デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
「ラーメンは麻薬ですね」
レガレクスモン。海底のヒーローと呼ばれ、海底の仁義なき闘争に秩序を齎した者。
現在は食を求めて、地上を彷徨いラーメンにたどり着いた者。
今最も現実世界への興味を募らせているデジモンだろう。
ゲッターロボが勧誘材料として提供したのは──ラーメンを含めたジャンクフードの提供。
そのエサに見事に釣られた大物はデジタル:エンペラーの守護者として名を連ねる事となった。
「確かにラーメンは美味しいが……体重は大丈夫なのか?」
「見た目変わってないけどかなり増えてます」
コソリと内緒話をするダイナモンとヴォルケニックドラモン。二体はかなり最初から管理者側なのでそれなりに交流があるし、火属性だからか仲も良い。
現在、ゲッターロボは『守護者』を集めることにハマっている。
デジタルワールド:エンペラーの最高戦力を集めたドリームチーム…名前はまだ決めていないが必ず良いチームになるはず。
そんな自信があった。
「ところでゲッターロボさん、守護者候補ってどんくらいいるの?」
「ワシは現時点で三体の究極体デジモンに目を付けたんや…
一体目は森に住む蟲の王『タイラントカブテリモン』、その異常進化個体。
二体目はテリアモン高原に住むマグネティックドラモン
三体目はとある火山にて永遠に殴り合い続けているブリウエルドラモンかデュランダモンのどっちか」
三体目が中々の曲者だ。
同じ程の実力の武具系だが分野が違う。守りと攻めのどちらかに特化したそれのどちらが相応しいかは本人たちに決めて貰うしかない。丁度良く滅茶苦茶とも言える長い間戦っているのだからそろそろ決まりそうなものなのだが……。
「まあええやろ」
こういうのは考えても無駄。後でじっくり考えれば良い。
そんな事より世界の方が重要である。
雪原に安定化させるための施設に……。
ゲッターロボは手を離せなさった。故に守護者のデジモンたちにこう命じた。
「おいっ お前ら守護者候補を勧誘してきてくれっ」
「はいっ いいですよ」
「いいぞ」
「そんな事よりラーメン食いにいこうよ」
今、ここに大規模守護者候補勧誘大作戦が始まったのである──。
白紙の世界とデジタルワールド:エンペラーを隔てる『ファイヤーウォール』。
それを守護するのはウザーラ。
ゲッターロボ、アナザーオメガモン、Zに惨敗してからはただ静かに守護者としての任を真っ当する守護者。
長い沈黙の末に魔竜の瞳がある一団を写す。
魔竜ウザーラは警告した。
「これより先に近付けば我は容赦せずあなた達を攻撃する」
一段は近付いてきた。
「立ち去れ」
一団はファイヤーウォールへと攻撃を仕掛ける。
壁は電子的負荷によって揺らぎ、穴が開かれようとする。
ウザーラは飛び上がって最後の警告をした。
「攻撃を直ちにやめよ」
ウザーラに攻撃が飛んだ。
黒煙がウザーラを包み込む。
一団を率いるデジモンはウザーラの回収命令を出した。
そして……ウザーラは口からゲッター線の煙を噴き出す。
全ては目の前の敵を殲滅し、デジタルワールド:エンペラーを守るために。
『ゲッタービーム』
その直後、ウザーラから放たれた翡翠色の光が白紙の空間を埋め尽くした。