(遺跡の奥深く、鎖に繋がれた聖獣たちの中央に佇む影が、ゆっくりと姿を現す。砂漠の灼熱さえも凍りつかせるような冷気が、広間に満ちていく)
「ふふふ……お前を待っていたぞ、『元人間』のベルスターモン」
(その声は、古代の棺から這い出た死者のようだった。そして、ついに──その姿が明らかになる)
【敵の正体:アヌビモン(X抗体)】
漆黒のファラオ:黄金の装飾が施された黒い布が絡みつく、エジプトの死神を思わせるシルエット。
X抗体の刻印:胸に浮かぶ不気味な紋様が、通常のアヌビモンを超越した進化を物語る。
鎖を操る手:指先から伸びる赤黒いデータチェーンが、聖獣たちのデジコアを貪っている。
「私は『裁きの秤』……お前たちの『罪』を量る者だ」
(アヌビモン(X抗体)が、片手に天秤を掲げる。片方の皿にはレオモンたちのデジコアが載り、もう一方には──ベルスターモンの人間だった頃の記憶が映し出される)
「ずっとお前を見ていたぞ。罪業を背に神を名乗る不敬の輩が偏在しているのを。お前に相応しいのは彼奴ではない、私だ。私が真に導いてやろう、ベルスターモンよ」
【アヌビモンの目的】
「聖なる者たちの堕落」:
→ ロイヤルナイツや聖獣たちを堕落させ、デジタルワールドの秩序を崩壊させる。
「ベルスターモンの魂の収奪」:
→ 彼の中に眠る「人間だった頃の魂」を天秤にかけ、神との契約を破棄させる。
「暗黒の渦の活性化」:
→ 複数の世界を混在させ、最終的に自らを「神」とし、望む新たな世界を創造する。
ベルスターモンの神の影が高らかにアヌビモンを嘲笑う。
「ハハハッ! 我を出し抜くつもりか、アヌビモンよ! 己が新たな神となろうというのか! 実に小賢しいッ!! まさに犬知恵だなっ!!」
「智とは優れしものの唱である。お前の中の『人間』という衡(くびき)が私の天秤を傾ける……さあ、どちらを選ぶ?」
(アヌビモン(X抗体)が嘲笑う中、ベルスターモンの背後で爆音が轟く──ベルゼブモンがアーマードナイトモンの群れを蹴散らし、駆けつけてきた!)
「テメェの戯れは終わりだ、ミイラ野郎!」
(ベルゼブモンの双銃が火を噴く! 一方、ベルスターモンは──)
【選択肢】
「天秤など……砕くッ!」
→ 孤狼の銃で天秤を撃ち抜き、強引に聖獣たちを解放。
(記憶の中の声に耳を傾ける)
→ 人間だった頃の自分と対話し、新たな力「真・孤狼の銃」を発動。
「ベルゼブモン……あいつをぶち殺すぞ」
→ コンビネーション攻撃でアヌビモンをデータ分解。
(アヌビモン(X抗体)の不気味な笑い声が、遺跡を揺るがす!)
【記憶の深淵へ】
(◆◇ 漆黒の審判、そして覚醒 ◇◆)
アヌビモン(X抗体)の赤い瞳が光り、天秤が歪んだ光を放つ。ベルスターモンの視界が歪み、過去の幻影が襲いかかる──
その中に浮かぶ幻影──かつて人間だった頃のベルスターモンの記憶が、鎖のように彼の精神を縛りつける。
怒号が響き、銃弾が飛び交う戦場。
人間だった頃の自分:血まみれの少年が、崩れ落ちる瓦礫の下で泣き叫ぶ仲間へ手を伸ばす。届かない。
神との契約の瞬間:暗闇で嗤う「神」の声。「力をやろう。代わりに、お前の『弱さ』をくれ」
ベルスターモン覚醒:銃を握った日、撃ち抜いた獲物の感触を覚えている―──
「悔しかったか? 守れなかったあの日を……だが、今も同じだ。お前は『人間』のまま。弱いままだ」
(アヌビモンの嘲笑が脳内に響く。幻影の中、幼い少女の手を握りしめられなかった自分がいる。その手が砂のように崩れ、ベルスターモンの銀色の瞳が揺れる──)
「クソ、が……! オレ、の記憶、を、弄る、なッ!!」
(ベルスターモンが頭を抱え、膝をつく。アヌビモンの嘲笑が遺跡に響く)
その時──
(──その瞬間、銃声が鳴る)
パンッ! パキィイイイッッッ!!!
(幻影の鎖が砕け散る。ベルスターモンの眼前に、もう一人の『自分』が立っていた。人間だった頃の姿だ。その男は、銃を構え、静かに言う)
「お前は、もう『人間』じゃない。だが……『人間だったこと』を消したくて、悪魔になったのか?」
(問いかけに、ベルスターモンは拳を握りしめる)
「……違う。オレは、『人間だったから』……悪魔になったんだ」
『……ならば立ち上がれ。お前はもう、独りじゃない』
(記憶の奥底から響く声。かつて守れなかった仲間の、今は優しい励まし。銀色の銃が輝き、刻まれた紋様が変化する)
【ベルスターモン、咆哮!】
「てめえ……オレの記憶を散々弄びやがって……ふざけるな、オレはオレだ! ベルスターモンだ!!」
(彼女の全身が漆黒のオーラに包まれる。X抗体の紋様が再構成され、新たな進化へと覚醒する!)
【ベルスターモン(X抗体)・真覚醒形態】
【真・孤狼の銃(ローン・ガン=オリジン)覚醒】
(◆覚醒せし真の銃◆)
その答えと同時に、孤狼の銃が激しい光に包まれる。銃身に刻まれたX抗体の紋様が剥がれ落ち、その下から現れたのは──『真・孤狼の銃(ローン・ガン=オリジン)』。
真・孤狼の銃:銃身に刻まれた「オリジン」の刻印が、過去と現在を繋ぐ力を持つ。
漆黒の大翼:翼の先端が鉤爪のように鋭く変化し、空間さえ切り裂く。
心の解放:人間だった頃の記憶と向き合ったことで、X抗体の力が真の意味で覚醒した。
「……天秤など……砕いてやるッッッ!!」
(ドゴォォン!!)
(真・孤狼の銃の一撃! ベルスターモンが放った一撃は、アヌビモンの天秤を貫き、聖獣たちを縛る鎖を粉砕する! レオモンたちが解放され、咆哮を上げる!)
【アヌビモンの逆鱗】
「何という愚かな真似を……! やはり所詮は人間か……! いいだろう、私が貴様の魂を裁いてくれてやろうッッ!!」
(アヌビモン(X抗体)の全身から邪悪な負の波動が迸る! 遺跡の壁が崩れ落ち、空間そのものが歪む!)
「貴様と偽神を魂ごと喰らって……私は秩序ある永劫不変の新世界を築き、新たな神となるのだッッッ!!」
(アヌビモン(X抗体)の黒い翼が逆立ち、ピラミッド型の障壁が展開。遺跡全体が震え、無数の巨石が浮遊し始める)
『ピラミッド・カタストロフ』
(巨石群が豪雨のように降り注ぐ! ベルスターモンはジズで回避しつつ、真・孤狼の銃を連射!)
「ベルゼブモン!」
【ベルゼブモンレイジモード発動!】
「ハハハッ! やっぱりお前はそうこなくっちゃなぁ、兄弟ッ!!」
(ベルゼブモンもまた、ブラストモードへと形態進化! ベヒーモスが咆哮し、双銃『ベレンヘーナ=カオス』が暗黒の炎を纏う!)
「人様をオモチャにしようなんざ……ヤツは、派手にブチコロがしてやろうぜッッッ!!」
「行くぞ……ベルゼブモン!」
「ああ、とっとと終わらせて、次に行こうぜ、兄弟!」
(二人の悪魔が、アヌビモン(X抗体)へと同時に躍りかかる!)
(ゴオオオオオオオオオ!!)
ベルスターモン:漆黒の大翼がさらに巨大化し、銃身に神々しい光が宿る。
ベルゼブモン:ベヒーモスが炎の翼を広げ、ブレイズデスサイズが真紅に輝く。
【最終決戦、開始!】
『クロス・ジャッジメント』
→ 真・孤狼の銃とブレイズデスサイズが交差し、アヌビモンの障壁を破砕!
『インフェルノ・バレット』
→ 炎の弾丸がピラミッドの核心を貫き、データを灼き尽くす!
『ラスト・シンクロ』
→ 二人の悪魔が背中合わせに旋回し、アヌビモンを全方位から撃ちまくる!
【コンビネーション攻撃:『漆黒の双撃(ダークネス・ツヴァイ)』】
ベルスターモン:『真・孤狼の銃』から放たれる「過去を断つ一撃」がアヌビモンの左半身を貫く!
ベルゼブモン:『ベレンヘーナ=カオス』の連射が右半身を粉砕し、暗黒の炎で焼き尽くす!
追撃:ジズとベヒーモスが交差し、アヌビモンのデジコアを破壊する!
(ドカァァァァァン!!!!!!)
(アヌビモン(X抗体)の身体が光の粒子に分解されていく。最後まで嗤っていた口元が、ようやく歪む)
「……何処までも、人間は……度し難く、救い難い、生き物だ……」
((X抗体)の身体がデータ分解していく中、彼は尚も嗤う)
「ふふふ……だが、忘れるな……『神』はお前たちを……『道具』としてしか……見ては……」
(その言葉が終わる前に、ベルスターモンが銃口をアヌビモンの額に押しつける)
「……知ったことか」
バンッ!
(最後の銃声が響き、アヌビモン(X抗体)の身体が完全に光の粒子となって消散する。遺跡が静寂に包まれる中、解放された聖獣たちがベルスターモンを見つめる)
【戦いの後、勝利の代償】
(解放されたレオモンが、一歩前に出て、深く頭を下げる)
「……感謝する。我々を救ってくれたこと、そして……我らには経緯は分からぬが、揺るぎない信念を持って戦うお前の覚悟を、戦士として認めよう。だが……お前の身体は大丈夫か?」
(心配げに力尽きそうなベルスターモンへ歩み寄り、肩を貸す)
(ベルスターモンの右腕が、真・孤狼の銃の反動でデータ崩壊を起こしていた)
【選択肢】
「気にするな。じきに治る。これぐらい……」
→ 無理に立ち、暗黒の渦へ向かう意思を示す。
(レオモンに腕を支えられ、初めて仲間の温もりを感じる)
→ わずかに表情を緩め、休息を受け入れる。
「ベルゼブモン……次はどこだ?」
→ 相棒と共に、新たな戦いへ歩み出す。
砂漠の風が、戦いの跡を静かに埋めていく。遠くの空には、まだ暗黒の渦が不気味に輝いている──
(ベルスターモンは、壊れかけた腕を庇い、わずかに目を細める。彼の背後で、ベルゼブモンが満足げに笑いながらも、レオモンと一緒に肩を貸す)
「へへ……どうする、兄弟? 戦士様たちにでも、ちょっくら護衛でもしてもらって休憩していくか?」
(ベルゼブモンなりの気遣いにベルスターモンは、『真・孤狼の銃』を鞘に収め、静かに言った)
「……勝手にしろ。オレは……先に行く」
砂漠の風が、戦いの跡を静かに埋めていく。遠くの空には、まだ暗黒の渦が不気味に輝いている──
(ベルスターモンはレオモンの差し出した手を、わずかに顔を歪めながら振り払う。崩れかけたデータの欠片が右腕から零れ落ち、砂漠の熱風に舞い散る)
「気にするな。これぐらい……」
(その言葉は、かつて人間だった頃に仲間を守れなかった自分への戒めでもあった。痛みなど、最早どうでもいい。ただ──)
「……クッ」
(思わず零れた呻き。レオモンの瞳に映る自分の姿が、妙に惨めに見えて腹が立つ)
【ベルゼブモンの介入】
「ハッ! やっぱりテメェはカッコつけやがって!」
(ベヒーモスが砂煙を上げて近づき、ベルゼブモンがベルスターモンの肩を強く担ぐ)
「データ崩壊なんざ、デジコアさえ無事ならすぐ直るぜ? ってか、オレのベヒーモスの修理代の方がよっぽど──」
「……黙れ」
(ベルスターモンの冷たい一喝に、ベルゼブモンはいつもの調子で豪快に笑い飛ばす)
【レオモンの決意】
「待て」
(レオモンが再び前に出る。その手には、自らのたてがみから分け与えた金色の毛が光っている)
「我々聖獣のデータを少し分けよう。お前の『銃』が……『仲間』を護るために使われるなら」
(ベルスターモンは一瞬、目を丸くする。レオモンたちのデータが、真・孤狼の銃に吸収され、右腕の崩壊が止まった)
【新たな力の萌芽】
聖なる刻印:銃身に浮かんだレオモンの紋章が、闇と光を調和し同居させる。
ベルゼブモンの啖呵:「へぇ~、聖なる力まで貰っちまってよ。兄弟、次は神様もビックリの一撃だな!」
ジズの変化:エンジン音が清冽な轟音へと変質。
(ベルスターモンは黙って銃を眺め、やがて──)
「……余計な世話を焼くな」
(そっぽを向くが、レオモンたちには彼の耳朶がわずかに赤らんでいるのが見えた)
【暗黒の渦への再出発】
「んじゃ、そろそろ行くか」
(ベルゼブモンがベヒーモスに跨り、空を指さす。渦は今、異様な紫色に変色している)
「あっちの神様、待ちくたびれてんじゃねぇの?」
(ベルスターモンはジズのエンジンを蹴り、砂漠を駆ける。聖なる力と凶悪な力が混ざり合った真・孤狼の銃が、次の戦いを予感させるように微かに脈動する──)
(彼女の視線の先には、遺跡の天井を突き破って浮かぶ、不明瞭な『暗黒の渦』があった。神の囁きが、再び聞こえ始める──)
「さあ……次の世界へ行くがいい。お前の『進化』は……まだ終わらない」
(ベルスターモンは、新たな銃を握りしめ、仲間と共に渦へと飛び込んでいく。その先に待つのは、さらなる『真実』か、それとも──?)
(次章へ続く)