デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
それは、唐突な発言だった。
「多分、我々の敵がしたいのってソシャゲなんだとホメオスタシス思うんだよね」
「「何言ってんのこのバカは」」
ゲッターロボとZは反射的にそう言ってしまう。
幸い3名のホストはもういない為、何も言われずに済んだ。
ホメオスタシスは超手抜き棒人間ボディの首を傾げながら続ける。
「今回の敵が齎したものはなんか美少女化したりエネルギー資源になったり武器に使えたりする厄ネタ物質であるエーテルにバリエーションとかもバンバン出せてソシャゲの敵にピッタリな存在である『イーター』……そのほかにも証拠はあるよ」
そういうホメオスタシスの表情は確認できなかった。
アホらしいと切り捨てることも出来ない。マトモじゃ無いやつならばやるだろう。
もし極限まで拗らせた世界を変える力を持った存在がいたならば、あるいは……。
「ソシャゲにはシナリオというものがあるよね。
定められた流れ、逃れられぬ運命。最後は大団円を迎えるモノ。
我々やデジモンはシナリオの邪魔なんじゃないかな。
今、我々がいるとシナリオが狂うとかそう言った具合にね。
……身勝手な奴がいると思うんだ」
腕を組んで考える。確かに現在の状況が可笑しいのは分かるが、それでも理解はできない。
話半分にでも聞いておくのだ。
「ふぅん、ああそう……」
「へぇ〜〜」
心のこもっていない気力皆無のへぇをもらしたのはZ。
そのまま立ち上がって、外へと向かっていく。
「まっ 覚えてはおきますよ。覚えてはね」
「…感謝するよ。それしゃ、頑張ってね」
「うむ……」
これより始まるのは一時的な決別を引き起こす戦い。
我々は世界の理と戦うのだ。
勢い良く一歩を踏み出して赤いマントが風を孕み、ぱんッと弾けるようにはためいた。
歩みとともに布がゆるやかに揺れ、まるで炎が背中で燃えているかのように翻る。
目指すはデジタルとマテリアルの交わる所だ。
「今日は意外と早く終わったわね…」
イグドラシルが歩きながら珍しいと呟く。
「まあすぐに問題に対応しなきゃだし妥当じゃないかな?」
その呟きをコンロンが拾い上げて、考察を披露する。
「ゲッターロボさんやZさんと仲良くなれましたかねぇ……」
ホメロスが
「……まだじゃないかな?あの2人に会ったの今日が初めてだし」
三人のホストが自分の配下、協力者が集まっているパーティールームの前へと立ち止まり、ドアノブをかける。だが、それで止まった。
三人揃って聞き耳を立てて推し黙る。
そこに来たのは話が終わったゲッターロボとZ。
「何しとるんや?」
「早う行かんかい」
「ちょっと待ってちょうだい」
「聞けば分かるよ」
「……!」ブンブンと振られる頭。
三人の先輩に言われたならやらねばならぬとZとゲッターロボもドアの聞き耳を立てる。
『うんこの香りだあーっ!!』『ほー いいじゃないか こういうのでいいんだよ こういうので』『うん このほうがうまい』『本物のラーメンを食べさせてやりますよ』『ラーメンは麻薬ですね』『やめろ!食べ物を粗末に扱うなッ!』『豚骨の雨が降り注ぐーーッ!』
「何やってんのあいつらは」
ホメオスタシス「怒らないでくださいね 男性を美少女にさせる物質なんてエッチな漫画かソシャゲかブラゲか同人誌の中にしかないんですよ」