遊記が扉を抜けると、遊記が最初にいた真っ白い部屋についた
「…ここは…最初にいたところか?おいおい、振出しに逆戻りとかそういうのは止めてくれよ…?」
『そう不安に思うことはありませんよ、異邦の者』
声のした方を向くと、そのには1体のモンスターがいた
「…デウテロノミオン」
『ええ、そうです。改めて自己召喚をしましょう。私は『
デウテロノミオンは遊記に近づいた
『あなたが再びこの部屋に戻ってきたということは、他の神たちに力を示してきたということですね』
「ああ、どの神も強かった…まぁ、なんとか勝ったけどな」
『そうみたいですね。それに関してはおめでとうございます』
「…んで?お前に勝てば俺を生き返らせてくれるんだろ?」
『ええ、そうですね。私に勝てばあなたを生き返らせてあげますよ…元の世界にね』
「…ん?『元の世界』?…遊矢達がいる世界だよな?」
『いいえ、違います。貴方が『あの世界』に行く前の世界…これまでにあなたが言っていた言葉を使うのであれば、『
遊記の目が見開かれた
「…どういうことだ?」
『あら、覚えていないのですか?あなたは元の世界で事故にあって、『あの世界』にたどり着いたのですよ。元の世界のあなたの体は、今は意識不明で植物人間状態です。私に勝つことができたら、貴方を元の世界の元の肉体に戻してあげましょう』
「…なぁ、一つ聞かせてくれ」
『なんでしょうか?』
「おまえの言う『あの世界』…遊矢達のいる世界は今どうなっている?」
『あなたがそれを気にする必要はないのでは?』
「いいや必要だ…教えてくれ」
『…いいでしょう』
デウテロノミオンは空中にモニターを表示した
「…なっ!?なんだ、これは…!?」
遊記はその光景に目を見開いた
モニターには…悲惨な光景が広がっていた
複数の次元が融合次元に集まり、一つになろうとしていた
そしてその中心部には…向かってくるデュエリストを塵殺するモンスターがいた
「…なんだ、あれは…!?」
『あれはズァーク。遊矢、ユーリ、ユーゴ、ユートの4人の魂が1つに集まった姿です』
「なんだと!?」
『本来、彼らと密接だった融合次元の『ユーイチ』、シンクロ次元の『ユースケ』、エクシーズ次元の『ユージ』そしてあなたや遊矢とは会いませんでしたが、スタンダード次元の『遊大』は、本来の世界戦ではいない存在でした。ですが、何の因果かわかりませんが、あなたが『元の世界』で事故にあった時期と彼らが『あの世界』に登場する時期が被ったのです。そして融合次元のプロフェッサー、『赤馬零王』が娘である『赤馬レイ』の復活を望んだため、『たまたま』彼らが実験台に選ばれた…そして『たまたま』彼らの融合体がスタンダード次元に送られ、『たまたま』その体にあなたが乗り移った…』
「…いくつもの『たまたま』が、俺をここに呼び寄せたってことか…」
『ええ、そうですね』
「…もう一つ教えてくれ、俺とのデュエルが終わったら、どうするんだ?」
『あなたの処理が済んだ後に『あの世界』に移動し、神の名のもとに、『あの世界』を一度リセットします』
「リセットだと…!?」
『ええ、そして再び『あの世界』を創り直し、本来あるべき世界線に戻します』
「…」
遊記は言葉が出なかった
デウテロノミオンの『リセット』という言葉に、何とも言えない感情が登ってきたからだ
「…一つ変更だ、デウテロノミオン。俺が勝ったら、『あの世界』に生き返らせてくれ」
『それを下として、互いに何のメリットがあるのですか?私にメリットが無いのはともかく、貴方はあの世界で幾度となく大変な思いをしてきたはずですよ?』
「ああ、そうだな。確かに『あの世界』に手を焼かされたよ…けどな、あの世界だからこそ、俺は帰って…ズァークを止めなくちゃならない!」
『ふむ…良いでしょう。このデュエルであなたが勝ったら、貴方を『あの世界』に蘇生させてあげましょう。負けたら、『元の世界』におとなしく戻ってください』
「ああ、分かった!」
『では、貴方が『あの世界』に戻る資格があるか…見極めましょう』
デウテロノミオンがそういうを、周囲の風景が一瞬にして変化した
「なんだ!?」
その言葉を皮切りに、周囲の真っ白な風景が一新して、これまでに通ってきた風景が出現した。
荒廃した教会、古びた神殿と南国の植物、風が吹き荒れる荒野、巨大な倉庫、そして闘技場…5つの方向に、それぞれの神々の世界が現れた
『おろ?なんだよ、いいところだったのに…ってぇ!?デウテロノミオン様!?』
「ワイクラ―!?どうしてここに!?」
『あれ!?その声は異邦の者!?どうしてお前もここに…ってなんじゃこの世界!?いろいろとカオスすぎんだろ!?』
「思っていることの代弁ありがとう…」
『しぇ、シェモース!?どうしてここに…!?』
『あら、べレシートじゃない。悪いけど今話しかけないでもらえるかしら?今は虫の居所が悪いのよ…あら、デウテロノミオン様』
『で、デウテロノミオン様!ご機嫌麗しゅうございます!』
『ええ、全員揃っているようですね。デーヴァリーム、シェモース、べミドバル、ワイクラ―、べレシート、貴方たちの世界を少々貸していただきます』
『デウテロノミオン様の仰せの通りに…』
「…デュエルか?」
『察しがいいですね。どうせなので私も姿を変えましょう』
デウテロノミオンの姿が光に包まれた
光が落ち着くと、そこには人間の姿をした、遊記と同じ身長の女性が現れた
「…これでいいでしょう。では、始めましょうか」
「…ああ、始めようか」
「「デュエル」」
遊記 LP4000
デウテロノミオン LP4000
周囲の風景が、荒廃した教会に移り変わった
「私から行きます。私は手札から『
デウテロノミオン 手札5→4→5枚
「…あら、いいカードが墓地に送られましたね。効果で墓地に送られた『ライトロード・ビースト ヴォルフ』の効果。それにチェーンして効果に送られた『ライトロード・アーチャー フェリス』の効果を発動します」
「フェリスの効果にチェーンだ。手札から『
「ではそれにチェーンです。手札から速攻魔法『
「墓穴もあるのかよ…!」
「ではチェーン解決ですね。『
ライトロード・ビースト ヴォルフ ATK2100
ライトロード・アーチャー フェリス ATK1100
遊記 手札5→4枚
デウテロノミオン 手札5→4枚
「それでは行きましょう。私はレベル4のヴォルフとフェリスの2体でオーバーレイ。エクシーズ召喚。現れなさい、『ライトロード・セイント ミネルバ』」
ライトロード・セイント ミネルバ ATK2300 ORU2
「ミネルバの効果。このモンスターのORUを1つ取り除いて、デッキの上から3枚を墓地に送り、その中の『ライトロード』カードの数だけドローします。…墓地に送られたのは、『ライトロード・デーモン ヴァイス』、『ライトロード・アイギス』、『おろかな
デウテロノミオン 手札4→6枚
「インチキ効果…!」
「効果で墓地に送られたヴァイスと、それにチェーンしてアイギスの効果を発動します。アイギスは効果で墓地に送られた際に、このカードを裏側表示でセットします。そしてヴァイスは墓地に送られた時、自身以外の墓地の『ライトロード』モンスター1体を特殊召喚します。墓地からフェリスを特殊召喚」
ライトロード・アーチャー フェリス ATK1100
「手札の『
「『
ライトロード・ビースト ヴォルフ ATK2100
「私はレベル4の
ライトロード・アテナ ミネルバ ATK2800
「シンクロ召喚したミネルバの効果、それにチェーンして墓地に送られた
デウテロノミオン 手札6→7枚
「そしてシンクロ召喚したミネルバは、シンクロ召喚した際に使用した『ライトロード』モンスターの数だけ、デッキから名称が違う『ライトロード』モンスターを墓地に送ります。デッキから2体目のフェリスと、『ライトロード・サモナー ルミナス』を墓地に送ります」
「手札がもう7枚…」
「手札から『ライトロード・メイデン ミネルバ』を召喚します」
ライトロード・メイデン ミネルバ ATK800
デウテロノミオン 手札7→6枚
「ミネルバの効果。このモンスターが召喚した時、私の墓地の『ライトロード』モンスターの種類数以下のレベルを持つ、ドラゴン族光属性モンスターを1体手札に加えます。私の墓地には、ルミナス、ミネルバ、
デウテロノミオン 手札6→7枚
(マハーマ?…俺へのワンキル対策か?)
「私はレベル4のヴォルフに、レベル3のミネルバをチューニング。シンクロ召喚」
「来なさい、レベル7。『
「…はぁ!?」
「『
「あら、ただの『ライトロード』デッキだと思いましたか?もちろん違いますよ」
「…まぁ、俺だって入れるけど…!」
「さて、まだ終わりませんよ…あなたはこれを見て、びっくりするでしょうね」
「何を…」
「私は手札から『
「マジで言ってるそれ!?」
「ええ、おおマジです。LPを1000払って、私のEXデッキからレベル5以下の融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚します…あなたなら恐らく察しが付くでしょう?『ライトロード』のテーマの特性上、とっても相性がいい『環境テーマ』を…」
「…ああ、まさかここで相対するとは思わなかったよ畜生!」
「私はEXデッキから『ティアラメンツ・キトカロス』を融合召喚扱いでEXデッキから特殊召喚します」
ティアラメンツ・キトカロス ATK2300
デウテロノミオン 手札6→5枚 LP4000→3000
「特殊召喚したキトカロスの効果を発動。このモンスターが特殊召喚した時、デッキから『ティアラメンツ』カード1枚を手札に加えるか墓地に送ります。私はデッキから『ティアラメンツ・クシャトリラ』を墓地に送ります」
「うわぁ来たよティアクシャ…」
「効果で墓地に送られた『ティアラメンツ・クシャトリラ』の効果。デッキの上から2枚を墓地に送ります。‥‥墓地に送られた『
デウテロノミオン 手札5→6枚
「そして『
デウテロノミオン 手札6→7枚
「キトカロスの効果。手札か墓地の『ティアラメンツ』モンスターを1体特殊召喚して、その後自分フィールドのモンスターを1体墓地に送ります。私は墓地の『ティアラメンツ・クシャトリラ』を特殊召喚し、キトカロスを墓地に送ります」
ティアラメンツ・クシャトリラ ATK2300
「墓地から特殊召喚した『ティアラメンツ・クシャトリラ』の効果。それにチェーンしてキトカロスの効果を発動します。キトカロスは墓地に送られた時にデッキの上から5枚を墓地に送り、『ティアラメンツ・クシャトリラ』は召喚・特殊召喚した時、デッキの上から3枚を墓地に送ります。よって合計8枚のカードが墓地に送られます」
「うっわよく見た光景だ」
「墓地に送られた『ティアラメンツ・ハウフニス』の効果。墓地にこのカードを含む、手札・フィールド・墓地のモンスターをデッキに戻して、融合召喚を行います。私は墓地のキトカロスとハゥフニスの2体をデッキに戻して、融合召喚」
「現れろ、『ティアラメンツ・ルルカロス』」
ティアラメンツ・ルルカロス ATK3000
「最後に私はカードを3枚セットして、ターンエンドです」
デウテロノミオン 手札7→4枚
突如周囲の風景が変化し、周囲の風景は一変した
古びた協会は一瞬にして自然の風景に変化し、遊記の背後には古びた神殿が存在していた
「…っ!?ここは、シェモースの!?」
「さあ、あなたのターンですよ」
「…俺のターン!」
遊記 手札4→5枚
「スタンバイ、メインフェイズ!」
(状況を整理しろ!まず見えてるのは、ルルカロスの特殊召喚する効果を無効にする効果が1つ、ライトニングマスターの魔法・罠無効が1つ、『ライトロード』限定だがシンクロ体のミネルバの除外耐性、エクシーズ体ミネルバによる破壊効果も忘れちゃいけない…そして伏せカード、確定で見えているのが『ライトロード・アイギス』。不明カード3枚のうち1枚は恐らく『
「…最低でも合計6妨害ってマジで言ってる?」
(手札は5枚…とりあえず動いてみるしかない!とりあえず、何を引いたのか確認を…)
「…はぁ!?」
「・・・?何をしているのですか?」
「・・・い、いや・・・」
(…なんで、このカードがここにあるんだよ!?ていうかよく見たらこのデッキ…『そういうこと』か?…なら、やってみるしかない!)
「…俺は!相手フィールドのミネルバ2体とライトニングマスターをリリースして、相手フィールドに…」
「『ラーの
突如、神殿の頭上に、デウテロノミオンのモンスター3体が見えない力で引き寄せられて光りだし、巨大な一つの球が現れた
ラーの
遊記 手札5→4枚
「…!?それは、神のカード!?なぜお前がそのカードを…!?」
「さぁな。まぁ…『戻ってこい』って言われてるんじゃないか?知らんが…」
「そんな…ありえない!そんなこと…!」
「…シェモースには悪いが、まずはこの場所を払うか。手札から魔法カード『ハーピィの
「やらせない!カウンター罠『
「その効果にさらにチェーンだ。手札から『レッド・リブート』を、LPを半分払って発動」
「手札からカウンター罠ですって…!?」
「『レッド・リブート』は、相手が罠カードを発動した時に、その効果を無効にして再びセットして、相手はデッキから好きな罠カードを1枚セットすることができる。その後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動することができない…さぁ、好きな罠カードをセットするといい」
「…私は、デッキから『
「逆順処理で『
突如巨大な羽根箒がデウテロノミオンの伏せカードをすべて破壊すると同時に神殿中に強風が吹き荒れ、周囲の風景が一変し、強風が吹き荒れる荒野に一変した
遊記 手札4→2枚 LP4000→2000
「っ…!」
「俺は手札から『
遊記 手札2→1→2枚
「追加の召喚権…!」
「そして墓地の『
「合計…!?」
「手札から『
デウテロノミオンのフィールドの存在する残りのモンスターが全て空に浮かぶ球体に引き寄せられ、光の粒子となって球体に吸収された
「…降臨せよ、『ラーの
ラーの
遊記 手札2→1→0枚
球体が展開すると共に周囲の風景が変化し、巨大な倉庫の中に変化した
「攻撃力、5300…!」
「『ラーの
遊記の体からエネルギーが粒子状になってラーの
遊記 LP2000→100
ラーの
「攻撃力、7200…!」
「バトルだ!『ラーの
ラーの口にエネルギーがたまり始め、デウテロノミオンに向かって射出された
「…これが、運命なの…?」
デウテロノミオン LP3000→-4200
遊記 win
~~~
土煙が晴れると、周囲の風景が再び白い空間に変化した
『…おめでとう、異邦の者よ。貴方は力を示しました』
デウテロノミオンが元の姿に戻っていた
『いやー、すごかったぜ今のデュエル!デウテロノミオン様があんなにガチったのもめちゃくちゃ久々に見たし、それをまさかあの神のカードを使って勝っちまうなんてよぉ!』
『余り持て囃すなワイクラ―、デウテロノミオン様に失礼とは思わないのか?』
『ああ?なんだともう一遍行ってみろべレシート!シェモースに口きいてもらえないくせに!』
『そ、それは違うだろう!な、なぁシェモース!?』
『・・・ああ、何か言った?』
『しぇ、しぇもーす・・・』
遊記とデウテロノミオンのデュエルを遠くから観戦していた神々が戻ってきた
「…んで、これで俺は元の世界じゃなくて、『あの世界』に生き返れるんだな?」
『…はい、そうですね。・・・そう『でした』ね・・・』
「…なんだよ、なんか含みのある言い方だな…」
『…異邦の者よ、貴方に一つ、言っておかなければならないことがあります』
「ん?なんだよ?」
『実は…』
「・・・はぁ!?」
~~~
神々と少し話をした
『…それでは、こちらが『あの世界』に戻る扉です』
遊記の前に、真っ白な扉が現れた
『…覚悟は良いですか?』
「ああ、当然…できてる」
『そうですか…最後に、一つだけ聞いてもいいですか?』
「…?ああ」
『あなたの名前を教えてください』
「…あれ、把握してないのか?」
『我々の挑戦の間は、なにがあっても挑戦者のことを別の呼び方で呼んでいるのです。今回、貴方は異なる世界からやってきたため、『異邦の者』と呼んでいました』
「そ、そうなのか…わかった」
「・・・俺は、上里遊記だ」
『・・・はい、ありがとうございます。それでは異邦の者…いいえ、遊記よ。頼みましたよ』
「ああ、ちゃちゃっと行ってくるわ」
遊記は扉を開け、躊躇なく中に入っていった
~~~
『…』
『行きましたね、異邦の者…』
『ええ、そうですね…』
『デウテロノミオン様、本当に良かったのですか?あのものに任せて…』
『我々は遊記に負けた身、なら、これ以上の適任はいないでしょう…』
デウテロノミオンは何もない真っ白な空を見上げた
『…世界の運命は任せました、上里遊記』
はい、というわけで投稿です。
遊記『ラーワンキル』vsデウテロノミオン『ライロティアラ』でした
前回閲覧注意と言ったな、あれは・・ちょっとだけほんと
ちゃうんすよ…本来書こうとしていたのが結構微妙だったから書き換えた結果、閲覧注意がかき消されちゃったんよ…そりゃもう真っ白に。
結局「あのカード」も使えずじまいになったしなぁ…
※『あのカード』の実態は本編がいったん完結した時にまとめて説明します
はい、というわけでvs神6連戦終了!
そしてもうそろそろクライマックス…遊記は生き返って何をするのか。神々と何を約束したのか。
お楽しみに、そして頑張ります
それではまた
感想、質問、ご指摘等々大変励みになっております!
感謝感激ありがとうございます!
N24708様、凍河の氷様