「霞の呼吸3の型!」
「風の呼吸5の型!」
「岩の呼吸2の型!」
「花の呼吸6の型!」
「水の呼吸10の型!」
柱たちは陸を取り囲むと一斉に技を出した。
「おのれ図ったな!!!」
陸の首はあっという間に飛んだ。
「重三郎、お前の首を取るのは私だ!!雷の呼吸、1の型、霹靂一閃!!」
鳴柱は重三郎の首を刎ねた。しかしあまりに強い衝撃だったのか、技が同時に自身に跳ね返り、鳴柱も倒れ込んだ。
「鳴柱殿!!」と水柱は寄って行った。「だからこれ以上もう無理はするなと……」
「弟子の……罪は私が被る……」そういうと鳴柱は息を引き取った。
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「作戦とはいえ少々蹴りすぎたようだすまなかった。痛みはもうひいたか?」と水柱は煉獄剛寿朗に言った。
「ああ、もう大丈夫だ。私は息子が自らの責務をきちんと全うしたことが嬉しい」と煉獄は言った。「それにしてもお館様から作戦を告げられた時は肝を冷やしましたよ」
「すまなかったね、剛寿朗。鬼の裏を描くにはこうするしかないと思ったんだ。こちらの情報が筒抜けになっていることに気がついてからというものの、どうやって出し抜くか、考え抜いた結論だったのだよ」とお館様はにこやかに言った。
「お館様はじめ、皆なかなかの演技力でございました」と草寿朗は言った。
「草寿朗が黒死牟に臆せず対峙してくれたからのそ報われたのだよ。ただ、残念だったことは、黒死牟が遣わしたのは上弦の陸程度だった。何かが怪しいと少し疑われてしまったようだね。無惨本人が来てくれるものかと期待したのだが」
「なかなかそれは難しそうです。黒死牟でさえ、無惨の動向を把握できていない様子。これを機に、黒死牟も権限を減らされる恐れもあります。それに、残念ながら新上弦の陸はほどなくしてまた生まれることでしょう。鬼になれと勧誘もしているようです」と草寿朗。
「なんとももどかしいね。だが今回で我々も学んだ。指標の鬼を全方位取り囲む作戦は有効のようであるし、後世でも使えるだろう。それに上弦の力はざっと柱3人分と言ったところであろうか。あとは無惨本人を誘き寄せるにはどうするべきか知恵を出さねばならないね。」
「黒死牟の雰囲気からすると、無惨は今回の奇襲に関心がなさそうでした」と草寿朗。
「関心がない、か。自らの手で我々を見つけ出すように仕向けなくてはならないようだね」とお館様は言うと空を見上げた。
「お館様、もし無惨が来たら、本当に爆薬に火をつけるおつもりだったのですか?」と剛寿朗は聞いた。
「もちろんだとも。だから君たちのように反対しない者にしか言わなかったのだから」というとお館様はにこやかに微笑んだ。(完)