ベル・クラネルの父親に転生してしまった!?(本人は無自覚です)   作:カステラ

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6話目です。よろしくお願いします。


はじめてのダンジョン!!

 

あれから、2日が経った。

 

アルバスが修行をさせてほしいと言った日から2日。

 

そのアルバスはというと、

 

 

「はあ!…はあ!…はあ!…オエップ、し、死ぬ…これ死ぬ…」

 

 

訓練により死にかけていた。

 

ザルドによる訓練は過酷を極め、とても常人がついてくれるようなものではなかった。

 

そしてザルドが言う。

 

 

「お前が早く強くなりたいと言ったんだろう、ほら立て、続きだ」

 

 

「鬼!悪魔!ザルド!」

 

 

「ああ?もっと過酷にだって?」

 

 

「すいませんした〜!!頑張ります!!」

 

 

情けないと思わなくもないが、それが普通だろう。

 

ザルドの訓練はザルドとの打ち合いであり、とてもLv1にこなせるものではない。

 

なんせザルドはLv7、格が違う。

 

もちろん手加減はしているが、逆に言えば手加減してこれなのである。

 

よくついて行っているほうである。

 

 

「はあ!…はあ!…クソ、強すぎだろ…ザルド……」

 

 

悪態をつきながら立ち上がる。

 

 

(結局一発も当てられなかった、まあそりゃそうだよな。あのザルドだもん)

 

 

実のところアルバスは、原作知識でザルドのことは知っていた。

 

アストレアレコードで猛威を振るったことを覚えているからだ。

 

 

(あのときは、Lv6のオッタルを一蹴したんだっけ?バケモンみたいだな)

 

 

そんなことを思いながらも、汗を拭き訓練場から出ていく。

 

今日はこれからやることがあるため、早めに訓練を終わらせたのだ。

 

ソレは──────

 

 

「はじめてのおつかいならぬ、はじめてのダンジョンか」

 

 

アルバスはバカなことを言っているが、要するに初のダンジョンアタックである。

 

そのための武器も、ゼウスに頼み用意をしてもらってある。

 

もちろん初心者用の装備で。

 

 

「ナルドが付き添いで来てくれるらしいけど、どこまで信用していいのか…」

 

 

ヘラ・ファミリアという死地に送り出した彼のことである。

 

アルバスは少し彼を信用できなくなっていた、主に約束関連で。

 

 

「まあ、しょうがないか、知らなかったんだし。それはそれとして恨むけど」

 

 

ぐちぐちと言いながらも、ダンジョンに行くための準備を整える。

 

そしてホームの前にいるナルドと合流する。

 

 

「おお〜来たか!アルバス!準備はできてるか?」

 

 

「もちろん、じゃなきゃ来ないよ」

 

 

そんなことを言いながら、彼らはダンジョン──バベルまで歩いて行く。

 

冒険者ギルドで登録を済ませ、ダンジョンに入っていく。

 

 

「………」

 

 

「なんだ?緊張してるのか?まあ安心しろよなんかあったら俺がいる!」

 

 

「そっそんなんじゃねーし!ビビってなんかねーし!」

 

 

軽口を叩きながらも、濃くなってきた不穏な雰囲気に少し緊張するアルバス。

 

 

「!?」

 

 

「おっ、来たな!」

 

 

突如、壁に亀裂が入りなにかが産まれてくる。

 

その存在は、醜悪で、悪意に満ちていた。

 

人類を殺し、喰らうために生み出される怪物。

 

 

 

────モンスター

 

 

 

それが、産み落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

生み出されたのは、3体のコボルト。

 

訓練を加味しても、初心者が相手取るには少しきつい相手。

 

いや、本当に初心者ならば、ボッコボコにされるだろう。

 

 

「これはちょっときついかもな、俺が少し減らすからその後に────」

 

 

そうナルドが言おうとした時だった。

 

 

アルバスがすさまじい速度で突っ込んでいったのは。

 

 

「おっおい、馬鹿!?何を!?」

 

 

そうナルドが怒鳴ると────

 

 

「はあッ!」

 

 

一息に直剣で斬撃を繰り出す。

 

続けてすれ違いざまに、突っ込んできたコボルトの一匹。その首を跳ね飛ばす。

 

 

(おいおい、こりゃなんの冗談だ?こんなん初心者の動きじゃねえぞ……)

 

 

そうナルドは思う。

 

技術が──ではなく。

 

ステイタスが──である。

 

 

とても恩恵を授かったばかりの子供とは思えない速度で斬りかかり、相手を吹き飛ばしていた。

 

ナルドはその姿に何かを感じ、心の中で問いかける。

 

 

(───ゼウス、あんた何拾ってきたんだ?)

 

 

───────────────────────

 

 

「ゼウス、伝えなくてよかったのか?」

 

 

そう男、ザルドは問いかけてくる。

 

対して聞かれた本神(ほんにん)は何のことか分からない様子で聞き返してくる。

 

 

「なんじゃザルド、なんかあったかの?」

 

 

「なんかあったかの?じゃない、あいつのステイタスのことだ」

 

 

ゼウスはようやく合点がいったように、手をポンッとならす。

 

 

「ああ、あのことか?なら問題ないわい」

 

 

「……どうしてそう言い切れる?」

 

 

ザルドがそう聞く。

 

それに対しゼウスは、

 

 

「あやつは力に溺れるようなタイプでもない。それに加えて意外と素直でウソが下手じゃ」

 

 

「だから、神々に知られんように隠しておく必要があった」と大神は言う。

 

ザルドはステイタスが映し出された紙を見る。

 

 

アルバス・クラネル

Lv1

 

力:H198

耐久:G230

器用:H183

敏捷:F302

魔力:I0

 

《魔法》

【 】

 

《スキル》

【制約邁進】(ギアス・ロード)

・格上との戦闘時早熟する。

・決意に応じて効果向上。

・約束を違えたとき効果消失。

 

【異界遊者】(トラベラー)

・魅了に対する抵抗権。

・神威に対する抵抗権。

 

 

とても恐ろしいスキルが2つも並んでいる。

どれもが普通では考えられない効果であり、前例のないものだ。

 

 

「……マキシムにどう説明すりゃいいんだか」

 

 

「わっはっは、それは任せた☆」

 

 

「死ねクソジジイ」

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか?少しチートにしすぎましたかね?
次回もよろしくお願いします。
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