デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』   作:マネモブ

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不進化体

 ゲッターロボは、困惑した。久しぶりに目覚めてみればダイナモンという存在が平然と地底で過ごしていたからだ。

聞けば、ダイナモンはここに到達した最初のデジモン。その力を評価して迎え入れたのだという。

 

「あのう…ワシは何か起きたらすぐ起こしてくれって言いましたよね」

 

 『皇帝の欠片』が光り輝き、声無き声でゲッターロボへと意思を伝える。しかしそれはゲッターロボにとって納得の行かないものだった。

 

「いやちょっと待てよ。ワシらはペアのはずなんだぜ?」

 

 それはダメだろ(ガッ

同じチームとして世界創造をするならば情報共有は、しっかりして貰わないとダメだろうというゲッターの意思。デジモン大戦ってなんだよというゲッターの状況が報連相不足を物語っていた。

ダイナモンは、気まずそうにするがそれを見たゲッターロボは焦りながら訂正する。

 

「俺がここにいるのは迷惑なのか?」

いやっ そうじゃなくてだね…ワシは『皇帝の欠片』がしっかりワシに教えなかったことに怒っているだけであってね……」

 

 これからやっていく仲間なのだ。気まずい関係になったら悲しいし辛い。ゲッター線は最終的に融和をもたらすものだ。仲良くならねば。

何か会話デッキを探そうとする中、ビリリッと思考回路に電流が走る。

 

「ちょう待てや いつでも起こせる立場にいたのに起こさなかった奴がいるやんけ。テメェのことだよバカヤロー」

「えっ?」

 

 突如として怒りの矛先が向けられたのは呑気にもマグマに浸かって休んでいたヴォルケニックドラモン。

当竜は、「えっ?」とでも言いたげに……いや、実際に言った口を半開きにしながらゲッターロボの方を見る。

近頃流暢になってきたヴォルケニックドラモンにゲッターロボは、指を差して質問する。

 

「お前ずっと皇帝の欠片の周辺飛んだり泳いだりして護衛しているだけやんけ。ワシを起こせるタイミングはあるはずやで」

「しかし……私は『皇帝の欠片』が大丈夫だって言うから放置したのです」

「じゃあ……お前がすべての元凶やないけーーーッ!!!」

 

 

 ゲッターロボが、怒りのあまりゲッタートマホークを『皇帝の欠片』へと叩きつけようとして───謎の地震によって阻まれる。

 

「なっ なんだあっ!?」

「警告がなったぁ~~~ッ!侵入者だGOーーーッ!」

 

 侵入者。そうゲッターロボの口から放たれた瞬間ダイナモンが一足先にマグマの中へと潜り、上へと登っていく。ゲッターロボとヴォルケニックドラモンもそれぞれマントと炎でメラメラと燃えている翼を広げて火山の火口から天へと飛び上がる。

 

 青い空に二つの彗星が、天登りをする。

目標の地点は、デジタルワールド:エンペラーの何の変哲もない海の上。付近に地上は存在せず、海底も奥深くに存在する為関連性は無さそうだ。

 その地点に存在する空間の歪み。0と1が溢れだし、デジタルワールド:エンペラーと外のネットワーク空間を繋ぐワープホールと呼ぶべきそれを三体の守護者は目撃する。

 

「恐らくハッキング攻撃だと思われるが…」

「塞ぎますか?」

「当たり前を超えた当たり前」

 

 少しの問答の末にヴォルケニックドラモンが頷いてワープホールへと接近する。

ゲッターロボが、腕を組んでこの世界を攻撃してきたものを推測するために意識を思考の海に落とす──前に異常事態が起こった。

 

「誰なんだ」

「誰なんだ」

 

 ワープホールから何かが出てきたか?

そう考えて視線をそちらへ向ければその正体が分かる……。

 

「誰なんだ」

 

そこにいたのは、灰色とは少し違う…色褪せた白という言い方が似合う装甲の色の翼のような角を持った機械であり、生物のような中途半端な存在。

ゾワリと悪寒が走る。

その場にいる三体の強者は、直ちにこれを滅ぼすべきだと悟った。

 

「「「ゴングを鳴らせっ 戦闘開始だっ」」」

 

 

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