仲間と共に、この理不尽な世界で頑張ります   作:ギラサメ

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出来ました!


第4話 レベル9999の少年

狂三SIDE

 

「レベル9999?」

 

 確かこの世界の人種のレベルは最高で100だとディアブロとベータから聞いた事がある。そんな中でレベル9999、このライトという少年、化け物か何かですか?

 えっ、私のレベルですか?それは……

 

「ヒ・ミ・ツ!」

 

「いや、誰に何言ってるの?」

 

 ツッコミを入れる堕姫。

 

「今までのご無礼!申し訳ありませんでした!」

 

 なんて話していたらガルーがライト君の前で土下座し出した。

 

「国の命令で仕方なく!自分の意思じゃないんです!お許しを!」

 

 国の命令?このライトという少年に何かあるの?

 

「僕だけじゃなくて彼女達にも言う事あるんじゃないの」

 

 そう言って私達の方を指差しす。

 

「申し訳ありません!無関係な貴方達を巻き込んでしまって!ほんとにほんとにすいません!」

 

 ガルーが私達にも土下座して謝罪をした。その後またライトの方を向く。

 

「確かに俺は一度ライト様を裏切りました」

 

 裏切り?どんな関係なのかしらこの二人。

 

「でも、良い思い出もありますよね!?や、屋台で串焼き食ったり、ライト様を馬鹿にした輩を追っ払ったり。だから俺だけは助かってもいいはずですよね……!頼むよライト様」

 

 コイツ自分だけ助かろうと、聞いてるだけでなんか腹が立ってくる。

 

「何コイツ、なんかムカつくわね」

 

「同意見です」

 

「私も」

 

 堕姫、リーネット、妖精弓手も同様のようだ。

 

「助ける云々の前に聞きたい事があるんだ」

 

「は、はい」

 

「まず『ますたー』について知っている事を話してもらおうか」

 

 マスター?何の事かしら?

 

「『ますたー』って一体何だい?」

 

「わ、分かりません。自分も『ますたーを捜せ』としか上から言われていなくて……」

 

「国は何故『ますたー』を捜している?」

 

「分かりません」

 

「何故国は僕が『ますたー』じゃないと知ったら殺そうとしたんだ?」

 

「わ、わ、分かりません」

 

 ガルーがライト君の質問に答えるも分からないの一点張り。それにしてもさっきからマスターだ、国だと会話を聞いているが、思考が追いつかない。

 

「本当に知らないんです!各獣人種の族長達すらも知らないと思います。ひ、人種と比べれば身体能力のおかげでレベルが上がりやすいってだけで獣人種も他種からすれば使える手駒でしかないですから……重要な情報とか知らされないんです」

 

 重要な事は伏せられているらしい。

 

「他の獣人達はどうかな?」

 

 ライト君が今度は私達が相手した獣人達達に質問する。私達に忠告したのは彼らにも聞く為みたいだ。

 

「……俺、し……知ってますぜ『ますたー』の事」

 

 一人の獣人種が手を上げる。

 

「本当かい?聞かせてよ」

 

「情報を話せば生かしてくれますよね」

 

「お、俺も知ってる」

 

「おいらも知ってるぞ」

 

「聞いた事あるかも」

 

「話す全部話すから」

 

 一斉に名乗り上げる獣人種達。

 

 

 しかし……

 

 

 

「ライト様への偽り、万死に値します」

 

 彼らはライト君のメイドによってバラバラになって、息絶えた。

 

「嘘やろ」

 

「何あの女?」

 

「おぉ!」

 

 リカードと堕姫がメイドの凄さに驚きを隠せなかった。ミリムに至っては目をキラキラしているけど。

 

「ひいぃぃ」

 

「予想はしていたけど情報はなし……か。僕らを見た以上生かして帰すつもりはなかったけど」

 

 えっ?もしかして私達……

 

「あぁ、安心して君達には何もしないから」

 

 私達を見ながらそう言うライト君。安心していいのかな?

 

「ガルー」

 

「ひぃはいぃい!」

 

 ビクッとするガルー。地面を見ると濡れていた。やっちまったよコイツ。

 

「移動する前にもう一つ聞かせてほしいんだ」

 

「……」

 

「今の僕達で地上の国々を戦争を仕掛けたら勝てると思う?」

 

 何この子?とんでもない事を聞いてきたよ。

 

「……そ……それは……」

 

 ざわ……ざわ……

 

「た、確かにライト様達はお強く、世界各国を相手取っても一時は有利に運ぶと思います」

 

 答えるガルー。まぁ、私もそんな感じだし。

 

「で、ですが……いくらレベルが高くてもあくまで個人は個人。国家に勝利する事はほぼ不可能かと……各国は数千年かけて抱え込んだ伝説級の武器や防具、アイテムを所有しております。それらを持ち出されたらライト様達がいくら強くても世界の半分……いえ三分の一も壊さず滅ぼされるかと……」

 

 ガルーの言う通りかも。

 

「うん、なるほど……やっぱり僕達の想定通りか。所詮いくら強くても個人で出来る範囲は限られているものね」

 

 肯定するライト君。ポジティブですね。

 

「じゃあ移動するからそこでもう一度質問に答えてくれ」

 

「え?」

 

 するとライトが何かしようとし出す。何か嫌な予感がした私は咄嗟に一枚のカードを出す。

 

「罠カード!」

 

 ファ

 

 地面に魔法陣が現れる。

 

数秒後

 

 ヒュっ

 

 私達が瞬間移動したかのように出現する。

 

 辺りを見渡すとライト君とメイド、ガルーがいなくなっていた。あるのは死体となった獣人種達。

 

「みんな大丈夫ですか?」

 

「あぁ」

 

「えぇ」

 

 私が問うとみんな無事だった。私は一枚のカードを見る。

 

『亜空間物質転送装置』

 

 私達はこれのおかげで助かった。

 

「しかし、なんやったんやろうなあの少年?」

 

「さぁ?」

 

 リカードの質問に答える私。

 

「もう今日はここまでにしましょう」

 

 私はそう言って奈落を後にする。みんなも一緒に奈落を出る。もう今日は色々あり過ぎですから。

 家に戻った後、奈落に同行しなかった者達に今回の事を話した。

 

その夜

 

「……」

 

 私は自分の部屋の窓から外を見つめていた。私はあのライトという少年の事で頭がいっぱいで脳裏から離れなかった。

 

 しかし、それは私だけではなかった。

 

 

 

奈落

 

「……」

 

 彼……ライトも同様、彼女の事を考えていた。彼女の力や仲間のことなど。

 

 

 

翌日

 

「……」

 

 私は自室の窓から外を見つめていた。

 

 ガチャ

 

「クルミ様」

 

 部屋にディアブロとベータが入ってきた。

 

「……何か分かりましたか?」

 

「はい。あのライトという少年ですが、どうやら冒険者のようです」

 

「冒険者?」

 

 あの日に会ったライト君の事が頭から離れなかった私は、ディアブロとベータに彼の事を調べてほしいと頼んだ。

 

「はい。三年前に登録を」

 

「三年前に?」

 

「それと彼ですが……」

 

 

 

 

「『種族の集い』にいたと」

 




如何でしたか。

次回、狂三がどんどん彼の事を知っていきます。

あと、仲間を追加しようか考えています。
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