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第32話 ぷれいやー
バハルス帝国の帝都にて、ヤルダバオトを撃退したヘロヘロは、カッパーからアダマンタイトという、異例中の超異例の飛び級を果たす。
本来であれば、他の冒険者から反発の出るありえない出世であったが、それを咎めるものなど存在しえなかった。
それどころか、彼がアダマンタイト級でなければ、一体だれがアダマンタイト級になりえるのだという声すらも上がっている。
皇帝であるジルクニフの力あってこそではあるが、その理由は言わずもがな、ヘロヘロの勇姿と強さを目撃した帝都民が多かったことにある。
歴代最強の剣闘士である、八代目武王の試合ということで、観客の中には冒険者だけでなく、ワーカーの姿も多く見られた。
つまるところ、同業者やそれに近い人間が数多く観戦していたのだ。
その熱狂は帝都のみならず、吟遊詩人の手により、各主要都市にも広がりを見せようとしている。
こうして、バハルス帝国、アダマンタイト級冒険者『黒龍のヘロヘロ』の誕生は、たった一日にして正式に決定がなされたのである。
ニシキは、カルカとの謁見に似た緊張感を抱いていた。
理由は、今から行われようとしている、スレイン法国との面会に臨んでいた。
法国への対応に関しては、アインズとヘロヘロ、デミウルゴスと入念な会議を行い、その殆どを完璧に頭の中に叩き込んでいる。
言うなれば、こちらから伝えることと、伝えてはいけないことに関しては理解している。
ではなぜ緊張しているのかと言えば、ニシキ側、引いてはナザリック側から圧力に似た構えを示すためである。
つまりは、優位性をもって話を進めなくてはならないのである。
「早速ですが、ニシキ・エンライ様。あなた様にお尋ねしたいことがございます」
開口一番に口を開いたのは、火の神官長であるベレニスであった。
「ベレニス様。お聞きになりたいこととは、何でしょうか?」
ニシキは緊張をなんとか表に出さぬように声を発した。
それはしかし、法国側からの第一声によって、即座に消え失せることになる。
「ニシキ・エンライ様、あなたは…ぷれいやー様でいらっしゃいますか?」
ニシキはやはり…と言った様子で、ベレニスの表情を見つめる。
ベレニスの顔にも緊張の色が見られる。
ぷれいやーという、聞きなれない言葉に、些少の目の開きを見せていたカルカであったが、それを言葉には出さず、ニシキの返答をじっと待っている。
「…はい。その通りです。私は、ユグドラシルのプレイヤーです」
そのニシキの言葉に、マクシミリアンとベレニスは大きく目を開く。
後ろに控えているマルナロールやカイレ達も同じように驚いていた。
そして、マクシミリアンとベレニス含め、法国の面々が一斉に平伏して見せた。
先ほどカルカに対してやって見せた平伏よりも、更に敬意あるものであった。
「神よ!私達法国の民は、ニシキ・エンライ様のご降臨をお待ちしておりました!!」
「ニシキ・エンライ様のご降臨に、心からの感謝を申し上げます!」
スレイン法国という、周辺の人間国家としては最長の歴史を持ち、且つ最大の戦力を持つ者達が、皆等しく平伏したことで、カルカ達ローブル三姉妹は、この上ない驚きを見せる。
カルカは、一体何が起こっているのか理解できず、その驚愕を浮かべた表情のまま、ニシキを視界に移す。
ニシキも、自身と同じように驚いているのだろう、と思っていたのだが、しかしニシキの表情は非常に穏やかなものであった。
…まるで、それが至極当たり前のことであるかのようであった。
「い、一体何がどういうことなのですか…」
カルカは思わず、平伏するマクシミリアンとベレニスを交互に見ながら言葉を詰まらせる。
「カルカ聖王女殿下、大変恐れながら、あなた様もニシキ・エンライ様に平伏を…!このお方は、我が国が信仰する六大神様、そして、貴国が信仰する四大神様と同じ世界から来た、『神』にあたる存在でございます!!」
「……へ?」
マクシミリアンの震えるような、それでいて真剣な宣言に、カルカは思わず呆けたような声を出す。
後ろに控えるレメディオスとケラルトも、ふぇ?と言ったような表情を浮かべている。
法国の平伏っぷりを見て、笑みを浮かべているのは、ナーベラルくらいであった。
「カルカ様、私に平伏の必要はありません。そして、それは法国の皆さまも同じです」
ニシキは酷く落ち着いた様子で口を開くが、内心では『勝った!』とほくそ笑んでいた。
それは自分が神であることが認められたからではない。
てか、そもそも神などではないのだから、それは当然と言えよう。
ニシキがほくそ笑んだ理由はただ一つ、『話を優位に進められるから』である。
「そのような恐れ多いことは、私共には出来かねます!」
「どうか、このままお話をさせて頂くことをお許しください!」
ベレニスとマクシミリアンは、ニシキの望みとは裏腹に、更に頭を深く下げる。
カルカ達は、未だ目を見開いたまま固まっている。
「マクシミリアン様、ベレニス様。確かに私は六大神や四大神と同じ存在である、プレイヤーです。しかし、あなた方と同じ『人間』でもあります。どうか、ここは私の望みを聞いては頂けないでしょうか?」
「し、しかし…」
ベレニスが受け入れがたいと言った様子を見せるが、それを不快に思う人物が一人だけいた。
「我が主にして、至高の41人が一人、弐式炎雷様がそうしろと仰っているのです。あなた達は、神の言葉を聞けないというのですか?」
ナーベラルは、冒険者としてではなく、戦闘メイドプレアデスのナーベラル・ガンマとして淡々とした口調で答える。
その言葉に、マクシミリアンがいち早く反応して見せる。
「あ、主…⁉も、もしやあなた様は、従属神…えぬぴーしー様であらせられるのですか?」
「はい。私は、アインズ・ウール・ゴウン、至高の41人が一人、弐式炎雷様によって創造された、NPC。戦闘メイド、プレアデスが一人、ナーベラル・ガンマです」
ナーベラルの言葉に、法国の面々が再びははーっといった様子で平伏して見せる。
「…先ほど弐式炎雷様は、頭を上げろと仰いました。あなた方が今やっている行動は、神の言葉を無視した行動であると認識しているのかしら」
「た、大変失礼いたしました!…で、では、恐れながら…!」
ベレニスがゆっくりと身体を持ち上げ、マクシミリアンも習ってソファーに再度腰かける。
後ろに控える他の法国の面々も、ゆっくりと立ち上がって見せた。
未だ、神と考えるニシキの前で、頭を高くすることは恐れ多いと言った様子であった。
「望みをお聞きくださり、感謝いたします」
「も、もったいなきお言葉でございます」
マクシミリアンが深々と頭を下げる。
…ここでようやく、カルカが膠着から解放され、意識を取り戻した。
「ど、どどど、どういうことでしょうか?…ニシキ様…。ニシキ様が…四大神様と…同じ、存在…?」
カルカは、大きく見開いた目で、しかし視点が定まらない様子でニシキを視界に捉える。
ニシキはずっと真顔で澄ましていたが、カルカと視線が合ったことで、いつものような微笑を浮かべる。
それを見たカルカは、トクンッといつも通りの胸の高鳴りを感じると共に、自分の知るニシキの表情であったことに、些少の安心感を得る。
「では、まずは私から、お話をさせて頂きます」
ニシキが静かにそう呟くと、全員が真剣な表情で耳を傾けた。
「まず、先ほども申し上げた通り、私はユグドラシルという世界から来た、プレイヤーです。その上で、法国の信仰対象である六大神、そして、聖王国の信仰対象である四大神と同じ世界の住人であることも、間違いありません。そこにいるナーベラル・ガンマがNPC…法国の皆さまの中では従属神で浸透しているのでしょうが、それもその通りでございます」
ニシキの言葉に、マクシミリアンたちは恍惚とした表情を浮かべた。
一方、再度自分たちが神と崇める四大神と同じ世界から来たというニシキの発言に、カルカ達はまたも目を見開いて固まる。
「そして、皆さまもご存じかと思いますが、私の仲間である漆黒のモモン、黒龍のヘロヘロ、アインズと名乗る魔法詠唱者も、同じくプレイヤーです。我々は、ユグドラシルにおいて、『アインズ・ウール・ゴウン』という、ギルド…皆様にもわかりやすく言えば、国家に所属していました。そしてそれを為していたのが、ナーベラルからあったように、至高の41人であり、私を含めた先の4人がそれにあたります」
「お、おお…。で、では、ニシキ・エンライ様の他に、40人の神が居られるということでございましょうか?」
「残念ながら、今確認できている段階では、私を含めた4名のみとなっています。しかし、従属神であるナーベラルがこの場にいることからわかるように、我がギルドの拠点…城とも言える場所は、一緒にこの世界に来ています。名をナザリック…ナザリック地下大墳墓と言います」
ベレニスの言葉に、説明を付け加えながらニシキは淡々と言葉を並べる。
「そ、その神の領域は一体どこにあるのでしょうか?」
「…ある程度の場所は、分かっているのではありませんか?」
マクシミリアンの質問に、ニシキは質問で返す。
すると、法国の面々、特にマクシミリアンとベレニス、その後ろに立つマルナロールとカイレが苦悶の表情を浮かべる。
「…王国領内の、カルネ村近郊…でございますか?」
「ええ。不幸にも、あなた方の部隊と、我が仲間であり長でもあるアインズと戦闘が繰り広げられた村の近くです」
その言葉に、カルカ達は大きく目を見開く。
その意味するところとは、つまり…。
「故に、言葉を飾らずに申し上げれば、我々アインズ・ウール・ゴウンと、あなた方スレイン法国の間には、少なからず軋轢があるということです」
ニシキは、淡々と、しかし冷たさをもってして言葉を発する。
その言葉には些少の殺気も含まれており、部屋にいるもの全員がその殺気に身震いする。
だが、法国の面々の身震いは、カルカ達と比べると非常に大きいものであった。
それもそうであろう。
自分たちが神として崇める存在と同等の存在に、『敵』として認知されてしまっているのだから。
「ニシキ・エンライ様!その件につきましては、伏してお詫び申し上げます!」
マクシミリアンが深く頭を下げると、他の面々も同じように頭を垂れる。
「もし報復をと仰られるのであれば、どうか、我らの命で許しては頂けないでしょうか!」
暫しの沈黙が流れる。
その沈黙ののち、ニシキはふー、と小さくため息を漏らす。
「失礼。少々誤解させてしまいましたね。この件であなた方に我々が報復するつもりはありません。アインズからも、あれは不幸な遭遇戦であることは聞き及んでおります。実は、私個人としては、いやアインズ自身も、今や対して怒りを持ち合わせていません。あなた方から直接の謝罪を受けた…。これをもってこの件について咎める気はありません」
マクシミリアンたちは、その言葉を聞き、ばっと顔を上げて感嘆の表情を浮かべる。
「我々の謝罪を受け入れていただき、感謝申し上げます」
「その上で、あなた方にお聞きしたいことがございます」
安堵を得た最中、ニシキからの質問に、マクシミリアンたちは再度緊張した面持ちを見せる。
「何なりとお聞きくださいませ、ニシキ・エンライ様」
「…貴殿らの国に、クレマンティーヌという女性がいましたか?」
「な、なぜその名を……」
「実は、10か月ほど前、エ・ランテル近郊で彼女と遭遇しました。…盗賊に身を落とし、私に襲い掛かってきましたが、返り討ちにしています」
ニシキの言葉に、安堵を抱いていたマクシミリアンたちは、再度絶望に表情を支配される。
しかし、先ほどとは違い、ニシキは一切殺気や嫌悪というモノを表してはいなかった。
「先に言っておきますが、それであなた方を責め立てるつもりはありません。私は特に何も被害を被っていないですから。それよりも、出会い方は最悪でしたが、結果としてあそこで出会えたのは幸運でした。彼女との出会いが、法国を知るきっかけになりましたから…」
ベレニスは、額に一筋の冷や汗を流す。
「…では、クレマンティーヌが我が国を裏切り、逃亡の身であったこともご存じであるということですね?」
「その通りでございます」
「…その、大変厚かましいのですが、彼女は既にニシキ・エンライ様自らの手で誅殺されたのでしょうか?」
「いえ、殺してはいません。ただ、全力に近い力を浴びせ、屈服させましたので、他者に危害を加えるような真似はしないと思います。ブラフではありますが、常に見張っているとお伝えもしておりますし、私がぷれいやーであることを知った彼女が、そこまでバカな行動を起こすとは思えません」
全力に近い力という単語に、ケラルトがビクッと身体を震わせる。
生きていると知った法国は、些少の不満をその表情に表すが、ニシキの言っていることも理解できると、納得した様子を見せる。
「…神であるニシキ・エンライ様の決定とあらば、何も申し上げることはありません」
「ご理解いただけて何よりでございます。あと、私から最後に一点だけ…」
ニシキは、伝えるかどうか迷いを見せる。
デミウルゴスの考える計画に、異を唱えるようなものであったからだ。
だが、ニシキの心情が、思考が、やはり彼の計画を全面的に受け入れられないのも事実であった。
故に、決断する。
「私は、聖王国や法国が神と捉えている四大神や六大神と同じくプレイヤーです。ですが、私は神などではありません。確かに生まれた世界も、有する力も違いますが、あなた方と同じ人間です。どうか、私や仲間を神と崇めるのはやめて頂けませんでしょうか?そしてどうか、同じ人間として接しては頂けませんか?」
「そ、それは…あまりにも…」
ベレニスは、ニシキの思わぬ発言に、驚きと困惑の感情を露にする。
それが指し示す意味は、『無理』であった。
生まれたときから、いや、生まれる前からぷれいやーが神であると教えられ、信じてきた彼らにとってそれは受け入れがたかった。
法国の面々がざわつきを見せ、返答に困っていると、ニシキの横にいるカルカが意を決したように口を開く。
「私は、いえ、聖王国はニシキ様に何度も救われました。そのニシキ様が、四大神様と同じ存在であるというにもちろん驚いてはおりますが、どこか腑に落ちる点もございます。そして、その上で、ニシキ様が人間として接して欲しいというのであれば、私はそのように致します」
「しょ、正気でございますか⁉カルカ聖王女殿下!」
ベレニスは、カルカの決断に、思わず声を荒げる。
カルカの決を軽んじる言葉に、レメディオスとケラルトが目を尖らせる。
「私が神であるという考えを捨てろとは言いません。その難しさはわかっているつもりです。それこそ、あなた方が生神として捉えて頂いても結構です。ですが、私が人間であることに変わりはありません」
ニシキは、一つ息を吸いこみ、真剣な表情で口を開く。
「私は、一人の人間として、皆さまと関わりたい…」
報告との会談は、その多くの時間を異常な雰囲気が包んだものの、無事に終わりを迎えた。
ニシキを神として認識しているという考えを覆すことはできなかったが、ニシキの想いを受け止め、今後国としてどう捉え、行動していくのかは、彼らが決めることである。
さすがにそこまでは強要出来ないし、むしろ強要したらそれこそ神の命令と捉えられかねない。
法国との関係性については、未だ溝はあるものの、ニシキ個人としても、アインズ・ウール・ゴウンとしても進展を見せたものであった。
法国からの要望は、大きく『法国へ訪問』と『人間種の保護』の2つであった。
法国としては、訪問どころか移住して欲しいくらいなのであるが、聖王国とカルカがそれを容認しないということを理解していたため、訪問という形を取った。
人間種の保護に関しては、協力する約束をし、代わりに無差別的且つ排他的人類至上主義に待ったをかける。
人間種の保護を約束されてたことで、法国は非常に安堵した様相であったが、人類至上主義の実質的な緩和の要求は困惑を生んだ。
法国は人間種がいかに弱いのか、竜王国で人間種が餌とされていることなどを含め、必死に抗議したが、ニシキはそれを知った上で先の要求を行った。
もちろん、人間を主として餌とする種族や講和が望めないような亜人等に容赦する必要はないと考えているのはニシキも同じである。
ニシキが求めているのは、交渉が成立する異種族や平和に暮らしている異種族への過剰攻撃をやめろというものであった。
ニシキはそれをもって、法国に協力をするという言を放ち、それはすなわちそれが為されなければ法国への協力は出来かねるというものである。
つまり、法国には、ニシキの協力を得るためそれをのむほかなかった。
しかし、法国もバカではない。
最高神官長が不在且つ6人の神官長の内、2人しかいない中で、国家の国是に関する内容を『はいそうします』とは言えなかった。
国に持ち帰り、協議のうえで前向きに検討させて頂きたい、という言に留まった。
法国の面々が退出したで、ニシキは大きくため息をつくが、しかしまだ完全に気を抜ける状況ではない。
その原因とも言える存在が、隣で小さく呟き始める。
「ニシキ様…。先ほどのお話、嘘偽りは一切ないと考えてよろしいですか…?」
「…はい」
「ニシキ様やそのお仲間の皆さんは、四大神様と同じ世界から来たというのも…?」
「…はい」
暫しの沈黙。の後に、クスッと小さな笑い声が聞こえ、ニシキは思わずカルカを視界に捉える。
「すみません…。驚き以上に納得が勝ってしまい、思わず…」
「え?」
「四大神様と同じ存在ともなれば、それほどの力を有しているのも納得ですね」
「うむ。わが身がニシキ殿の足元にも及ばないのも理解できるというものだ」
カルカの言葉に、ニシキが素っ頓狂な声を出して戸惑っている中、ケラルトとレメディオスが畳みかけるようにして口を出す。
ニシキはそんな3人の様子に、思わず呆けてしまう。
「…正直、神様って平伏されるのではないかとヒヤヒヤしましたよ」
「…お望みとあれば、いかようにも…」
カルカは小さく頭を垂れる。
レメディオスとケラルトは些少の目の開きを見せるが、表立って止めることはしない。
「いえ、できれば今まで通りでお願いしたいですね」
「…ふふっ。承知いたしました」
カルカはカラッとそれでいて華のある声で笑って見せる。
「でも、ここまですんなり受け入れてくださるとは思っていませんでした」
カルカは、その言葉をもってして、小さく俯く。
「ニシキ様が四大神様と同じく、神様であることは、理解しています。…ですが、私はこの話を聞く以前から、ニシキ様が神様であると認識しております」
「…え?」
思わぬカルカの言葉に、ニシキは思わず呼吸を止める。
「私は、あの時…リムンへと出撃をしたときに死ぬはずでした…。イスナに身体も、心も、命も奪われかけました。…もうダメだと…そう諦めかけていました…」
カルカは悲痛を言葉に乗せて、小さく呟く。
それはレメディオスやケラルトにも、何事かを思わせるものであるのか、両者とも表情を硬くしている。
「そんな中、私は最後に四大神様に願いました。どうか助けてほしいと…。そして、私は結果救われました…、ニシキ様に…。その時私は思ったのです。ニシキ様こそが、私にとっての神であると…!」
カルカは、言い切るのと同時に、赤く染まった頬と潤んだ瞳をもってしてニシキを視界に捉える。
「カルカ様…」
「ニシキ様、あなたは私にとって神です。ですが、あなたは人間であると仰られた。そして、人間として接して欲しいと…。それがあなた望みであるならば、それはすなわち神の望み…。私はそれに従うまでです」
カルカはニシキの両の手をぎゅっと握りしめる。
そして、自身の胸へとその手を誘う。
ニシキは、カルカの豊満な胸に自身の手の甲が密着するのを感じ、思わず目を見開いて動揺する。
何やらニシキの背中の奥から只ならぬ視線がカルカに向けられるが、カルカは一切気にしないと言った様子で、女神のような微笑みを向けていた。
※現在の弐式炎雷のレベル
・Lv97
※新しく得た忍術 (Mは上限の意味)
・写輪眼Lv3M ・万華鏡写輪眼Lv1 ・体術Lv1 ・形態忍術Lv2M ・時空間忍術Lv3M ・火遁忍術Lv3M ・雷遁忍術Lv3M ・風遁忍術Lv3M ・水遁忍術Lv2 ・土遁忍術Lv1