遅くなりました。
狂三SIDE
「さぁ、始めましょう。私達の対談を」
コンコン
「おや?」
ライト君との対談を始めようとしたら、ドアがノックされた。
「狂三さん、お茶とお菓子をお持ちしました」
トールの声が聞こえた。
「入ってきてください」
私がそう言うとトールとリーネットがお茶とお菓子を持って入ってきた。
「どうぞ」
「ありがとうございます。トール」
「どうぞお召し上がりを」
「ありがとう」
「うむ忝い」
「どうも」
トールが私とディアブロに、リーネットはライト、ゴールド、ネムムに紅茶を差し出す。
「では、ごゆっくり」
そう言って二人は出て行った。私は紅茶を飲む。
「ふふふ。いつもながら美味しい」
「はい」
私とディアブロは紅茶を評価した。
「皆さんもお召し上がりになっては」
私に言われ三人は紅茶を飲む。
「美味い」
「うむ中々の味だ」
「美味しい」
気に入ってくれたようです。そう思いながら私は菓子を摘む。
「美味。さて、そろそろ話しを「先に礼を言わせてほしい」はい?」
話しをしようとしたらライト君が遮る。礼とは?
「ミヤちゃん達を助けてくれてありがとう」
あぁ、冒険者殺しに襲われていた子達ですか。ミヤちゃんとその兄のエリオ、仲間のギムラとワーディ。
「いえ、そんな。彼らが助かったのは私達が偶然冒険者殺しに遭遇したからです。それとウェンディのおかげでもありますから」
もし、あの時ウェンディが感じ取れなかったら、四人は無事で済まなかっただろう。私達も四人に礼を言われたし。
「吾輩からも礼を言わせてほしい。狂三嬢達には感謝している」
「私からも言わせてほしい。本当にありがとう」
ゴールドとネムムさんからも礼を言われた。
「どう致しまして。では、話しを「質問していいか?」何でしょう?」
ライト君から質問が。
「サーシャを襲ったのは君なの?」
あら、そう来ましたか。
「そうだと言ったら?」
「返答次第による。何故サーシャを襲った?」
「……貴方を誘き出す為です」
「誘き出す為?どういう事だ?」
「こうやって貴方と話し、貴方に協力して友好な関係を築きたいからです」
「何故そんな事を?」
「奈落で貴方とガルーの会話を聞いたからです。レベル9999の貴方と国々と争う、そんな人を野放しに出来ると思いますか?」
私はライト君への質問に答えていった。
「その後ベータとディアブロに頼み、貴方と種族の集いの情報を集め、今回のサーシャ襲撃を実行しました。他の私の仲間もサーシャとガルー以外の種族の集いのメンバーがいるとこに行かせました」
「……話は分かった。それで僕と関係を結んで何を望んでいる?」
「……仲間との平穏。ただそれだけです」
「……仲間との平穏」
「私にとって彼らは仲間で家族みたいなものです。そんな彼らとの平穏は私にとってはかけがえのない日常なのです」
私はライト君に関係を結ぶ理由を話す。
「まぁ、貴方にとっては私達は君が嘗ていた種族の集いと似ているので嫌な気分になると思いますけど」
「……確かに君達は種族の集いと似ている。最初はみんな優しかったよ。でも、あの日僕は信じていた仲間達に裏切られた。君達を見てあんなだったら良かったって思った」
「……」
「ライト様」
顔を伏せるライト君。そんな彼らを心配するゴールドとネムム。これは余計な事をしてしまいましたか。
「嫌な事を思い出させて申し訳ございません」
私はライト君に謝る。
「この話はなかったことに「でも」はい?」
私はこの話をなかったことにしようとしたらライト君が遮る。
「君達は君達だ。僕が憎いのは裏切ったアイツらだ」
そう言ってライト君が立ち上がって手を差し出す。
「あんな事を言ってしまった僕にも非がある。だから、約束しよう。君達の平穏と日常を」
「では」
「君と関係を結ぼう」
「はい」
私はライト君と握手を交わす。
「よろしく頼むぞ!クルミ嬢!」
「よろしくクルミ」
ゴールドとネムムによろしくされる。
「じゃあ皆にも君と君の仲間達を会わせよう」
ん?皆?
「君の仲間達を全員ここに来させて」
「分かりました。ディアブロ」
「はい」
私とディアブロは応接室を出て、皆を呼びに行った。
数分後
「連れて来ました」
他の仲間を連れて、応接室に入る。
「あぁ、痛てて」
その中の一人カイジンが頭を押さえていた。
「全く馬鹿な事をして飲み過ぎるのがいけないんですよ」
私は彼に呆れながら言った。
「そこのドワーフ何があったんだ?」
ゴールドが聞いてきた。
「一悶着があって、それで酒を飲み過ぎたのです」
「そういえば言っていたね。何があったの?」
ライト君が聞いてくる。
「ナーノと取っ組み合いの喧嘩をしてしまったらしいのです」
「ナーノと……だと?」
ライト君の表情が険しくなる。ドワーフ種ナーノは種族の集いの一人でライト君の復讐相手の一人でもありますしね。
「いや〜あまりにもアイツの事が許せなくてな。つい」
「ついじゃありませんよ」
私は呆れながら言う。
「……まぁ、いいよ。取り敢えず移動するよ」
そう言うとライト君がカードを出した。何を?
「『転移』『解放』」
すると、床に魔方陣が展開し、光り輝く。思わず目を瞑る。
そして目を開けると
「ここは?」
私は辺りを見渡す。私の仲間は全員いる。
「えっ?」
私は思わず目を見開く。そこにはモンスターや兵士や色々な人が数え切れないくらいたくさんいた。何これ最早これは軍隊と言うより国家みたいな。
ライト君は玉座のようなとこに行き、そこに座った。
「皆に言う事がある。今日、僕はそこにいる女とその仲間と手を組み、友好的な関係を結ぶ事になった」
ライト君がそう言うと周りがざわつく。
「いきなりでびっくりするけど、これは決まった事だ」
そう言うとライト君が私をここに来るように促す。私はライト君がいる玉座に。私が玉座に着くと、ライト君が皆に言うようにと。
「ここにいらっしゃる皆様方、私は狂三と申します。この度はライト君と協力し、友好的な関係を結ぶ事になりました。私の仲間共々よろしくお願い致します」
私は皆に自己紹介を終えると、ライト君と握手をする。
パチパチパチパチ
ここにいる皆が拍手をする。
「これからよろしく」
「はいこちらこそ」
こうして私はライト君と協力関係を結ぶ事が出来た。
ライト君と協力関係を結んだその日の夜
「またここですか」
私はまた何もないとこにいた。
「でも、サーシャ復讐計画には丁度良いですね」
さて、誰に致しましょう?
おまけ
「あたいはナズナ!さいきょーだぞ!」
「ナズナさんですか。よろしくお願いします。元気な娘ですね。ミリムみたいです」
「ミリム?」
「私の仲間です」
「呼んだ?」
ミリムが現れる。
「あら丁度良いとこに。ナズナさんこの方がミリム、私の仲間です」
「はじめまして、ワタシはただ一人の『竜魔人』にして『破壊の暴君』の二つ名を持つミリム・ナーヴァだぞ」
「『竜魔人』?『破壊の暴君』?何だそれ!カッコいいな!私はナズナ!さいきょーだぞ!」
「ナズナか。よろしくなナズナ!私達は今日からマブダチだ!」
「おう!」
がっしりと握手をするナズナとミリムだった。
如何でしたか?果たして狂三は誰を選ぶのか?
次回あたりから何人か出るかもしれません。