デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』   作:マネモブ

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三人のホスト オンリーワンの上位存在 二体の例外

「長すぎを越えた長すぎ」

 

 深紅の装甲を持つロボ、ゲッターロボは延々と続くと考えられる程に長い廊下を歩いていた。

苛立ち、トマホークを持ちながら歩く姿は殺人鬼のよう。その姿に震え上がり恐怖するものは少なくないだろう。

しかしそれもどうやら終わりのようだ。

廊下の終わりが見えて、扉が見えた。

 

「おっ おおおおおおおおっ!!!」

 

 歓喜するゲッターロボ。その姿は解放感に包まれている。しかも扉の前には見覚えがありまくる人影があった。

 

「Zやん 元気しとん?」

「ん? お~っ ゲッターロボやん 元気を越えた元気」

 

 ムキッとガッツポーズを取るZ。

どうやら彼も呼ばれていたらしい。

知り合いがいたことでテンションが上がったらしい。

そのままグータッチをしてホストルームへと入っていた……。

 

 

 


 

 

「あっ、来たみたいだね。私はイグドラシル。貴方達の名前は聞いているよ

じゃあ、始めようか。この世界の行く末を決めるかも知れない大切な会議をさ」

フリフリの可愛らしいロリータ服を着た金髪ツインテールの少女イグドラシルの言葉を皮切りにホスト達は喋り始める。

 

「……僕はコンロンだ

議題は確か……デジタルワールドの不進化体と人間界のイーターの対処方法…だったよね?

はぁ……なんでこんなことに」

紺色の巫女さんのような服装をした美しい黒髪ショートの少女コンロンがこの会議での議題を提示する。

 

「わ、私はホメロスですぅ……

……現在、私を含む皆さんの戦士が戦ってくれていますが、どこまで持つかは……ああっ!ホメオスタシス様!私はどうすれば!」

現状を憂い、嘆くのはピンク色の甘い香りがするギリシャ風の神官の服装をしたロング髪の少女ホメロス

 

 

 

そして沈黙するのはホストルームに入ってきた我らがZゲッターロボ。明らかに異質なロボ!メカ!機械!な管理者達。

 

いやちょっと待てよ。なんじゃあその姿は…!イグドラシル、お前はただの水晶玉だったやないけっアナザー達から聞いたでッ」

なんでやーーっ!なんでワシらだけロボでお前らだけ少女なんやーーっ!? ワシらがルールも守ってないみたいやんけ そもそもワシら人間じゃないから少女の姿になる必要すらないやん

 

 偉大なる三体のホスト少女達は目を合わせた後にイグドラシルが気まずそうに答えた。

「何って……趣味だけど?」

「そんな質問をするよりも、他のことを考えてくれないかな。気持ちは分かるけど」

「ひ…酷いですぅ……コンロンちゃんも楽しんでいるじゃないですかぁ……」

 

「…………つまり、女装という事か?」

「ホメオスタシスの趣味だと思われるが」

 

「………見た目のことはどうでもいいでしょ?」

気まずそうに目を逸らすイグドラシル。

「……これには深い訳があるんだ。だから、詮索はしないでくれ」

顔を真っ赤にして手で覆うコンロン。

「えぇ〜〜…?皆様ノリノリだったじゃないですかぁ…」

そんな二人を見て、アセアセしているホメロス。

 

 

 Zとゲッターロボは顔を見合わせた。

絶対ネカマとかそういう類のアレだ。そうに違いない。

スパロボの戦士は騙されない。

そのまま自分達用に用意されたクソデカ椅子に腰掛け、ホメオスタシスを待つ。

 

 水の中から響くような、鯨が鳴く音が聞こえた。

来たか……。

 

「……君達が、Zにゲッターロボ?会えて嬉しいよ」

 

 心底冷静で落ち着いた声色に振り返る。

 

「なあっ!?」

「なにっ!?」

 

 ゲッターロボ達は固まってしまった。

なぜなら……。

ホメオスタシスの姿が……!

 

「この姿おかしいかな?」

 

 棒人間だったからである。

 

「ダサッ だせーよ」

「なんでこれで良いと思ったのか教えてくれよ…」

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