捨てられない   作:レモン大好き

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アニメイト行ってきてリンバスのグッズを買ってきました!!
みんなとてもいいですね。
ポストカードも10枚貰いましたが、被りなしでした!!


本音

「...どうして、私たちを助けようとするの?」

「どうして。って言われてもな」

「昨日のヘルメット団追撃が終わったあと、『恩は返した』って言ってアビドスから離れることもできたでしょ?都会への行き方がわからなかったとしても、私たちが都会への行き方を教えないわけがない事はわかってたと思うし。何か別の目的があるなら、今、ここで言って」

ホシノは鋭い目つきで俺を見つめてくる。

「.....」

ホシノは誰よりも俺や先生のことを信頼せず、警戒していたのは感じていた。今ここで俺にこんなことを聞いているのはきっと、ホシノからして先生や俺の意味のわからない行動が続いたからだろう。多分、ホシノの中で大人が何の要求もなしに助けてくれるなんてことはありえないことなんだろう。先生は言わずもがな、彼女達のために必死に動いているし、俺は表面上『恩を返す』というだけで動いているから。下手に善人を取り繕ってもすぐに嘘だとバレるだろう。彼女から真に信用を得るにはきっと、取り繕わず、今俺が何を思って行動しているのか、全て正直に言うのがいいだろう。

俺は彼女に向かって話し始める。

「まず、お前は何か勘違いしているみたいだが、俺はそう聞かれるほど、お前達を助けていると言えるほどの活躍はしていない。現に昨日のヘルメット団追撃の時だってろくに成果を上げていない。きっと先生がお前達に献身的すぎて、それで少し感覚が麻痺したんだろう」

「それは違うよ」

ホシノから俺の発言を否定する言葉が出てくる。

「外の世界の人は、私たちが当然に撃っている銃弾一発で死んでしまうんでしょ?それなのにあなたは昨日、銃弾飛び交う戦場に飛び出して行った。死ぬかも知れない戦場に。それだけでもある意味十分なのにどうしてさらに首を突っ込もうとするの?」

なるほど。と心の中で納得する。彼女にとって、恩を返すというだけで命をかけて戦うというのが、まして大人が、そんなことをするなんてありえないんだろう。彼女達自身でさえ、戦闘で命をかけたことがないから。

戦闘で命がかかるのは普通の事だと思うけど。

「.....恩を返したいと言うのは、嘘じゃない。だが、もちろんそれだけでお前達を助けていたわけじゃない。それなりに打算がある」

「!やっぱり...」

ホシノの目つきがさらに鋭いものになる。

「簡潔に言ってしまえば.....ここでお前達と縁を切るのはまずいと思った」

「どういうこと?」

「俺はこの世界にいきなり出現したわけで、身分も金も信用も、この世界にはないわけだ」

「今までの話を信用するならね」

「で、もしそんな俺が、じゃあなつって都会に出たとしても、何もない俺が辿る未来は容易に想像できるだろ?そこらへんで死んでるのがオチだ。それで、たとえ規模が小さかろうと、確実な権力がある学校という組織に協力して、頼れるようにしておくのが確実だと、俺は判断した」

「.....それだけ?」

「それだけだ」

「ふーん.....」

ホシノは吟味するような視線を俺に向ける。

「今の言葉を信用してくれとは言わないが、俺の思いの全てを話したつもりだ。それに...」

「信用は行動で得るものだしな」

しばらく沈黙が流れる。少し長い間喋っていたからか、いつのまにか時計は八時ごろを指していた。

「少し長く話し込んでしまったな。あいつらがここに来るのがいつかは知らんが、来る前に仕分けを終わらせてしまおう。査定するのはお前らだし」

「.....え?どういうこと?」

ホシノは驚いたような顔をしている。

「?俺がこっちのものの価値なんかわかるわけがないだろう?俺は売れそうな物を提供するだけで、それが売れるかどうかを判断するのはお前らだ。お前らにもわからんというなら街に繰り出すのもいいが...」

「えぇ.....」

ホシノは困惑している。

「とりあえず整理を終わらせてしまおう。なかなかに数があるからな」

鎌を壁に立てかけ、整理を始める。

「まずT社製鍋だろ、K社アンプル数本、赤い霧お面、よくわからんH社の丸セットに.....」

「ちょ、ちょっと待って⁉︎」

ホシノから待ったが入る。

「ど、どうして鞄の中に鍋があるのさ⁉︎普通そんな物持ち歩かないでしょ⁉︎」

「...面倒くさいんだよな、整理って。俺の次元鞄は無駄に容量があるから、何か物が増えたりしたら適当に突っ込んでしまうんだよな」

「...意外にズボラなんだね。グリスさんって」

「まだまだ物はあるからな、どんどん並べていこう」

 

その後、百数十にも及ぶたくさんの物を三十分かけて並べて行った。

 

「ひとまずこれで終わりだな」

物を並べ終えて、一息をつく

「うへ〜本当に教室が埋まっちゃったね」

三十分の時を得て、ホシノはすっかりいつもの調子を取り戻していた。

...いつもがわかるほど関わっていないけど。

「あいつらもそろそろ来るだろ」

時計は八時半を指していた。

「来るかはわからないよ、今日は自由登校日だしね〜」

「来るだろ、あいつら全員ここのこと好きみたいだし」

そんな会話をしていると、誰かに声をかけられる。

「ここにいらしたんですね〜。おはようございます、ホシノ先輩、グリスさん」

どうやらノノミのようだ。

「おはよう」

「おはよ〜ノノミちゃん」

挨拶を済ませると、ノノミは自然と教室の中の様相に目がいく。ノノミは驚いたような顔をし始める。

「え、えっとどうしてこんなに物が並べられているんですか?」

「あぁ、それはだな....」

ノノミに事情を説明していると、アヤネ、シロコと次々に学校に登校してきて、ノノミと同じような反応を示した。その度に俺は、事情を説明した。

しかしセリカだけは、いつまで待っても来なかった。

この場にいる全員が来ないことを不思議に思いながら、部室に移動して待っていると、突然先生がやってきて、

"セリカのバイト先に心当たりはない?"

と聞いてきた。




前回でセリカのバイト先まで行けると思ったんですけどね...次話になってしまった。アンケートは次話が投稿されたら切ろうと思っていますので、回答していない方がいらっしゃるのなら早めにお願いします。
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