デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
《……とは、言ってもホストに相応しいアバターとはなんなのでしょうか》
ゲッターロボは困った。
いきなり呼ばれたと思ったら変なことに付き合わされそうだったからだ。
早くリヴァイアサンを倒す方法を練らなければならないのに……いやまあ、良いか。
どうせ別の奴がやる。
「………他のホストを見れば分かるんじゃないスか?忌憚のない意見って奴っス」
《私も少女になればそれっぽくなるのでしょうか》
「…………」
キツキツ。
誰が好き好んで上司的存在に女体化しろと言わなければならないんだ。
《調べて来てください。なるはやで》
「チィーーーッ!」
ゲッターロボは盛大に舌打ちをしながら飛び上がって行った。
狭間に作られたホストたちの集会場にて……。
「私たちが少女の姿でいる理由?」
「それ聞いちゃうの?そんな親しくないのに?」
「ええとぉ………」
いやまあいきなり押しかけて変なことを聞いたらそうなるよな。そうゲッターロボは思う。
我ながらなんともアホらしい。
「そうだね…僕の場合、諸事情で人間界のお金が必要になって…それで……」
「アイドルしてたわね~」
「う…うるさいっ!」
アイドル…ホスト自らが?
まあコンロンというホストはスサノオモンと共同で一からデジタルワールドを作り上げた人だ。
極貧生活な時期もある…のか?
ゲッターロボは心の中で色々なことを考えたがよくわからんと結論付けた。
「私たちはそもそもの自認が女性だからよ。コンロンは違うけど」
「はいぃ…!」
でこちらは自認の問題。
それならば今回参考になりそうなのは自認か。
「……ふぅん そういうもんか。あざーっす」
「よく分からなかったけど良かったわ」
お礼も言って立ち去る。
「なんでも良いですよ」
《そうですか……なんでも…じゃあ》
そういうと皇帝の欠片は黙り始めた。何かを書いているのだろう。
それが終わるまで待っていると一枚の紙がゲッターロボの前に落ちてきた。
《見てください》
「確認すルと申します」
ゲッターロボは、上記のアスキーアートのようにその紙に描かれたイラストを凝視する。
数十秒も隅々まで見届けたゲッターロボは結論を下す。
「ううん どういうことだ?」
意識の食い違いが起こる。凝り固まった認識は早々簡単に崩れ、また別のものになるものでもない。
ただただこれまで一緒にやってきた仲間の頭を心配するしかなかった。
「なんでお前皇帝の欠片なのになんで戦闘のせの字もないアバターなんだよ えーーっ!?しかもYouTuberのアレっぽい感じの!」
その紙にはVtuberの設定画のようなイラストが描かれている。
ゴテゴテと装飾品をつけた美少女。
ゲッター線を思わせる翡翠色の髪。
《私も何かしたいのです。ですので、アイドル…という物になろうかと》
「きっつ」