デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』   作:マネモブ

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蟲の王VSチェスの王

「うるさぁぁぁぁい!」

 

 我輩──タイラントバグテリモンは今、猛烈に怒っている。

理由?そんなの聞けば分かるだろう。

騒音、騒音なのだよ。

デジタルワールドに鳴らない筈の騒音。工事の音だ。

初めはそういう音を出すデジモンがいるのだろうと気にしないでいた。流石に声だけで我輩みたいなのに襲われたら可哀想だからな。

 

 しかし……しかしだ。

まだ鳴るまだ鳴るずっと鳴る。

前よりも更にうるさくなった位だ。

部下に調べさせてみると森の近くで誰かが帝国なるものを作ろうとしているのが分かった。

 

(はぁ~~~っ!?)

 

 なんだこの無礼者。

近くに縄張り作るなら挨拶に来いよ。引越蕎麦とか我輩に送るべきだろ。

そもそもこんな騒音出すなら事前に知らせるべきだろ。

ふつふつと怒りの大窯から様々な言葉が涌き出るがしっかりと蓋をして飛び出すのを防ぐ。

 

 

 相手を問答無用で襲うのは正しくない。

とりあえず迷惑していると知らせるのが良いだろう。

和解策も見つかるかもしれない。

我輩は平和主義だから対話をするの。

 

 

「大勢で行っても驚かせてしまうだろうし……1人で行くとするか」

 そう吾輩は平和主義。誰がなんと言おうとあの時の吾輩は平和主義だったんだ。

 

 


 

 ブンブンブンと無数の羽を動かし、森を抜けて騒音の大元へと向かっていく。

森の外れには巨大な石の壁で囲われた中世を思わせる街並みがある。

壁を軽々と超えて吾輩、タイラントバグテリモンは城へと向かったが……ここで問題が発生。

攻撃されたのである。

 

「ルゥゥークッガトリングゥ!!!」

「ビショップレェェェーザァアアーーッ!!!」

「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」「ポォーンバックラァァーッ!」

 

 チェスモンの系列による必殺技の応酬。

吾輩は腕をクロスさせ、攻撃に耐えるしかなかった。

 

「あの!吾輩、話に来たんですけど!あのっ!!!」

 

 マジでドン引きしたよ。話す価値もないと言わんばかりに殺そうとしてきて。

それから数時間攻撃喰らい続けたタイミングで漸く城からキングチェスモンと呼ばれるこの街のリーダーが出てきた。

 

「……吾輩はぁ!キングチェスモンに話があってきたぁ!騒音の件についt」

「ああ…そう……」

 

 心底興味無さそうに吾輩の発言を遮る姿、

吾輩の目にはしっかりと無能に映ったよ。

だから吾輩がブチ切れても仕方が無かったんだ。

 

「貴様ァァァアアアアアーーーーッ!!!守護者の吾輩を愚弄するかッ!!!!

シャインオブビィィイイイイイ!!!

 

 大気が震えた。

次の瞬間、吾輩の全身から迸ったのは、逃げ場など存在しない灼熱の爆発だった。

内部から膨張する力が周囲の空間ごと破裂音を伴って崩れ落ちていく。

爆炎は“広がる”のではない。

あらゆる方向へ同時に押し潰すように突き抜けて行き、触れたもの全てを融解させていく。

熱風は壁をねじ曲げて地面を泡立たせ、そこに立っていた敵は抵抗の暇すらなく倒される。

 

最早建設中の建造物も何もかも残っていない。

 

 

 

 

「あの時は酷い目にあった」

「酷い目にあったのはチェスモンだろ」

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