マリアン「もうすぐランデブーポイントに到着します。体調はどうですか?」
五代「もう歩ける状態だから大丈夫だよ」
そう言って五代はマリアンに向けて笑顔でサムズアップする。
マリアン「先程まで心臓が止まっていたのにもう歩けるようになるなんて、すごい回復力ですね」
五代「そうかな?」
マリアン「はい。でも、念の為、私が支えておきますね」
五代の心配をしたマリアンは突然、五代の腕を組む。
五代「いやいや。その必要は……いや、もし辛くなったら声を掛けるからその時はお願いね」
マリアン「はい」
五代は遠慮しようと思ったが、彼女の厚意を受け受け取り、マリアンは微笑んだ。
マリアン「じゃあ、ランデブーポイントへ移動しま………」
五代「…どうしたの?」
マリアン「前方にラプチャー発見」
五代「え?」
マリアン「迂回は不可能と思われます。指揮官。姿勢を低くしたまま、少しだけ待っていてください。すぐに終わります」
五代「分かった!それじゃあ、頑張って!」
その言葉と共に五代はマリアンにサムズアップし、マリアンも笑顔でサムズアップする。
ラプチャーを見つけたマリアンは戦闘に入り、ラプチャーと交戦して殲滅し、再び五代と共に合流ポイントへと移動し、到着する。
しかし、
マリアン「ここで間違いないはずなのに…え…どうして誰もいないんだろう。まさか、輸送機が墜落して計画が変わったとか…?」
マリアンがそう言った次の瞬間、遠くから銃声が鳴り響いた。
マリアン「!!射撃音…!行きましょう!」
五代「分かった!」
マリアンと五代は銃声が鳴り響いた方向へと向かった。
一方、銃声が鳴った場所では黄色と灰色を基調とした服を着た女性——アニスと赤と黒を基調とした服を着た女性——ラピの二人がラプチャーと応戦しながら会話していた。
アニス「もう、いつまでここで待てばいいの?」
ラピ「合流するまで」
アニス「死ぬまでじゃないよね?」
ラピ「合流するまでよ」
アニス「さっき見たでしょ!?墜落するとこ!あの爆発から生き残れるわけないよ!」
ラピ「まだ死亡報告は入ってきてない」
アニス「その報告が入るまでここでずっと待つの?」
ラピ「ランデブーポイントはここ。ここを離れると作戦がダメになるかもしれない」
アニス「すでにだと思うわ!」
すると、ラピとアニスの元にマリアンと五代が現れる。
マリアン「合流します!」
アニス「うわ!ビックリした!」
ラピ「!!」
マリアン「マリアンです!指揮官と共にランデブーポイントに無事合流しました!」
五代「どうやら無事みたいだね」
アニス「えっ、本当に?あの爆発で、生き残ったの?ニケはまあいいとして、あなた人間よね?」
五代「はい!」
アニス「…怪しい。本当に指揮官なの?」
五代「うん。そうみたい」
マリアン「すみません。実はこの人、先程の墜落の影響で一部の記憶がなくなってしまったみたいで…」
マリアンは五代が墜落の影響で一部の記憶喪失を起こしたと思っているが、実際そうではない。
だが、五代が別世界の住人だと知れ渡れば何が起こるか分からないの上に、仮に自分が別世界の住人だと他の人に言っても信じて貰えないため、五代は自分が一部の記憶喪失という事を肯定している。
アニス「ますます怪しいわね…」(≖ࡇ≖)
だが、彼女の疑いが晴れるどころか、余計に怪しまれてしまった。
すると、ラピが五代のそばに近づく。
ラピ「ちょっと失礼します。指揮官認識コード、アクセス……分隊04-Fの指揮権、変更完了」
アニス「ラピ!こんな正体の分からない人間と、そんな軽率に…!」
ラピ「緊急事態よ。ラプチャーが現れた」
アニス「それは…そうだけど…!」
ラピ「現時点をもって、あなたは私たちの指揮官となります。前指揮官は命令を下せる状況ではないため、別途の命令権引き継ぎプロセスはありません。一刻を争う状況です。詳しい説明は戦闘が終わってからにします」
五代「うん。お願い」
ラピ「マリアンと言ったわね?所属と兵科は?」
マリアン「シルバーガン部隊所属です。兵科は機関銃射手です」
アニス「…兵科もちょうどいいわ………はあ、仕方ないわね。指揮官様。どうするの?」
ラピ「命令をお待ちしております」
五代「みんな、とりあえず目の前にいるラプチャーを倒そう」
ラピ「ラジャー」
アニス「よし。やってみよう!」
数分後、彼女たちは無事にラプチャーの殲滅を終えた。
アニス「楽勝だったわね」
ラピ「ラピとアニスです。急な要請に応じていただき、ありがとうございます」
五代「いや、全然良いよ」
マリアン「ところで、どうして急に指揮官を地上へ?」
すると、何かを察したのか、マリアンの表情が険しくなる。
マリアン「まさか…」
アニス「そう。前の指揮官様は死んだわ」
五代「!?」
マリアン「……」
アニスからの衝撃の言葉を聞いた五代は驚き、マリアンは衝撃のあまり黙ってしまう。
アニス「対人火器をラプチャーにぶっ放しちゃったの。「ラプチャー!人類の敵!」とか何とか言ってね。小口径の火器がラプチャーに通じるわけないのに、どうしてあんなことを…」
マリアン「…守れなかったんですね。お二人は」
アニス「違うわ。私たちは指揮官様を守る。何があっても。この命に代えてもね。でもね、自分から死のうとする人を守るのは無理」
マリアン「……」
アニス「まあ、そういうわけね」
すると、ラピが五代に名前を尋ねる。
ラピ「失礼ですが、お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
五代「五代雄介」
ラピ「アニス」
アニス「うん。検索してみるね。どれどれ………うん?」
ラピ「どうしたの?」
アニス「…この指揮官様、完全な新人みたいよ」
ラピ「…は?」
アニス「昨日、士官学校を卒業したんだって」
五代(もしかしてこの世界。かなり人手不足なのかな…?)
ラピ「……とりあえず近くの市街地まで移動しましょう。ここは危険です」
五代はこの世界について考え、ラピはラプチャーとの遭遇を避けるため、市街地に移動することにした。
しかし、彼らは知らなかった。
絶望までのカウントダウンが近づいていることを……。
いよいよ、次回はあの例のトラウマシーンですね。