キリアスを守りたい! 作:キリアス守り隊!
ソードアートオンライン
川原礫によるライトノベル。主人公キリトが「ソードアートオンライン」というVRMMOに閉じ込められて、数多のヒロインと共に活躍してゲームクリアを目指す小説。2009年4月10日、第1巻が発売された。当時は生まれてまもなく、ソードアートオンラインのことは少しも知らなかった。
2022年11月6日 少し前にSAOにハマって、アニメを見終わった俺は『劇場版SAO-プログレッシブ-冥き夕闇のスケルツォ』を見にいくために映画館に向かっていた。ワクワクが止まらない、そんな気分で不注意になってたのがいけなかっただろうか。歩道に向かうトラックの存在に気づくのが遅れた。
2022年11月6日
『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
ーここはどこだ?人が沢山いる。みんな何故か上を向いて…あれは?
『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
ーつまり…この世界は
『プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気づいていると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』
ーソードアート・オンライン…!!
しばらく放心していた。聞き覚えがるログアウト不可の説明が続いている。不思議と澄んだ気分だ
『ー残念ながらすでに二百十三名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界からも永久退場している』
改めてすごい世界だ。ポリゴン感を感じない…本当にこの世界が存在するかのようだ。
『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え』
あ、手鏡。そういえば今の自分の姿ってどうなってるんだろう。
そして人々が光に包まれ始める。
ーそして、人々の姿が見え始めた時…俺の手鏡に映ったのは
驚愕した顔の、"美少女"だった
『諸君は、今、なぜ、と思っているだろう。』
いや、なぜ!?!?本当にどうしてだよ!!
『なぜ私はーSAO及びナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?これは大規模なテロなのか?あるいは身代金目的の誘拐事件なのか?と』
そんなのどうでもいいんですけど???それよりアバター!!
『私の目的は、そのどちらでもない。それどころか、今の私は、すでに一切の目的も、理由も持たない。なぜなら......この状況こそが、私にとっての最終的な目的だからだ。この世界を創り出し、観賞するためにのみ私はナーヴギアを、SAOを造った。そして今、全ては達成せしめられた』
あの??ちょっと??アバターに不備があるようですけど????
『......以上で《ソードアート・オンライン》正式サービスのチュートリアルを終了する。プレイヤー諸君のー検討を祈る』
「あ、ちょっと、まっ…」
茅場は赤黒い霧に包まれて空消えていった
「……。」
WARNINGで包まれていた空が夕暮れ色に綺麗に染まる
「…………………。」
しばらくして、遠くから「いやあああ!」という声が聞こえる。
その声を皮切りに人々の罵声が爆発的に増える。ここはゲームの世界でも、ここにいる人は本物だ。
…!周りにあった保護フィールドのようなものが解けた!…キリトを見つけないと!ぼさっとしてる場合じゃない!!
そのとき、この広場から離れる2人の姿を見つけた。
その2人についていき、そしてある程度走ったところで止まった。俺は建物の影に隠れた。その後のキリトとクラインの会話は原作通りだ。
「おめぇにこれ以上世話になるわけにはいかねぇよな…。だから、気にしねぇで次の村に行ってくれ。俺だって前のゲームじゃギルドの頭張ってたからな!おめぇに教わってテクでなんとかしてみせるわ。」
「なら、ここで別れよう…何かあったら、メッセージとかしてくれ。」
「おう!」
「じゃあ、またな…クライン。」
「キリト!」
トボトボと去ろうとしたキリトにクラインが声をかけた
「おい!キリトよ…おめぇ本当は可愛い顔してやがんな!結構好みだぜ!」
「お前もそのノブ髭面の方が10倍似合ってるよ!」
キリトが走り抜ける。…その背中はどこか物悲しい。行くべきだろうか??原作が変わるんじゃないだろうか。
いつのまにか止まったキリトが後ろを振り向いた。その顔を見て、俺は…
「キリト!!!」
「え…?」
俺のことを見てぼーっとしてるキリトの手を掴み、走り抜ける。
「行くぞ、キリト!」
「君は…?」
「いいから行くぞ!」
「…お、おい!」
そんなやりとりをしながらこの世界を無我夢中で走り抜ける。長くなった髪が揺れる
「「…!」」
目の前から、オオカミが駆け抜けてくる。それを見て、キリトは顔を変える。俺が握った手は離れていて2人で駆け抜ける。
"いつのまにか"背中に背負ってあった斧を両手で握り込む。
…そして、2人の剣の行き先は重なる。
オオカミがポリゴンとなって消えた
唖然としてるキリトを少し追い越し、振り向く。
「私は、このゲームを生き延びて見せる!」
しばらく間が空いた。俺への不信感や、いきなり始まったデスゲームへの気持ちを整理してるように見える。…しかしそれでも
「……俺は、俺も…生き延びて見せる。この世界で…!」