私は悲鳴を上げる腕を無理やり動かしハンマーを振る。
衝撃で巨大な植物に穴が空く。
だが、それも一瞬にして塞がれる。
蔦の攻撃を避け、また一撃を加える。
―――――それの繰り返し。
何で私はこんなことをしているんだ。
そうだ、強くなるためだ。強くならないと。
またハンマーを振り回す。
すると、部屋の壁に何かが激突する音がしたかと思うと、聞きたくない声が聞こえた。
「ちーっす~。調子はどうかな~」
甘ったるい声。されど明らかに此方を下に見ている。
古き魔法少女ことプラントニアだ。
「まだそのコと戯れてたの? まだ一本だよ?」
上空の大きな枝に腰かけながら、首を傾げる。
「ちょっと飽きてきたから、追加するね~」
パチン、と指の鳴る音。そして、土の盛り上がる音。
先ほどまで戦っていたのと同じ植物が、更に3本ほど生えてきた。
思わず背筋が震える。
「じゃ、死んじゃうかもしれないけど、第二ラウンドいこ~」
瞬間、大量の蔦の鞭が私の視界を覆った。
◇ ◇ ◇ ◇
幾らかを弾いても避けられず、蔦が腹に突き刺さる。
避けようとしても、全方位からの攻撃を避けれることは出来なかった。
生き返ってはまた生き返る。
だが、プラントニアはそれを眺めるだけで、特に何かをしようとはしない。
「……どうしろって言うのよ……」
思わず愚痴が出た。
……強くなるいいチャンスであるはずなのに。
蔦をどうしたら払える?
どうしたら?どうしたら?
そう思考を回す間にも、私は生死を行き来する。
―――――そうだ、ただ無常に、強ければいいんだ。
何故死ぬのか、それは弱いからだ。身をもって知った。
死にたくないのなら、強ければいい。
世界が遅くなり、音が消える感覚。
次の瞬間、私の脳に言葉が自然と浮かんだ。
それは天啓のように、自然と、まるで元から知っていたかのように。
「極限魔法―――――
持つハンマーはまるで紙のように。
世界が、私には小さく見えた。
◇ ◇ ◇ ◇
「へぇ~……随分早いね。才能あるのかな~やっぱし マジ卍だね~」
私は目を細め、後輩ことタイラントにやられたコを見る。
随分小さくなっていた。
先ほどまで天井に届かんばかりの背丈が、今はまるでネズミのようなサイズだ。
それらがタイラントの振り回すハンマーで吹き飛ばされた。
ブツ、と生命の繋がりが途切れる音がする。再生力が追いつかなかったようだ。
「物のサイズを変える魔法かな~」
もう少し試そうかな、とのんびりと考える。
その時だった。まるでワープするように、一瞬にしてタイラントが目の前に現れた。
「――――ッ 事象もありなんかーい!」
魔法を発動し、大量の枝木をタイラントとの間に展開する。
次の刹那、訪れたのは衝撃。
後ろに吹き飛ばされる。
途中で枝に拾ってもらい、タイラントの方を見る。
どうやら枝木の壁は一撃で突破されたらしい。
よく見れば、あのハンマーは底知れぬ違和感がある。
―――――サイズに見合わないほど重い。
タイラントが乗る枝が悲鳴を上げる声が聞こえる。
……これはこれは、随分滅茶苦茶な極限魔法だこと。
私の額に一筋の汗が流れる一方で、頭は戦いへの楽しみで埋め尽くされた。
「いいよ~、相手してあげる。固有魔法―――――
指示に従い、あちこちから鋭利な枝が無尽蔵に、銃のごとき勢いで放たれた。
ちょっと簡潔すぎかな~と思うんですが、まぁあんまりごちゃごちゃやってもって感じなのでちゃっちゃと覚醒してもらいました。
この話ではなるべくグロ要素は減らしたい私であった。
掲示板が欲しいかい?(by nihil)
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ego nescio ita(?)