ベル・クラネルの父親に転生してしまった!?(本人は無自覚です)   作:カステラ

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続きです、よろしくお願いします。


死の神タナトス

 

戦闘が始まる。

 

最初に動いたのは白フードの人物。

推定Lv4か5の身体能力を活かし、急速に接近する。

 

そして、剣を振りかざす。

 

 

「くっ!?」

 

 

それをギリギリで回避する。

しかし、すぐに追撃がくる。

 

躱されたことを認識し、すぐさま攻撃を仕掛ける。

今度は先ほどよりも早い。

 

 

(まともに受ければ剣ごと叩き折られて死ぬな……)

 

 

「うおっ!?」

 

 

そう言っている間にも、さらに攻撃を仕掛けてくる。

次は連撃、認識できない攻撃の連続。

 

これに当たればバラバラに引き裂かれて死ぬだろう。

 

さすがに使わざるをえないと判断し使用する。

 

 

「【紅き雷雲よ(ケラウノス)】!」

 

 

それを見た白フードの人物は連撃を取り止め、稲妻を回避する。

先ほどの攻撃から、コレが厄介だと感じていたのだろう。

 

 

「くそ」

 

 

だからといって雷速を避けるのは容易ではない。

少し回避に手間取る。

 

その間に接近し、アルバスは剣を振り抜く。

 

しかし、その攻撃はフードを掠るに留まり躱される

 

 

「………上手いね、戦い方が」

 

 

「まあな、師匠がいいんだろ」

 

 

そんな会話をする。

実際は瀕死まで追い込まれて無理やり覚えただけだが。

 

 

「でも、やっぱり────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「がはっ!?」

 

 

「弱いね」

 

 

急に認識できないほどの速度で接近し、蹴りを叩き込まれる。

やってきた痛みに、アルバスは状態を把握しようとするが、それをフードの人物は許さない。

 

首を狙い澄ました一撃で、命を刈り取ろうとする。

 

 

もはや感覚で防御し、ギリギリで剣を間に入れる。

 

 

ふっ飛ばされて再び壁に激突する。

 

 

「ぐぁ……!?ゲホッ!かはっ!」

 

 

あまりの衝撃に内臓に傷がついたのか、血を吐き倒れ伏していたしまう。

 

そこにゆっくりと、フードの人物は近づいてくる。

 

このままではまずいと、牽制するように魔法を放つ。

 

 

「【紅き雷雲よ(ケラウノス)】───ッ!」

 

 

しかし、その雷は当たることなく避けられる。

対応されたのだ、その攻撃に。

 

それでも諦めず、魔法を放つ。

 

 

「【紅き雷雲よ(ケラウノス)】──ッ!!【紅き雷雲よ(ケラウノス)】──ッ!!!」

 

 

見苦しくも見える抵抗だった。

それを苦も無く回避したフードの人物は遂にアルバスの元へたどり着く。

 

蹴りを頭に放つ。

 

 

「ぐはっ!?」

 

 

衝撃で体が引きずられる。

そして、首を掴み持ち上げる。

 

 

「う、ぐっ!?」

 

 

「君、凄いね。精神疲弊(マインド・ダウン)寸前まで魔法を使ってまだ諦めてないんだ」

 

 

「……だれ、が、諦める…かよ」

 

 

それを聞き、少しも感情が乗らない声でフードの人物は言う。

 

 

「ふーん?やっぱり君……危険だね」

 

 

その人物はさらに力を込めて、首を絞める。

 

 

「がっ!?ぁぁ!!」

 

 

「──ここで確実に殺す」

 

 

首を絞められ、息もできずにいるアルバスは絶体絶命と言えた。

このままでは確実に死ぬだろう。

 

そして、最期の抵抗というように詠唱をする。

 

 

「ぐっ!───【ケ、ラウ……ノ…】───【─」

 

 

「させないよ」

 

 

それを察知したフードの人物はさらに力を入れ、首を折ろうとして─────

 

 

アルバスは笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、爆発が起こる。

 

 

空気が爆ぜ、熱風が吹き荒れる。

咄嗟にフードの人物は手を離すが、遅い。

もはや爆発から逃れるのは不可能であり、まともに食らってしまう。

 

衝撃でフードの人物は吹き飛ぶ。

 

それから、間近で食らったアルバスも無事ではない。

ところどころが焼けて、さらに壁に叩きつけられた。

今の衝撃で、左腕が折れもした。

 

もはや戦闘ができぬほどにボロボロだった。

 

 

「はあ……はあ………うまく、いったみたいだな」

 

 

そう、彼は最初からこれを狙っていたのだ。

魔力爆発(イグニス・ファトゥス)を起こして爆発させる。

ご丁寧に消費魔力が多い連結詠唱を使おうとして。

 

 

「……これで、倒せてなかったら…絶望もんだな」

 

 

そんなにフラグのようなことを口走りながら立ち上がろうとする。

 

だが、それは無理だった。

 

 

「やって…くれたね……」

 

 

「!」

 

 

そんな感情の乗らない声が聞こえる。

 

炎の中から揺らめき、出てくる影がある。

その人物の声には聞き覚えがある。なにせさっきまで闘っていた相手だ。

 

 

「まさか意図的に魔力爆発(イグニス・ファトゥス)を起こすなんて、君、頭大丈夫?」

 

 

そこには、今だ健在の敵の姿があった。

それに対して思わず悪態をついてしまう。

 

 

「……クソが、上級冒険者……ってやつは………バケモン、だな」

 

 

こちらはフラフラ、対して相手はまだ余力がある状態。

どう考えても絶望的な状況だった。

 

そしてさらに予想外のことが起こった。

 

 

「……お前………女だった、のか………」

 

 

「?あっなるほど、フードが燃えてたのか」

 

 

そう言って炎の中からでできたのは、灰色の髪に、ルビーのような赤い瞳をしたヒューマンだった。

 

その事実を認識して、アルバスはおちゃらけるように言う。

 

 

「まったく……敵じゃ、なければ…ナンパしてた………かもな」

 

 

「そう」

 

 

あいも変わらず、なんの感慨もないかのように言うフードの───いや、女性は、もう一度アルバスに近づき剣を突きつける。

 

 

「君、凄いね。ここまで抗うのは久々に見たかも」

 

 

「はっ………!そうかよ………」

 

 

そう言って、その女は剣を振りかぶる。

そして、アルバスに聞く。

 

 

「言い残すこと、ある?」

 

 

「………お前には、ねえよ……」

 

 

「そう」

 

 

その返答を聞くと、剣が振り下ろされて──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと待ってくれない───クリム(・・・)ちゃん?」

 

 

そんな声が響く。

 

 

神の声だった。

このダンジョンに存在するはずのない、神の声。

 

いっそ超常的な声。

 

 

「ごめんねぇ?止めちゃってさ」

 

 

そんなふうに軽い声が、その空間に反響する。

 

今までに聞いたどの神の声とも違う。

嫌な感覚のする、声。

 

 

「その子に興味があるんだよね、俺」

 

 

「………そうなの?タナトス様」

 

 

先ほどまで戦っていた女が言う。

神タナトス(・・・・・)

それは前世で、〝ある友達〟から聞かされた神物(じんぶつ)であり。

 

闇派閥(イヴィルス)と呼ばれる、悪側のファミリアの主神。

 

つまり、

 

 

(この女も、闇派閥(イヴィルス)───ッ!)

 

 

ようやく合点がいった。

人を殺そうとしていたのも、何かの企みの口封じのためだったのだろう。

 

そしてその主神が、自分に興味があると言っているのを、アルバスは不可思議に思う。

 

 

「なんだか知らないけど、ゼウスが迎えた新しい子供。才能は無さそうだと思っていたけど……」

 

 

タナトスはこちらをみて言う。

 

 

「冒険者になって一ヶ月足らずでここに来るなんて、ヤバいと思わなぁい?クリムちゃん」

 

 

「……確かに凄いわね」

 

 

そう言って剣を下ろす女。

こちらへ近づいてくるタナトスを見て、アルバスから離れる。

 

そして、アルバスに死神は聞く。

 

 

「ねぇ君、こっち側に来ない?」

 

 

「……は?」

 

 

そして、続けて言う。

闇派閥(イヴィルス)に勧誘する理由を。

 

 

「いやさぁ?この際だからはっきり言っちゃうけど、俺はもっと人が死んだほうがいいと思ってるんだよね〜」

 

 

「古代の時代は、沢山人が死んでたんだけどね?……神時代に入ってから少なくなっちゃってさ〜」

 

 

今の説明、それだけでは疑問が残る。

それをアルバスは尋ねる。

 

 

「…それと、俺…を勧誘する理由に……関係が…あるのか?」

 

 

それに対しタナトスは答える。

 

 

「そりゃもちろん────君は沢山子供たちを天に還してくれそうだからね」

 

 

「……沢山、殺せそう…だからって……ことか」

 

 

「そのとおりぃ」と答える邪神にアルバスは不快感を示す。

こんな神に人殺しに適していると言われることが不快なのだろう。

 

そしてタナトスが問う。

 

 

「──で?返事はどう?」

 

 

それに対し、不快感を隠そうともせず言い放つ。

 

 

「お断り…だ、クソ野郎」

 

 

本当はツバを吐きかけてやりたい気分だったが、体が思うように動かず諦める。

 

タナトスは言う。

 

 

「そっか、残念だなぁ」

 

 

「やっぱり君は意志が強いね〜」とおちゃらけて言う。

そして、タナトスの雰囲気が変わる。

 

笑みをより深め、不気味な雰囲気を醸し出す。

 

 

「じゃあ─────実験に付き合ってもらおうかなぁ」

 

 

 

その瞬間、神の威光が放たれる。

地上の生命すべてをひれ伏させるような空気が、そこら中に撒き散らされる。

 

反射的に頭を垂れてしまいそうになるアルバスだったが、意思(・・)を強く持ったおかげか、何とか耐えることに成功する。

 

 

「わあ、すごいねぇ。君にも当てたつもりだったんだけど」

 

 

タナトスが感心したように言う。

それに対し、アルバスは叫ぶ。

 

 

「てめぇ……!なにや…ってんだ!ダンジョンの中でこんなこと!」

 

 

「あれ?知ってるんだ、下界の子供は知らないと思っていたんだけど」

 

 

その驚愕のまま、叫ぶ。

 

 

「こんなところ…で……!…神威を解放したら──ッ!どれだけの被害が出ると!!」

 

 

それにタナトスは当然のように答える。

その傲慢な答えを。

 

 

「万々歳じゃん、ねぇクリムちゃん?」

 

 

「知らない」

 

 

「つめた〜い」とタナトスはふざけて言う。

そんなことは耳に入らなかった。

 

 

 

 

今こいつはなんといった?万々歳だと?自分の身勝手で周りを巻き込んでおきながら、のうのうとそういったのか?

 

 

彼はその言葉に、視界が真っ赤に染まるほどの怒りを覚える。

 

しかし、彼が何かをする前に、

 

 

 

その時はきた。来てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

神がダンジョンに入るのは禁止されている。

それは、なぜなのかは一般には認知されていない。

 

しかし、神の間では常識として知られている。

 

神がダンジョン内で神威を解放すると、そのカウンターとして────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒いモンスターが生まれる、と。

 

 

 

ダンジョンが怒る。

神を許さんと、それを殺すものを生み出そうとする。

 

その階層が揺れて、地響きが地上にまで伝わる。

 

人々は地震かと勘違いし、神はどこの馬鹿だと叫ぶ。

それほどまでにこの事態は異常だった。

 

 

「───じゃあ、頑張ってね〜。生きてたらまた会おうねぇ」

 

 

そう軽くいい、タナトスはクリムを引き連れて去って行く。

 

 

「ま…て、このクソ野郎!」

 

 

それに答えたのは、クリムの方だった。

無常にも、その事実を告げる。

 

 

「無理だよ、君じゃ止められない」

 

 

「やって…みなきゃ、わかんねぇだろ」

 

 

そして、彼は去って行くタナトスに向けて言う。

その激情を隠そうともせず。

 

 

「タナ…トス!俺はお前を許さない……!必ず俺が、お前を───ッ!!」

 

 

それを聞き届けたのか、なかったのかは分からないが一人と一柱は、闇の中へ消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、黒が現れる。

 

黒き鱗はかの黒竜を連想させ、見るもの全てを恐怖させる。

その牙は、汎ゆるものを引き裂くだろう。

 

その、モンスターの名は。

 

 

「インファント……ドラゴン……!」

 

 

翼をなくした竜だった。

 

それに相対するは、満身創痍の少年ただ一人。

 

だが、彼の目に諦めは宿っていなかった。

 

 

『何をしている、冒険者ならさっさと未知を既知に変えろ』

 

 

『ステイタスが足りないなど言い訳だ、そんな言い訳は本当の死地では通じない』

 

 

『貴様は己より強大なものとの戦いで、諦めるのか?』

 

 

『力が及ばないからといって、潔く死ぬのか?』

 

 

いつぞやにアルフィアに言われた言葉が蘇る。

あの悔しさを、情けなさを、忘れていない。

 

だから、

 

 

「やって、やるさ!」

 

 

己の力が足りないことなどわかっている。

勝ち目がないなど百も承知。

 

だが、そこに冒険があるのなら。

 

 

「……冒険をしよう」

 

 

冒険をするのが冒険者だ。

 

そう思い、少年は直剣を構えた。

 

 

──────────────────

 

 

「───えー、アルフィアさんまた行くんですか?」

 

 

「黙れ、さっさとついてこい」

 

 

そういったやり取りをする集団がいた。

全員が女性で構成されており、遠目で見ても凄まじい強さをしていると分かる集団だった。

 

その後方にいる2人が言い合う。

 

 

「だって、ついこの間も行ったばかりじゃないですか」

 

 

「阿呆、メーテリアを助けるためにはその程度ではとどかん」

 

 

「まあそうですけどね〜」と言うサポーターは、前にアルバスがアルフィアに連れられて深層に潜った時の少女───メリアである。

 

彼女はLv5、もうすぐ6に届くかもしれないという魔導士でありながら、自分からサポーターを買って出た人物でもある。

 

理由は、「サポーターなら働かなくても怒られないから」というものであり、世のサポーターが聞けばブチギレものであろう。

 

 

「あんまりこき使わないのよ、アルフィア?」

 

 

そう言ったのはエルフの女性───リュシーだった。

アルバスがヘラのホームに来た際に、1度は出迎えて、そして追いかけ回す号令を出した人物である。

 

 

「黙れ」

 

 

「あのねぇあんた、もうちょっと先輩に対する敬意ってやつを───」

 

 

「その口を閉じなければ魔法を放つ」

 

 

「うわ〜怖すぎる」

 

 

そんなこんなでやり取りをしながらも、向かう先は深層。

並の冒険者では入った瞬間即死のエリアにたった3人で足を踏み入れようとしているのだ。

 

さすがはヘラの眷属、神時代の最恐である。

 

 

その時、前から何かがやってくる。

咄嗟に戦闘態勢をとるリュシーとメリア。

 

 

「……モンスター?いや、違うわね。人かしら」

 

 

そう言って、リュシーは構えを解く。

メリアも心配して損したと言うように、魔力の集中をやめた。

 

しかし、その様子は尋常ではなかった。

 

 

「ん?」

 

 

「あの顔って…」

 

 

見たことのある顔だった。

正確には、絵をみたことがある。

ギルドの掲示板で、ランクアップの発表がされていた──

 

 

「ガルドス・スーザ?」

 

 

Lv2の冒険者だ。

この前にランクアップしたばかりの成り立て上級冒険者であり、少しだけ目に入っただけだが。

 

それでも、上級冒険者がこの階層で怪我を負うのはあり得ない。

 

そして、ヘラ・ファミリアの眷属が目に入ったのか、彼は飛びつくように助けを求めた。

 

 

「たっ助けてくれぇ!?お、襲われて!!」

 

 

そう言って助けを求めてきた彼の横を───

 

 

「【福音(ゴスペル)】」

 

 

音の塊が通り過ぎた。

 

 

「え……?」

 

 

「喧しい」

 

 

音の塊を出した張本人、アルフィアは言う。

 

 

「私は雑音が嫌いだ、粛々と必要なことだけを言え」

 

 

「えっ?え……?」

 

 

それに少し苛立ったのか、怒気を強める。

 

 

「早く言え」

 

 

「は、はいぃぃぃぃ!!白フードのやつに12階層で襲われて、赤髪赤目の子供に庇われました!!」

 

 

「【福音(煩い)】」

 

 

「ごはぁ!?」

 

 

そう言うと、アルフィアは魔法を発動させその男を吹き飛ばした。

吹き飛ばされたその男は気絶し、がっくりと項垂れた。

 

それを気にもしない彼女らは、先ほどの情報について語り合う。

 

 

「白フード……闇派閥(イヴィルス)だよね」

 

 

「ですよね、団長たちを恐れて大人しくしてると思ったんですけど」

 

 

「……あの雑音どもめ、また煩わしく這いずり回るか」

 

 

そして、あの男はもう一つ気になることを言っていた。

 

 

「赤髪赤目の子供が襲われてるって言ってたよね?」

 

 

「それって───」

 

 

「やつのことだろうな」

 

 

彼女らが思い浮かべるのは、スケベな少年だった。

そして、認めたくないがメーテリアにとっての恩人でもある。

 

そしてそのことを知ったアルフィアは歩きだす。

 

 

「行くぞ」

 

 

「あっ行くんだ」

 

 

「…行くんですね」

 

 

意外そうに声を上げるのはリュシーとメリアの2人。

あの傲慢なアルフィアが人のために動くなんて珍しいと思ったのだ。

 

 

「勘違いするな、やつが死んだらメーテリアが悲しむからだ」

 

 

「「〝つんでれ〟ってやつ?」」

 

 

「【福音(ゴスペル)】」

 

 

瞬間、先ほどの男に放ったのとは比べ物にならない魔法が放たれる。

苛立ちを乗せたその一撃は、ダンジョンの壁をえぐり取った。

 

 

「「すんません」」

 

 

「次はない」

 

 

そして、通りすがりの下級冒険者パーティーは、今の一連の行動をみて思った。

 

 

(((【静寂】こえ〜!!)))

 

 

と。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、12階層に向かおうとする一行だったが──

 

 

 

 

突如、ダンジョンが揺れる。

 

 

 

「「「!!」」」

 

 

見たことも聞いたこともない現象だった。

その現象の原因が下に、つまり12階層辺りにいると推測した彼女らは、急いで階層を駆け下りる。

 

 

「急ぎましょう!!」

 

 

「わかってるわよ!あいつが死んだらメーテリアが悲しむでしょうが!!」

 

 

結局助ける理由は同じであると説明しながらも、猛スピードでダンジョンを駆け下りる一行。

 

 

「もうすぐよ!アルフィア!何があるか分からないから用心して!!」

 

 

「言われなくともわかっている」

 

 

そんなやり取りをしながらも、3人は12階層にたどり着く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで見たものは、冒険だった。

 

死闘と言い換えてもいい。

血が飛び、肉が裂かれる殺し合い。

 

少年と竜が、互いに死力を尽くして戦い合っていた。

 

 

 

 




見て下さりありがとうございます!
ちなみにこの女の人はかなり面倒くさがって手加減してます。
もともと主人公は標的じゃないので。
あの魔力爆発で危険だと思い本気で殺そうとしましたが、タナトスに止められたので主人公は無事です。
次回は主人公の冒険です。


追記
ガルドスさんは通りすがりの冒険者パーティーに運ばれました。
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