デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
色褪せたような白い巨体が空間を揺らしながら『ファイアーウォール』を突き破らんとゲッター線の炎に焼かれながら悶える。
『不進化体』。不要と切り捨てられ、置いて行かれた哀れな存在。
自身を捨てた者たちに憎悪を募らせ、進化を齎すゲッター線を求める。
現在、デジタルワールド:エンペラーの外側には
“500億を優に超える不進化体の大群”が押し寄せていた。
「イヤーーーッ!!!ファイヤーウォールが壊れるぅゥゥ!!!」
ヴォルケニックドラモンが叫ぶ。
無理もない、ゲッターロボに救援要請が来たから向かおうとしたが上を向いたその瞬間にファイヤーウォールにビッシリ満遍なく貼り付いている不進化体を見てしまったのだ。
ウザーラがゲッタービームを撃ち放ち、群れに大穴を開けるがすぐに他の不進化体がやってきて埋め尽くされる。破られるのも時間の問題だろう。
「そこでだ 我輩の全力を出すことにした」
「貴様は我に負けただろう。お前の負けや!」
「黙れリザー⚪︎ン!我輩はバグとしての力を押さえていたのだッ!そもそも最後は我輩にボッコボコにされていたであろうがッ!」
「ばうっ」
自身を嘲笑おうとしたヴォルケニックドラモンに拳骨を喰らわせながらタイラントバグテリモンは自身の仲間たちにそう伝える。
腕を組んでいるレガレクスモンと考え込んでいるマグネティックドラモンは目を合わせた後にこう言った。
「ウザーラで火力不足な時点で無理じゃないか?」
「同意だ。それならアトランティスのデータを持つレガレクスモンを振り回して攻撃した方がいい」
「えっ?」
レガレクスモンがえっ?という表情と共にマグネティックドラモンへと振り返る。
「行動を起こさなければ死ぬからな。
やらぬよりはマシであろうが」
「……まあそうだな」
決心がついたように三体は目配せをした後、激しい戦場へと飛び込んだ。
白紙の世界へと出た瞬間、不進化体が敵を殺さんと襲い掛かる。
それをタイラントバグテリモンが千切っては投げつけて、レガレクスモンが大雑把に切り飛ばし、マグネティックドラモンの電撃で炭となる。
「シャインビィィィィイイイ!!!!」
「リアクタァァァ…ディスチャァァァアーーージィ!!!!ついでのゲッタァァーーービィイーーム!!!」
「ストォォォォン…レェェェェェーールガァンッ!!!」
強力無比。それが相応しい程の威力の技が白紙の世界に咲き乱れた。
「早く行きましょう?」
「いやっ 待って欲しいんだ。盾である私が前に立つべきだと思うんだ」
「それを言うなら剣である私の方が……」
「なんでも良いですよ」
ダイナモンは呆れたように上を見上げた。
デュランダモンとブリウエルドラモンは、未だに言い争いをしている。