作:金髪幼女ロリ

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親愛なる目覚めよ。~スコールにも負けず、もっと勇気を出して!~ #6

 

<現代:5/6>

 

 事件現場の周辺に連れてこられた俺は、一人で聞き込み調査を行うことにした。

 

「それじゃあ、私は現場に行くから。貴方は、周辺を探って頂戴」

 

 そういって、現場へ向かおうとする彼女を

 

「あのー」

 

 俺は引き留めた。

 

「……俺が頼んだ手前なんですけど、よくOKしてくれましたね」

「あの未解決事件の再来よ。しかもこのタイミングで」

「未解決……ソフィ姉、やっぱりあんた」

 

「ええ。確かに手錠をかけたのは私だけど……あの子じゃどうしても腑に落ちなくてね……。私としてはあの事件は解決していないと思っているの。……真犯人は別にいるわ」

 

 

 

 

「……よし」

 

 ほっぺを叩いて気合を入れる。

 

「あのーすいません」

 

 俺は、3年前のように聞き込み調査を開始したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<3年前:5/6>

 

 サイレンの音が鳴り響く。

 鳥居の前にはやじ馬たちがあふれかえっていた。

 

 聞き込みが終わった俺たちは、人目の写らないところでゆっくりするようソフィ姉に言われたので、何もする気が起きなかったからそうしていた。

 

「正直、嫌な予感はしていた」

 

 ポロっと、口からこぼれる。

 

 違う……絶対に違う……俺はそんなことを考えながら、今日ここに来た。

 

「ショウヤ……」

「なあ俺さ、レンから何も返事がなかった時に死んだかもしれないって一瞬脳裏によぎってしまったんだよ。でも、心のどこかで信じたくなくて……。だから、今日早く出たけど……やっぱ……。くそッ!」

 

 地面を殴る。

 怒り、悲しみ。

 そんな感情がどんどんとあふれ出てきた。

 

「動揺する気持ちはわかるよショーヤ。でも、だからこそ、僕たち3人結束しないといけないんじゃないか」

 

 カズヨに諭される。

 

「そうだよショウヤ! 仇……とろう。これ以上、犠牲者を増やさないために」

 

 ユキノが発破をかけてくれる。

 

「……ああ、そうだな。そう、だよな!」

 

 そういって俺は立ち上がる。

 

「この事件を終わらせよう。あいつのためにも!」

 

 あの人も、あの人も。

 

 これ以上、犠牲者を増やしてはいけない。

 

 その為に、俺はこの事件を解決する。そう心に決めたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<現代:5/6>

 

 あれから3、4時間程たった。

 

 バス停のベンチで休憩をしてると、

 

「お疲れ様。聞き込みは終わったかしら?」

 

 アイスコーヒーを持ったソフィ姉が現れた。

 

「3年前と全く同じ。なーんにも情報なかったよ」

「そう……、ちなみに周辺の監視カメラとかも3年前と同じだったわ」

「そっすか……」

「後は、鑑識の結果待ちになるわね」

「はは……そういやあそこってどうなりましたか?」

「もう封鎖してあるわ。証拠品も押収したし……あそこにあった石膏と照合してもらっているわ」

 

 そうか……。

 

 さてと、休憩もできたところだし、

 

「……俺、向こう行ってきます。何かわかることあるかもしれないので」

 

 立ち上がって、続きを行うことにした。

 

「ええ。気をつけてらっしゃい。あの子の無実を証明するためにも」

「はい!」

 

 俺は、再び聞き込み調査を再開したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<3年前:5/10>

 

 レンが亡くなって数日がたった。

 

 再度、手がかりを探すために神社に来た私は、ふと前に彼と話したことを思い出した。

 

「秘密基地、神社後ろの奥にあるって言ってたけど……」

 

 そう思いながら、いろいろと確認してみた。

 が、それらしきものは見つからなかった。

 

「……何年も前に作ったって言ってたものね……」

 

 当たり前だ。

 

 それに、数日前には警察も来ていたのだ。

 そんなものがあれば、さすがにすぐにわかるはずだ。

 

 帰ろう。そう思い、後ろを振り向こうとしたとき、地面に灰色のものがうっすらとあることに気づいた。

 

「え? これ……」

 

 灰色の地面に、気付きづらいくらい細かな白灰色の点がそこにはあった。

 

「向こうにもある」

 

 私は、その点に導かれるように、森の奥の奥に向かっていった。

 

 そして、ついに

 

「ここが……」

 

 彼の言っていた、段ボールハウスを見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<現代:5/10>

『早いわね……』

「ええ。前はこんなじゃなかったんですがね……」

 

 今朝、3体目の像が発見された。

 

 俺の家の隣に住んでいる女性。その人が亡くなっていた。

 

 俺は昨日の事件と、この前の事件。聞き込みを行っていたが、3年前と同じで何もわからないことがわかり、これからどうするかの相談をソフィ姉に行おうと考えていた。

 

 そして、今日の事件。

 

『警察で何かわかったことは何もないわね。そっちは?』

「あんまり詳しくは聞けなかったんですけど、うちのマンションの管理人さんが夜中の10時に彼女が出ていくところを見たって。ただ、それくらいっすね。目撃証言は」

『ありがとう。学校終わったら連絡してちょうだい。迎えに行くわ』

「わかりました」

 

 俺は電話を切る。

 

 ……さてと。

 

 昼休みも終わる鐘が鳴り、午後の授業が始まった。

 その間も、俺は事件の事、この後どうするかを話し合う内容を考えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後。

 

 俺は、ソフィ姉に連れられて某ファミレス店の中に入った。

 昔はよく言っていた、店だったが最近は言ってなかったので、何か懐かしい気持ちになった。

 

 そういや、レンってこうゆうとこ結構好きだったよな……。

 

 いろいろとはしゃいでた頃を思い出して懐かしい気持ちになった。

 

「さてと、現在の状況を整理しましょう」

「ええ。そうですね」

 

 俺たちは、テーブル席に座って注文をした後、現在の状況を整理することにした。

 

「まずは、今年に入って最初の事件。被害者は、貴方と同じ学校のクラスメイトだったかしら?」

「ええ。交友関係も広く、確か俺の友人のアキミヤとも交流があったと思います」

「朝、前の最初の発見現場と同じ場所で一般人が見つけて通報。死亡推定時刻は、前日の23時あたり。死因は、首の後からも絞殺」

「目撃証言については、3年前と同じくほぼないって感じでした」

「警察の調べでもおおむね同じね。前よりもカメラは増設してあったけど、それでもって感じだったわ」

「そこも変わらずなんですね…」

 

「次の事件。こっちも……」

「はい……。俺の同級生です」

「矢央子公園の中央側にある噴水のところで亡くなっていたわね。こちらも死因は絞殺。しかも同じ感じで証言もないし、カメラにも映っていない……」

「また同じ感じ……」

 

「そして今日の事件。被害者は、貴方の家の隣に住んでいる方だったわね」

「ええ。何度か、マンションで見かけたこともあります」

「発見されたのは、西矢央子駅の真ん前。死亡推定時刻は同じく前日の23時あたり。死因は……ナイフによるものとみられる……」

「管理人いわく、10時には出かけるところを見かけたとのことだったので、殺害された時間は大体その時間なんだろうと思います」

「周辺の目撃証言は、特になかったわね。この事件も3年前と同じ、周辺の監視カメラにも記録されていなかったわ」

「マンション近くでも、特にこんなことがあったとかはなかったですね……一応、周辺に血の跡がないか探してみたんですけど、それも基本ありませんでした」

 

「ありがと。……やっぱりだけど、警察としては脱獄したってことも踏まえて、ユキノが犯人だと考えているのが当たり前なのよね」

 

「でも……」

「ええ違うわ。何か、その……違和感あるっていうかね」

 

 少しの沈黙が流れた後、ソフィ姉が何かに気づいた様子だった。

 

「……こう改めて思うと、今回の被害者達ってなんか貴方と軽い共通点多いわね」

「……確かにそうですね」

 

 そういい返そうとしたとき、昔のことを思い出した。

 

「ちょっと、待ってください。今回だけじゃない。ずっとだ!」

「え?」

「3年前の事件の被害者の顔、全員見せてください。多分俺、全員知っています」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<3年前:5/10>

 

「確かに大きいわね……」

 

 山奥に、子供が作ったとは思えないくらい大きな秘密基地が堂々とあった。

 

 あのめんどくさがりとよく二人で作ったな……そう思いながら、私は中の探索を始めようとした。だが、後ろからがさがさとした音がしたので、急いで振り向いた。

 

「……」

 

 見回しても、誰もいない。

 

 人……いや、山奥だし野生動物だってこともあり得る。

 

 心だけでも身構えて、私は中に入ろうとドアを開けた。

 

「!?」

 

 バチバチバチと、勢いよく音が鳴る。

 

「っ!」

 

 急いでよけて、私は一気に山へ駆け下りた。

 

 振り向くと、黒い影の奴が、私を追いかけてきた。

 だが、こっちのほうが一足早かった。

 

「おーい! ユキノー!」

「ショウヤ! 私は、こっち!」

 

 全力疾走で彼に駆け寄っていく。

 

 本殿近くに降りれたことを、よかったと思い深呼吸をする。

 

「おまえ、こんな山奥で何してるんだよ。それに、だれかに追われていたのか? 息が切れてるぞ」

「前にレンから聞いた秘密基地の事を思い出して、犯人を探るヒントになるかなと思って……。結果はビンゴ。たくさんあった上に、さっき襲われたわ」

「それって、だいじょうぶだったか!? 何かされなかったか!?」

「ありがとうショウヤ。大丈夫よ」

 

 後ろを振り向く。

 

 黒い影は山の中に消えていった。

 

「貴方たち!」

「ソフィ姉!」

「ソフィーも来ていたんだ」

「ユキノ、何があったの?」

「多分だけど、証拠見つけた……しかもとびっきりの奴」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<現代:5/12>

 

 公園近くの路地裏。

 

 近くにある大きなマンションの明かりで薄暗く輝く場所。

 

「ここも違うか……」

 

 テルナが作ったリストを頼りに探ってみたけど、一向に彼女にはたどり着けそうにないみたいだ。

 

 あそこだけ確認したら、他の探し方を考えよう。そう思い、路地から出ようとした。

 

 その瞬間、空から急に人が落ちてきた。

 

 ところどころ、灰色に固められた死体。

 

 昔見たあの……

 

 上を向く。

 

 誰もいない。

 

「……絶対見つける。そして貴方を……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<3年前:5/13>

 

 レンがあいつといっしょに昔作った秘密基地の中を、ユキノが見に行ったら襲われた……。

 

「まさかな」

 

 ふと被害者の顔が脳裏によぎった。

 

「違うって」

 

 さっきから、ずっと同じことがグルグルとしてる。

 

 一人の奴を犯人だと決めつけようとしている。

 

「違う……絶対……」

 

 皆で仲良く談笑する所を頭に思い浮かべる。

 

 死んだ友人の顔を思い出して、さらに疑念が深まっていった。

 

「寝よう」

 

 

 

 

 

 俺は何も考えずこの日はそのまま寝ることにした。

 

 中学に入って、

 像を発見して、

 通報して……

 その日から毎日がやる気に満ち溢れていたあの時の気持ちから、

 

 認めたくなかった俺は、現実から逃げることにしたのだった。

 

 そして、それはあの悲劇につながってしまった。

 

 今でも後悔している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<現代:5/15>

 

 神社

 

「お久しぶりですね、ハル先輩。卒業式依頼ですか?」

「アキミヤさんもお久しぶりですわ」

「ユキノ先輩から、アキミヤ先輩を張ってろって言われたけど……カゼサキ先輩もいるじゃん。どうして?」

 

 急に神社に行ったかと思えば、あの2人はこんなところで密会しようとしてるのか? 

 

 あの二人はそこまで仲は良くない。

 

 だからこそ実に不可解な状況だ。

 

 数日前にユキノ先輩から連絡が来たかと思えば、彼女のことを見張ってろって言われたものだから何かあるのかもと思って夜中ずっと張っていた。

 

 そしたらこの状況だ……

 

 もしかして、二人とも誰かに呼ばれた? 

 

 それなら納得いくかも……

 

 あれ? もう一人いる? 

 

 白のパーカーをつけた女がそこにはおり、何か二人ともめている様子だった。

 

「とりあえず現在地の座標と今の状況を送るか。写真もとっとこ」

 

 そう思いながら、携帯を取り出したとき、

 

 パンパンパン! 

 

 静かなに、でも大きな音が聞こえた。

 

 二人のほうに目をやるが、どこにも見当たらない。

 

 そして、うっすらと火薬のにおい。

 

 噓でしょ……日本だよここ。

 

「コレまずいことになったかも……」

 

 急いで彼女に報告しようと、ここから逃げようとした途端。

 

「え?」

 

 同じ白のパーカーをつけた、でも黒づくめの女が後ろで銃を構えており、私の視界は暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<3年前:5/16>

 

 今までの情報を整理してみて、私は一つの結論にたどり着いた。

 

 でもそれは、あまりにもいやなもので、状況証拠的過ぎた。

 

 正直こじつけだと思う。

 でも、否定できる材料もない。

 

「……」

 

 やっぱり確定なのかもしれない。

 

 何度考えても彼女が犯人としかありえない。

 

 でも彼女が、犯人だなんてそんなの……。

 

「……」

 

 ソフィーに相談するか悩む。

 

「……どうしよう、ショウヤ……」

 

 彼のいる場所を見つめる。

 

「……ダメだ」

 

 最近事件の話をするたびに何か、考え込んでしまうショウヤの顔が思い浮かぶ。

 

「……私が解決しなきゃ」

 

 そう決意して、一人を呼びつける。

 

『明日の放課後、一人で空き教室に来て』

 

 その文言をメッセージで伝え、私は明日に備えることにしたのだ……。

 

 

 

 

 

 

<現代:5/15>

 

 アキミヤさんに誘われて、来たはいいものの。

 まさか、あんなものを持っているとは思わなかったな……

 

 かろうじて距離は置けたけど……さすがにもうやばいかも……

 

 急いで彼に、ラインを送る。

 

『14』

 

 これで、気づいてくれたらうれしいな。

 

 気を付けてショウヤ君、ハコブネさん。

 

 あの人

 

「見つけた」

「ふっ」

 

 だいぶ頭おかしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<3年前:5/17>

 

「こんな夕方に、教室に呼び出したりして、どうしたのさ。早くレン達を殺した……」

「石膏に生き埋めにされたオブジェのような死体。あれ、あなたが作ったでしょ。カズヨ」

 

 

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