仲間と共に、この理不尽な世界で頑張ります   作:ギラサメ

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なんとか年内に書けました。




第8話 ダガス

 

狂三SIDE

 

「……」

 

 私は現在、ブルーアイズの背に乗り、空を移動している。その横を翼を生やし、飛行しているディアブロ。

 

「……ディアブロ」

 

「何でしょうクルミ様?」

 

「彼が、ライト君がダガスにいるのは本当の事ですか?」

 

 私はディアブロに話しかける。あの時、ディアブロが私に耳元で話したのはダガスにライト君を見かけたと。

 

「はい。顔は仮面らしき物で隠していましたが、背丈とかも彼で間違いないかと」

 

「誰かと一緒にいましたか?あの時一緒にいた女とか?」

 

「いえ、奈落の時にいた女はいませんでしたが、銀髪の女と金の鎧の男と一緒でした」

 

 銀髪の女と金の鎧の男?一体どんな人達何でしょう?

 

「ところでジャックとウェンディは?」

 

「お二人は宿で待機させています」

 

「ちょっとアンタ!あの二人だけで待たせてるの!」

 

 ジャックとウェンディの事を聞くと宿で待たせているとのこと。妖精弓手は二人だけにさせたのに怒る。

 

「まぁまぁ。妖精弓手さん、落ち着いてください。あの二人なら大丈夫ですよ」

 

「ベータ、アンタねぇ」

 

 怒る妖精弓手を落ち着かせるベータ。そのベータに呆れる妖精弓手。そんなこともありながら、無事にダガスに到着。ブルーアイズも消しました。

 街に入り、宿に居るジャックとウェンディと合流する。

 

「あ!おかあさん!」

 

 宿に着くとジャックが私に飛びつく。私は彼女を受け止める。

 

「あらあら。元気でいいですねジャック」

 

「えへへ」

 

 ジャックの頭を撫でる。あああ、可愛いですね。

 

「ちょっとジャックちゃん。急に飛びついたら危ないよ」

 

「気にしないでくださいウェンディ。このくらい元気なのが丁度いいですから」

 

 私はウェンディに気にしない素振りをする。

 

「ねぇ、おかあさん!戦ったのエルフと!」

 

「えぇ、戦いましたわよ」

 

 私はジャックとウェンディにサーシャの髪の束を見せる。

 

「そ、それって!」

 

 青ざめるウェンディ。

 

「えぇ、あのエルフ女の髪です」

 

「こ、殺してませんよね?」

 

「えぇ、そんなのが目的ではありませんから。してしまったらライト君の怒りを買ってしまいますから。あくまで彼を誘き寄せるため」

 

 私はウェンディにそう答える。

 

「ねぇ、おかあさん。冒険しよう!ダンジョンに行こう!」

 

 ジャックがダンジョンに行きたいとせがむ。

 

「いいですわね」

 

 私は笑顔で答える。

 

「と、言いたいところですが、エルフ女と戦ったので少し休みたいです」

 

「そうね私も少し休みたい」

 

「えぇーー」

 

 私と妖精弓手がそう答えると残念がるジャック。

 

「ジャックちゃん、狂三さんは疲れているんだよ。休ませてあげよう」

 

「……分かった」

 

 ジャックがウェンディの言う事を聞いた。

 

「では、休ませていただきます。あっ、ディアブロ貴方は他のとこに行った皆に屋敷に戻るようお伝えできますか?」

 

「勿論です」

 

 ディアブロはそう言って翼を生やし、飛んで行った。

 

「あの私は街の探索に行ってきます。何か情報が手に入るかもしれないので」

 

「そうですか。ならお願いします」

 

 私はベータのお願いを了承する。

 

「あの、私にも何かお手伝いできますか?少しでも役に立ちたいんです」

 

「そうですね……では、ウェンディ貴女はベータのお手伝いを。いいですかベータ」

 

「はい。構いません」

 

 ベータから許可が出た。二人はそのまま宿を出て行く。

 

「では、私達はお休みさせていただきます」

 

「そうね」

 

 私と妖精弓手は部屋のベッドで横になる。

 

「あら?」

 

 ジャックが私のとこへ。

 

「おかあさんと一緒」

 

「ふふふ、甘えん坊ですね」

 

 私は彼女をぎゅっと抱きしめ、眠りに着く。

 

 

 

 だが、私が眠りについている頃、各地で色々起こっていた。

 

 

奈落

 

「サーシャが襲われたって?」

 

 奈落では、サーシャ襲撃の事がダガスにいる筈のライトに伝わっていた。

 

「はい」

 

「それでサーシャはどうなったの?」

 

「死んではいないですが、かなりやられてしまったようで」

 

「そうか」

 

 仲間であるエリーからの報告を聞いて、死んではいない事にホッとするライト。

 

「それでその襲撃者は?」

 

「はい。赤と黒のドレスを着た女の子と緑髪のエルフ種と白銀のエルフ種の三人でした」

 

「赤と黒のドレス……」

 

 ライトの中で一人の存在を思い出す。

 

『ガルーの時にいたあの子か?でも、何でサーシャを?』

 

 ライトは彼女がサーシャを襲う理由が分からなかった。

 

「それと彼女は白いドラゴンや不気味なモンスターも従えていました」

 

「モンスター……」

 

 ライトはガルーの時も狂三がモンスターを従えていたのを思い出す。

 

『一体彼女は何を考えているんだ?何が目的なんだ?』

 

 ライトの中で謎が深まるばかりだった。

 

 

 

 変わってエルフ女王国では……

 

「クソ!……クソ!クソ!クソ!」

 

 白の騎士団副団長のミカエルが荒れまくっていた。エルフ女王国にも今回の件が周知された。それはこの国のお偉いさんやトップにも知れ渡った。事情をミカエルが話すと。

 

「たかが劣等種如きになんという羞恥!貴様は白の騎士団の名に泥を塗るつもりか!」

 

 特に女王は今回のことに大変お怒りだった。

 

「あの劣等種が!これで済むと思うな。私に手を出したという事は『白の騎士団』に喧嘩を売ったのと当然!この次は我ら『白の騎士団』が貴様の首を女王の元に授けてやる!」

 

 彼は憎悪を燃やし、狂三に復讐を誓った。

 

 だが、後に彼らに残酷な運命が待ち受けている事を誰も知らない。

 

 

 変わってエルフ女王国にある屋敷では……

 

「あの劣等種の小娘がーーっ!!」

 

 自身の部屋でサーシャがミカエル同様荒れていた。

 

「私の顔を傷つけた挙句、私の髪まで」

 

 鏡に写る自分を見る。そこには嘗て長かった髪の自分ではなく、髪が短くなった自分が写っていた。

 

「絶対にあの劣等種の小娘は殺す!地獄でライトに会わせてあげる!」

 

 彼女も憎悪を燃やす。

 

 後に彼女も残酷な運命が待ち受けているのを知らない。

 

 

 

 戻ってダガスでは……

 

『どういうことなんでしょう?』

 

 ベータがある事で悩んでいた。

 

数時間前

 

「ダークさん?」

 

「そうよ」

 

「ライトではなくて?」

 

「そう言ってるでしょう」

 

「はぁ……」

 

 ベータはダガスの冒険者ギルドにてライトの情報を得ようとしていた。だが、特徴を話すと返ってきたのは別の名だった。

 

そして、現在

 

『そっくりさん?それとも偽名でしょうか?謎が深まるばかりですね』

 

 ベータはそう考えながら、街を歩いていた。

 

「ベータさん!前!前!」

 

「えっ?……キャっ!」

 

 ウェンディがベータに叫ぶが、遅く彼女は誰かとぶつかってしまう。

 

「痛たた」

 

「ベータさん大丈夫ですか?」

 

 ウェンディはベータを心配しつつ、彼女を立ち上がらせる。

 

「はい。あのそちらの貴女も大丈夫ですか?」

 

「はい。すいま……」

 

 ベータにぶつかってしまった少女が謝ろうとすると、ベータを見て固まる。

 

「エ、エルフ種!?」

 

 彼女はベータがエルフ種だと分かると叫び出す。そんな彼女の反応を見て、ベータは彼女に近づく。

 

「お怪我がないようで良かったです。すいません、少し考えごとしていて」

 

「へっ?」

 

 ベータが謝罪すると、彼女はあまりの事に驚く。本来なら人種をゴミのように扱うエルフ種がその人種に謝っているのだから。これには周りにいた人種や多種族も驚いていた。

 

「では、失礼致しますね」

 

 そう言ってベータはウェンディと一緒にその場を後にする。

 

「……」

 

 ベータを見ている少女……『ミヤ』は尚も驚きの表情をするのであった。

 





如何でしたか?

もしかしたら、次辺りに狂三達が『冒険者殺し』に遭遇してしまうかもしれません。

良いお年を!
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