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第5話 謁見
城塞都市カリンシャの城。
その中にある聖王女の執務室には、ローブル三姉妹と言われるカルカ、レメディオス、ケラルトに加え、先ほど城に帰還を果たしたパベルとグスターボの姿が見られた。
「彼の御仁を無事に見つけられたとのことで、安心いたしました。」
「はっ!もったいないお言葉にございます」
パベルはカルカに深く頭を下げながらその言葉を受け止める。
「それで…ニシキ殿は今どちらに?」
ニシキ捜索隊のもう一人の重役を任せたグスターボに、カルカはゆっくりと視線を向ける。
「ニシキ殿は現在、客間にて待機して頂いております」
「そうですか。ならば、謁見の準備を…豪王バザーを倒した御仁を、長く待たせるわけにはいきません」
カルカは、両脇に控えるレメディオスとケラルトに目配せをする。
それを受け、2人は行動を起こそうと身体を動かして見せた。
「聖王女陛下、その前にお伝えしたい旨がございます」
グスターボの発言を受け、カルカは些少の目の見開きを見せる。
レメディオスとケラルトも、その言葉を受けて動きを止める。
「ニシキ殿でございますが、聖王国への定住に前向きでございました」
その言葉に、カルカ達は大きく目を見開く。
「おおっ!うまく交渉できたのか!!」
目をキラキラと輝かせながら、歓喜の声を上げたのはレメディオスであった。
が、それに相反するような視線を向けるものがいた。
「前向き…ということは、定住の確証は得られなかったということですね?」
その視線は非常に恐怖を覚えるものがあったが、グスターボは一切怖気つくことなく答えてみせる。
「はい…。ニシキ殿はパベル兵士長の予測通り、お仲間を探しておいででした…。その証拠に、彼は冒険者となっており、世界を回ることを望んでおりました」
「なるほど…。確かに、そのような目的を抱いているのであれば、一つの国に定住するという決断は致しかねるでしょう…」
カルカは、難しい顔をして見せる。
それを見てか知らずか、パベルは意を決したように口を開く。
「ですが、聖王国の定住については、構わないという言質を頂いております。『聖王女様が私の力を求めていらっしゃるのであれば、喜んでお力をお貸しする』とおっしゃっていました」
パベルの言葉を聞いたカルカは「まぁっ」と小さく呟いて微笑を浮かべる。
ケラルトは目を見開いて驚いていたが、レメディオスは、「おぉ…」と感嘆に似た声を上げていた。
「その上で、仲間を探す旅を許して頂きたいと言っておりました。つまりは、一時的に聖王国から離れることがあるが、それでもかまわないか、というものでございます」
「なるほど…そういうことですか…」
カルカは視線を執務台に落とした後、暫くしてケラルトに視線を向ける。
「ケラルト…私はこの条件、受け入れてもよいと思うのだけれど…どうかしら?」
「はい。カルカ様の仰られる通り、受け入れられる内容ではあるかと思います…。それに、ニシキ殿が冒険者となったのならば、原則として国外に出向くことを禁止することもできませんし…」
「お待ちください、カルカ様!!もしニシキ殿が不在の中、亜人の大侵攻があったらどうするのです!?」
2人の発言に、レメディオスが待ったの意を唱える。
「承知の上ですわ、姉さま。ですが、この条件を呑まなければ、ニシキ殿は聖王国から去ってしまうでしょう。そうなると、お力をお借りすることも難しくなってしまいます」
「うっ…。まあ、確かにそうか…」
レメディオスはぐぬぬ…と言った様子で後ずさる。
「レメディオスの憂いはわかっております。ですので、国外でのお仲間探しに関しては、多少の制限を設けた上で、我々も協力するというのはいかがでしょう?」
「それが良いかと思います。アベリオン丘陵、そして国内情勢が不安定な場合は、国外への仲間探しを制限する。その上で、我々の力で国内を中心に仲間探しを協力するとお伝えいたしましょう」
カルカの提案に、ケラルトは瞬時にその内容を解釈しまとめる。
「おお!確かに!…それならば大丈夫だな!」
何とも楽観的な返事をしたのは、先ほどまで苦言を呈していたレメディオスであった。
手に取るように御しやすいとはこのことだ、というのを体現しているかのようであった。
「…後は、ニシキ殿に直接交渉いたしましょう。さて、ではそろそろ…」
「ッ!申し訳ありません、カルカ様。もう一つだけお伝えさせて頂きたいことが…」
グスターボは、バッと頭を下げながら少し声を大きくする。
「他にも何かあるのですか?」
「はい…。実は王国からこのカリンシャへと帰還途中に……」
グスターボの言葉を聞いたカルカとレメディオス、ケラルトは、話しが進むにつれて、大きく目を見開き、終いには今までにない驚きの表情を見せることとなった。
ニシキがカリンシャの街に着くころには、異世界に転移して丁度1か月半が経過した頃であった。
カリンシャの城の客間に案内されたニシキは、担当のメイドに紅茶を差し出されると、それを啜り飲む。
リアルでは決して味わえない芳醇な香りと味に、思わず口元が緩むが、カップを置いたことで、即座に冷静さを取り戻す。
「(しかし、またか転移して1か月もしないうちに王族と謁見とはな…)」
小さくため息をつく。
「(人生何があるか、わかったものじゃないな…)」
そうして、虚ろな目でボケッと天井を見つめる。
「(てゆうか、王族との謁見って、作法とかどうすればいいんだ?…映画とかでなんとなくこうするってのはわかるけど…)」
うーん、と悩んで見せた後、覚悟を決めたようなため息を一つつく。
「(まあ、最悪怒られたら土下座でもして逃げるか…)」
そんな風にして考えていると、案内役であろうグスターボが扉をノックして入室してくる。
グスターボの言葉に従い、ニシキは聖王女との謁見の場へと向かった。
カリンシャの城の大広間前…。
グスターボが入室の許可を取ると、ニシキに入るように促す。
ニシキはゆっくりと開かれる扉を前に、ゆっくりと中へ足を踏み入れる。
その先には立派な玉座があり、そこまでの道のりには、左右対称に聖騎士と神官たちが列をなして並んでいる。
ニシキは、ゆっくりと歩みを進める。
玉座には、長い金糸のような髪を有した、絶世の美女が座っていた。
恐らくは、いや、十中八九この女性が聖王女なのだろう。
その両脇には、聖王女には劣るが、非常に整った顔立ちをした女性が背筋を伸ばして直立している。
片方は茶色い長い髪を後ろで束ね、片方は同じく茶色い髪のショートカットであった。
髪型は違うが、顔立ちは似ている。
姉妹かな?などと考えながら、玉座の前にある台座へ後2m程度と言ったところで歩みを止め、聖王女の前に膝を着いて頭を垂れた。
「面をおあげください」
聖王女が、透き通るような声をニシキに向けて発する。
「カルカ聖王女陛下より許可が出た。ニシキ・エンライ殿、面を上げよ」
隣に控える長い髪を有する女性が、綺麗ながらも威厳のある声を発する。
ニシキは、聖王女の名前を頭に刻み込みながら、ゆっくりと顔を上げる。
カルカという名を有した聖王女の顔を見ると、まるで女神のような微笑を浮かべながらニシキを見つめていた。
「ニシキ・エンライ殿。お初にお目にかかります。今回は急な御呼び立てに応じて頂き、心から感謝申し上げます」
「とんでもないことでございます。こちらこそ、聖王女様とお会いでき、望外の喜びでございます」
「ニシキ様の働きは、聞き及んでおります。九色の一人、『黒』のパベル・バラハ兵士長の救出、そして豪王バザー、並びに100体の山羊人を単騎で討伐。まさに英雄の如きご活躍。それに伴い、褒美を与えます」
「はっ!ありがたき幸せにございます」
カルカが横にいるショートカットの女性に目配りをすると、小さなプレートのようなものと、丸められた立派な羊皮紙をニシキの前へと差し出す。
ニシキは、それを両手で仰ぐように受け取る。
「まずは、ミスリル級の冒険者プレートになります。ニシキ様は先日冒険者になられたとお聞きしております。しかしカッパー級というのは、実力、実績に対してあまりにも不釣り合い。そのため、この私、聖王国聖王女カルカ・ベサーレスの名の下に、ニシキ様をミスリル級冒険者へと推薦し、冒険者ギルドにおいて承認を得ましたので、お渡しいたします。」
カルカは一呼吸置くと、続けて口を開いた。
「さらに、わたくし聖王女カルカ・ベサーレス、および聖騎士団団長レメディオス・カストディオ、神官団団長ケラルト・カストディオ、九色が一人、パベル・バラハ兵士長の連名で感謝状をお送りさせて頂きます」
「大変にありがたき幸せにございます」
ニシキにミスリル級の冒険者プレートと四者連名の感謝状が与えられた後、大広間は盛大な拍手が起こった。
拍手が鳴りやむタイミングを狙って、長い茶髪を有した女性、ケラルト・カストディオが声を張り上げる。
「それでは以上で式典を終了とさせて頂きます。後ほど、ニシキ殿には、カルカ様との面会の時間をご用意いたしますので、今しばらく客間にてお待ちください。ニシキ殿、本日はご足労頂き、感謝いたします」
「とんでもございません。素晴らしい数々の褒美、心から感謝申し上げます」
その後、ニシキは大広間から退出し、グスターボの案内の下、先ほどの客間へと戻った。
客間へと戻って一息ついていたニシキは、これからのことを考えていた。
カルカから言われた面会。
それは名を変えた交渉になるだろうと踏んでいた。
ニシキとしては、聖王国に居を構える、若しくは在籍することに関しては特に抵抗はなかった。
しかし、それをもって聖王国から一切離れられないとなると、首を縦に振ることはできなかった。
「月のうち、半分は自由に動き回れれば助かるんだけど…」
しかし、あまり我が儘はいえない。
それは、先の謁見での出来事が関連している。
感謝状はありがたく受けとろう。
しかし、問題は『聖王女の名の下に』賜ったミスリル級の冒険者プレートであった。
ミスリル級になったことは、階級をすっ飛ばしすぎだろ…とも思ったが、悪い話ではない。
カッパーとは比べ物にならないくらい良い依頼が受けられるだろう。
しかし、聖王女の名の下に受け取った手前、聖王国の意向に反したり、足を向けるような真似ができなくなってしまった。
もし聖王国からの意向を無下に扱うようなことになれば、はく奪という可能性もある。
つまるところ、聖王女様が『国外での活動は原則認められません』なんて言われてしまえば、ニシキのとれる選択肢は、甘んじて受けるか、逃げるかの2択になる。
「雰囲気だけ見れば、非常に優しそうな人だったから、大丈夫だとは思うんだけど…」
そうして、意を決したように勢いよく鼻から息を吐きだす。
「まあ、なるようになれ…か」
大広間だか聖王女様の執務室だが、どこに呼ばれるのかはわからないが、時間まで目を瞑って休むか…などと考えていたニシキにとって、衝撃的な出来事が起こる。
それは、自身のいる客間の扉をノックする音によって齎された。
…なんと、カルカ聖王女陛下がわざわざ客間へと足を運んできたのだ。
「で、では…受け入れてくださるということですか?」
「はい。ニシキ殿に無理を申しているのはこちらの方ですから。思うがまま自由に…とはいきませんが、善処させて頂きます」
カルカから齎された話は、ニシキからすれば少々衝撃的であった。
大分紛糾した話し合いになるか、最悪突っぱねられると思っていただけに、二つ返事で受け入れられたことにびっくりしていた。
「それは、大変ありがたいことにございますが…」
「気にすることはないぞ!ニシキ殿!貴殿の働きと力を考えれば、当然だ!」
確か、レメディオスさんだったかな?と思いながらニシキは小さく頭を下げる。
「そこまでお引き立て頂けるのならば、聖王国への移籍、お引き受けさせて頂きます」
レメディオスのなんとも豪快な声と身振りに思わず口角があがる。
「英断、感謝いたします」
カルカは柔らかい表情を浮かべた。
「では、最後に…私からおひとつ尋ねたいことがあるのですが、よろしいですか?」
「はい…えっと、ケラルトさん…ですよね?何でしょうか?」
ケラルトは、些少の緊張を滲ませながら言葉を発した。
「はい。あなたを聖王国へご案内した、聖騎士団副団長のグスターボ、モンタニェスからお聞きしたのですが、来訪途中でギガントバジリスクの番いと遭遇。ニシキさんが単騎で討伐したというのは本当ですか?」
聖王国最恐の女性と言われている彼女が、緊張を滲ませているのには理由があった。
ギガントバジリスク。
難度90を超える、強大なモンスターである。
冒険者でも最高位であるアダマンタイト級のチームですら、油断ならない相手である。
それこそ、聖王国で最強と言われる自分の姉、レメディオスでも、ギガントバジリスクのもつ能力もあり、単騎での討伐は非常に苦戦を強いられることだろう。
そんなギガントバジリスクの番い…。つまりは2体を単騎で討伐したというのだから、豪王バザー討伐を聞き及んだ時と同じか、それ以上の衝撃であったことは言うまでもない。
「はい。そのとおりですが、別に討伐に困難はありません」
ニシキの歯にも着せぬ発言に、ケラルトだけでなく、カルカとレメディオスも衝撃を受ける。
「おおっ!なんという力強い言葉だっ!私は貴殿のような男にはであったことがないぞっ!!」
レメディオスはニシキに一歩踏みだして感嘆の声を上げる。
「こ、困難がないなどと…あれは、一体で都市一つを壊滅させるほどのモンスターですよ⁉」
ケラルトは、レメディオスとは違い、自身との認識の違いに、酷く狼狽して見せる。
「承知しております。でも、だからこそです」
「…?それは、どういう意味でしょうか?」
ニシキの言葉に、カルカは小さく首を傾げて見せる。
「…あの時、逃げようと思えば逃げることもできたでしょう。ですが、あそこで逃げればどうなるか…。あのギガントバジリスクが人を襲わないとも限らない。それこそ、リ・ロベルの街にまで行ってしまえば、罪なき人々が、力のない弱き人々が傷つき、死んでしまう。であるならば、力あるものがそれを討伐するのは、当然のことだと思っております」
「…ッ!まぁ…っ!なんと素晴らしいお言葉でありましょう」
ニシキの言葉に、カルカは大きく目を見開いて両手を胸の前に重ねる。
レメディオスとケラルトは、何か思うところがあるのか、押し黙ってしまう。
そんな2人であったが、ケラルトはレメディオスよりも先に正気を取り戻す。
「し、しかし。石化の視線への対策などは…」
「あ、それなら心配はいりません。私にはこの目がありますから」
そう言って、ニシキは目を見開き、写輪眼を発動して見せる。
黒目であったニシキの目が、いきなり赤い輝きを有したことに、カルカ達は思わず身じろぎする。
「あ、赤い瞳…。きゅ、吸血鬼では…ないですよね?」
「よく間違えられます…。これは心を写す瞳…写輪眼というものです」
とりあえずは吸血鬼でなかったことを知り、カルカ達は安堵のため息を吐く。
しかし、まだ不安は残るものであった。
「写輪眼…心を写す…ですか…。そ、それは相手の心を読み解くということですか?」
ケラルトは、未だに赤く光る瞳を有するニシキに恐怖を覚えながら、一抹の不安を口にする。
「いえ、心を写すというのは、『自身の心を写す』という意味です。能力は別にあって、魔法を見切ってレジストしたり、動体視力の向上だったりなどです。」
「で、では…。例えば、私達の心を読み解くとかはできない…ということですね?」
「はい。その通りです」
ニシキの言葉を聞き、カルカだけでなく、ケラルトも表情が柔らかくなる。
「もしかして、それも忍術というモノなのか!?」
だが、レメディオスだけは特に危機感もなくワクワクしたような口調でニシキに尋ねる。
「はい。特殊な部類に入りますが、忍術の一種ですね。瞳の忍術で、瞳術といいます」
「瞳術…」
ケラルトは、聞いたことのない力に、畏怖を抱きながら小さく呟く。
畏怖を抱いていたのはカルカも同じであったが、ケラルトよりも小さいものであった。
「忍術…寡聞にして聞き及んだことのない力です…。差し出がましいのは理解したうえで、他にも見せて頂くことはできますか?」
「忍術を…ですか?…わかりました。なんでもよろしいですか?」
「はい。ただ、城を損傷させるようなものは控えて頂けると…」
カルカは、申し訳なさそうに言って見せたが、ニシキはカラッと笑って答える。
「勿論でございます。攻撃系の忍術を使うつもりはありません」
ニシキがカラッと笑ったことで、カルカとケラルトは思わず息を詰まらせた。
「そうですね…。ケラルトさん…」
「は、はい…なんでしょうか?」
ケラルトは息を詰まらせていたこともあり、急に名前を呼ばれて動揺する。
「少しだけ、お身体をお借りしてもよろしいですか?」
「…へ?」、「え?」、「…ん?」
ニシキの言葉に、ケラルトだけでなく、カルカとレメディオスも呆けて見せる。
「か、身体⁉い、一体私に何をしようと…ッ!」
ケラルトは、少し顔を赤くし、目を尖らせて抗議する。
カルカも目を細くし、奇異な目でニシキを見つめる。
そこでようやく、言葉の選択がよろしくなかったということに気付いたニシキが、慌てて弁明する。
「あっ、申し訳ありません。身体をお借りするというのは比喩でして…操ったり、触れたりしませんからご安心ください」
「そ、それならば問題はありませんが…」
自分が想像したようなことはされないとわかったケラルトは、些少の安心を抱いたが、その目はまだ怪訝さを含んでいた。
「で、では…やりますね…。『変化の術』」
ニシキは目線で謝罪をしつつ、両手を合わせて術を発動する。
瞬間、ボンッと白い煙がニシキを包み込む。
突然どこからともなく煙が発生したことにより、カルカ達は酷く驚いた様子を見せる。そして目を凝らす。
だんだんと煙が晴れていき、そこにニシキの姿は…なかった。
そこにいたのは、長い茶色い髪の毛を有した、女性であった。
それを視界に納め、脳が認識すると、3人は口をポカンと開けて呆ける。
「これは、相手の姿形を擬態する忍術、変化の術です」
ケラルトの姿で、ケラルトの声で発せられたその言葉は、3人を更に呆けさせる。
…最初に口を開いたのは、レメディオスであった。
「ケ、ケラルトだ…おお、どこからどう見てもケラルトだ!ははっ!ケラルトが2人もいるぞっ!!しかも声まで…すごいな!!」
レメディオスは状況を理解し始め、ニシキ(ケラルト)とケラルト(ケラルト)を交互に見て、キャッキャと嬉しそうにじたばたして見せた。
「相手をよく観察し、認知することで、こんな感じで化けることができます」
ケラルトの姿形で、ケラルトの声で術の説明をして見せる。
「いかがでしょう。これが忍術の一つです」
そう言い終えてカルカを見つめるが、ニシキの目をじっと見つめたまま固まっている。
「…えっと、聖王女陛下?…ケラルトさん??」
聖王女陛下が固まっているのを見て、不安になり、ケラルトに目を向ける。
しかし、同じように固まっている。
「あ、あの、一体どうし…」
「「きゃあああああああああああああッッッ!!!」」
しかしニシキの疑問は、2人の凄まじい悲鳴でかき消されてしまった。
※現在の弐式炎雷のレベル
・Lv77
※新しく得た忍術
・写輪眼Lv1 ・形態忍術Lv1