作:金髪幼女ロリ

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親愛なる目覚めよ。~スコールにも負けず、もっと勇気を出して!~ #2

 

<3年前:4/29>

 

 放課後。

 

 あれから毎日続けている捜査も、今日10回目。

 本日の予定としては、俺とカズヨは公園の東側あたり、ユキノとレンは公園の西側あたりを調べることになった。

 

 だがしかし、相変わらず思っていることが一つだけ……。

 

「……公園が、広い!」

 

 広すぎる。

 

 これ、絶対二人じゃ足りねえ……。何なら4人ですら足りない。

 すれ違う人とかに、聞き込みをしてるが知らないとか、ニュース見て初めて知ったとかばっかで、何か怪しい人物を見たとかそういう話も一切なかった。

 

「あー、疲れた。もう帰らない?」

 

 とんでもないことを言い始めてるやつが隣にいるが、そいつの意見は無視して、もくもくとあたりを見渡しながら何か手掛かりになりそうなものとかを探す。

 

「あー、喉乾いたー。これもう無理じゃない? もう一時間もあたりを見たり、質問したりしてるけどなんもないよ」

 

 俺もだんだんそう思い始めてきた……。しかも今日は春にしてはかなり灼熱温度なもんだから、ものすごい勢いで体力が持ってかれる。

 

 あー、こいつが隣で騒ぐから俺も喉乾いてきた。

 

「だなー。コンビニ行くか」

「よっしゃ! じゃあ、ショーヤおごりね」

「はあ!?」

「それじゃーコンビニに、レッツゴー!」

 

 そういって、彼女はコンビニがある方向へ思いっきり駆け出して行った。

 

「ああもう、疲れてんじゃなかったのかよ……」

 

 よぼよぼと俺も同じ方向へ歩いて彼女を追いかけた。

 

 

 

 

 

 車内でふと、見覚えのある子どもたちを見かけた。

 

「あの子たちは……、へぇ……面白いじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 コンビニについた俺たちは、中に入った瞬間

 

「「ふわぁ~~~」」

 

 クーラーという文明の力が俺たちの太陽光に焼かれた真っ赤な肌を優しくクールに癒してくれてたので、クーラーを開発してくれたすべての人に感謝を行い、「もう今日は外に出たくないな」とかそんな話をした。

 

 しかし涼み過ぎて長居するのも店に迷惑なので、さっさと飲み物を買って退散することに。

 

 俺は水を、カズヨはジュースを買うことにしたので、レジで店員のお姉さん(めっちゃ美人)に任せることにした。

 

「ショーヤ。今、あの人のおっぱい見てたでしょ」

「ちょ、ば、おま何言ってんだ!? みてねーよ!」

「えーさっき凝視してたように見えたんだけどなー。……ホントは?」

「お前なあ」

「あのー2点で、230円になります」

 

 冷たい目をした店員さんにせっつかれる。

 

「「はい……」」

 

 そう思い俺は財布を取り出して、100円玉を置いた。

 

「……おい、なんで財布だしてねーんだお前」

「……え?」

「いや、さっきから払うとは一言もいってねーぞ。俺」

「.? 女の子に金たかるの? 正気?」

「お前はっ倒すぞ」

「あのーどっちでもいいんで早く払ってください。うしろ混んできたので」

 

 俺たちは振り向く。後ろには誰も並んでいなかったが、混み始めるのは時間の問題だろう。

 

「ほらカズヨ、早く財布出せ。店員さん困ってるだろ」

「えー」

 

 彼女は渋る。

 

「あのージュースってキャンセルできますか?」

「ちょっと、わかったよ。自分の分は自分で出すよ。全くショーヤはケチだな」

 

 ぶつくさと文句を言いながら財布を出して、130円を出す。

 最初からそうすればいいものを……

 

「あ! 最近ここいらで不審な人物見ました?」

「……? 見てないけど、どうして?」

「最近事件があったじゃないですか。石像の。俺たち、実はそれ追ってまして……」

「そういわれても……別に……あんなものがあったのも最近初めて知ったし……」

 

 そういいながらレシートを渡される。

 

「わかりました。ありがとうございます!」

 

 レシートと商品を受け取った俺たちは、そのまま店を出て乾いたのどを潤した。

 

「……で、やっぱりさっきおっぱい見てたの?」

「さっさと公園に戻るぞ。サボってたのバレたくねーし」

 

 そういって俺は、公園に戻る。

 

「あっ、ごまかした」

「じゃあな。おいてくぞ」

 

 休憩も済んだので早歩きで公園に戻った。

 

「ちょっと待ってよ!」

 

 そういいながら彼女もたったったっと、ついてくる。

 

 この後も俺たちは一緒に捜査を再開したのだった。

 

 

 

 

 

 

<現代:4/29>

 

 午後ももう時期を終わりをつげて、夕方が始まろうとしている時間。

 

 私はとある喫茶店におとずれることにした。

 

「お待たせしました。チョコレートパフェのお客様……貴方」

 

 来た。

 

「……アキミヤ・ココノで合っているかしら?」

 

 パフェを受け取り、私は目の前の少女に名前を尋ねた。

 

「……ハコブネ・ユキノさんですね」

「ええ、初めまして。貴方は、この後ひま?」

 

 そう聞いた私を、睨む彼女。

 

「大丈夫ですよ。ちょうど私もお聞きしたいことがあって」

「そう、ちょうどいいわね。後でここに来てくれるかしら」

「……ええ。大丈夫ですよ。それではごゆっくりお楽しみください」

「ええ」

 

 渡したいものも渡せたし、聞きたいことも聞けそうだ。

 

 さて、目の前のパフェ……あまり甘いものは得意じゃないけど、テルナがかなり推していたのをもともと聞いていたので、適当に決めたのだが……。

 

 小さく掬い取り、パクリと口の中に入れる。

 

「……確かにすごくおいしいわね」

 

 しかもこの値段か。……いつか、また来よう。

 

 私は最後の一口を口にしたとき、そう心に誓った……。

 

 

 

 

 

 

<3年前:4/29>

 

「ねえ、タカラヤくん。何か見つかった?」

「いや何も……、そっちは?」

「私も全然ね。何も見つからなかったわ」

 

 話し合いの結果、私とタカラヤくんは死体があった西側で捜査をすることになった。

 今日は灼熱の熱さをほこるが、東側の二人ががんばってると思うとサボる気にもなれないので、私たち二人は気合で捜査を続けていたのだ。

 

 でもやっぱり何もない。

 

「そうか……やはり警察が全部持って行ってしまったんだろうか……」

「確かにそう考えた方がよさそうね……」

 

 草葉をかき分けても、猫とかしか出てこないのがそれを物語っている。あ、逃げられた。

 ……まあ本当に、それくらい何もない。

 

「そういえば」

 

 木登りをする彼に、ふとした疑問をぶつけた。

 

「あなたとサフカワさんとは、どこで知り合ったの?」

「そんなことを聞いて、急にどうしたんだ?」

「ちょっとした気分転換」

「そうか。上から見たら何か……と思ったが、そう単純ではないか」

 

 そういって彼は木から飛び降りてきた。

 

 相変わらずすごい身体能力。

 

 空手からテコンドーに世界のさまざま格闘技のよいところをミックスした、例のアニメに出てくる格闘技をマスターしようと日夜がんばってるみたいだから、まあ納得は行くけど……。

 

 初めて見せてもらった時は感動したが、 本人曰くまだまだとのことだ。すごい。

 

「それで知り合った理由だな」

 

 制服についた汚れや葉っぱを払い落し、あたりを見回した。

 

「そうそう。貴方と彼女って趣味も違うし、出身校も違うじゃない。だけど最初からふと気になってね」

 

 反対の通路側のベンチの下を確認しながら私は、彼に質問した。

 

「そうだな……、お互いの親が兄弟でな。俗に言う従妹というやつだ」

「そうだったんだ、以外。……その割には、二人はとても距離が近いようだけど?」

「べ、別にそれだけだ。やましいところなど一つもない」

 

 そういって思いっきり彼は照れだした。

 

「その……、何かと昔から一緒に過ごす時間が多かっただけだ。秘密基地作ったりとかな」

「へー、秘密基地」

「ほ、本当にそれだけだ! お前が思ってるような関係じゃないからな。ほんとに!」

「へー」

 

 にやにやを抑えながらもっと問い詰めてやろうとか思って、質問を考える。

 

 だが彼から、

 

「そうゆうお前は、ショウヤとどうなんだ? 付き合ってるとかじゃないのか?」

 

 手痛いカウンターをもらった。

 

「は!? ちょ、べ、別に? そ、そんなじゃない……というかただの幼馴染だから! ほんとに!」

「ふっ、そういう割には顔がにやけているようだが? 想像でもしたのか?」

「あーもう! 戻るわよ、捜査!」

 

 急いで話題を終わらせる。出ないとちょっと、こっちが後戻りできないと思った。

 

 てか、彼と付き合うってありえないわ。別に私は構わないけどね。でもそんなこと言われたって、ショウヤは迷惑なだけだと思うし彼のタイプとは程遠いし、ちっさいし私……。

 

「意外と百面相なんてするんだな」

「うっさいな!」

 

 そういって、私たちは引き続き、西側の捜査を続けるのだった。

 

「……ちなみに、秘密基地ってどんな感じのやつ?」

「確か……神社後ろの森の奥の奥に、大人が2人分入れるくらいの段ボールハウスをな。作ったの自体はかなり前だから、さすがにもう撤去されていると思うのだがな……」

「へーそうなんだ」

 

 そういって私たちは、雑談しながら捜査の続きを行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

<現代:4/29>

 

 夜の矢央子公園。中央側。

 

 きれいな花のにおいと噴水の水が流れる音がする。

 

 どうやら、彼女は一人で……いや、誰かいるわね。……まあ、いいわ。

 

 そんなことを考えていると、

 

「彼女……サフカワ・カズヨはご存じですよね」

 

 アキミヤ・ココノは、私に聞いてきた。

 

「……ええ。その名前、久しぶりに聞いたわ」

「そうですよね。だってあなたは彼女を追ってきた。殺し損ねた彼女を」

「……何が言いたいのかしら?」

 

 まっすぐと死んだ瞳で彼女は答える。

 

「刑務所に戻っていただけませんか」

「……」

「……私はショウヤ君のことが好きです。ですが、彼は今他の人のことを気にしているみたいです。卒業まであと一年。彼を迎え入れる準備はできているけど、それだけじゃダメ見たいなんです」

「あなた、それって!」

「はい。私は彼女に会って、殺します」

 

 

 

 

 

 

 

<3年前:4/29>

 

 夕暮れ。

 

 俺たちは、2人と合流するために、矢央子神社に集まることに。

 

「ねー、階段上がらなくてもよくない?」

 

 そういいながら、言い出しっぺのやつがぶつくさ文句を言い始める。

 

「人気のないところで報告しようとか言ったのお前だろ」

「そうだけどさー」

「段数も少ないんだから、もう少し頑張れよ」

 

 もう二人には集合場所を伝えてある。

 こっちに向かってると思うので、いまさら場所を変更する理由もない。

 

「えー……あ、親から頼まれていたことあるんだった!」

 

 そういって彼女は、急にそんなことを言い始めたと思ったら、

 

「は!? ちょ」

 

 猛スピードで急に階段を駆け下り始めた。

 

「ごめん、僕先に帰るね!」

 

 タッタと駆け出す彼女のスピード感に俺はついていけず、

 

「ええ……うそだろアイツ……」

 

 そう呟くころには、彼女の姿は豆粒以下の大きさにまでなっていたのだった。

 

「はあ……俺一人で待つのかよ……」

 

 はあ……とため息をついて、俺はとぼとぼと残りの階段を上がって休憩することにしたのだった。

 

 

 

 思ったよりは退屈しなかった。

 

 近所に住む従妹のツキセねーちゃんがたまたまこっちで散歩したみたいで、一緒に談笑しつつ二人を待った。

 

 だんだん近況を話すこともなくなってきたあたりで二人も来たので、ねーちゃんとはお別れして、俺たちはそのまま帰宅しながら今日の成果を報告することにした。

 

 まあ、

 

「何もわからなかったな……」

「ええ。なんか証拠でもあるかなって思ったけど、そんなところ一切なかったわね」

「俺たちも、全然だめだった。やっぱ、警察が全部証拠とか持って行ったんじゃねーのかな」

「やっぱそうなるわよね……」

「そういえばサフカワさんは? 最初からいなかったような」

「あいつは、今日、親に用事頼まれてたとかで。先に帰ったぞ」

「珍しいな。あいつの親がそんなこと」

「そうなのか? レン」

「あいつの親、あまり帰ってこないし、家にいたとしても寝てるだけって話を聞いたことがあってだな。会話もあんまりしたところ見たことないのだが、珍しい事もあるものだな」

「へー、よく知ってんだな」

「なに、お前たちと同じようなものさ」

「へー……」

「従妹なんだって」

「マジで!?」

 

 そんな会話もはさみつつ、太陽も落ちてきたあたりに駅前についたので、俺たちはその日を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

「あら、以外」

 

 もっと、遅くまで頑張ると思っていたけれど……まあ未成年だものね。

 

「ふぅ~。たばこうま」

 

 さて、私もお仕事に戻りましょ。

 

 

 

 

 

 

<現代:4/29>

 

「あなた、自分が何を言ってるかわかってるの」

「私がだれかを殺したら、彼はきっと悲しんでしまう。そんなことは、私もわかってる。でも、あの人が死なないと貴方が出てくるのなら、それでショウヤ君の事を守れるなら! 私は何にでもなる。たとえ、この身が血で汚れようとも彼を守ってみせます」

 

 力強い表情で彼女は宣言する。

 

「そう……馬鹿ね」

 

 お互い表情が和らぐ。

 

「あと、私はあなたになんか負けません」

「……それは宣戦布告ととって、いいわね」

「お好きにどうぞ」

 

 彼女は歩みを始めて、こちらに手を振る。

 

「それではさようなら」

 

 私もそれに合わせて、ここから立ち去ることにした。

 

「ええ、私も好きにさせてもらうわ。さようなら」

 

 彼女のほうは見ずに、公園の方角に向かって歩み始める。

 

「あ、後で通報しておきますね。脱獄犯がいたって」

 

 

 

 

「……」

 

 私は後ろを振り向き彼女をにらみつけた後、今日ここ一番の体力を全力で出すことにした。

 

 これまで生きてきた中で、全速力で地面を蹴り、この場所から離れた。

 

 

 

 

<3年前:4/30>

 

 次の日の昼。

 

「え!?」

 

 今日流れたネットニュースを見て、俺たちはびっくりした。

 

「駅の商店街で2人目の石像死体……」

「しかもここって、学校の近くのだよね」

「くそっ!」

 

 こんなイカれたこと2度も続けるなんて……

 

「狂ってる……」

 

 ユキノがつぶやいた一言に、その場の皆が共感をした。

 

 公園からはかなり離れた、西側の駅の近く。

 日夜人通りも多いこの場所で、こんなことを行う犯人は頭がおかしい。

 

 はっきりと、狂っているとしか言いようがない。

 

 全員、顔を見合わせる。

 

「みんな……放課後は」

「ええ!」

「行こう!」

「公園も進展がなさそうだったからね!」

 

 俺たちの思いは、皆一つだった。

 

「皆で、向かうぞ!」

「「「おう!」」」

 

 中学生4人のかけ声は、青く晴れわたる空にこだましていくのだった。

 

 

 

 そして、放課後。

 

 俺たちは、商店街についたので、皆で規制線の中に入ることにした。そして……

 

「こんなところで何をしているのかしら?」

 

 一人の刑事さん? 小さい女の子に、どうやら見つかってしまったため、非常にまずい状況になってしまった。

 

「むっ!? 失礼ね! これでも、貴方たちよりは年上なのよ。ちゃんとレディーとして扱ってちょうだい」

 

 ……刑事さんだった。

 

 刑事さんに見られてしまった……って、そりゃそうだ。

 

 4人で、こそこそ現場に入るなんて無理な話だ。

 

 いつもはやかましいくせに、ここぞという時だけ影の薄い愚妹と違って、中学生が入るところなんて普通はバレるに決まってるじゃねーか。

 

「いやー、その……」

「理由なんて、どうでもいいわ。捜査の邪魔になるし、親御さんに引き取ってもらおうかしら。それとも西矢央子の先生にでも来てもらおうかしら」

「「「「すいませんでした────────ー!!!!!!!!!!!!!!」」」」

 

 全力で、この場から退散する。

 

「あら? 逃がさないわよ」

 

 がしっとと腕をつかまれた。

 一番近くにいた俺だけ捕まってしまった。

 

 ちょっと!? とかいう暇もなく、皆の姿が見えなくなってしまい、俺は「終わった」という事実を受け止める状況になることが確定したのだった。

 

「クソガキどもを、わからせるためにはきちんとお仕置きをしないといけないと私は考えているもの。というわけで、クソガキ代表の貴方だけでも説教を受けて頂戴。というわけで名前は?」

「カンジャ……ショウヤといいます」

「ショウヤ。先生を呼ぶわね」

「はい……」

 

 

 

 

 

 

 

<現代:5/1>

 

 西矢央子駅前。

 

「久しぶりね、カゼサキ・ハル」

 

 妹と町中を散歩していたら急に話しかけられた。しかも、この人……

 

「あら? 貴方は……ハコブネ・ユキノさん……で、あっていまして?」

 

 急にフウが交代してきた。

 

「ええ。そちらは間違えないかしら?」

 

 彼女が危険なのは、貴方もしっていますでしょ。私が対応いたしますのでハルはじっとしていてください。

 

『お願いだから、私に変わってハル』

 

「……少々お待ちを」

「え、えーっと……お久しぶりです。その、刑務所で面会したとき以来ですかね」

「そんなことはどうでもいいわ。単刀直入に聞く」

 

 どうでもいいって言われた。私は勇気出したんだけどな……。

 

「この女……サフカワ・カズヨを最近見かけた?」

 

 青髪の少女がそこには映っていた。

 

 この人は、確か最後の被害者。学校で目の前にいる方に刺されて死んだといわれている方。

 

「……周辺で見てはいません」

「……そう。ならいいわ。それじゃあ」

 

 そういって彼女は私から立ち去ろうとした。

 

「まって!」

 

 急いで引き留める。

 

『ハル!?』

 

 待って、フウ。前と今、彼女と話してわかったことがあるの。そして、そんな彼女が今ここにいる理由を考えると……。

 

「……何?」

「いまさら……殺した人を探して何が目的ですか?」

「……貴方には関係ないわ」

 

 ぴくっと反応があった。殺したといわれた時に……。

 

 やっぱりこの人……でも、このままじゃきっとだめだ。

 

「……協力させてください」

「は?」

「彼にもしも危ないことが起きてるのなら、わたしにも協力させてください」

 

 

 

 

 

 

 

<3年前:4/30>

 

「全く、大胆なことしてくれるじゃない……」

 

 あの3人、カンジャ・ショウヤにハコブネ・ユキノ、タカラヤ・レン。あの子たちは普通の子って感じだったけど……

 

「……もう一人の子、気になるわね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

<現代:5/1>

 

「あれは……」

 

 フードを被った、知った顔の女が今通り過ぎた。

 

 私は急いで写真を撮り、すぐに知り合いに電話をすることに。

 

「もしもし? あの人尾行できます? ええ、報酬は弾みます。よろしくお願いします」

 

 電話を切り彼女を見つめる……

 

「見つけた。サフカワ・カズヨ……」

 

 待ってて、ショウヤ君。貴方には手出しさせないから……

 

 そう思い、私も人ごみの中に消えることにした。

 

 ……この後の作戦を練るために。

 

 

 

 

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