作:金髪幼女ロリ

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すいません。あらすじミスってました。
寝ぼけながら書くのはダメっすね。((2025/10/20 22:41:15))


嫌なお嬢様に好かれた俺の幸せな誕生日

『ごめんなさい。あなたのような野蛮な人と一緒にいることはできません。さようなら』

 短く一言メッセージが届いていた。

 今日は俺の誕生日。

 一緒にデートするって昨日約束したはずの彼女に、ディナー予約行く約束をした彼女に、

『バイトが終わったからそっちに向かうよ』

 ってメッセージ送った返事がコレ。

 最悪の誕生日プレゼントだ。

 もっとハッピーな奴が欲しかったな……。

 そんなことを考えながら、いつもデートで行ってた公園のいつも待ち合わせで使っていたベンチにただぼーっと座っていた。

 そういやここの公園でいろいろあったよな。

 あそこの撤去されかけてる遊具。

 でも、あの滑り台は昔からあるんだよな。

 小学生の頃からやんちゃボーイだった俺は、同じくやんちゃガールだった彼女と初めてそこで出会ったんだっけ。

 懐かしいな。

 毎日あそこで遊んで、中学の時もお互い相談事とかがあったらあの滑り台に呼びつけて話し合ったよな。

 高校までそれが続いたし、告白も滑り台でしたよな。

 懐かしいな、ほんと……

「ほんと、なんでこんなことになったんだろうな……」

 いろいろこみあげてくる。

「今日はもう、帰ろうかな」

 立ち上がる。そんな時、

「やあ。こんなところで奇遇だね。元気かい?」

「……」

 いやな声が聞こえた。

 

「無視なんてひどいんじゃないかい? せっかくこんなにもかわいい美少女が話しかけているというのに、それとも私に見とれてしまったかな?」

 亜門 芽衣子。

 俺の家の近所に住んでる、この地域では有名な財閥のお嬢様だ。

 そして俺のことが好きで、俺が世界で一番嫌いな奴だ。

「はあ……」

 その場を後にしようと立ち上がった時、

「どこに行こうというのかね。エスコートしてくれるなら大歓迎だよ」

「飲み物買いに行くだけですよ」

「紅茶なら、ここにあるよ。もちろん未開封だ」

「もらいませんよ。私には彼女がいるんで」

 つい、咄嗟にいつもの癖で言ってしまう。

 今日居なくなったのに……

「失礼だな。こんなことで求婚するわけないじゃないか。私の伴侶は、それ相応の立場になるのだぞ。そんな簡単に決めていいわけないじゃないか」

 この前、土木のバイトで熱中症になって倒れかけた時に、助けてあげる代わりに付き合えとか言ってきたやつは誰だよ。

 こんなTHE深窓の令嬢って感じのかわいい子に好かれているのはうれしいが、脅迫みたいな告白をしてくるのはどうかと毎回思う。

 こんな、脅迫まがいなことが再会した時から何度もあれば警戒するに決まってる。

 昔は素直でかわいかったのに……

「そうですか。ですが、必要はありませんので」

「なるほど、君は私の……未来の上司のゆうことを聞けないのだね」

「パワハラで訴えますよ?」

「訴えてみたまえ。私にとっては、はした金で解決できるからありがたい限りだよ」

 性格も悪い、むかつくガキだ。

 しばきたい。

 そんなことしたら末代が俺になってしまうからしないが……。

 ただでさえブルーな気分なのに、さらに嫌な気持ちがする。

 ため息をついて、ここから離れようとした。

「そうだ。飲み物なら、ここの近くの……あそこの滑り台あたりのところの自販機に君の好きな紅茶の新作が出ていたぞ。飲んでみたが、あれはおいしかった。おすすめだ」

「急にどうしました?」

「いや、買いに行くならおすすめをとね。おいしいものは共有するのが、当たり前だろ?」

 妙にやさしいな。

「そーですかい。ありがとうございます。そこで待っててください」

 そういって俺は

 あいつを置き去りにして、行きなれた自販機に向かうのだった。

 

 なんか、彼女も普通についてきた。

「……ついてこないでください」

 滑り台近くの自販機に行く道で、俺は言う。

「まあまあ、一緒に向かおうではないか。これもデートの醍醐味だろ」

 このアマ。

「デートじゃないですよ。それに俺、彼女いるので」

 歩き出す。

「浮気をするような誠実じゃない人は、あなたの会社には必要ないでしょ。いろんな人とかかわるんだし、なおさら」

「そうだね。確かに必要ないな。お父様の会社にも私の会社にも」

 そこは否定しないんだな。

 皮肉で言ったつもりなんだが……

「あ、そうだ。彼女とは最近どうなんだい?」

「なんですか? 急に、唐突に」

「なーに。初めて出会ってから2年は経っているが、あの時からずっと続いているのだろう。最初はのろけ話を聞いていたが、最近は聞いていなかったのでね。ふと気になったのだよ」

「……別にラブラブですよ」

「その割には、さっきは意気消沈だったな。何か嫌なことでもあったのかい? 君より人生経験は少ないが、愚痴くらいは付き合えるぞ。もちろん無償で」

「別になんもねーですよ」

 こいつに失恋したとか言いたくねーし、知られたくねーしな。

「てっきり失恋でもしたのかと思ったが、違うようなら安心だよ。君を振るような女、私は許せないかもしれないからね」

「……なっ」

 なんでそれを? 

 こいつまさか……いや、考え過ぎか。

 多分顔に出ていたんだろ。

 昔からの幼馴染に振られたんだ。

 顔に出るくらいショックも出かかったんだろ。

 図星をつかれて、言葉を詰まらせていると……

「言いたくないなら言わなくてもいい」

 そんなことを唐突に言われた

「は?」

 つい立ち止まってしまった。

「隠したいんだろ? 私に。ならそれでもかまわないよ。愚痴を聞いてあげたいってのも本音だが、無理やり言えなんて言うつもりもないさ。そんな意地悪は趣味じゃない」

 言えって言ったり言わなくていいつったりどっちだよ? とか、そんないつもは趣味か? とか、いろいろ言いたくなった。 でもなんか、今日の彼女は本気で心配してくれてるように見えて。

「なんだよ急に優しくして。何が目的だよ」

 そんなことしか言えなくて。

「別に、君は今日誕生日だろ」

「っ」

「誕生日は、生まれた日を親でも、友達でも、誰かに感謝して笑う日だ。悲しい気持ちになる日では絶対ない。私は少なくともそう思ってるぞ」

 なんだそれ。そういいたかったのに言葉が出なくなった。

「悲しそうな顔をするんじゃない。笑え笑え、楽しく祝わないと。誕生日なんだから」

「うっ、うう」

 涙があふれる。

 優しくされたのが刺さってしまったのかもしれない。涙が止まらなかった。それほど、彼女のことが好きだったし、愛していた。なのに、あの一言だけで、全部が消えて。絶望していた。

「ううっ……振られた。振られた。ずっと愛していた彼女に、ずっと一緒だった。お互い分かり合えてると思っていたのに。でもそれ、俺だけだった。いろいろ頑張って、大学卒業したら一緒に暮らして結婚もするつもりだった。でも、振られた! 振られちゃった!!! 馬鹿みたいだよな。今日もあいつを喜ばせたくて、バイト頑張って。残業してまで頑張ったのに。前から行きたいって言ってたディナーも予約して。いろいろ準備して。でも全部無駄だった」

 心の中を吐き出す。

「……そうか。胸、借りるかい?」

「うっ、うぁぁ……」

 あふれる涙で彼女の服を汚してしまう。後々ひどい目に合うかもしれないって後々考えてしまったが、でも、今日のこの日を、優しくしてくれた彼女の温かい手と心臓の鼓動は一生忘れることはないだろう。

 我ながらちょろいものだ。

 振られたその日に昔告白した場所で、違う女に抱き着くなんて。

 でも、最低なひとりの俺を包み込む彼女に心の底から温かい気持ちになってしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 2年前。

 最初はさえない家庭教師が来たものだと思った。

 だが、誘拐犯から全力で助けに来る姿をみて考えを改めた。

 なぜかそのあとすぐやめてしまったが、個人情報を手に入れるのは赤子の手をひねるよりも楽だった。

 名前や身長体重。家族構成、交友関係。彼女の存在……。

 世間一般で言うストーカー行為というものにまで手を出してしまったが、あの女との関係を知るには十分だった。

 あきらめた。

 無理だと悟ったから……

 でも、その一年後。私が継ぐ予定の会社に彼の姿が見えた。

 昔と変わらない彼の姿が。

 初恋は再燃した。

 私は権力を使い彼を内定させ、家族を無理やり納得させた。

 そしてアタックを始めた。

 金と権力を使ったら、なぜか嫌われてしまったけど……それならアプローチを変えようとがんばってみた結果は上場だった。

 

 ああやっとだ。彼は私のものになる。

 彼の涙で染みた服を顔に当て、感極まる。

 だが、まだ足りない。

 完全には落ちていないのだ。

 あのすべり台の近くであの心中を吐露してくれただけでもうれしすぎてまらないのだが、彼の口からはまだ好きの一言が聞けなかったのだ。

 その一言が聞きたいがために、場所もセリフも考えたのだが……フィクションのように上手くいくことは無いみたいだ。

 だがしかし、前より好印象を植え付けられたのも事実。

 しかし、あの女には隙があって本当に助かった。

 簡単に物事が決着してよかったよ。

 お小遣い程度で解決するとは。私の貯金は、今後の彼とその子供たちとのために使いたいのだ。安く済んで助かったよ。

「しかし好きな人とディナーに行くのはいいものだな。来年の彼の誕生日には私の家族がいつも使ってる場所にでも連れていくか。最高級のおもてなしをしてあげよう。プレゼントはそうだな……ほしいものは女以外の物や土地ならすべてあげるつもりだし、私の人権ぐらいはすべてあげようじゃないか。なーに、彼といるだけで私は楽しいからね。だから一生はなさいないよ。せっかくお小遣いをはたいてフリーにしたんだ。このチャンスは絶対に逃さないよ。あなた」

 絶対、大好きにさせるんだから。

 

 




ちんちんが書きました。
3日かかりました。
遅漏
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