オリキャラのアークファイブ伝記   作:しがなくない

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※題名を入れました。仮題のまま投稿してた…ごめんなさい


「統一デッキ?」「そうだ」

「デッキの相談?」

 

「ああ、そうだ」

 

ある日、遊記の元に権現坂が訪れていた

 

「どうしたんだいきなり…何か悩み事でもあるのか?」

 

「ああ…遊記殿は、俺のデュエルについて知っているか?」

 

「ああ、不動のデュエルだろ?アクションカードを使用しないデュエルスタイル」

 

「それもそうだが、そっちではない。…俺のデッキの『超重武者(ちょうじゅうむしゃ)』についてだ」

 

「『超重武者(ちょうじゅうむしゃ)』…ていうことは、フルモンデッキに悩んでいるのか?」

 

「…ああ」

 

権現坂はその場に座り込んだ

遊記もそれを見てかた座り込んだ

 

「いきなりどうしたんだよ、お前らしくない。『超重武者(ちょうじゅうむしゃ)』なんて、フルモンでもない限りろくに戦えないだろ」

 

「ああ、そうだ…」

 

「なんで疑問に思ったのか聞いてもいいか?」

 

「…原因は、遊記殿とのデュエルにある」

 

「俺との?」

 

「ああ、遊記殿は様々なデッキを使用するだろう?」

 

「そうだな。アドバンス、儀式、融合、シンクロ、エクシーズ…果てにはペンデュラム。何でも使うな」

 

「遊記殿の使うデッキの中には、相性がいいという理由で複数のテーマが1つのデッキにまとめられているのもあるであろう?」

 

「ああ。『暗黒界(あんこくかい)未開域(みかいいき)』だったり『植物族GS』だったり…いろいろあるな」

 

「ああ、そこで様々なデッキと戦った俺は思ったのだ…このままでは遊記殿に勝つことはできないと」

 

「ほう」

 

「そこで俺は考えた。俺の使う『超獣武者(ちょうじゅうむしゃ)』とはどんなデッキか、どんなテーマが合うのかを考え、自分の足で探したりした。しかし…」

 

「…相性がいいと思うテーマは、みんな魔法・罠カードがあったからか?」

 

「…ああ、そうだ」

 

権現坂は力なくうなずいた

 

「地属性機械族つながりで『無限起動(むげんきどう)』や『マシンナーズ』、地属性つながりで『春化精(はるけしょう)』や『コアキメイル』、機械族つながりで『ジェネクス』や『先史遺産(オーパーツ)』…いろんなテーマを考えた」

 

「うん、いくつか着眼点が良いのがあるな」

 

「何…!?」

 

「地属性機械族つながりで『無限起動(むげんきどう)』や『マシンナーズ』を思いついたのはまぁいい。『マシンナーズ』に関しては俺との初めてのデュエルで俺が使ってたしね。地属性つながりで『春化精(はるけしょう)』を思いついたのはさすがだ。地属性主体のデッキだと、入れておいて損はないテーマだからな」

 

「そ、そうか…!」

 

「あと一つ加えるなら、『カラクリ』も考えてもいいかもしれない。地属性機械族のシンクロテーマで、表示形式に関する能力を持っている。相手が戦闘ダメージを押し付けるデッキだった場合、表示形式を変更してあえて数値の低い方にすることで、被害を軽減する…って戦い方もできる」

 

「なるほど…そんな戦いかたが…!」

 

「って、違う違う…いや、そうなんだけど違う…問題は、魔法・罠を使うかどうかで悩んでるんだな?」

 

「あ、ああ…魔法・罠カードには、そのテーマをサポートする効果があったり、中には協力な効果を持つものもある。『ブラック・ホール』や『ギャラクシー・サイクロン』とか様々だ。『超重武者(ちょうじゅうむしゃ)』の強みを消して、組み合わせるテーマの強みを強くするか、それともモンスターのみを入れるか…」

 

権現坂は腕を組み、頭を悩ませた

 

「…なるほどな。まぁ、複数のテーマを入れるんなら誰しも一度は通る道だな。俺も悩む」

 

「何ッ!?遊記殿も悩んだりするのか!?」

 

権現坂は驚いた表情で遊記を見た

 

「おいこらどういうことだ」

 

「い、いや…いつも的確なデュエルをするから、てっきり最初から正解を知っているものかと…」

 

「馬鹿たれ。常に状況が変わるデュエルで常に正解を引き当てられたら、それは神だ」

 

「う、ううむ…」

 

「…はぁ、とりあえず…権現坂には、あるデッキと戦ってもらう」

 

「あるデッキ?」

 

「フル魔法デッキ、フル罠デッキ、そして…フルモンデッキ」

 

「な、なんだと!?『超重武者(ちょうじゅうむしゃ)』以外にも、一つの種類のカードしか入れないテーマがあるというのか!?」

 

「いいや、単一のテーマは無い。フル魔法デッキはともかく、フル罠デッキとフルモンデッキはどっちも複数のテーマが組み合わさってる」

 

「そ、そうか…」

 

「…んで?どれからやる?」

 

「…なら、フルモンで頼む!」

 

「了解。じゃあデッキを出せ、テーブルデュエルだ」

 

「ああ、分かった」

 

遊記と権現坂はデッキを取り出し、床に置いた

 

「互いのデッキをシャッフル、そしてカードを5枚ドロー…準備は良いか?」

 

「ああ、いつでもいいぞ」

 

「それじゃあ…」

 

「「デュエル」」

 

遊記 LP4000

権現坂 LP4000

 

「先攻はどうする?」

 

「先攻は譲ろう」

 

「ん、分かった。後悔するなよ」

 

「何…?」

 

「俺のターン。…よし、パーツはそろってるな。まずは手札から『コアキメイル・デビル』を召喚」

 

コアキメイル・デビル ATK1700

遊記 手札5→4枚

 

「そして手札の『星見獣(ほしみじゅう)ガリス』の効果を発動。手札のこのカードを相手に見せ、デッキの一番上のカードを墓地に送り、それがモンスターなら、このモンスターを特殊召喚して、そのモンスターのレベル1つにつき200ポイントのダメージを与える」

 

「なるほど、そんなカードが…そして確かそのデッキはフルモンと言っていたな」

 

「そうだな。…っと。墓地に送られたのは、『バトルフェーダ―』。レベルは1だから、200のダメージを与える」

 

権現坂 LP4000→3800

星見獣(ほしみじゅう)ガリス ATK800

遊記 手札4→3枚

 

「ふむ…運にもよるが、相手に大ダメージを与えることができるカードか…」

 

「そして手札の『A(アーリー)・ジェネクス・バードマン』の効果。自分フィールドの表側表示モンスター1体を手札に戻し、このモンスターを特殊召喚する。俺はガリスを手札に戻してこの効果を発動する」

 

遊記はフィールドからガリスを回収したが、手札から何もモンスターを出さなかった

 

遊記 手札3→4枚

 

「…どうしたんだ遊記殿。『A(アーリー)・ジェネクス・バードマン』を出さないのか?」

 

「ううん、出せない」

 

「何?どういうことだ」

 

「『コアキメイル・デビル』の効果だ。このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、メインフェイズで発動される光属性と闇属性モンスターの効果は無効化される」

 

「なんだと…!?では、ガリスは回収できないはずじゃあ…!」

 

「『A(アーリー)・ジェネクス・バードマン』のフィールドのモンスターを回収するのは、効果を発動するためのコストだからな。『効果は無効化される』だから効果の発動はできる。効果の発動自体を無効化されたらどうしようもないけどな」

 

「そ、そんなことが…!」

 

「そして先に言っておくが、『星見獣(ほしみじゅう)ガリス』と『A(アーリー)・ジェネクス・バードマン』の効果は、それぞれターンに1度の制限はない…もうわかるか?」

 

「『コアキメイル・デビル』の効果を無効にしない限り、俺はガリスによる効果ダメージを、遊記殿のデッキが無くなるまで食らい続けることになる…!」

 

「そういうことだ。俺が後攻なら相手の妨害次第でどうなるかわからないが、先攻ならほぼほぼ相手は死ぬ」

 

「なるほどな…降参だ。今の俺の手札に、『コアキメイル・デビル』の効果を無効にできるカードはない」

 

「そうか。わかった」

 

遊記 win

 

~~~

 

「…一つ確認だが、本当にフルモンなのか?」

 

「ああ、見てみるか?」

 

「ああ…なるほどな。コンボパーツが手札に集まるまで『バトルフェーダー』や『速攻(そっこう)のカカシ』などで耐え、コンボパーツが手札にそろったら動き始めるのか」

 

「ちなみにフル魔法デッキも先攻ワンキルデッキだ」

 

「…詳細を聞いてもいいか」

 

「自分のライフを500くらいまで減らして、互いのLPを入れ替えて、効果ダメージで相手を倒す」

 

「…どうやってLPを入れ替えるんだ?」

 

「『大逆転(だいぎゃくてん)クイズ』を使う。自分の手札とフィールドのカードを全部墓地に送って、デッキの一番上のカードの種類を当てるカードだ。全部魔法なのはわかってるから、絶対に互いのLPを入れ替えることができるわけだ」

 

「その後はどうするんだ?使うには少々デメリットが大きすぎる気が…」

 

「『黒いペンダント(ブラック・ペンダント)』とか『風魔手裏剣(しゅうましゅりけん)』を使う。これらのカードをあらかじめフィールドにセットして、『大逆転(だいぎゃくてん)クイズ』で墓地に送れば、入れ替わった後に効果ダメージが相手を襲うってわけだ」

 

「な、なるほど…相手したくないデッキだ」

 

「ちなみに俺が舞網チャンピオンシップに参加する時の6連勝する時に使った」

 

「…大丈夫だったか、相手」

 

「LP調整しやすいアクションフィールドで助かったわ。九庵堂栄太(きゅうあんどうえいた)ってしってるか?」

 

「ああ、確かクイズデュエル塾の…」

 

「あそこのフィールドのアクションカードって、クイズに正解するとLPを回復して、不正解だとLPを失うんだよ」

 

「…まさか!?」

 

「悪用させてもらったよ。アクションカード拾いまくってあえて間違いまくってLPを調整して、最後に『大逆転(だいぎゃくてん)クイズ』でLPを入れ替え。そして相手に効果ダメージでTHE END(ジ・エンド)ってね。デュエル後の観客の顔が忘れられないわ」

 

「うむ…アクションカードは嫌いではなかったのか?」

 

「時と場合、カードの内容による。『回避』とか『奇跡』は嫌いだけど、あの塾のアクションカードは結構好きだぞ。いろいろ悪用できるから」

 

「そ、そうか…」

 

「…まぁ、だ。フルモン使った俺が言うことじゃないが…お前は一度、魔法・罠カードを使わないって決めたんだろ?なら、それをひたすら貫き通せばいい」

 

「…!」

 

「もちろん最初はうまくいかないかもしれない。デッキの調整だったり、勝敗に影響が出るからな。だが、それさえ超えてしまえばあとは楽だ。そのデッキを知り尽くしたことになるからな、手足のように使いこなせるだろうさ」

 

「遊記殿…!」

 

「‥まぁ、舞網チャンピオンシップ中だけど、調整ならいつでも付き合うぜ」

 

「ああ!ありがとう!今日は塾に戻り、改めて考えてみることにする」

 

「おう、帰り道、気をつけろよ」

 

「ああ!」

 

権現坂は塾を飛び出し、駆け足で帰っていった

それとは入れ違いになるように、遊矢達が帰ってきた

 

「戻りましたー…遊記さん、さっき権現坂が走って出ていったけど…何したんですか?」

 

「いや?ただ…迷ってたから、道を示しただけだよ」




皆さん、先攻ワンキルを食らった九庵堂栄太(きゅうあんどうえいた)君に合掌しましょう
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