<3年前:5/17>
「こんな夕方に、教室に呼び出したりして、どうしたのさ。早くレン達を殺した……」
「石膏に生き埋めにされたオブジェのような死体。あれ、あなたが作ったでしょ。カズヨ」
夕方の教室。
私はまっすぐと正面にいる仲間を、
サフカワ・カズヨを見つめ、そう言い放った。
「……は?」
「被害者を首絞めやナイフで刺した後、その間にきつく体を覆うように袋をかぶせて石膏を流し入れる。後は彫刻を掘るように、体を削っていく。単純だけど、あなたなら絶対にやりそうにないトリック……、正直意味が分からないわ」
「……何を言ってるのかな?」
「なんであんなことしたの? あんな目立つように飾るような真似」
「馬鹿じゃないの? 僕がするわけないでしょ。だいたいするにしても、あんな飾るような犯行って意味不明じゃないか。誰かを殺したら山とか海に捨てるでしょ」
「ええ、そうね。分かりやすく見つけてもらうために置いた。その為に像にして」
「……あーあ。まあ、いっか。あそこも見られたからね」
「貴方何が狙いなの? あんな挑発するようなことをして……」
「だって、ショーヤは君のことしか見てないじゃないか」
「……は?」
「最初は軽い出来心だったよ。前にラウンドワンに一緒に遊びに行ったときにさ、ああ最初にあった女の事ね。あいつのことを目で追っててさ、ちょーっとイラってきたから帰り道につい、魔が差しちゃって……ね」
「……あなた何言って……」
「いや僕も、やばいことしてるなとは思ったよ。でもね、衝動が抑えきれなかったんだよ。昔から一応、興味もあったし。
で、捕まりたくはないから処分に悩んでるときに知り合いからオブジェとかにしたらって返事が来たんだよね。
それじゃあ、作ってみるか~ってことで、作ってみたらそれが思いのほかうまくいったわけ。
それなら、せっかく頑張ったし誰かに見せたいなーって。だからショーヤを誘ったんだよね」
絶句した。
テンションもいつも通りで、図工の感想と一瞬聞き間違えるんじゃないかってくらい普通に語るから……だからこそ恐ろしかった。
「いやー石膏を削るのめっちゃ大変だったし。それに公園に運んだ時もさ、死体と石の重さのせいでもう大変。春の夜って涼しいはずなのに汗だらっだらで、やんなきゃよかったーって。でもさ、ショーヤのあの顔を見た時に、「あー作ってよかった。僕のことを見てくれてる」ってうれしくなったんだよね。だから大変だったけど、後悔してないよ。まあ、2人だけだったけどね」
これまでの被害者の顔、そして苦しそうに固まる仲間の顔を思い出す。
「……最初に体の一部を壊したのも……」
「いや、あれは予想外。正直あんなすぐにボロボロ落ちるとは思ってなかった。まあ、だからこそクオリティーアップにもつながったし、結果オーライって感じだね。これでも結構、工作センス上がったんだぜ」
「人の命をなんだと思ってるの!?」
「なんも。あーでも、ショーヤはちょっとだけ特別かな? ……そうかな? そうかも……」
「イカれてる……」
「知ってる」
へらへらと笑う彼女。
怒る私。
お互いが、お互いを睨みつけた。
「さて。今ここで、僕は一連の事件の犯人だということがユキノちゃんにばれてしまいました。ユキノちゃんは何をするでしょーか。ひっぱたくのかな? それとも……殺すのかな?」
「ころっ、……カズヨ、あなた何を言ってるの? そんなの、自首させるに決まってるでしょ」
「うーわ、しらけるな……。自首なんてするわけがないじゃん」
「じゃあ、あなたを捕まえる。おとなしく捕まりなさい」
「あっそ、好きにしたら? 僕も好きにさせてもらうね」
そういって彼女は、ナイフを取り出した。
「……え?」
私はそれに反応できず……次の瞬間には、腹部に痛みが生じた。
「がはっ!」
「ここには僕たち二人しかいないんだよ。それとも学校では、手を出さないとでも思った?」
「くっ……」
我慢できないくらい痛いけど、でもここで倒れたら、それこそまずい。
睨みつける。
「あはは、いい表情になったね。……君を殺す予定はなかったけど、バレちゃったらしょうがないか。じゃあね」
<現代:5/16>
朝早くに目が覚めた。
携帯を見ると、先輩から『14』とメッセージが来ていた。
急にどうしたんだろうとか考えていたら、pllllと電話がかかってきた。
こんな朝早くに誰だよとか考えながら、画面を見ると
「え?」
おかんからの連絡だった。
『ねえ、ショウヤ。テルナそっちに来てる?』
え?
「……いや、来てねーけど」
『え? ……参ったわね……』
「どうしたんだよ」
『昨日の夜、出かけたっきり家に帰ってきていないの。それに、何度も電話してるけど出なくて……』
「は?」
『ショウヤ。あのこがどこ行ったか知らない?』
「いや、わかんねーけど。とりあえず見かけたら、説教しておくわ」
『わかったわ……ああ、そうそうあんた今度はいつ「見つかったら連絡するわー。じゃ」ちょ』
俺は、急いで電話を切り、考える……。
「何やってんだあのバカ……変なことしてねーといいけど」
pllll
また、着信音が鳴る。
「今度は誰だよ……」
そう思い、電話に出ると……。
『やっほーショーヤ! 今から遊べる?』
友人の、能天気な声が聞こえてきたのだった。
1時間後、駅前に集まった俺たち。
「やあ! 久しぶりだね、ショーヤ」
「ああ、数日ぶりだなカズヨ」
そういって、俺たちは近況報告がてら、街を歩くことにした。
「しかし、西側も変わったね……」
「ああ、そうだな……」
しかし
朝、両親からかかってきた電話の件が頭から離れないでいる俺がいた。
さっきから、カズヨとの会話もあまり集中できなくなってしまっていた。
「どうしたの? 何か悩み事?」
心配そうに見つめてくる彼女。
「……お前にならだいじょうぶだよな……」
俺は、そんな彼女に相談することにした。
近くにあった公園のベンチに座る。
「で、何があったの?」
「実は昨日……妹が家に帰っていないらしくてな」
「え!? それは心配だね」
「だよな……そんなことするやつじゃないのに……」
「そうか……それって、刑事さんには言ったの?」
「……一応相談はしたんだけどな」
「ふーん。そっか」
意気消沈する俺に彼女は
「じゃあ、探してみようよ。中学校の時みたいにさ」
昔のような笑顔でグッと親指を立てたのだった。
「……カズヨ。……そうだな!」
俺も立ち上がり親指を立てる。
「じゃあ、周辺を探索だね!」
彼女がそういった瞬間、ギュルルルルルと腹の音が鳴り響いた。
「……先に腹ごしらえするか?」
「できれば。今日、実は朝から何も食べていないんだよね……」
「わかった。前と同じ店に行くか」
「……うん」
若干限界そうな彼女に肩を貸し、
俺たちは、腹ごしらえをするためにあの店に行くことにしたのだった。
<3年前:5/17>
「はぁっ、はあっ……」
俺は全速力で廊下を走った。
学校の、俺たちの教室に走った。
カズヨからさっき
『助けて』
そう連絡があったからだ。
具体的に聞いても教えてくれなくて、さっきから電話にメッセージと、いろいろ試したが反応がなかった。
レンの時を思い出し、俺は急いだ。
指定された教室についた俺は、
「……クソッ!」
嫌なな気配を無視して、急いでドアを開けた。
瞬間、鉄臭いにおいと
わき腹を抑えながら焦点の合わない目をしているカズヨ。
そして、こちらを見つめる血まみれの少女。
「ふっ……」
よく知ってる顔が、見たことない表情で俺を見つめていた。
「何してんだ? ユキノ……」
わけがわからなかった。
何でユキノは、カズヨにナイフを刺したのか。
何してんだと聞くことしかできなかった。
「あは、あははははははハハハハハハハハハハ」
聞いても悲しい笑い声しか返ってこなかった。
「何してるんだって聞いてるんだよ!」
「はは。うん。自分が何してるかでしょ。……人殺しだよショーヤ」
「ユキノ……おまえ」
「あはは……。何で、うしろにさがるの?」
「レンも、他の人もお前が」
「あはははは……」
「もしそうなら、俺はもう会うつもりはない。もう顔も見たくない」
そういった瞬間、彼女の顔は真顔になり……。
「あはは……私、あなたのこと、私が一生守るから。必ず戻るから……だから待っててね」
そういって、彼女は窓の外に身を投げ出していった。
<現代:5/16>
「ごちそうさまでした」
そういって、俺は店から出ようとした。
「……お客様。少しだけお聞きしたいことが……」
「え?」
「君は……、確かカンジャ・ショウヤ君であってるかい?」
ちょっとびっくりしてしまった。
まさか、店長が話しかけてくるなんてな……。
「……僕先出てるよ」
空気を読んだのか、カズヨは先に店の外に出る。
「ああ。えーっと、はい。そうですが……どうしましたか?」
そう聞いたとたん、店長さん……アキミヤのお爺さんは言いずらそうに沈黙をする。
「……ココノの事なんだけど、
昨日から家に帰っていないみたいでね……何か知ってたりしないかい?」
「……は?」
「何か知っているのかい? 実は、ココノを守っている彼らも何人か姿を消しているんだ!」
「……すみません。何もわからないです」
「そう……ありがとう」
脳裏によぎった言葉を伝えるか悩む。
考えたくなくても、頭によぎってしまうことが。
「あの……」
「どうしたんだい?」
いいや、やめよう。
下手に心配させるのもよくない。
ユキノは関係ない。関係ないはずなんだ。
「いいえ、なんでも……ハンバーグおいしかったです」
「……ありがとう……またのご来店お待ちしています」
その言葉、
どんな表情で俺に伝えたのか、俺は見ることができなかった。
外に出る。
「どうしたのショーヤ」
「……ちょっと寄りたいところがある」
「え? いいけど……」
「なあ、先に公園に行っててくれ。すぐに向かうから」
俺はそう言って、彼女の家に向かって走った。
「え!? ちょっと……」
まさか、あなたも巻き込まれていませんよね!
……先輩!
待ち合わせの場所についた俺は、近くのベンチで休憩することにした。
さっき、ハル先輩の家に行って……いるかどうか確認したが、やはり昨日から帰っていないみたいだった。
「くそっ!」
不安がだんだんあふれ出す。
考えたくないことだけずっと頭の中に回ってしまう。
テルナもアキミヤもハル先輩も……みんな、
「おまたせ! 待った?」
「おお」
声のした方向に振り替える。
そこには、「やあ!」と手を振る彼女がそこにはいた。
というか、ようやく彼女は待ち合わせの場所にたどり着いたみたいだった。
「ってかお前、なんで俺よりもちょっとおせーんだよ」
「いやーちょっと寄り道しててさ」
「あっそ」
少しだけの緩い表情もつかの間。
彼女は、真顔で俺に問いかけた。
「それで、……何かあったの?」
「……昨日、去年からの友達とお世話になった先輩が家に帰っていないみたいなんだ」
「まさか!?」
「……俺も考えたくねーが」
「それってさ、警察には通報してたの?」
「一応、
全員確認した際に、してはいるって……」
「そっか」
お互い重い空気が流れる。
俺としては、今すぐにでもみんなを探したいけど、
今はメンタル的にもダメージがすごかった。
「ねえ、今日はもう帰ろう。気分悪いだろ」
「ああ」
「送るよ」
そういって、俺たちはいったん俺の家に戻ることにしたのだった。
マンション
エントランス
エレベーター
家の玄関前。
「え?」
「どうしたの?」
「いや、なんでもねぇ……」
……自分の家についたとたん、俺は違和感を覚えた。
自分の家なのに、知らない危険なところに来てしまった。
そんな感覚がしてしまった。
「本当に大丈夫?」
「ああ」
そういって、俺は
そんな違和感を気にせずに鍵を開けて、ドアを開けた。
「!?」
瞬間、鉄と石のにおい。
するはずのないにおいが俺の家から、リビングから出てき始めた。
「──―は?」
急いで、俺は、リビングのドアを開けて──―
そしてそこには、
灰色の3つの影がそこにはあった。
「……あ、ああ……」
あまりにも見たくなかった光景に、膝から崩れ落ちてしまった。
仲のいい友人が
最愛の妹が
尊敬する先輩が
「あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「……うそ!? これ、もしかして」
彼女が入ってきた。
そしてそれと同時に、窓が開く音がした。
「え? これ? なんでショーヤが?」
「……ユキノ?」
俺は、ユキノに手を伸ばす。
「だめだよショーヤ!」
そんな伸ばした手を、俺は無理やりつかまれた。
「……なんで、ユキノ!」
俺は、彼女に問う。そこで立つ彼女に。
「危ないよ! 彼女は人殺しだ……、ねえユキノちゃん、これは君の仕業なのかな?」
全力でそれを止める、カズヨ。
「放せよカズヨ!」
「ショーヤ落ち着いて!」
無理やり羽交い絞めにされて、俺はその場で身動きできなくなってしまった。
「ショーヤを放して。カズヨ」
「僕は、君を刑務所に戻す。もう誰も奪わせたりなんかしない!」
「くっ……」
カズヨの言葉に彼女は後ずさり、そのまま窓から出て行ってしまった。
「まて! ……クソっ!!!」
あの日の落ちた光景とダブってしまって、俺は全力で追いかけようとしたが、カズヨに抑え込まれてしまい
「……なんでだよ、ユキノ……」
外を見つめながら、それしかいうことができなかった……。
<3年前:5/17>
その日、彼女はソフィー姉さんに逮捕された。
彼女曰く、自首だそうだ。
「意外だったわね……まさかあの子が……、正直信じられないわ」
カズヨを殺した犯人として。そして、事件の犯人として。
一気に友人たちを失った俺は、深い後悔に包まれて、
「うわあああああああああああああああああああああああああああ」
ものに当たり、心が荒み、何も信じられなくなっていって。
自然と俺は、他人と距離を置く性格になってしまった。高校に入るまで、ふさぎ込む性格になってしまったのだった。
<現代:5/16>
放心状態になる。
「ひどいよ……僕はあいつが許せない」
逃げ出す彼女の手を、俺はまたつかめなかった。
「そう思わないか!?」
気が滅入る。
なんでこんな事になってしまったんだとか、なんで逃げたんだとか、いろいろと聞きたい。
動きたいのに、もう動けなくなってしまった。
「わりぃカズヨ、今は一人にしてくれないか?」
こんな事しかいうことができなかった……。
「どうして見てくれないんだよ……わかった。僕、警察の人呼んでくるから……つらくなったらいつでも呼んで」
「……」
俺は、何も合図地とかもしないで、ただそこに
ぼーっと座り込むことしかできなかった。
それしか、できなかったのだった。
数時間前、
私は謎の電話から呼び出された。
場所は彼の家……、
「クソっ」
してやられた。
三人を殺したのはきっとあいつ。
呼び出した私に罪をなすりつけるため……
これからどうするか悩みながら、ショウヤの近くから逃走する。
「あら? 珍しい子がいるじゃない」
え?
神社近くの歩道を走ってるとき、聞きなじみのある、今は聞きたくない声が急に聞こえたと思ったら、
「こっちに来なさいな、脱獄したおバカさん」
そういって、無理やり腕をつかまれたと思ったら、車の中に押し込まれてしまい、
「久しぶりね、ユキノ」
「ソ、ソフィー姉さん……」
私は拉致されたのだった。
警察車両の車内にて、連行された私は、
「どうして今、貴方がここにいるかわかる?」
絶賛、隣にいる刑事さんに問い詰められていた。
「お願い見逃して。こんなことしてる暇はないの!」
「いやよ! 見逃さない。カズヨを殺すなんて、私がそんな事させるわけないでしょ」
「……やっぱ気づいていたんだ」
隠せないな。
「……やっぱり、貴方が犯人じゃなかったようね」
「……お願い」
「犯人じゃない。だからって、今の状況を許すわけない。脱獄犯なことには変わりないもの」
「そうだけど!」
「だから、私を頼って頂戴」
「え?」
「考えがあるわ」
<現代:5/17>
きれいな月明かりが映る、マンションの屋上。
テルナの残した、拠点の位置候補の資料。
その資料に記載されていた、最後の場所。
そこで私は彼女が来るのを待った。
「やあ。君が急に連絡すると思ったら、何の用かな? ユキノちゃん」
「そんなの決まってるでしょ。あの時の決着をつけに来たのよ、カズヨ!!!」
「あは、何言ってんのさ。決着なんてついてるでしょ。
あの時君は、僕の罪をかぶった。そして、殺せた。
それで終わりでいいじゃん。
新しい僕がどんな生活しようと君には関係ないんだから、おとなしく獄中で反省していてよ。殺人鬼さん」
むかつく口周りにとらわれないように、私は冷静に問いただす。
「……何で生きてるの?」
「ん~、知り合いにすごいお医者さんがいたから。お金たくさん払ったら助けてくれたよ。裕福な実家万歳だね」
「そう……」
私はポッケに忍ばせたナイフを手に取る。
「じゃあ、今度はバラバラにしたらいいのね!」
思いっきり地面を蹴り、また前と同じように、私は刺しに行った。
「……それで?」
バンと乾いた音が鳴り響いた。
「クッ……!」
「裕福な実家万歳って言ったじゃん。意外と買えるんだぜ。銃弾も一緒にさ」
そういって、ひらひらと自動拳銃を彼女が見せびらかす。
「あなた、ここ日本よ……」
「うん知ってるよ。こいつが一番脅威になれるってことも。って、あぶな!」
近づく彼女に向かって、私はナイフで一撃を決めようとしたが、すんでのところでよけられてしまう。
「足撃たれてんのに、相変わらずどこにそんな体力あるのさ。まさか、気合と根性とか言わないよね」
「後は殺意も付け加えておくわ」
「あっそ。そうゆう暑苦しいの嫌いなんだよね。あの世でやってよ」
そういって、バンバンと乾いた音が再びなった。
「ぐっ、ああああああああああああ!!!」
次は、もう片方の足と腹が貫通し、
3か所から出ていく血が、私の気力を徐々に削っていった。
「さて、これ以上君の顔も見たくないし、ここでお別れしようか。じゃあね、罪をかぶってくれて。感謝してるよ」
私は頭の近くで光る銃口を見て、
動かない足を体を無理やり奮い立たせようとした。
でも、そんなの間に合わずに彼女は
「させるかよ! そんなこと!!!」
とっさに目の前に現れた影は
私を守るように一直線に彼女へ向かっていき
そして、右の拳で思いっきり銃を、体を殴り飛ばした。
幻なんじゃないか?
そう、考えていた。
でも違う。
腹の両足の痛みがそう訴えかけてくる。
「あ……ああ……」
涙が出てきた。
「何で……何でここにいるんだよ!」
「……大丈夫か? ユキノ」
最愛の幼馴染が、
「ショーヤ!!!」
私の目の前にいたのだった。