なんとか出来ました!
ここで補足ですけど、狂三がモンスターを召喚する際、モンスターは何体でも召喚可能(レベル5以上でもリリースなしで召喚可能)。ペンデュラムでも可能だが、それではレベルが限られる。
融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンク、儀式など特殊な条件が必要なモンスターは条件に従わないといけない。神などの伝説級でも。
狂三SIDE
「またお会いしましたね。庶子のサーシャちゃん」
部屋に入る私の姿を見て、睨むサーシャとミカエル。
「な。何でアンタがここに!」
「そんなの決まっているでしょう。ライト君に協力して、貴女に復讐するためですよ。それにしてもライト君が生きていたのは私にとっては喜ばしいものでした」
「僕も彼女が僕のために動いてくれたのは嬉しかったよ。再会して、話をしたら喜んで了承してくれたよ」
サーシャの質問に私とライトが答える。私が最初に彼女を襲撃した際、ライトの知り合いだと言ったので、それに合わせるよう、事前に打ち合わせをしている。
「さて、おやりなさいサンダール!」
「御意!宇宙忍法・自在縄!」
「キャっ!」
「「リーファ(殿)!」」
サンダールが手から光のロープを出し、リーファに巻き付け、そのまま素早く彼女を攫う。
「彼女は人質になってもらいます」
「この劣等種の小娘が!リーファを返しなさい!」
私が言うと、サーシャがこちらに突っ込んでくる。ですが……
「考えなしに突撃してくるとは、愚かですね」
「キャーッ!」
スフィンクスが腕のウィズダムカノンを発射し、サーシャを吹き飛ばす。
「無駄な体力を使わない方が身のためですよ。それと別に彼女に危害を加えるつもりはありません。もし、貴方達が私達に勝てば彼女を解放します。貴方達が変なマネをしなければ」
「ぐっ!サーシャ殿、ここはリーファ殿の為に彼女に従いましょう」
「チッ!」
私の言葉にミカエルとサーシャが渋々従った。
「素直でよろしい。サンダール、トール、彼女と一緒に下がってください」
「御意」
「分かりました!」
サンダールとトールがリーファを連れて後ろに下がる。その際、リーファと目を合わせる。
「サーシャ殿、これを好都合と捉えるのです」
「ミカエル様」
「元『ますたー』候補に加え、ワタシ達に屈辱を与えた劣等種の首を挙げればエルフ女王国ワタシ達の発言力は更に高まります!そうすればワタシ達の間に将来生まれる娘が女王候補筆頭ですよ!」
ミカエルがサーシャに提案を出す。成る程、地位を良くするために私たちをね。
「で、ですが」
「落ち着いてくださいサーシャ殿。『巨塔』を作り出した力は驚きですが、その未知の力は彼らを倒し聞き出せば良い事です。どんな力を得ても劣等種は劣等種。エルフ種の我々が怯えるほどの力を手にする事でなどあり得ませんよ」
「あら?その劣等種に手も足も出なかったのはどこの誰でしたっけ?フフフフフフ!」
「確かに!」
私とディアブロがミカエルの言った事に思わず笑いが出てしまった。
「黙れ!今のワタシ達には伯爵家秘蔵の品もある!今度はただでは済まん!」
「そうよ!今度こそあたし頑張ってあの意地汚く生きているライトと私達の名誉と顔の傷をつけた劣等種の小娘をぶち殺す!」
ミカエルとサーシャが今度は負けないと宣誓する。それにしてもミカエルが言った伯爵家秘蔵の品、もしかしたらサンダールが言っていた幻想級の武具かしら?
「ライト!地下で芋虫のように隠れて生きていれば見逃したのに劣等種のくせに復讐なんて調子に乗ったから身を滅ぼすのよ!」
ライトに向かって叫ぶサーシャ。その次に私の方に目を向ける。
「そこの劣等種の小娘!こんな劣等種の為に復讐なんてするからこんな事になったのよ!今度はそうはいかないわよ!あたし達の手で二人ともに地獄に送ってあげるわ!その愚かさを悔いながら死になさい!」
私にもライト同様に叫ぶ。
「もう話は必要ないね」
そう言って立ち上がるライト。
「アオユキ、エリー。絶対に手を出さないでね」
「にゃー」
「畏まりましたわライト神様」
手を出さないようアオユキとエリーに命令するライト。
「ディアブロ、スフィンクス、ウェンディ貴方達も。でも、もしもの時はお願いします」
「畏まりました」
「えぇ」
「は、はい!」
私は両手に二丁の古銃を出し、ディアブロ、スフィンクス、ウェンディに命令する。
「「さぁ、復讐を始めようか(ましょう)」」
サーシャとミカエルに対峙する私とライト。
「あんたがどのくらい強くなったのか知らないけど、あたしもミカエル様に相応しい妻になるために鍛えたのよ。今のあたしはねレベル500を超えてるのよ」
「へーそうなんだ。頑張ったじゃないか」
サーシャの言った事に興味さなさそうにするライト。そのライトが私に目を向ける。
「でも、頑張ったのにそこにいるクルミに負けたじゃない」
「えぇ、そうなんですよ。私に顔面蹴られて鼻血をダラダラ流し、髪を斬られて絶望して、自分の夫にやられて……もう思い出しただけで笑えます。アッハハハハハハ!」
私はライトが言った事に思わずあの時の襲撃の事を思い出してしまい、笑ってしまう。
「そうなんだ。見たかったね君にやられるサーシャの無様な姿」
見たかったと言い出すライト。
「黙れ!黙れ!黙れ!今度はそうはいかないと言ったわよね!今のあたしにはこれがあるのよ!」
怒りながらサーシャが何かを出した。あれは……オカリナ?そのオカリナをサーシャが吹き、音を奏でる。一体何を?すると三つの魔法陣が展開され、何かが出てきた。
あれは……天使?三体の天使だった。一体目はメイスを持ったパワータイプの天使。二体目は盾を持った騎士タイプ。そして三体目は杖を持った魔術師タイプ。
「これこそ伯爵家秘蔵の幻想級!『天使のオカリナ』の力よ!この神々しい天使達に虫けらの如くぶち殺されといいわ!」
成る程、これがサンダールが言っていた幻想級の武具の正体。
「あたし達の愛の前に滅びなさい薄汚い劣等種め!」
サーシャが命令すると、パワータイプの天使が私とライトにメイスを振り下ろす。
「「おっと」」
しかし、私達は跳んでなんなく躱す。
「ふん!」
ドン!ドン!
私はパワータイプの天使に発砲する。しかし……
カン!
弾丸はパワータイプの天使の前に現れた騎士タイプの天使の光の壁によって防がれた。
「光の壁!?ライト君!」
「分かった!二体もろとも貫いてやる!」
ライト君が杖で二体の天使に突こうとする。騎士タイプの天使はパワータイプの天使を守ろうと盾を構え、また光の壁で防御しようとする。
だが……
「それがどうした」
バキャ!
光の壁と盾は破壊され、二体の天使が倒れる。
しかし、起き上がった二体の天使を見ると、騎士タイプの天使は両腕と盾が無くなっていて傷だらけ、パワータイプも同様に傷だらけ。
「ん?」
その時、魔術師タイプの天使の杖が輝く。すると傷ついた二体の天使がみるみる回復していった。
この三体の天使を見る限り、なかなかバランスが取れた天使のPTと見える。
こうなったら私はモンスターを召喚……いや、ブラック・マジシャンやブルーアイズなどの通常モンスター、融合やエクシーズなどの特殊な召喚のモンスターなど普通のモンスターでは分が悪い。こうなったらあの三体を。
「ライト君」
「何?」
「今からあの天使に対抗してある三体を召喚します。なんとかあの天使をお願いできますか?」
「……分かった。なるべく早くしてね!」
そう言って、三体の天使と戦う。私は三枚のカードを出す。
「あれは!止めなさい!」
サーシャが私に気づき、天使に命令させる。
「させないよ」
しかし、ライトが守ってくれた。よし。
「現れなさい!『クイーンズ・ナイト』、『キングス・ナイト』、『ジャックス・ナイト』!」
私の場に女剣士と二体の男剣士が現れる。
「は!何か出てきたと思ったら弱そうな騎士じゃない!そんなのではこの神々しい天使達に敵わないわ!」
三剣士を馬鹿にするサーシャ。
「それはどうかしら?私はこの三剣士を生贄にある者を召喚しますわ」
「ある者?」
「三剣士達よ!今こそ神を呼ぶ生贄となれ!」
私が一枚のカードを掲げると、三剣士がカードに吸収される。
「な、何が!?」
戸惑うサーシャ!
「出よ!空を統べる天空の神!『オシリスの天空竜』!」
私の場に赤い体の竜が姿を現す。
「キェエエエエエエっ!!」
「何よあれ!?」
「これは!?」
オシリスに驚くサーシャとミカエル。
「まだです!現れなさい!『Xーヘッド・キャノン』、「Yードラゴン・ヘッド』、『Zーメタル・キャタピラ』!」
今度は私の場に三体のメカが出現する。
「X、Y、Zよ!神の生贄となれ!」
私が一枚のカードを掲げると三体のメカが三剣士同様吸収される。
「見るがいい!出よ!全てを壊す破壊神『オベリスクの巨神兵』!」
私の場に青き巨人が姿を現す。
「オォオオオオオオっ!!」
「これは!?」
オベリスクの姿に目を見開くライト。
「まだまだ!トラップ発動!『メタル・リフレクト・スライム』!」
私の場に銀色のスライムが出現する。そのスライムが徐々に形を変えていく。その姿はオベリスクにそっくりだった。
「あの巨人にそっくり!?」
「まさかその三体で天使に対抗するつもりか?」
サーシャはオベリスクにそっくりなスライムに驚く。ミカエルがこの三体で天使に対抗するのかと聞く。
「そう慌てないでください。この『神・スライム』は一体で三体分の生贄になるのです」
「一体で三体……という事は!」
察するライト。私は一枚のカードを掲げる。
「『神・スライム』!神への生贄とおなりなさい!」
『神・スライム』がカードに吸収される。
「イウ アーク イル フェスイ ウレル ペフティー イル ヘクア セトゥ ネプ ケティ ネウ アンク ネウ プア ヘヌア ネフェリ トゥ エル ネウ クアトウ」
私は呪文を唱えた。
「何を言ってるのあの劣等種?」
「サーシャ殿!あれを!」
私の行動に首を傾げるサーシャ。だが、ミカエルがある物を見上げる。それは黄金に輝く球体だった。その球体は形を変え、竜の姿へとなる。
「起動せよ!全てを焼き尽くす太陽の神!『ラーの翼神竜』!」
「キェエエエエエエっ!!」
私の場に三幻神が揃った。
「あ、あぁ」
「何だこれは?」
あまりの光景に震えるサーシャと戸惑うミカエル。
「これは凄い」
目を見開くライト。
「さぁ、三幻神よ!あの愚かな天使達とエルフ種に神の裁きを!」
如何でしたか?狂三が三幻神を出しました。当初は生贄なしで出そうと考えましたが、三体の生贄にしました。
次回、三幻神対天使!発動グングニール!