何とか出来ました。
では、どうぞ。
狂三SIDE
「よっ」
扉を出るとそこは一面の野原だった。ここが異世界か。全員が出終わると扉は消えてしまった。
「それでこの後、どうするのだ?」
ミリムが質問する。この後ねぇ……
「やはりお金ですね。生きていくには先立つものが必要ですからね」
「でしたら私が、街を探しましょう」
ディアブロがそう言うと翼を生やし、空へ飛んで行った。待っている間、皆とお喋りをする。
「あれそういえば、猗窩座、堕姫、妓夫太郎。貴方達、陽の光大丈夫?」
「いや、特に」
「私も」
「俺も」
マジか。
「クルミ様」
ディアブロが戻って来た。
「あちらの方角に街らしきものを見つけました。ここから距離はありますが」
ディアブロが指差す。あそこか。
「距離ですか」
「でしたら私にお任せください!」
そう言うとトールが巨大なドラゴンに変身した。
「私に乗ればひとっ飛びです!』
成る程、その手がありましたか。私達はトールの上に乗る。
「では、行きますよ!」
トールが私達を乗せて飛ぶ。ただ……
「ひゃぁああああああ!」
「クリィイイイイイイ!」
早すぎるよ!一歩間違えたら落ちてあの世行きだよ!そんななんだかんで無事に到着した。
「まぁ、これは」
周りを見るとリカードのような獣人、妖精弓手とベータのようなエルフと色々な種族がいる。本当に異世界に来たんですね。
それにしても妙に視線を感じるのは気のせいでしょうか?まぁ、、、とにかく今はお金です。ここの人に聞いたら冒険者ギルドがあるみたいです。冒険者ギルド、異世界あるあるですね。
そして私達は例の冒険者ギルドに着いた。そこで冒険者登録を全員済ました。
「さて、登録を済ましたところで早速仕事といきましょう」
「おう!何するかな?」
リカードが掲示板を見る。ここには多くの仕事の依頼は張り出されている。
「これなんかどうや?」
リカードが依頼の紙を持ってくる。モンスターの討伐……オークですか。オークといえばゲームとかで見るあれですね。
「いいじゃないですか。私達の初陣には」
私はこの依頼を受ける事に賛成する。
「ワシらはこの依頼を受ける」
カイジンが依頼を見せる。ふむ、素材採取ですか。
「それなら別々にしましょう。カイジン達には一応誰かを」
「それでしたら私が」
リーネットが名乗り上げた。
「はい!はい!私も!」
堕姫も手を挙げた。まぁ、良いでしょう。
「少しよろしいでしょうかクルミ様」
「ディアブロ?」
「私とベータは別行動を取らせていただきます」
別行動?一体何を?
「まぁ、良いでしょう」
そんなこんなで、私、リカード、妓夫太郎、妖精弓手、猗窩座、ミリム、トール、オルフェーヴルがオーク退治。
カイジン、ドワーフ三兄弟、リーネット、堕姫が素材採取。
ディアブロ、ベータが別行動となり、依頼の場所へ向かう。
「ここですね」
私、リカード、妓夫太郎、妖精弓手、猗窩座、ミリム、トール、オルフェーヴルのオーク退治組は目的の場所に着いた。
「早速、お出ましだ」
猗窩座が言うと、複数のオークが出て来た。
「では、参りましょう。おいでなさい、刻刻帝!」
私の真後ろに巨大な時計塔が出現する。手には二丁の古銃が出現する。
「一の弾」
短銃に弾丸が込められると、それを自身の頭にヘッドショットする。一体のオークが私に突撃してくる。
しかし、私は一の弾の力で素早く躱し、後ろに回り、奴の頭を蹴る。蹴られた其奴は地面に顔を突っ込む。
「では、さよなら」
そのまま長銃で奴の頭に撃ち、絶命した。
「やるやないか嬢ちゃん。ワイらも負けられへんな」
「いくぞ、術式展開 破壊殺・羅針」
「取り立ててもらうぞ。この豚が」
リカードは大剣を構え、猗窩座は地面に術式を展開、妓夫太郎が二振りの鎌を出す。
「オラァッ!」
「破壊殺・空式!」
「血気術・飛び血鎌!」
リカードは大剣を大振りして、オークを斬る。猗窩座は拳圧を放つ。妓夫太郎は血の斬撃を放つ。
「皆さんやりますね。では、私達も」
「うむ、いくぞ」
「よし、やるぞ!」
「いいとこ見せる」
トール、オルフェーヴル、ミリム、妖精弓手が構える。
「今日の夕飯は豚の丸焼きです!」
トールは口から火を吹き、オーク達を丸焦げにする。
「余に楯突くなど、身の程を知れ!」
オルフェーヴルはオークに強烈な蹴りを噛ます。
「おりゃッ!」
ミリムは拳でオークを一撃で吹き飛ばす。
「ふん!」
妖精弓手はオークの頭に正確に矢を射抜く。
「皆さん、やりますね。私も負けられません!」
その後も皆でオークを討伐していく。その時
ズシーン!
「っ!?」
突然、大きな揺れを感じた。すると、先程、戦っていたオークとは倍の大きさのオークが現れた。
「大きいですね。ですが……七の弾!」
巨大オークに弾丸を撃つと時が止まったかのように動きが止まった。
「どんなに大きなものでも、止めてしまえば意味がありませんの。折角なのでこれを使ってみましょう」
私は遊戯王カードを出す。
「なーにかな?なーにかな?」
私はカードを一枚引く。
「ほぉ、これは」
私は引いたカードを見て笑みを浮かべる。
「現れなさい、黒き魔術師!」
私が叫ぶと、紫色の衣装を纏った魔術師が現れた。
これこそ、初代主人公・武藤遊戯のエースモンスター。
「ブラック・マジシャン!」
ブラック・マジシャンが私の目の前に。あぁ、あのブラック・マジシャンが私の目の前に。
「嬢ちゃん?」
「何浮かれてんだテメェ!」
リカードと妓夫太郎に言われ、正気に戻る。
「お行きなさい、ブラック・マジシャン!黒・魔・導!」
ブラック・マジシャンが自身が持つ杖から魔法攻撃で巨大オークを仕留めた。
「あぁ、素晴らしい」
また思わずうっとりする。
その後、無事、オーク討伐の依頼を完了し、ギルドに戻る。丁度、カイジン、ドワーフ三兄弟、堕姫、リーネット、ディアブロ、ベータもギルドにいて合流した。そして、ギルドからたっぷりとお金を貰えた。
「今日は無事に初陣を終えたので祝勝会といきましょう」
「では、腕によりをかけて今日はとびっきりうまいものを作りましょう!」
「わーい!ごちそう!ごちそう!」
トールが気合いを入れると、ミリムは大はしゃぎ。それを微笑ましく見てると、前から獣人の三人組が歩いて来た。私はぶつからないよう、避ける。
「イテテテ。おい、今ので骨が折れちまった。どうしてくれるんだ?」
声をかけられた。でも……私達は何事もなかったかのように歩く。
「おい!無視してんじゃねぇ!この劣等種(ヒューマン)が!」
獣人の一人が私に掴みかかろうとする。
しかし……
「なっ!?」
その腕が私に届くことはなかった。何故なら……
「この野良犬風情が、クルミ様に掴みかかろうとは」
ディアブロがその腕を掴んでいたこと
「身の程を知れ」
「ゴフッ!?」
ディアブロの拳が獣人の腹に炸裂する。そのままその獣人は勢いよく吹っ飛ぶ。それを見た残り二人の獣人は驚いている。
「おい。まだ嬢ちゃんに手出すんやったら、ワイが相手になるで」
そう言うとリカードは二人の獣人を睨みつけ、ゴキゴキと関節を鳴らす。
「お、お前!同じ獣人種のくせに何であんな劣等種と一緒にいる!」
「そ、そうだ!何であんな劣等種と!」
ん?私がリカードと一緒にいるのがそんなにおかしいのでしょうか?
「は?ワイが誰と一緒にいようと、ワイの勝手やろう。テメェらに言われる筋合いはないで」
リカードがそう言うと二人の獣人は開いた口が塞がらなかった。
「今すぐこの場から立ち去れ。見ていて不愉快だ」
今度はオルフェーヴルが睨みつける。
「あぁ、何言い『ズドン!』っ!?」
オルフェーヴルが勢いよく足を地面に踏みつける。
「聞こえなかったのか?今すぐ去れ!」
「「ヒェエエエエエエ!」」
余程恐ろしかったのか、二人はそのまま走り去っていた。
「ふん、全く」
「まぁまぁ」
私はオルフェーヴルを落ち着かせる。
「では、参りましょうか」
その後、私達は宿で宴を開き、飲み、食べまくりました。
こうして異世界での1日目を終えました。
ですが、とあるダンジョンで大きな勢力が産声をあげようとは私は知る由もなかった。
如何でしたか?
次回あたりでライトと会うかもしれません。