「・・・・私のミスでした。」
「私の選択、そしてそれによって招かれたこの状況。」
視界にノイズはしる...一つ一つの
長く伸びた白い髪に狼の様な耳をもつ少女が死んだような目でこちらに銃を向けている...地面に落ち、弾痕が残ったタブレット。
一人の少年が血を流し、倒れている。
「結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて・・・」
「・・・今更図々しいですが、お願いします。」
「──先生。」
目の前の水色の髪の少女は、私に話しかけるように語る。彼女は、白を基調として、差し色に群青を取り入れた服装をしている。その姿に、透き通るような青春を感じる。それと同時に、その所々に
「きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。」
「何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択されるでしょうから・・・・。」
「ですから・・・大事なのは経験ではなく、選択。」
「あなたと彼にしかできない選択の数々。」
さっきほどとは、違った。平和で透き通るような青春の
「ですから、先生。」
「私が信じられる大人である、あなたと彼なら、この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を・・・・。」
「そこへ繋がる選択肢は・・・・きっと見つかるはずです。」
「だから先生、どうか・・・彼と一緒に・・・・・。」
彼女が何かを言いかけた瞬間、視界が暗転する。
「…は〜っ、なんで俺が先生を呼びに行くんだよ?」
「先生だって、俺よりリンちゃんみたいな綺麗な女の子の方が嬉しいだろに…」
何処からだろうか?男の子の声が聞こえてくる。
「しょうがねぇか…失礼します。先生、起きてますか…?」
その声と、同時にドアが開く音が聞こえてくる。
「____えっ?」
私の顔を見て、その人物は固まる。未知の生物を見るような目でこちらを見つめてくる。
「えっと...何かな?」
私が彼に問いかけた瞬間、彼の硬直が解かれ、先ほどとは全く違った真っ直ぐとした眼をこちらに向け、話しかけてきた。
「──失礼しました、私は柳トオル、ここ学園都市『キヴォトス』の連邦生徒会所属の副会長兼会長代理です」
そして、彼は"なぜ私がここにいるのか?"、"学園都市『キヴォトス』とは何か?"、その話を聞いて私は困惑していた。
その様子を見た彼が私を安心させる様に笑顔をこちらに向けながら、話しかけてきた。
「こんな話を急にされ、困惑していると思いますが、私達、連邦生徒会出来る限りサポートします!」
「それに先生なら、心配する必要はないでしょう!」
無条件の信頼、何処かで私と会ったような...いや、私を身近見てきたような口ぶりだ。そんな不思議な感覚を感じていた頃、彼は先までの雰囲気を崩し、こちらに問いかけてきた。
「先生…今から、不躾なことをお聞きしますがいいですか?」
「いいよ…?」
「もしかして、先生って女性ですよね?」
「えっと、そうだけど…?」
また、彼は先ほどと同じようなに固まり、肩を揺らす。そんな様子を何十秒か続け、彼は小さく呟いた。
「やっぱり、女先生かよ…」
これが、これから沢山の苦楽をともにする彼との出会いだった...
─────────────────
「…きて、先生起きてください!」
女の子の声が聞こえる。自分はどうやら仕事中に寝てしまったようだった。それにしても、良い夢を見た。彼との最初の出会い、思わずニヤニヤとしてしまう。
「もう、何ニヤニヤしてるんですか?」
ユウカがジト目でこちらを見ていた。
「いくら、もうすぐで、柳先輩が帰ってくるからって…」
「そう言う、ユウカこそ、今日は機嫌が良いじゃないか?」
その言葉を聞き、ユウカは顔を真っ赤にしながら、話題を変えようとしてくる。
「そんなことは今は良いです!今日の分の仕事全然終わってないじゃないですか!もう午後ですよ!」
ユウカは時計を指を刺した。時計の針は数字の4を指していた…。
「…えっ?」
「先生?いきなり、固まってどうかしましたか?」
「ユウカ、ほんとに午前4時じゃないよね?午後4時だよね?」
「はい?先程言った様に午後ですけど…?」
ヤバい、ヤバい、ヤバい、受け取らないといけないのに...
「──ユウカ、仕事は徹夜してまでも、終わらせるから、一旦後回しにするね!」
「えっ?先生何処行くんですか〜!」
ユウカは叫んでいるの横目にオフィスを出ていく…急がなきゃ!
「はぁ、はぁ、ギリギリ間に合ったかな…?」
わたしの部屋に着き、玄関で息を整えていると、ピンポーンとチャイムがなった。どうやら届いたようだ。ドアを開けると、ドローンが大きなダンボールを持ちながら、こちらが受け取るのを待っている。
「届けてくれてありがとうね!」
感謝を伝えながら、ドローンにスマホをかざし、荷物を受け取る。ドローンが何処へ飛んでいくのを見送り、部屋へもどる。カッターをもち、慎重にダンボールを開くと、そこには一つの箱が入っていた。
「──おっっ!?これが、METAL MOLDING 解体新書 MG-93 Ωサイクロンかぁ〜!」
そこに入っていたのは、一つのロボット。転売ヤーとの必死の攻防のすえ手に入れた奇跡の結晶、外観・内部構造・質感など、これまでにない緻密な仕上がり、全身にわたる細かな彩色、そのすべてに目を奪われる一級品のものだ。
「…感動は一旦置いとくとして、どこに隠そうか?」
その分、値段は何十万とクオリティともに桁違いだ。これをユウカに見られてしまった瞬間、ユウカの太ももに押し潰されてしまう…そのために、これを隠さなければいけない。隠すための場所を探していると、机の上に怪しいドリンクが置いてあるのに気づく。
「あれ?なんだろこれ?いつの間に買ったんだろ?」
後ろの成分表には、いつも飲んでいるエナドリと同じ様なものが入っている。飲んでも問題なさそうだ。興味本意とここまで走ってきたせいで、喉が乾いていてしまっため、一口それを飲む。
「んっ!?うまい!?」
うますぎる!?これまで飲んできたエナドリの中で一番うまい!?あまりの美味さにそのまま全て飲んでしまった。
「あっ…まぁ、大丈夫だよね?」
そんなこんなでロボットを隠すために部屋を見渡そうと、エナドリが入っていた瓶をゴミ箱へと捨てる。
「ここで良いや!」
隠すための場所を見つけ、オフィスへ戻るため、部屋を出る。
私は気づかなかった。瓶のそこの部分に書いてある言葉"好感度逆転薬"と言葉に…。
次回から、オリ主視点になります。
初投稿なので、不出来な所があると思いますが、よろしくお願いします!