デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
「「おおおおぉおおおおッ!」」
ドリルランスと拳、二体の得物が衝突し衝撃が生まれる。
砲声のような衝突音が轟いた。
シュラウドモンの拳がドリルランスに叩きつけられ、低くドリルランスが唸る。
回転し、遂げを回し、拳を弾き傷を負わせる。
グレイナイツモンは、メタルグレイモンの足で走りながらシュラウドモンから一時的に離れる。
だが、シュラウドモンの振るった腕が横殴りに空気を裂いて周囲の柱を数本まとめて曲げ折り、投げ飛ばす。
投擲された巨大な木製の柱は、空を裂くような唸り声を残しながら一直線に迫る。
「そんな大雑把にやって当たるかぁああ!ギガァァアーーッススパイラァァールゥッッ!!!」
ドリルの先端が轟音とともに回転数を跳ね上げ、
衝突の瞬間、柱の芯を穿つように貫通しながら、圧力と回転の暴風で木材を逆流させるように粉砕した。そしてドリルを真っ直ぐ地面に突き立てて強引に身体の向を素早く切り替えシュラウドモンへと2本のキャノン砲を向けて撃つ。
「デスッデストロイヤァアアアッ!!!」
「効かんわァァアアアァァ!!!」
両掌が正面へ向けて掲げられる。
指先はわずかに反り返り、掌の中心には力を集める“空白”だけが張り詰めたように存在する。
瞬間、バチリとエネルギーが弾けた。
「喰雷炎砕破ッ!!!」
黒い炎が放たれて暗黒弾とぶつかる。それは放射線上に破裂して双方共に消え散った。
グレイナイツモンとシュラウドモンはまだ戦う。
「これはどうだあッ!?」
踏み込みの音が爆ぜた瞬間、シュラウドモンの脚が稲妻のように跳ね上がる。
空気を切り裂く鋭い飛び蹴りが一直線に迫ったのだ。
グレイナイツモンは一瞬だけ静止し、そのまま壁へと激突した。
「グゥ……ッ!」
更に追撃を仕掛けるように闇色のオーラが、拳の周囲でぎらぎらと燃え立つ。
次の瞬間、その鉄拳が消えた。視界が追いつくより前に、破砕音だけが空間を連打する。
目にも留まらぬ軌跡が、残像すら置き去りにする速度で標的へ叩き込まれていく。拳が振るわれるたび、黒い衝撃波が迸り、床石が砕け、周囲の壁が風圧だけでひしゃげた。
「ヘル……ッ!インシネェェエエートッ!!!!」
閃光の中からひときわ眩い火柱が噴き上がる。
熱波が地を叩き、周囲の瓦礫は一瞬で紅蓮に染まり、溶け落ちるように灰へと崩れた。
やがて火柱はその形を変え、轟音とともに回転を開始した。シュラウドモンは自分以外から発生した炎に肌を灼かれながらも炎を纏った回し蹴り──獄炎破回蹴を放つ。
グレイナイツモンはそれを伏せる事で回避し、尻尾を脇腹へと叩き込む事で吹き飛ばす。
肩から腕へ、そして指先へと流れるしなやかな力。極限まで一直線に投げ飛ばす姿勢を整えてドリルランスを放つ。
ドリルランスは駆動し、高速回転しながら飛んでいった。
「………!」
これぐらいシュラウドモンなら造作もなく受け止められる。
だが、グレイナイツモンはゴリ押しをした。
休む暇もなく放たれる暗黒弾、それはキャノンを自壊させるほどの勢いで連続して撃たれる。
シュラウドモンは壁に叩きつけられる。0.1秒も隙間なく常に強力な暗黒弾に襲われる。
漸く息切れし、グレイナイツモンが倒れる。それと同時にシュラウドモンの胸をドリルランスが貫いた。
「お前の負けだ……!」
瀕死の勝利宣言…!