私は五の弾を込め、自身にヘッドショットする。

 

「死ね!」

 

 私を斬ろうとするカイト。

 

 しかし

 

「おっと」

 

「なっ!?」

 

 それをなんなく躱した。

 

「この!」

 

 また斬ろうとするが、それもなんなく躱す。それ以降も続けて躱し続けた。

 

「何故?何故だ!何故だ!何故だ!何で斬られないんだ!」

 

 流石に相当イライラしたようですね。

 

 では、ここでネタばらし。

 

「そんなの見たからですよ……」

 

 私は笑みを浮かべて言う。

 

 

 

 

「未来を」

 

「は?」

 

「何を言ってるんだこの人種?人種にそんな事ができるはずが」

 

 私の言った事に信じられない表情になるカイトとダークエルフ種の男。

 

「それが出来るんですよね私には。貴方の剣の軌道がどこに来るのかを未来視したんですよ。貴方の剣が私に当たらないのもそのためですよ」

 

「「……」」

 

 私がそう言うと驚きの表情をする二人。

 

「嘘だ……嘘だ!嘘だ!嘘だ!そんなのありえない!」

 

 私に宝剣を振り落とそうするカイト。

 

「おかあさん!」

 

 しかし、ジャックがナイフで防ぐ。

 

「ウェンディ!」

 

「はい!天竜の翼撃!」

 

 ウェンディが両腕から風を放出し、カイトを吹き飛ばす。

 

「ぐはっ!ガハっ!」

 

 吹き飛ばされたカイトは地面を何度もバウンドして転がる。

 

「カイトさん!な、何なんですかあの人種?腕から風を?そんな事ができるはずが」

 

 ウェンディの魔法に驚きを隠せないダークエルフ種の男。

 

「こうなったら当方の実験体を!」

 

 ダークエルフ種の男が二体の異様な怪物を出した。

 

「如何ですか?素晴らしいでしょ?当方の研究により人種とモンスターを掛け合わせ作り上げた融合種ですよ」

 

 人種とモンスターの融合!?

 

「あ、あああっ」

 

「なんてことを」

 

 あまりの姿にウェンディが震え出す。妖精弓手は怒り出す。

 

「こちらはダークエルフ孤島に生息する特殊なロックリザードとの融合。そしてこっちはここで採れた新鮮なトロールと融合させました」

 

 ダークエルフ種の男が二体の怪物の説明をする。

 

「両者とも飛躍的にレベルが向上し、人種の成長限界を凌駕する事に成功したのです。ただ複数の人種を用いないと安定しないのが問題です。将来的には一個体での完成を目指し、合成した魔物の外的特徴など表に出ないようにしたいのですよ」

 

 説明するダークエルフ種の男。聞いてるだけでイライラしてくる。

 

「当方の研究は人工的に種を融合し成長限界を突破させ、『ますたー』や『さぶますたー』のような規格外のレベルの強者をこの手で作り出す事。そのためにはもっともっと人種を使い、実験を重ねなくてはいけないのです」

 

 ブチっ!

 

 この瞬間、私の中で何かが切れた。

 

「何が研究ですか……何が実験ですか。貴方のしてる事は最早そんなものではありません!ただの人殺しです!この愚か者!」

 

「おや理解できませんか?まぁ、劣等種には分かりませんよね」

 

「黙りなさい!貴方のしている事など理解する気もない!ブルーアイズ!」

 

 私は怒りながらブルーアイズに命じる。

 

「そこにいる気色悪い化け物を蹴散らしなさい!滅びのバーストストリーム!」

 

 ブルーアイズが放った滅びのバーストストリームが化け物に直撃する。

 

 しかし

 

「何!?」

 

 化け物は倒されず再生した。

 

「あはは無駄ですよ!その程度では実験体を殺すのは不可能です」

 

 チッ!厄介なものを。どうすれば……

 

「っ!?」

 

 この時、私の頭の中にある竜の叫びを聞いた。そうですかお力添えをしてくれるのですね。私は二枚のカードを出す。

 

「私は『星間竜パーセク』、『限界竜シュヴァルツシルト』を召喚!」

 

 私は二体のドラゴンを召喚する。

 

「無駄ですよ。そんなものを出したところで」

 

「それはどうですかね?私はパーセクとシュヴァルツシルトでオーバーレイ!」

 

 二体のドラゴンが光り輝く。

 

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

 輝く二体のドラゴンが空へ。

 

「宇宙を貫く雄叫びよ!遥かなる時を遡り銀河の源より甦れ!顕現せよ、そして我を勝利へと導け!No.107!」

 

 空から黒い四角錐が降り、やがてそれは変形し、竜へと姿を変える。

 

「銀河眼の時空竜(ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン)!」

 

 ミザエルのエースドラゴン、ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴンが姿を現す。

 

「な、何ですかこのドラゴン!?しかし、そんなものを出しても当方の実験体には」

 

「まだです!私は『融合』を発動!」

 

「ゆ、融合!?」

 

「ブラック・マジシャンとバスター・ブレイダーを融合!超魔道剣士ブラック・パラディン!」

 

「はっ!」

 

 ブラック・マジシャンとバスター・ブレイダーが一つになり、新たな剣士へと姿を変える。

 

「あ、ありえない。人種にこんな事ができるはずが」

 

 驚くダークエルフ種の男。

 

「しかし、そんな事をしたところで無意味ですから」

 

「それはどうかしら?タキオン・ドラゴン貴方の力を見せなさい!タキオン・トランスミグレイション!」

 

 私が命ずると、タキオン・ドラゴンが光の玉を食い、四角錐になり、光り輝く。やがてまたドラゴンの姿に戻る。

 

「何ですか今のは?しかし、そんな事をしたところで」

 

「ブルーアイズ、タキオン・ドラゴン!今度こそあの化け物を葬りなさい!滅びのバーストストリーム!殲滅のタキオン・スパイラル!」

 

 ブルーアイズとタキオン・ドラゴンが化け物へ攻撃する。

 

「だから、無駄だと言うのが……えっ?」

 

 二体の化け物は再生せず、二体とも息耐えた。

 

「ば、馬鹿な。当方の融合種は完璧なはず」

 

「残念ですが、貴方の融合種はタキオン・ドラゴンの力で封じさせていただきました。さぁ、お覚悟はよろしくて?」

 

 私がそう言うとたじろぐダークエルフ種の男。

 

「このクソ劣等種が!」

 

 その時、吹き飛ばされていたカイトが戻ってきた。

 

「『ますたー』の血を引く子孫で将来の英雄 勇者となる神の血筋を存在『さぶますたー』の僕様を馬鹿にした事を後悔するがいい!」

 

 そう言ってグランディウスを高く掲げるカイト。

 

「このグランディウス最大最強の技『巨剣グランディウス』で!」

 

 グランディウスから巨大な光の剣が現れる。

 

「死ぃねえええッ!」

 

 そのまま私に振り落とされる。

 

 ズドォオオオオオオン!

 

 激しい轟音が響き渡る。

 

「ハハハハハハ!所詮クソ劣等種!勇者である僕様には勝て「それはどうかしら?」は?」

 

 煙が晴れると、そこにはピンピンしている私がいました。

 

「な、何故?何故無事なんだ!グランディウスの最大最強の技を受けて!」

 

 信じられない目で私を見るカイト。

 

「私は攻撃を受ける直前、ドレインシールドを発動させました。そのおかげでご覧の通りピンピンしてます」

 

「なっ!?」

 

「それだけではありません。ドレインシールドの力により貴方の技の力を吸収させていただきました」

 

「そ、そんな」

 

 動揺するカイト

 

「さて、こんな茶番はもう終わりにしましょう」

 

 私は一枚のカードを手に取る。

 

「魔法カード『拡散する波動』!お行きなさいブラック・パラディン!」

 

 ブラック・パラディンの持つ剣に魔法が集まる。

 

「待て!待て!許してくれ殺さないでくれ!何でも話す!罪も償う!だから、だから!」

 

 命乞いですか。勇者と名乗る者が情けない。

 

「超・魔・導・烈・波・斬!!!」

 

「「ギャァアアアアアアッ!!」」

 

 ブラック・パラディンから放たれた斬撃がカイトとダークエルフ種の男を斬り裂く。

 

「所詮、貴方は流れ星。落ちる運命でしたのよ。さて……」

 

 私はある方向に目を向ける。

 

 そこには黒いローブの少年、黄金鎧の男、褐色肌で銀髪の女がいた。

 

「やっとお会いできましたね。ライト君」

 





如何でしたか?

次回、狂三とライトの対談
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