ベル・クラネルの父親に転生してしまった!?(本人は無自覚です)   作:カステラ

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第3話目です。よろしくお願いします。


昨日は酔って記憶が………

 

夢を見ている。

 

とても懐かしい、夢を。

 

 

「■■■、たいちょうは大丈夫?いつもごめんね」

 

 

「ええ、大丈夫よ■■。ありがとね」

 

 

そんな会話を、していたような気がする。

 

自分は■■■が心配で、いつもそんなことを言っていたような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

■■■がかけて欲しいのは、そんな言葉じゃなかったはずなのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それに気づいたのは、手遅れになったあとだった。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

「うーん、お嬢さぁん、僕とお茶でもしなーい?むにゃむにゃ……ハッ!!」

 

 

そんなことを言って、飛び起きる少年がいた。

 

 

「あ、あれ?あの美少女は?桃色天国は!?どこにいった!??」

 

 

そんなバカなことを言いながら眠りから覚める。

そして少ししてから、少年は落胆する。

 

 

「なーんだ、夢かよー」

 

 

ずいぶんとくだらない夢をみていたような少年は、そういえばと周りを観察する。

 

 

(あれ、ここどこだ?)

 

 

少年がねている間に、周りの景色が一変していた。

 

まるで中世の宿のようなそこは、とても先ほどの景色とはにてもにつかない。

 

その時、声がする。

 

 

「ぐが〜〜〜〜」

 

 

「!?」

 

 

突然のことだった。

 

咄嗟に振り返ったそこには、あの老人がいた。

 

 

「あっそう言えば……」

 

 

昨日飲み明かしたんだっけと、思い出してきた。

路地裏で死ぬような思いをして出会ったあの老人と。

 

 

(あ〜、なるほどそういうことね)

 

 

(昨日好きな女のタイプを言い合ったような気がする)

 

 

「おいジッさん、起きろ〜!」

 

 

そう言って声を掛ける。

 

そして老人が声を発する。

 

 

「でへへ〜、あそこに美女がおるぞ〜〜!突撃じゃ〜〜!!」

 

 

「うわ、くっだらない夢見てる」

 

 

絶対に人のことを言えない言い草をしながら起こす。

 

この二人は案外似た者同士かもしれない。

 

 

「うーん……ハッ!?美女は!?桃色天国は!!?」

 

 

訂正、似た者同士である。

 

 

「おいジッさん、ここは宿だぞ、あんたが取ったんだろ?」

 

 

「おっお前さんは……あーなるほど昨日の小童か……」

 

 

「誰が小童じゃい」

 

 

そんなことを言い合いながら、二人は目が覚めていく。

 

 

 

 

 

そして少年は先ほどから気になっていたことを、老人にぶつける。

 

 

「それでジッさん、聞きたいことがあるんだけど」

 

 

「うん?なんじゃ改まって?」

 

 

少年はそういいながら、急にまじめな雰囲気を醸し出しながら老人に聞く。

 

 

「──────俺の体がすごく軽いんだけど、どゆこと?」

 

 

そういい、圧を出しながら。

 

対し、老人はしどろもどろになりながら答える。

 

「あー、それはの?その──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恩恵、刻んじった☆!」

 

 

そう悪びれなく言う。

 

 

 

 

 

「この!!裏切りもんが〜〜!!!」

 

 

どこぞの某巨人のような雄叫びを上げながら、少年は切れた。

 

 

─────────────────────────────

 

 

「わ、悪かったってな?このとうり許してくれんか?」

 

 

「お前ができるだけ苦しんで死ぬように、努力するよ……」

 

 

「うわこわっマジギレじゃん」

 

 

そんなやり取りをしながらも、少年は情報のすり合わせを行っていく。

 

 

「つまり?酔った勢いで内緒で酔いつぶれた俺に、恩恵を刻んでやろうと言うことになって本当に刻んじまったと?」

 

 

「はい、そういうことです……」

 

 

「バカじゃないの?」

 

 

「そんなポンポン刻むようなものじゃないだろ恩恵って」と思いながら、少年は言う。

 

 

 

 

「まあもういいや、あんたが神であることはわかったし、神威を隠していたこともわかった。恩恵をもらって利はあっても不都合はあまりないからな。良しとしよう」

 

 

「ま、まじで?いいのかの?」

 

 

「なんだ許して欲しくないのか?」

 

 

「いえ!許してもらってありがとうございます!!」

 

 

見事な土下座を披露しながら老人────老神(ろうじん)は言う。

 

 

「じゃあそれで?あんたのホームに連れてってくれるんだよな?」

 

 

「ああ、それはもちろんじゃ。恩恵を刻んだ以上、おぬしは家族だからの」

 

 

と、老神は言う。こういう調子のいいところはあるが───

 

 

(こういうところがあるから憎めないんだよな〜〜)

 

 

短い間でも、それを感じ取っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして宿をでて、老神のホームへ向かう。

 

 

「そういえば、あんたのホームってどんなところなんだ?」

 

 

少年は気になっていたことを聞く。

 

すると、老神が答える。

 

 

「まあそれはじきにわかる」

 

 

それだけだが。

 

少年は思考する。

 

 

(さっきから頑なに言おうとしないんだよな〜、何かあるんだろうか?)

 

 

そうこうしているうちに、これまた豪華な建物が見えてくる。

 

まるで城のようであり、周りの建物と比べても抜きん出ている。

 

(うわスッゲー、こんな場所もホームなのか?)

 

 

自分の原作知識にない時代であるため、推測でしか言えないが。

 

中堅派閥とは言えアポロン・ファミリアもかなりの拠点だったため、この建物もそうなのだろうなと辺りをつけていた。

 

 

「着いたぞ、小童」

 

 

突然、老神がそんなことを言う。

 

 

「?……おいジッさん、ここなわけないよな?こんな建物なわけないよな?」

 

 

少年は大いに困惑する。

 

なぜなら───────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほど話題に出た建物だったからだ。

 

 

(いやいやいやいや、立派すぎるだろ。こんなスケベ神のホームにしては…………うん?スケベ神……?)

 

 

その時、少年は思い出す。

 

原作の中で、とんでもない変態として語られていた神を。

 

そしてそれでも、醜聞に勝るほどに偉大だった神を。

 

その名は───────

 

 

 

 

「さて、改めて自己紹介と行こうかの」

 

老神が口を開く、そして衝撃の言葉を口にする。

 

 

「わしの名はゼウス、この下界で最も栄えたファミリアの主神じゃよ」

 

 

よろしく頼むぞと、その老神はなんでもないように言った。

 




どうでしたか?ゼウスのおじいさんをうまく書けているか居たら幸いです。次回もよろしくお願いします。
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