デジタルワールドの管理者『ゲッターロボ』 作:マネモブ
森でデジタマが孵るのを待つこと3日間。
一向に孵らない。何か間違っているのではないか、とも考えたがそもそもゲッターロボも『皇帝の欠片』もデジモンについて一向に知らない。
そのまま待っていても埒が開かないと思ったのか、森の外にまだまだ広がる白紙の大地へと降り立った。
デジタマの孵化するところを見るのは後々に回そう。
森の隣には砂漠こそがふさわしい…とは思うが砂の影響などを考慮すれば砂漠は海を作った後に別の島に作ったほうが良さそうだ。
何処からか吹く風を感じながらゲッタートマホークを突き刺してドロドロと情報を与えていく。
付与するのは泥、水、マングローブなどの木々の情報。
沼地も作ってやれば更に多種多少なデジモンが発生するはず。
大きさは青森県ほどで良いだろう。沼地なんてそこまで大きくするものではない。
設置すればあとは『皇帝の欠片』が調整をし、より自然的にする。
沼地の一方面を守る様に山脈を作り上げて、山脈全体を極寒地帯へと転じさせれば完成だ。
遊び心で大昔のゲッターの情報データで生成した機体を岩肌に残骸の様に横たわらせる。
………また待ち時間が始まった。
一方その頃、森の方ではデジタマの一斉孵化が始まっていた。
木漏れ日差し込む中、デジタマを割って出てくるこの世界の記念すべき第一世代デジモン。
ボタモンに、ニョキモン。リーフモンなどが森の中で餌を探して動き回る。
それを確認した餌用棒人間達はプログラム通りに走り回りながらボタモンなどに捕食されていく。
ニョキモンが、懸命に木の上へと登ってリンゴをむしゃむしゃと食べる。
デジタルワールド:エンペラーのデジモン達の始まりは、穏やかなものとなった。
そしてこれが第一世代と『皇帝の欠片』によって定められたことで『第零世代』となったデジモンがいる。
それが『ヴォルケニックドラモン』である。
ゲッターロボと『皇帝の欠片』がデジタルワールドに解き放った恐竜帝国、ゲッタードラゴン、ブラックゲッターなどのデータの一部を吸収し、ゲッター線によるブーストが合わさり一気に究極体へと様々なものをすっ飛ばして進化した。
そんなヴォルケニックドラモンだが、ゲッターロボから『皇帝の欠片』がいる地底の防衛を任されている。
普段はマグマの中を泳ぎながら悠々自適に過ごして、『皇帝の欠片』直々に言語を教えてもらう。有事の際は、灼熱の炎と共に現れて必殺技『グライドブレイズ』を喰らわす……想定だ。
この世界は、現時点で敵らしい敵も出現していない。寧ろ平和を超えた平和なのだ。
ヴォルケニックドラモンは、そんな生活を暇に感じながらも穏やかに地底で過ごしていた。
そこに第一世代デジモンの誕生の波が地底にも来た。
モクモンの大発生である。
常に地底にいるヴォルケニックドラモンにとって初めての自分と同じデジモンという存在との出会いである。
彼らは大いに喜び、歌った。そしてヴォルケニックドラモンは、『皇帝の欠片』にとあるお願いをした。
ゲッターロボに機械的だと思われているが『皇帝の欠片』は、ヴォルケニックドラモンに甘かった。
そして地底はゲッターロボが気づく頃にはラヴォガリータモン、ラヴォーボモンなどの巣窟となった。
「なんじゃあこの惨状は…」