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(私はテレパシーで貴方に語りかけています。アザーラといいますが、よろしければご返事ください)
言語の壁を越えて意味が伝わること。
その経験か初めてだったのか彼の反応が、思考が目まぐるしい
彼は念での送信ができる体質でなかったから、私の一方通行で自己紹介を続けた。
ラヴォスのこと、ゲートのこと、貴方に受信の力があること。
今経験していることは幻聴や妄想のような病気でないことを伝える。
とても驚いているものの、次第に落ち着きを取り戻していく。それを観察していると今度は私が驚く番となった。
彼は恐竜人の私の存在を知っていた。
未来に住むだろう彼がなぜ私を知るのだろうか。
彼の記憶を探っていくと、確かに私が登場する。ゲームな世界で登場する私のことだった。
そのゲームの物語にはラヴォスに接続して精神が壊れたと思われる私が登場してくる。
私は仲間を道ずれに城と共に消滅するようでそのシナリオは以前私が未来視で知った一端に非常に似ている。
偶然とは思えない。
その物語に登場するアザーラはクロノ達メンバーによって倒されるのだが、クロノとは一体…
ゲームの世界観を彼の記憶から詳しく調べていくと、覚えある言葉「ガルディア」にたどり着くのだが、思い出してみるに似たような名前の世界線が私の記憶にもあった。
未来のタイムトラベラーに接続して色んな世界を観ている過程でたどり着いた世界で登場していた名前『ガルディア王国』
クロノトリガーとは一体…
ゲームの開発者は、私と同じ世界線がみえる者なのか?
もしそうなら、私はその人を探しださなければならない。その人の正体が私の末裔であろうが、私とは全く関係ない者であろうが探さなければ…
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きっと、疑問と興奮が止まらず今夜は安らかな眠りが得られないだろう。
どうせ眠れないのならと未来人に手当たり次第に接続し、記憶を調べ、開発者の身元を探していく。
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200人程の記憶さぐり、朝になる頃、一人の人間に接続したとたん強烈な違和感を得た。他の人間とは明らかに違う違和感については、恐らく脳の構造とか脳の使い方によるものだろう。クロノトリガー制作と当時の記憶も探るが、多くは記憶から薄れている様子で、断片的な様子しか知ることはできなかったが、その断片にゲームのドットではない姿の恐竜人がいた。
まだ、はっきりとした何かを得られた気がしない。
制作当時の彼の時代に接続を試みる必要がある。
記憶が鮮明に残っている時代にアクセスできるのなら、もっとはっきりとした何かを得られるかもしれない。
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接続の力については比較的融通が効く。
アクセスする人物の座標が判ればそれを紐付けして辿ればいいだけである。この場合、座標が出勤等で移動するにしても、寝ている場所は常に同じ場所になるから、その時間に合わせていけばいいだけ。
単純作業とはいえ、情報量はそれなりに多い。
徹夜開けにどっぷり疲れが貯まった頃、求めていた情報を引きだした。
彼は私に似た接続の力を未熟ながらも断片的にもっていた。その力はこの世界とは異なる一つの世界線(クロノトリガー世界線)の未来のみを観測する。
彼はクロノトリガー世界線の2025年より未来に生きる人々に接続することができる。彼はその力を使って2300年の人類が荒廃した世界に突如現れるクロノとそのメンバーに接続し、彼らのとの旅を過ごし、彼らの冒険を目撃している。
この不思議な現象に絶滅を回避する為の情報があるような気がしてならない。