デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
「オレヲ コロス ノカ?」
命令を聞いたダークドラモンは冷や汗を流しながらそんな事を聞く。
実質の死亡宣言と何ら違いはないその作戦に率直な感想を抱く。
巨大な怪物、片方化け物級。もう片方も化け物級の大激戦の中で戦えと?
「……あの戦いに介入出来るのはダークドラモン、アンタだけなんだ…
だから……すまない
この通りだッ!」
必死に懇願する声が聞こえる。
ダークドラモンは通信に拾われないほどの小さな音を立てながらため息を吐く。
そして三秒目を閉じて返答した。
「OK」
ただそう答えるしかなかった。ダークドラモンは真面目すぎたのだ。
四体のカーゴドラモンが巨大なコンテナをワイヤーで吊り下げている。
それは地上でぶつかり合う二体の怪物により凄まじく揺れる。
「作戦区域に突入」
「さあ、英雄になってこいッ!」
その声がワイヤーを伝ってコンテナへと伝わる途端、内部から鈍い衝撃音。
続いて鋼鉄が膨張するようにひび割れ、赤熱した光が継ぎ目から漏れ出す。
「しゃあっ!!!」
破片が雨のように飛散し、炎の中から姿を現したのは、ダークドラモンだ。
翼のように展開される過剰エネルギーを放出して加速。
ゲッター聖ライガーと巨大イデアの戦いに割って入ろうとする。
だが邪魔するものは当然いる。
ウジャウジャと二体の周囲で戦うゲッターライガーとイーターの中からイーターの群の一部がダークドラモンへと襲い掛かる。
その数36体。
「ソンナカズ カ!ナメラレタモノ ダナ!!!
………ヒャハァァァ!!
ギガァァァアアッ!!スティックラァァァンスゥゥッ!!!!」
右腕を突き出す。重圧掛かる天空での加速の中、機構が音を立てて内部に仕舞われていたギガスティックランスを展開。
何匹ものイーターと衝突するもイーターの方が押し負ける事態となっている。
更に空中でデスロールのように回転しながらダークアローでダークマターを撒き散らす。
「オオオオオオォォォオオオッ!!」
残りの雑魚は無視。
勢いよくイデアの脳天へとギガスティックランスを叩き付けた。
ドス黒い血液と脳汁が撒き散らされ、ダークドラモンを汚すが関係ない。勢い良く引き抜き、もう一度突き刺した。暴れる。暴れる。
突然の激痛に死を背後に感じたのかイデアは暴れた。
それを見逃すゲッター聖ライガーではない。今まで膠着状態だったがダークドラモンによって拘束が緩んだ。
力付くで振り解いてイデアの胸にドリルを突き立てた。
体表が、肉が、血管が、骨が──ドンドン削り取られていく。
「ゲッタァァァアアアアア!!!!」
「GIIYAAAAAAAAAA!!!!」
ゲッター聖ライガーが再度ゲッタービームのチャージを開始し、イデアが絶叫しながら抵抗する。だが、それを許すダークドラモンではない。
「ダァァァクッ!!!… ロアァアアアアアア!!!!」
「ビィイイイイイーーーーームッ!!!!」
断末魔は聞こえてこなかった。