部屋の扉のノック音が耳に入る。
だが、5徹を終えたばかりの俺には全く気にならなかった。
「ういっす村重さん。元気かいな」
思い頭をデスクから離すと、ドア前にⅦ級魔法少女ロロックが立っていた。
鮮やかな茶色の短い髪が揺れる。
「……どこを見てそう言ったんだ?」
「ただのジョークや。気にせんでええ」
特徴的な口調とノリが憂鬱な自分には痛く感じる。
「で、なんの用だ?」
「せやせや。フルフレイムから伝言預かってんねん」
「態々Ⅶ級がか。ご苦労なこった」
俺は溜息を付きながら、デスクの引き出しから新しいコーヒー缶を取り出す。
代わりに、デスク上の空き缶を放り投げる。
デスク横には、昨日よりも一層高くなった空き缶の山があった。
そして、デスクにも変わらず紙束の山が幾重もある。
コーヒーとインクの臭いが混ざってよく分からない匂いになっていた。
「偶々や。それより、伝言の内容なんやけど」
「何だ?」
「”組織長が多忙な為、Ⅵ級魔獣の討伐関係の説明をイマジネーションとタイラントにしておいて下さい”やって」
俺は髪をくしゃくしゃにしながら頭を抱えた。
またか。
組織長が多忙、という理由付けは最早飽きた。
そりゃ組織長なのだから多忙なのだろうが、それで何故俺にまわってくるのか。
「おいおいⅥ級だって? そういうのは別の部署に回してくれ。俺の担当外だ」
「でも情報部やろ?情報関係なんやから担当ちゃうんか?」
「何でもかんでも情報だからとここに回すなと言ってるんだよ」
俺が苦々し気に言うと、ロロックは苦笑した。
「そりゃすまんわ。ま、取り敢えず伝言は伝えたから失礼するわ」
「あ、おい待て……」
返事をする間もなく、彼女は部屋を出ていった。
「全く……また徹夜かこりゃ」
俺が紙束から一枚取り出し眺めだしたとき、再びドアが開いた。
「ちーっす部長。元気してるっすか??」
助手が先ほどの魔法少女よりもノリのよい雰囲気で入ってくる。
「お前に言われると余計に腹が立つ。来期減給してやろうか?」
「え?!やめてくださいっす!来期は大事な試合があるんっす!」
「どうせ競馬と競艇だろうが。一回も勝ったことないくせによく言う」
「ぐッ……偶々っす!次やったら絶対勝つっす!多分!」
デスクの前で喚き散らす助手は放って、俺は手に持つ紙へ視線を落とす。
”Ⅵ級魔獣<名称:永遠の命>討伐についての概要”か……。
「なぁ金村」
「ん?何すか?」
「お前はⅥ級魔獣を見たことがあるか?」
「いやないっす。逆に部長は?」
「一回だけあるよ。あまりいい思い出じゃねぇがな……」
俺は紙をデスクに置き、コーヒーを啜りながら立ち上がった。
「仕事だから仕方がない……大阪からイマジネーションとタイラントを呼んでくれ。少し話と討伐関連の話をしておきたい」
甘いはずのコーヒーが苦く感じた。
ちなみに自分の好きな馬は現実ではゴルシ、ゲームならシンボリルドルフです。
120億サイコーヒャッハー!!!
掲示板が欲しいかい?(by nihil)
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ego nescio ita(?)