デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
翡翠色の光の濁流が空を埋め尽くす。
翼竜型のイーターが次々と焼き落とされて海へと落ちていく。
光の濁流の発生源にいるのは“怪物”。
赤い体表をした三つの顔を持つ龍帝。
「gyaaaaaaaaa!!」
そこ咆哮は自身を中心に大波を引き起こし、鮫型のイーターを流していく。
オウム貝の形をしたイーターが触手をドリルのようにして突撃する。それは龍帝の体表に深く突き刺さるが……体表を蠢く無数のゲッタードラゴンによって瞬く間に破壊された。
東京湾から現れた三機のゲッターロボから蛹が羽化するように出現した
後の世で三帝と呼ばれる存在が現れたことでイーターは三帝へと向かっていく。
その時の事だ。太陽が地平線を照らす夜明けの空を、鋼鉄の翼が切り裂いた。
機体の外殻を叩く風は、音の壁を越えて悲鳴を上げている。
パイロットの手は操縦桿を固く握り、HUDに流れる無数の光点が敵影を示していた。
パイロットはスロットルを押し込む。機体は咆哮とともに急上昇し、地上の景色が一瞬で豆粒に変わる。翼下のミサイルが、空気を裂いて射出された。
着弾──爆破。
それは獣帝の肩へと当たった。
ギョロリとした機械とは思えない目が戦闘機を直視する。
ゴウッと音を立てて海から飛び上がりその戦闘機を追いかけ始めた。
殺す気はない。ただ、この戦闘機が誘導をしたいだけだと理解したのだ。
他の三帝も大地に響くような咆哮をしてそれぞれが世界に散らばっていく。
それでもイーターはまだまだ出現していく。
まるで異物を排除するかのように。
戦いは、まだ終わらない。
デジモンが人間界で実体化したと言う事はD -ブリガードのデジモンも実体化すると言う事。このシールズドラモンもまた実体化したデジモンの一体だった。
足裏でしっかりと壁を叩き、重力を無視する程の速さを生み出す。
狙いは、イーター。今にも救助対象がいる部屋に窓から侵入しようとするイーター。
「お おおお おおお おおおお!!!」
身体を捻り、腕を思いっきり振り上げる。
イーターのコアを狙って勢い良く身体を回転しながらナイフで切り伏せた。
「………ッ!?」
断末魔をあげて落ちていくイーターを横目に壁にナイフを突き立てて自分は落ちるのを阻止する。
「ひ……ひぃ…」
「大丈夫ですか?!」
窓から部屋の中へと入っていき、腰が抜けたと言う住民に肩を貸す。
「諦めないでください。我々D -ブリガードが必ず貴方を守ります」
扉を開けてすぐさま危険地帯から離脱するシールズドラモン。
今、この日本は混沌に満ちていた。