デジモンネガクライシス フルメタルガンスリンガー   作:真鳥

11 / 22
2人の魔王

 

 

 

 

 

 

 異空間のゲートへ続く道を滑走する2人の悪魔型デジモンと2台の魔獣バイクが先を競うように激しくチェイスする。

 

 オレはベルゼブモンを牽制しつつ、ルーチェモンの存在するワールドへと加速する。

 

「貴様こそ、オレの邪魔をするな。この獲物は、オレの『罪悪の雷管(シン・プライマー)』で仕留める」

 

 ベルスターモンの冷徹な宣告が、唸りを上げる魔獣バイクの轟音にかき消されることなく響き渡る。

 

 その言葉には、一切の迷いもなく、己の『孤高』の領域を侵す者への明確な警告が含まれていた)

 

 ベルゼブモンが凶悪に口角を吊り上げ、笑いかける。

 

「ははっ! いいぜ!なら早い者勝ちだぜ! オレのベレンヘーナがヤツの心臓を貫くのが早いか、お前の銃が貫くのが早いか、競走だなっ!」

 

 ベルゼブモンの挑発的な言葉に、ベルスターモンの瞳の奥に冷たい光が宿る。加速するジズの上で、彼女の孤狼の銃(ローン・ガン)の銃口がベルゼブモンの心臓部にゆっくりと狙いを定められる。

 

(孤狼の銃が、無言のままベルゼブモンの心臓へと向けられる。そこに込められた殺気は、遊びの冗談ではない。ベルスターモンは、自らの『獲物』を侵す者を決して許さない)

 

「競走するのは勝手だが、悪魔でオレの邪魔立てするというならば……ルーチェモンを始末する前に、お前の心臓を今ここで、ブチ抜いてやろうか?」

 

(その言葉には、単なる脅しではない、本物の殺意が込められていた。

 

 ベルゼブモンは一瞬だけ目を細めるが、すぐに飄々とした態度に戻り、肩をすくめる)

 

「あ〜、おっかねぇなぁ。分かった、分かったよ。なるべく邪魔はしないさ」

 

(そして、微かに聞こえるか聞こえないかの声で、ベルゼブモンは小さく呟いた)

 

「オレのハートはとっくにお前にブチ抜かれてるんだけどな……」

 

(その呟きは、ベルスターモンの耳には届かないまま、風の中に消えていく。

 

 ベルスターモンは、ベルゼブモンの言葉を信用するわけでもなく、ただその存在を「黙らせた」だけにすぎない。彼女の意識は、すでに遙か先のルーチェモンフォールダウンモードへと向いている)

 

 

【ルーチェモンフォールダウンモードへの接近】

 

 二台の魔獣バイクが、天を衝く嵐の山脈へと猛然と突き進む。

 

 ルーチェモンフォールダウンモードが支配する空間は、強烈な邪悪なオーラに満たされている。近づけば近づくほど、周囲のデータストリームが捻じ曲がり、幻覚や惑わしが襲いかかる。

 

 

 ルーチェモンフォールダウンモードの領域: * 山脈一帯を覆う『業火の瘴気』:近づくものを焼き焦がし、精神を混乱させる。

 

 * 頭上には『七大罪の紋章』が不気味に浮かび、そのプレッシャーで身体を圧迫する。

 

 ジズの『聖獣の鼓動』の効果: * 『業火の瘴気』による精神攻撃を穏やかに軽減する。ベルスターモンは、瘴気の奥から聞こえる微かな悲鳴や幻覚に惑わされることなく、集中力を保つことができる。

 

 * ベルゼブモンもまた、その影響をわずかに受けているようで、彼のべレンヘーナの銃口は、いつもよりブレが少ない。

 

 ◆ルーチェモンフォールダウンモード、威圧的な出現! ◆

 

 山脈の頂上に着くと、遥か上空に悠然と浮かぶ巨大なルーチェモンフォールダウンモードの姿が、眼前に迫る。その神々しいほどに禍々しい翼が大きく広げられ、周囲の時空すら歪ませている。

 

「愚かなる者よ……。この私、ルーチェモンに歯向かうというのか? その傲慢さ、地獄の業火で焼き尽くしてくれるわ!」

 

(ルーチェモンの声が、雷鳴のように轟き、ベルスターモンとベルゼブモンの二人を強く牽制する。彼の背後の宝珠が輝き、周囲の空間が圧縮されていくのを感じる)

 

【ベルスターモンの狙い、ルーチェモンのデジコアへ!】

 

 ベルスターモンの狙いは、ルーチェモンの心臓部に他ならない。

 

 孤狼の銃の『罪悪の雷管』は、デジコアに直接作用することで、彼の持つ「傲慢」という強烈な負の感情を暴走させ、内部から崩壊させるのが真の狙いだろう。

 

 

 ◆現在の状況と考慮すべき点◆

 

 ルーチェモンフォールダウンモードの攻撃準備: * 背後の七つの宝珠が光を放ち、広範囲攻撃『パラダイスロスト』の発動準備に入っている。

 

 * 直撃すれば、世界そのものが消滅しかねない威力だ。

 

 ベルゼブモンの動向: * 「ハハッ! 聞いてるか、ルーチェモン! こいつはな、お前のデジコアをブチ抜く気満々だぜ! オレも手伝ってやろうか!?」

 

 * ベルゼブモンは、挑発しながらもべレンヘーナを構え、ルーチェモンの足元にある複数の『ケルビモン(悪)』のような眷属を狙い撃ち始めている。

 

 本気でベルスターモンの邪魔をするつもりはないようだが、自分の獲物を横取りする可能性は常に秘めている。

 

 

 

【ベルスターモンの次の行動は?】

 

 

 

『罪悪の雷管』でルーチェモンフォールダウンモードのデジコアを直接狙撃。

 

 * 最も直接的で危険な選択。ルーチェモンの一撃を受ける前に、彼を内部から崩壊させられるか? 

 

 * 具体的な狙撃タイミングや、ベルゼブモンの眷属への攻撃をどう利用するかなどを考慮する。

 

 まずルーチェモンの広範囲攻撃を阻止する。

 

 * 例えば、孤狼の銃で宝珠の一つを破壊するなどで攻撃を遅延させ、反撃の隙を作る。

 

 * その際、ベルゼブモンとの連携(意図せずとも)をどうするか? 

 

 ベルゼブモンの殲滅戦に加わり、眷属を先に片付ける。

 

 * ルーチェモンの守りを薄くし、デジコアへの攻撃を容易にする。

 

 * ただし、その間にルーチェモンの広範囲攻撃を受けるリスクが高まる。

 

 

(ルーチェモンフォールダウンモードの巨大な影が、ベルスターモンの全身を覆う。この神すら凌駕する悪魔を、お前は本当に『仕留める』ことができるのか?)

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。