デジモンネガクライシス フルメタルガンスリンガー   作:真鳥

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孤高の弾丸8

 

 

 

 

 

 

 ルキフグドラモンの破片をオレが喰らう。

 

(ベルスターモンは、灼熱の炎を吐き出すアグニモンの咆哮にも動じることなく、ルキフグドラモンの破片へと視線を戻した。

 

 (その視線は、ただの好奇心ではなく、獲物を定めるかのような鋭さに満ちていた)

 

「なるほど……自ら『毒』を取り込むか。最も危険で、最もお前らしい選択だ」

 

(神の声が響き渡る。アグニモンの炎の攻撃がベルスターモンを襲うが、その攻撃はまるで時間が止まったかのように、ベルスターモンの周囲で減速していく。神の介入により、一時的に選択に集中できる時間が与えられたのだ)

 

【孤狼の銃で破片を『喰らう』】

 

 ベルスターモンがルキフグドラモンの破片を手に取ると、その瞬間に破片はドロドロと溶け出し、漆黒の粘液となって孤狼の銃へと吸い込まれていく。銃身の魔獣の口が大きく開き、唸り声を上げるかのようにその粘液を飲み込んだ。

 

(ゴゴゴゴゴゴゴゴ……)

 

 銃身全体が激しく脈動し、血走った血管のように不気味な模様が浮かび上がる。データが銃内部で高速再構築され、信じられないほどのエネルギーが凝縮されていくのが伝わってくる。

 

【結果:孤狼の銃、覚醒──『罪悪の雷管(シン・プライマー)』】

 

 孤狼の銃は、ルキフグドラモンの『強制進化ウイルス』の力を完全に吸収し、その性質を変化させた。

 

 * 新機能:『罪悪の雷管(シン・プライマー)』

 

 * 発射される銃弾は、敵のデジコアに直接作用し、そのデジモンの持つ「負の感情」や「隠された悪意」を過剰に活性化させる。

 

 * これにより、敵デジモンは強制的に「暴走進化」するか、「自滅的な覚醒」を引き起こし、内部から崩壊する。

 

 * 発射数は限られているが、その威力は究極体を一撃で撃破するほど。

 

【代償:精神への侵食】

 

 しかし、強制進化ウイルスの強大な負のエネルギーは、ベルスターモンの精神にも影響を与えた。

 

 * 『進化の衝動』:ベルスターモンの脳裏に、デジモンが「より強く」「より凶暴に」なるという根源的な衝動が常に囁きかけるようになる。

 

 * 『暴走の予兆』:激しい戦闘や精神的負荷がかかると、ベルスターモン自身が「暴走状態」に陥る危険性を孕むことになった(現在のところ、顕在化はしていないが、いつ発症してもおかしくない)。

 

 * 『味方認識の低下』:もしパートナーを得たとしても、その相手を「敵」や「進化の糧」と認識しやすくなる。

 

(孤狼の銃は禍々しい輝きを放ち、その銃口からは漆黒の波動が漏れ出す。これはもはや「銃」ではない。進化の理を破壊する「兵器」だ)

 

 

「ククク……よくもまぁ、それを己の血肉としたな。アグニモンよ、貴様はその『神殺しの兵器』の最初の獲物となるか?」

 

【再びアグニモン(凶暴化)との対峙】

 

 神の介入が終わり、アグニモンの炎の攻撃が再びベルスターモンに迫る。だが、もはやベルスターモンの構えは先ほどとは全く違う。その銃からは、世界を終わらせるかのような破壊の波動が感じられる。

 

 

 ◆ベルスターモンが取れる行動◆

 

【『罪悪の雷管』でアグニモンを狙撃】

 

 * 確実にアグニモンを内部から崩壊させ、データを回収する。これまでの蓄積された悪意が、アグニモンを暴走進化させるだろう。

 

 * ただし、狙撃の反動が大きく、ベルスターモンの精神が一時的に『進化の衝動』に支配される可能性がある。

 

 

【孤狼の銃を物理的に叩きつける】

 

 * 『強制進化ウイルス』を吸収した銃身で直接アグニモンを殴打し、外部からウイルスを注入。

 

 * 暴走のリスクは低減するが、アグニモンの炎によるダメージを受けやすい。

 

【一時的に退避し、状況を見極める】

 

 * 目の前の炎の海から一旦距離を取り、暴走の危険性を考慮しつつ、『罪悪の雷管』の使い方を熟考する。

 

 * しかし、アグニモンはベルスターモンを絶対に逃がさないだろう。

 

 

(燃え盛る炎の中、ベルスターモンの孤狼の銃が、その存在感を咆哮する。この悪意に満ちた力は、お前に何をもたらすのか?)

 

 

「『進化の衝動』ね……悪くない。孤狼の銃を物理的に叩きつけ、アグニモンの炎をたっぷり味わってやるさ」

 

 ベルスターモンの言葉が、燃え盛るコロシアム跡に響き渡る。

 

 オレは臆することなくアグニモンの業火に突入し、思い切り孤狼の銃で顔面を殴り込む。

 

 吹き飛ぶアグニモン。

 

 まさか直接ぶん殴られるとは思わなかっただろう、怯むアグニモン。

 

 オレは更に殴打する。渦巻く炎がオレを焼き尽くさんと猛る狂う。

 

 だが、オレは構わず殴打の嵐! ヤツの灼熱の外骨格が砕け散り、内部のコアが剥き出しになるまで延々と殴り続ける!! 

 

 

 その背中には、一切の躊躇も迷いもない。アグニモンの業火が渦巻く中、ジズの破損した残骸を蹴りつけ、ベルスターモンは炎の渦の中心へ向かって突進した!)

 

「ハハハハハ! その蛮勇、むしろ称賛に値する!」

 

(神の声が、狂気の突進を歓喜を持って迎える。アグニモンの放つ炎がベルスターモンの肌を焼き焦がし、その装甲を溶かしにかかるが、ベルスターモンの眼には炎に対する恐怖の色は微塵もない。むしろ、その灼熱を味わうかのように、獰猛な笑みを浮かべている!)

 

【肉弾戦、開始!】

 

 アグニモンが炎の拳を振り下ろす瞬間、ベルスターモンは孤狼の銃を片手に、その炎の腕を掻い潜り、瞬く間にアグニモンの懐に潜り込んだ! 

 

(ゴッ!!)

 

 鈍い音と共に、孤狼の銃の銃身がアグニモンの顔面に叩きつけられる! 

 

『強制進化ウイルス』を吸収した孤狼の銃が、物理的な衝撃と共にアグニモンのデジコアへと悪性のデータを叩き込む! アグニモンはまさかの近接攻撃、しかも「銃で殴られる」という想定外の攻撃に、一瞬動きを止めて怯んだ。

 

 その隙を見逃すベルスターモンではない! 

 

(ドゴッ! ドガッ! ドガゴッ! ドゴゴゴゴゴッッッ!!!)

 

 アグニモンの巨体が、ベルスターモンの暴虐無人な殴打の嵐によって揺さぶられる! 炎を纏った外骨格がミシミシと音を立て、ひび割れていく。

 

 アグニモンの瞳には、驚愕と、そして「こんな攻撃ありか!?」というような困惑が浮かんでいる。

 

「グアァァァァァァァァア!!!」

 

 アグニモンの悲鳴が響き渡り、ついには灼熱の外骨格が完全に砕け散った! 

 

 剥き出しになったのは、赤熱するアグニモンのデジコアだ。

 

 そのコアからは、これまでのバトルデータの残滓や、かつての『主人公』の記憶の断片が、炎の粒子となって煌めいている。

 

「ふっ、流石、神殺しの兵器だ。面白い。なら、その力、存分に見せてもらおうじゃないか」

 

(ベルスターモンは、剥き出しになったアグニモンのデジコアに、その禍々しい光を放つ孤狼の銃を狙い定め、突きつけた。

 

 そして──トリガーを引く!)

 

【『罪悪の雷管』、デジコア直撃!】

 

 孤狼の銃から放たれた漆黒の波動が、剥き出しのデジコアへと集中砲火のように吸い込まれる! 

 

 波動はデジコア内部に侵入し、アグニモンが持つ全ての「負の感情」、「凶暴性」、「暴走の衝動」を極限まで活性化させた! 

 

「グアアアアアアアアアァァァ!! オノレェェェェェエエエエ!!!」

 

 アグニモンのデジコアは、制御不能なまでに脈動し、その光は赤から黒へと変質していく。

 

 激しい苦痛の咆哮の後、アグニモンの体が大きく膨張し、まるで内部から破裂するかのように『超暴走進化』を開始した! 

 

【アグニモン(凶暴化)の『崩壊進化』】

 

 アグニモンの体は炎の巨像と化し、その顔には苦悶と怒りが張り付いている。しかし、その状態は長く続かない。制御不能な進化のエネルギーが、アグニモン自身の体を内側から破壊し始めたのだ! 

 

 炎が逆流: 体内から噴き出す炎が、アグニモン自身を焼き尽くしていく。

 

 * データ構造の溶解: デジコアが肥大化しすぎて耐え切れず、データがドロドロと溶け出す。

 

 * 記憶の暴走: 『主人公』の記憶の断片が炎と共に吹き荒れ、アグニモン自身の存在意義を問い詰める。

 

【結果:アグニモンのデータ、回収完了!】

 

 最終的に、アグニモンの体は爆音と共に崩壊した。残ったのは、高熱を帯びた膨大な「戦闘データ」と、完全に浄化された「デジコア」。

 

 これらは霧散することなく、ベルスターモンの孤狼の銃へと吸い込まれていく。

 

 ◆ベルスターモンが得たもの◆

 

 孤狼の銃の完全回復: アグニモンの膨大な戦闘データを吸収したことで、孤狼の銃の弾が完全に補充された。さらには、アグニモンの炎のデータを取り込み、銃身がうっすらと赤熱した輝きを帯びるようになった。

 

 - 『フロンティア』の力の一部: アグニモンの持つ『ヒューマンスピリットの残滓』が、孤狼の銃に宿った。これにより、ベルスターモンは『人間の情熱』をエネルギー源として利用できるようになった(ただし、これはベルスターモンが最も望まない力かもしれない)。

 

 - 『主人公の記憶の断片』: アグニモンのデジコアから、『サヴァイブ』の『主人公』の「デジモンを信じる心」や「困難に立ち向かう勇気」といった、ベルスターモンとは真逆の性質を持つ記憶が抽出された。これはベルスターモンの精神に、微かな「矛盾」として残るだろう。

 

 ◆ベルスターモンの代償◆

 

『進化の衝動』の加速: 炎を全身で浴び、デジモンの暴走進化を間近で見たことで、ベルスターモン自身の『進化の衝動』がさらに強まった。より凶悪なデジモンへと進化したいという内なる声が、常に耳元で囁き続けるようになる。

 

 - 全身の火傷: アグニモンの炎を直接浴びたことで、ベルスターモンの全身には痛々しい火傷の跡が残った。しかし、デジモンであるベルスターモンは、この傷を「勲章」として喜んでいるようだ。

 

(ベルスターモンは、火傷を負った腕を払い、燃え盛る廃墟の中心で静かに佇む。その瞳には、次の獲物を求める獰猛な光が宿っていた。ジズはまだ走行不能だが、新たなデータと力への渇望が、ベルスターモンの精神を満たしている)

 

「ククク……よくもまぁ、そこまで突き進むか。だが、それがお前を選んだ理由だ」

 

(神の声がベルスターモンの耳元で囁く。このクロスワールドは、お前の凶悪な『進化の衝動』によって、どこまで歪められるのだろうか?)

 

 次の行動は? 

 

 1. 破損したジズの修理にとりかかる。

 

 2. 『進化の衝動』に従い、この世界の別のデジモンを探し出し、力づくでデータを奪い取る。

 

 3. 『主人公の記憶の断片』に興味を持ち、それが何なのか深く探ろうとする。

 

 4. この『サヴァイブ』の世界の残骸を離れ、別の歪んだクロスワールドへと移動を求める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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