仲間と共に、この理不尽な世界で頑張ります   作:ギラサメ

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少し戦闘シーンで時間かかりました。


第3話 ガルー死す

狂三SIDE

 

「お出でなさい、刻々帝!」

 

 私は刻々帝を発動する。

 

「うおっ!?何だありゃ!」

 

「あの劣等種のギフトか!」

 

 私の刻々帝を見て獣人種達が驚いている。

 

「だ、だが、所詮劣等種のギフト!大した事ない!それにたった劣等種四人「おい、嬢ちゃん!」えっ?」

 

「遅れてすまん」

 

 後ろからリカード、妓夫太郎、リーネット、妖精弓手、カイジンが来る。

 

「なっ!?同じ獣人種だと!」

 

「あれはダークエルフ種!」

 

「エルフ種だと!」

 

「ドワーフ種までいるぞ!」

 

 五人が現れた事に驚く獣人種達。

 

『な、何で五人があんな劣等種と?まるで俺がいた“種族の集い„みたいじゃねぇか』

 

『獣人種、ダークエルフ種、エルフ種、ドワーフ種が人種と一緒に?これじゃまるで』

 

 なんかあの獣人……ガルー?それと少年……ライト?が私達を見て目を見開いている。まぁ、本来、人種を嫌っているこの四種が人と仲良くしている事に驚いているのでしょう。ディアブロ、ミリム、堕姫、妓夫太郎も本当は人間じゃないけど。

 

「嬢ちゃん、何があったんや?」

 

「ここにいる獣人種達があの少年と女性を襲おうとしてたみたいです。さらに、私を人質にしようとしました」

 

 私はライトと隣にいる女性を指差しながらリカードの質問に答える。

 

「なら、一発シメなあかんな」

 

「仲間を人質にするなんて許せねぇなぁ。それに大人数で女、子供を襲うなんて奴らは皆殺しだ。取り立ててもらうぜ」

 

「これは少々躾が必要ですね」

 

「私の仲間に、狂三に手を出した?許さないわよ、この犬ども」

 

「嬢ちゃんや子供に手を出す。恥を知りな」

 

 リカード、妓夫太郎、リーネット、妖精弓手、カイジンが怒りを露わにし、獣人種達を睨む。

 

「あと、皆さん。あのガルーって獣人種はあの少年の獲物らしいのです。手は出さないように」

 

 私はガルーを指差しながら皆に忠告する。

 

「さぁ、来なさい。子犬ちゃん達」

 

「この劣等種が!」

 

「俺たちを怒らせたのを後悔させてやる!」

 

「やっちまおうぜ!」

 

 私の挑発に獣人種達が飛びかかってくる。数はガルーを除いて八人ですか。こっちは九人。

 

「あの、出来れば殺さない程度で」

 

 ライトがそう言ってきた。

 

「分かりました。では、参ります!」

 

 私達は獣人種達の群れに突撃する。

 

狂三SIDE OUT

 

 

「弱そうな劣等種だな!楽勝だぜ!」

 

「……」

 

 獣人種の一人が妓夫太郎に襲いかかる。

 

 ブシャっ!

 

 鮮血が舞い散る。

 

「なっ!?」

 

 獣人種の腹から。

 

「何が楽勝だって?」

 

 そこには二振りの鎌を構える妓夫太郎がいた。

 

 

 

「やるじゃないお兄ちゃん」

 

 妓夫太郎の戦いを見ていた堕姫が笑みを浮かべる。

 

「よそ見してる暇あるのか!クソ劣等種!」

 

 堕姫に飛び掛かろうとする獣人種の一人。

 

「ウゼェんだよ」

 

「えっ!?」

 

 堕姫が無数の帯を飛ばし、獣人種に襲いかかる。

 

「犬如きが私に楯突くんじゃないわよ!」

 

「なっ!?」

 

 帯の一本が獣人種の片腕を飛ばした。

 

「ああああああっ!」

 

「ふふふふ」

 

 悲鳴を上げる獣人種。それを見て笑みを浮かべる堕姫であった。

 

 

 

「この!この!」

 

 獣人種の一人が妖精弓手に腕を振り、爪で引っかこうとするが、彼女はそれを華麗な動きで躱し続ける。

 

「クソ!何でエルフ種が劣等種となんかと」

 

「生憎、私はそこらのエルフと違って人種が大好きなのよ」

 

 そう言って妖精弓手が高く跳躍して避けると、そのまま弓を構える。

 

「それ!」

 

「ぬおっ!」

 

 発射された二つの矢は正確に獣人種の両足を射抜く。

 

「ぐっ」

 

「フフン」

 

 地面に膝をつく獣人種。それを見て勝ち誇った笑みを見せる妖精弓手であった。

 

 

 

「フッ」

 

「……」

 

 こちらでは獣人種の一人とミリムが向かい合っていた。

 

「このオレが相手とは……運が悪かったな!」

 

 そう言ってミリムに突っ込む獣人種。

 

「死ね!劣等種のガキ!」

 

 引っ掻こうと腕を振り落とす。

 

 

 しかし……

 

「は?」

 

 その腕はミリムが左手で掴んでいた。

 

「誰が……」

 

 右手を構えるミリム。

 

「ガキだって!」

 

「グベっ!?」

 

 そのまま獣人種の顔面を殴る。獣人種はぶっ飛び、壁に激突する。

 

「アガガ……アガ」

 

 辛うじて生きている。

 

 

 

「この!この!」

 

 別のとこではリーネットと獣人種の一人が戦闘している。彼女は獣人種の攻撃を華麗な動きで躱し続けている。

 

「クソ!何でダークエルフ種が劣等種なんかと!」

 

「私を他のダークエルフと一緒にしないでほしいです」

 

 そう言ってリーネットは後ろに回り、獣人種の腕を掴む。

 

「フン!」

 

「ガっ!?」

 

 そのまま奴の肩を外してしまった。肩を外されてしまった獣人種はそのまま地面に倒れ伏す。

 

 

「死ねぇ!」

 

 獣人種の一人がカイジンに迫る。

 

「フン!」

 

 しかし、カイジンはそれを盾で防ぐ。

 

「なっ!?」

 

「あまり調子に乗るんじゃないぞ。この若造めが!」

 

「ガハっ!」

 

 そのまま奴の顔面を殴った。

 

「ったく。ワシらに会ったのが運の尽きじゃい」

 

 カイジンは倒れている獣人種に向かってそう言う。

 

 

「クソ!クソ!」

 

 獣人種の一人がリカードと戦闘中。獣人種が引っ掻こうと腕を振るが、リカードが大剣で防御している。

 

「何で!俺らと同じ獣人種が!あんな劣等種なんかと!」

 

 叫びながら攻撃する獣人種。それでも引かないリカード。

 

「ほんまにええ加減にせい」

 

 リカードが攻撃を大剣で払うと拳を構える。

 

「なっ!?」

 

「そんなに人種をいじめて何が楽しいんや!」

 

「ほげぇ!」

 

 リカードの拳が奴の顔面を捕らえた。その衝撃で吹っ飛ぶ獣人種。

 

「あがが……がが」

 

 

 

 

「一の弾!」

 

 狂三が一の弾を込め、自身にヘッドショットする。

 

「死ね!クソ劣等種!」

 

 狂三に迫る獣人種。

 

「フッ」

 

「えっ?」

 

 それを素早く避け、獣人種の後ろに回り込む。

 

「どこを狙っているんですの!」

 

「ガッ!」

 

 そのまま獣人種の背中に蹴りを入れる。

 

「フフフ」

 

 笑みを浮かべ、歩き出す狂三。

 

「舐めるな……舐めるなクソ劣等種!」

 

「っ!?」

 

 獣人種が勢いよく振り抜いた攻撃は狂三の片腕を切断した。

 

「あ、ああああああっ!」

 

 悲鳴を上げる狂三。

 

「ケケケ。所詮、劣等種は劣等種!俺らに敵う訳ねぇんだよ!」

 

 嘲笑う獣人種。

 

「……フフフ」

 

「あ?」

 

「なんちゃって!」

 

 驚くことに先程悲鳴を上げていた狂三が笑顔になっている。

 

「四の弾!」

 

 四の弾を込めると、またしても自身にヘッドショットする。すると、切断された狂三の片腕が彼女の元あったとこにくっついた。

 

「フフフフフフ」

 

「そ、そんな馬鹿な」

 

 手を開いて閉じている狂三を見て、信じられない獣人種。

 

「さて、今度はこちらです!」

 

 そう言って狂三が遊戯王カードを出し、一枚のカードを出す。

 

「私は魔法カード“融合„を発動!」

 

 彼女は更に二枚のカードを出す。

 

「私が融合するのは、月光蒼猫と月光紫蝶!蒼き闇を徘徊する猫よ!紫の毒持つ蝶よ!月の引力により渦巻きて新たなる力と生まれ変わらん!」

 

 青い猫の女獣人と紫の蝶の女獣人が渦の中で一つとなる。

 

「融合召喚!現れ出でよ!月明かりに舞い踊る美しき野獣!月光舞猫姫!」

 

「イヒ!ニャーオ!」

 

 狂三の前に二振りのナイフを持った踊り子の格好をした猫獣人が出現した。

 

「な、何だコイツは!召喚系の類か!」

 

 月光舞猫姫に驚く獣人種。

 

「お行きなさい!月光舞猫姫!」

 

「ニャー!」

 

 月光舞猫姫が勢いよく獣人種の方へ走り出す。

 

「ニャー!」

 

「ギャァアアアアアア!」

 

 そのまま奴の腹を二振りのナイフで切り裂いた。

 

「ニャー」

 

「フフフ」

 

 笑みを浮かべる月光舞猫姫と狂三。

 

「お見事です、クルミ様」

 

 ディアブロが褒め称える。

 

 

 

「う、嘘だろ」

 

 この光景にガルーは信じられなかった。

 

「フフフ。如何ですか?もう貴方の仲間は全員戦闘不能です。大人しく降参した方が身のためですよ」

 

 そのガルーに忠告する狂三。

 

「そうだね。彼女の言う通り降伏したらガルー」

 

 彼女に便乗するライト。

 

「ふざけんな!劣等種共が!」

 

 怒り出したガルーが玉のような物を出す。

 

「出でよ魔獣フェンリル!」

 

 その玉を勢いよく地面に叩きつけると割れて光出す。

 

「『獣魔球』高レベルの魔獣を封じたマジックアイテムだ。こいつを割ると俺の命令通りに動く高レベルの魔獣を召喚できる。一時間で消えるが、テメェらには十分すぎるぜ。豪邸数軒分のくそ高いアイテムをこんな奴らに使う羽目になるとは、くそが」

 

 そう言ってる間に狼の魔獣が姿を現した。

 

「ギャハハハ!俺様とっておきの切り札!レベル500のフェンリルだ」

 

 フェンリルの登場に笑い叫ぶガルー。

 

「まずはライト!お前からだ!どんなトリック使ったか知らねぇが、いい気になるなよ。さっき俺を殺さなかった事を後悔しろ!やれフェンリル!」

 

 しーん

 

「あ?」

 

 フェンリルに命令したガルーだったが、何も起きず、それどころか攻撃すらしない。

 

「おい!どうしたフェンリル!言う事聞け!こうげ……!?」

 

 攻撃をしないフェンリルを見るガルー。だが、フェンリルの状態にガルーが驚く。

 

「な、何だこれは!?」

 

 フェンリルが鎖で繋がれて身動きが取れなくなっていた。

 

「おいライト!何をした!」

 

「いや、僕は何も」

 

 ガルーは真っ先にライトを疑ったが、本人は全く何も知らない。

 

「フフフ」

 

 すると、狂三が笑い出す。

 

「残念でした!」

 

 彼女が一枚のカードを出す。

 

「罠カード“デモンズ・チェーン„!この鎖で貴方のペットを攻撃できなくしました」

 

 フェンリルに繋がれた鎖は狂三によるものだった。

 

「こ、こんな鎖、どうてことねぇ!フェンリル!そんなもんとっとと外しちまえ!」

 

「無駄ですよ。その鎖はどんな事をしても外すのは不可能ですよ」

 

 ガルーがフェンリルに命令をするが、フェンリルは鎖を外す事ができない。

 

「さて、お膳立てはこれぐらいにしましょう。さぁ、ライト君。次は、貴方の番ですよ」

 

 狂三はライトに向かってそう言う。ライトは狂三を見て頷く。

 

「そんなみずぼらしい野犬がフェンリルだなんて誤解されたら可哀想だ。だから特別に見せて上げるよ」

 

 そう言ってライトは一枚のカードを出す。

 

「『本物』ってヤツを。解放」

 

 ライトの持つカードが輝き出す。

 

「レベル9000『URカード神獣・始祖フェンリル』」

 

 ライトの側にガルー同様狼の魔獣が出現する。だが、その姿はガルーのより神秘的であった。

 

「まぁ、なんて神秘的なんでしょう」

 

 その姿に狂三はうっとりした表情になる。

 

「へぇー、いいじゃん」

 

「あっちより断然良いし」

 

 堕姫と妖精弓手もライトのフェンリルに感嘆する。

 

「始祖フェンリル、あの野犬を殺せ」

 

「オォン」

 

 ライトが命令すると、フェンリルは冷気を吐き、ガルーのフェンリルを氷漬けにした。

 

 ビシっ

 

 バキャ

 

 そのまま粉々に吹っ飛んでしまった。

 

「よくやった偉いぞ」

 

「ワン!オォン!」

 

 ライトがフェンリルを褒め、撫でる。フェンリルは嬉しかったのかご機嫌が良い。

 

 パチパチ

 

「面白いもの見させてもらいました」

 

 狂三は拍手をする。

 

「あ」

 

 ガルーがへたり込む。周りの獣人種達も絶望感を出す。

 

「おま、レ……レベル500のフェンリルを一瞬で消し去る魔物を従えるなんて……」

 

「まぁ別に『神獣・始祖フェンリル』を召喚しなくても、彼女があんな事しなくても僕ならあの程度の魔獣瞬殺できたけどね」

 

「あらそうでしたの?それは余計なことをしてしまいましたわね。申し訳ございません」

 

 それを聞いた狂三はライトに謝罪する。

 

「な……に……?」

 

 信じられないガルー

 

 

 

 

「だって……」

 

 

 

「今の僕は」

 

 ライトが告げる

 

 

 

 

「レベル9999だからね」

 




如何でしたか?

実は当初はオシリスかオベリスクと神のカードを出そうと考えていたのでしたが、断念しました。でも、この小説で神のカードや名もなき竜など特別なカードを使う事も考えています。
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