デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
ゲッター線がデジタルワールドの空に輝く太陽の光に反応し、オーロラとして夜間の闇を照らす。
ゲッター線濃度が高くなってきたからこそ見られる光景だ。
天を貫く山脈の上からゲッターロボは、その光景を眺めながら劇的に変わり行くデジタルワールドに思いを馳せている。
ウザーラを撃破し、未来永劫デジタルワールドの守護者としたゲッターロボは魔竜が奪い去っていた世界の成長しようとする意志を世界に与えた。
ゲッター線を大いに含み、エネルギーを蓄えていたデジタルワールド:エンペラーは今までの遅れを取り戻すかのように広がってみせた。
その過程で手助けをしてくれたZとアナザーオメガモン。
Zは、デジタルワールド:ZEROと呼ばれる場所で『悪の軍団』との最終決戦を迎えるべくデジモンを集めているらしい。まあ呼ばれたら援軍として行ってやろう。
アナザーオメガモンは、かつて平穏に過ごしていた一般デジモンだったが『Xプログラム』と呼ばれる病原菌に感染。苦しみながらも抗体を得るが身体が限界を迎えてレアモンとなり、ロイヤルナイツに始末されそうになった時に覚醒ワープ進化。
ロイヤルナイツのオメガモンに擬態した偽物『アナザーオメガモン』となった。
その後、なんやかんやでドルモンと呼ばれるデジモンがアルファモンとなってオメガモンと事態を解決。
しかし、その時にその世界に見きりをつけたアナザーオメガモンや仲間たちは、住んでいたデジタルワールドを抜け出して悠久の旅へと足を踏み出して、それから数十年後にZの運営する世界に定着したらしい。
「なんじゃあこれは……
住民増えすぎたからって病原菌で殺戮するとかまともな奴のやることじゃないんだよね」
ゲッターロボや『皇帝の欠片』は、戦闘推奨の環境を作ったりなどはしているがそれまでだ。
死の強制もしないし、死してもその意思はゲッター線に溶け込み消えない。
そしてゲッター線はデジモンを強化する。
まだデジモンたちが適応しきっていないのか具体例はないが、いずれは出るであろう。
ゲッターロボは、それを待つばかりである。
ゲッター線のオーロラによる光が降り注ぐ中、隻眼のファンビーモンは静かに木の上で休んでいた。あの輝かしい灼熱の竜に憧れ、力を求めた“彼”に進化の時が来たのだ。
フゥ…と世界が息をするような弱々しいそよ風が葉っぱを運んでファンビーモンを包んだかと思えば枝が折れてそのまま落下する。多数の闇を照らす光の末に地面に目を回しながら倒れていたのはカブテリモン。
どうやら木の枝がカブテリモンの重量に耐えられなくて折れたらしい。
強くなったデジモンは、更に一段階上を目指す。
更なる高みを求めた先にゲッターの求めるものがあるのだ。
このカブテリモンも、ゲッター線に選ばれたデジモンかも知れない……。
その身には宇宙を侵略する軍隊のデータがあった。