デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
『ジニアスラボ』と呼ばれる研究機関をご存じだろうか?
それは人類の更なる進化と繁栄を願い、設立された国際組織。
人類最上位の人間の遺伝子を組み合わせた世界最高知能を持つデザイナーベイビーを作り上げた事で一躍世界中に名を馳せた人類最上位の天才が集う場所。
最近は位相電子世界研究所とも協力関係を築いたらしい。
現在は、前代未聞のエーテルと呼ばれるエネルギー物質による大事故を引き起こし存続が危ぶまれる機関。
「ふざけんじゃないわよボケが」
パソコンの前で一人の少女が悪態を付く。
その顔には濃い隈が出来ており、何十時間も寝てないことが窺える。
働くにしては幼いような風貌の疲れきった少女はキーボードを乱雑にダッダッと叩いて文章を作る。
現在、人間界……マテリアルワールドは未曾有の危機に瀕している。
『イーター』。
エーテルに誘われて顕現した人類の負の感情の集合体。
憎悪の怪物。イーターの出現に呼応するようにデジモンまでもがマテリアルワールドに現れ始めた。
人々を救うデジモンもいれば、人々を襲い虐げるデジモンもいた。
まさに混沌。
少女もその事態の解決に終われているのだ。
少女はジニアスラボの発明品。天才×天才=超天才を成立させた存在達『完成品』
その中の一人、『417号』である。
彼ら彼女らはエーテルと呼ばれるエネルギーを循環させて驚異的な身体能力をも手にした。
しかしその能力を活かす暇もなくただ文章を作り、計算し、命令を出すだけとなっている。
しかも何故かネットワークが不安定。
「何がどうなっているのよ…」
少女はD-ブリガードがこの事態を納める為に戦って、勝つと信じていた。
しかし時間は掛かるだろう。
ふぅ、とため息をついて少女は電話をかけた。
その相手は待っていたかのように直ぐ様電話に出た。
『なんでしょうか』
「ねぇ……"東京湾のアレ"を動かすことは出来ないかしら?」
電話の相手は答える。
『…無理……ではないですね。この非常事態ですから』
「お願いするわね」
デジタルワールド:エンペラーの守護者的存在『ゲッターロボ』。
それに似た存在が現実世界の東京湾にて引き揚げられた。
髭のような構造の角。肩が突っ張った所謂肩パッドの形状をしている機体。
万全の整備状態であり、万能型であった。
我々はこれを『ゲッタードラゴン』と名付けた。
そして次に青い機体を発見した。
それは大破しており、まともに動かすことも出来なかった。しかしそれはスピード特化という特性があった。
我々はそれを『ゲッターライガー』と名付けた。
最後に我々は超重量級の黄色い機体を発見した。
それは装甲が焦げているだけであり、直感で操作できる程に扱いやすい機体だった。
それはパワー型で全てを粉砕した。
我々はそれを『ゲッターポセイドン』と名付けた。
この3機の共通する点は『合体分離変形』と『ゲッター線で稼働する』という点である。
我々は更に地底から『龍帝の欠片』を発見。
そこから得られた情報により、『イーター』との戦争に備えてエーテル兵器を作り上げたのだが…結果はこの様だ。最早やり直す事しか出来まい。
現実世界、人間界、マテリアルワールド。
三体のゲッターが起動した。
それはゲッター線を通じて遥か世界の壁を越えた電子世界のゲッターロボにも通じる。
「えっ 人間界にもいるんですか?」
《その説明をする前に今のゲッター全体の方針を理解する必要がある。少し長くなるぞ》
白紙の空間、ゲッタービームが色褪せた白色の波へと大穴を開けながら放たれていた。