「デッキの相談?」
「ああ、そうだ」
ある日、遊記の元に権現坂が訪れていた
「どうしたんだいきなり…何か悩み事でもあるのか?」
「ああ…遊記殿は、俺のデュエルについて知っているか?」
「ああ、不動のデュエルだろ?アクションカードを使用しないデュエルスタイル」
「それもそうだが、そっちではない。…俺のデッキの『
「『
「…ああ」
権現坂はその場に座り込んだ
遊記もそれを見てかた座り込んだ
「いきなりどうしたんだよ、お前らしくない。『
「ああ、そうだ…」
「なんで疑問に思ったのか聞いてもいいか?」
「…原因は、遊記殿とのデュエルにある」
「俺との?」
「ああ、遊記殿は様々なデッキを使用するだろう?」
「そうだな。アドバンス、儀式、融合、シンクロ、エクシーズ…果てにはペンデュラム。何でも使うな」
「遊記殿の使うデッキの中には、相性がいいという理由で複数のテーマが1つのデッキにまとめられているのもあるであろう?」
「ああ。『
「ああ、そこで様々なデッキと戦った俺は思ったのだ…このままでは遊記殿に勝つことはできないと」
「ほう」
「そこで俺は考えた。俺の使う『
「…相性がいいと思うテーマは、みんな魔法・罠カードがあったからか?」
「…ああ、そうだ」
権現坂は力なくうなずいた
「地属性機械族つながりで『
「うん、いくつか着眼点が良いのがあるな」
「何…!?」
「地属性機械族つながりで『
「そ、そうか…!」
「あと一つ加えるなら、『カラクリ』も考えてもいいかもしれない。地属性機械族のシンクロテーマで、表示形式に関する能力を持っている。相手が戦闘ダメージを押し付けるデッキだった場合、表示形式を変更してあえて数値の低い方にすることで、被害を軽減する…って戦い方もできる」
「なるほど…そんな戦いかたが…!」
「って、違う違う…いや、そうなんだけど違う…問題は、魔法・罠を使うかどうかで悩んでるんだな?」
「あ、ああ…魔法・罠カードには、そのテーマをサポートする効果があったり、中には協力な効果を持つものもある。『ブラック・ホール』や『ギャラクシー・サイクロン』とか様々だ。『
権現坂は腕を組み、頭を悩ませた
「…なるほどな。まぁ、複数のテーマを入れるんなら誰しも一度は通る道だな。俺も悩む」
「何ッ!?遊記殿も悩んだりするのか!?」
権現坂は驚いた表情で遊記を見た
「おいこらどういうことだ」
「い、いや…いつも的確なデュエルをするから、てっきり最初から正解を知っているものかと…」
「馬鹿たれ。常に状況が変わるデュエルで常に正解を引き当てられたら、それは神だ」
「う、ううむ…」
「…はぁ、とりあえず…権現坂には、あるデッキと戦ってもらう」
「あるデッキ?」
「フル魔法デッキ、フル罠デッキ、そして…フルモンデッキ」
「な、なんだと!?『
「いいや、単一のテーマは無い。フル魔法デッキはともかく、フル罠デッキとフルモンデッキはどっちも複数のテーマが組み合わさってる」
「そ、そうか…」
「…んで?どれからやる?」
「…なら、フルモンで頼む!」
「了解。じゃあデッキを出せ、テーブルデュエルだ」
「ああ、分かった」
遊記と権現坂はデッキを取り出し、床に置いた
「互いのデッキをシャッフル、そしてカードを5枚ドロー…準備は良いか?」
「ああ、いつでもいいぞ」
「それじゃあ…」
「「デュエル」」
遊記 LP4000
権現坂 LP4000
「先攻はどうする?」
「先攻は譲ろう」
「ん、分かった。後悔するなよ」
「何…?」
「俺のターン。…よし、パーツはそろってるな。まずは手札から『コアキメイル・デビル』を召喚」
コアキメイル・デビル ATK1700
遊記 手札5→4枚
「そして手札の『
「なるほど、そんなカードが…そして確かそのデッキはフルモンと言っていたな」
「そうだな。…っと。墓地に送られたのは、『バトルフェーダ―』。レベルは1だから、200のダメージを与える」
権現坂 LP4000→3800
遊記 手札4→3枚
「ふむ…運にもよるが、相手に大ダメージを与えることができるカードか…」
「そして手札の『
遊記はフィールドからガリスを回収したが、手札から何もモンスターを出さなかった
遊記 手札3→4枚
「…どうしたんだ遊記殿。『
「ううん、出せない」
「何?どういうことだ」
「『コアキメイル・デビル』の効果だ。このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、メインフェイズで発動される光属性と闇属性モンスターの効果は無効化される」
「なんだと…!?では、ガリスは回収できないはずじゃあ…!」
「『
「そ、そんなことが…!」
「そして先に言っておくが、『
「『コアキメイル・デビル』の効果を無効にしない限り、俺はガリスによる効果ダメージを、遊記殿のデッキが無くなるまで食らい続けることになる…!」
「そういうことだ。俺が後攻なら相手の妨害次第でどうなるかわからないが、先攻ならほぼほぼ相手は死ぬ」
「なるほどな…降参だ。今の俺の手札に、『コアキメイル・デビル』の効果を無効にできるカードはない」
「そうか。わかった」
遊記 win
~~~
「…一つ確認だが、本当にフルモンなのか?」
「ああ、見てみるか?」
「ああ…なるほどな。コンボパーツが手札に集まるまで『バトルフェーダー』や『
「ちなみにフル魔法デッキも先攻ワンキルデッキだ」
「…詳細を聞いてもいいか」
「自分のライフを500くらいまで減らして、互いのLPを入れ替えて、効果ダメージで相手を倒す」
「…どうやってLPを入れ替えるんだ?」
「『
「その後はどうするんだ?使うには少々デメリットが大きすぎる気が…」
「『
「な、なるほど…相手したくないデッキだ」
「ちなみに俺が舞網チャンピオンシップに参加する時の6連勝する時に使った」
「…大丈夫だったか、相手」
「LP調整しやすいアクションフィールドで助かったわ。
「ああ、確かクイズデュエル塾の…」
「あそこのフィールドのアクションカードって、クイズに正解するとLPを回復して、不正解だとLPを失うんだよ」
「…まさか!?」
「悪用させてもらったよ。アクションカード拾いまくってあえて間違いまくってLPを調整して、最後に『
「うむ…アクションカードは嫌いではなかったのか?」
「時と場合、カードの内容による。『回避』とか『奇跡』は嫌いだけど、あの塾のアクションカードは結構好きだぞ。いろいろ悪用できるから」
「そ、そうか…」
「…まぁ、だ。フルモン使った俺が言うことじゃないが…お前は一度、魔法・罠カードを使わないって決めたんだろ?なら、それをひたすら貫き通せばいい」
「…!」
「もちろん最初はうまくいかないかもしれない。デッキの調整だったり、勝敗に影響が出るからな。だが、それさえ超えてしまえばあとは楽だ。そのデッキを知り尽くしたことになるからな、手足のように使いこなせるだろうさ」
「遊記殿…!」
「‥まぁ、舞網チャンピオンシップ中だけど、調整ならいつでも付き合うぜ」
「ああ!ありがとう!今日は塾に戻り、改めて考えてみることにする」
「おう、帰り道、気をつけろよ」
「ああ!」
権現坂は塾を飛び出し、駆け足で帰っていった
それとは入れ違いになるように、遊矢達が帰ってきた
「戻りましたー…遊記さん、さっき権現坂が走って出ていったけど…何したんですか?」
「いや?ただ…迷ってたから、道を示しただけだよ」
皆さん、先攻ワンキルを食らった