「小説の設定のほうがもうちょっと信憑性あるぜ」
「ユースケってどんな奴だったんだ?」
「お前の生き写しみたいなやつだぜ」
「…『ベアルクティドライトロン』」
「何故レベル1のシンクロモンスターがいる?」
「『マイナスシンクロ』をするテーマだ」
「儀式召喚はレベルを参照するだろ?」
「専用の儀式魔法の効果で攻撃力を参照するんだよ」
「ユーイチってどんなやつだったんだ?」
「…あいつはおかしなやつだった」
「ユーイチは来なくなってしまったんだ」
「…ユーイチ…ゆーいちぃ…」
「こうするべきかなーって…」
「…遊記の撫で方、ユーイチとそっくりだ…」
あれから数日、遊記とセレナはクロウの支援を得ながら、セキュリティの警備を避けてユーゴ達を探していた
「…ここもダメか」
「さすがに広すぎるな…クロウ達も探してくれているらしいけど、一向に見つからない…」
「もう少し探索範囲を広げるか?」
「それでもいいが…奥に行き過ぎると逆にセキュリティに見つかる可能性が高まる」
「だが…!」
「あーーーっ!!!」
「!!」
遊記とセレナが声のした方を見ると、驚いた顔をしている素良と口をあんぐりと明けながら指をさしている沢渡がいた
「か、上里遊記!と…」
「セレナ!」
「素良と、沢渡!」
「素良…!」
「やーっと会えた!びっくりしたんだよ?柚子のブレスレットが急に光ったと思ったらみんないなくなってるんだもん!」
「いやー悪かったな。まぁ俺たちも不可抗力なんだが…」
「てか、お前たちはここで何してんだ?」
「ユーゴと柚子を探してたんだ」
「まぁ、ここ数日探してはいるけど…一切手掛かりがつかめなくてね。素良たちはどうしてここに?」
「僕たちも同じようなものだよ。一つはこの次元から一緒戦うための戦士を募る事で、もうひとつは遊記達を探し出して保護すること…こっちに関しては半分達成だね!」
「そうだったのか…」
「ていうか、遊記とセレナ、指名手配犯になってたけど…何やったの?」
「この次元の警察に冤罪ふっかけられて、デュエル挑まれて勝って逃げ切った」
「うん、遊記ならやりかねないね…」
「ここに長くいるわけにはいかないからな、歩きながら話そう。俺たちの拠点まで案内する」
「うん、わかった。沢渡もそれでいいよね?」
「おう、いいぜ」
「よし、それじゃあいったん小屋に戻るか」
「ああ」
「しゅっぱーつ!」
4人はこれまでにあった出来事を話しながら、小屋に戻った
~~~
4人は小屋につき、椅子に座って一息ついた
「しっかしライディングデュエルねぇ…お前もなんか変なのに巻き込まれたな」
「なかなか爽快感はあったがな」
「にしても、よくバイクに乗れたね?初めてだったんでしょ?」
「うーん…そのはず、なんだけどなぁ…」
「セレナから見てどうだったの?遊記のドライビングテクニックは?」
「圧巻の一言だな。バイクの動きに迷いがなかった。ライディングデュエルの時も本当に初めてかと疑うほどだった。…実はシンクロ次元出身とは言わないよな?」
「言わない言わない。俺はスタンダード次元出身だよ」
(多分…)
「…お、ついた。ここが俺達の今の拠点だよ」
遊記達が小屋に着くと、小屋の前にクロウが立っていた
「クロウ、来てたのか」
「ん…遊記か。外に出てたんだな」
「おう、ユーゴ達を探しにな。そっちはどうだった?」
「いや、こっちはまだ手がかりは無しだ。だがお前達と同じ目的のやつが…ん?」
「あー!クロウ!」
「おお!?どうしてお前達がここにいやがる!?」
「…とりあえず、中に入らないか?」
「そうだな」
遊記達とクロウ含む5人は小屋の中に入った
〜〜〜
「なんだ、2人と知り合いだったのか。なら初めにそう言ってくれればいいものを…」
「それはこっちのセリフだぜ。遊記と知り合いならもっと早く言ってくれよ」
「それを言うために今日来たんだよ…」
「それより、素良達はどうやってこの次元に?」
「赤馬零児の計画に乗ってね…」
素良は遊記とセレナに話し始めた
融合次元を倒すこと、ランサーズのこと。
あのバトロワはランサーズ選出のための布石ということ。
打倒融合次元のため、まずはシンクロ次元て仲間を募りに来たこと…
「・・・というわけで、そのついでに遊記達を助けに行こうってことになったんだ。以上!」
「なるほどな…そんなことが」
「今の話聞いてやっとわかったぜ…遊記の言っていた融合次元の件、本当だったんだな」
「そうだな。まぁ、1発聞いて信じろっても無理があるが…」
「だが複数人から同じ説明されたら信じるしかねぇ。信じるしかねぇが…セレナと素良は融合次元のやつなんだろ?敵じゃ無いのか?」
「敵だよ、『元』ね。遊記と本気でデュエルして自分の気持ちに気付かされたっていうか…」
「私は、ユーゴと話をしてからだな。我々アカデミアがやっていたことは、決してやってはいけないことだった…スタンダード次元に来て遊記と会ってなかったらと思うと…」
「ふーん…まぁ、今は味方なら全然いいぜ」
「…ん?素良。お前って元々は融合次元のスパイだったんだよな?」
「そうだけど、それがどうしたの?」
「お前以外にスタンダードに来たスパイっていないのか?」
「どうしたの急に?…うーん、多分いると思うけど…僕とは別のタイミングで来たから、どんなやつかは知らないかな」
「ん、そうか…」
「なぁ、とりあえず俺たちの拠点に行かねぇ?遊矢と零羅にも会ってけよ。あいつらめちゃくちゃ心配してたぜ?」
「そうなのか?」
「そうだよ?可愛がられてた師匠がいなくなったんだもん。誰だって焦らない?」
「まぁ、焦るか…じゃあ案内してくれるか?」
「うん、いいよ。それじゃあクロウ、案内よろしくね」
「俺かよ!?…まぁいいけどよ。それじゃあついてきてくれ」
遊記達4人はクロウの案内の下クロウの家についていった
〜〜〜
「ここがクロウの家か…」
「家っつうか小屋だけどな。それじゃあ入ってくれ」
「おう、お邪魔しまーす…」
遊記達はクロウの家に入った
〜〜〜
「ゆ、遊記さん!?」
「…!」
「おう、遊矢、零羅。久しぶりだな」
「久しぶりなんてものじゃ無いですよ…!心配したんですよ!?」
「はっはっは…まぁいいじゃないか、こうして会えたんだから。零羅も元気だったか?」
「…はい」
「そうか、ならよかった」
「…先生も、無事でよかった」
「おう、ありがとうな」
「遊記さん…」
話をしていると、外から何かを止める音が聞こえてきた
「?」
「ああ、多分あいつだ」
「あいつ?」
遊記とクロウがそう話すと、家のドアが開いた
ドアからは特徴的な髪型をした青年が紙袋を持った状態で入ってきた
「クロウ、頼まれたものを持って…」
「おう、来たかシンジ」
「どうも」
「…ユースケ?本当に、ユースケなのか?」
「おいおいシンジ、前にも言ったろ?こいつはユースケじゃねぇ、遊記だ」
「け、けどよぉ…どう見てもユースケの生き写しだろこいつは」
「・・・」
(まずい!遊記さんの額ががピキピキ言ってる!)
「そ、そうだ!あいつらはいないのか?」
「ああ、あいつらなら…」
「シンジー!」
「シンジ来たのー?…ってあれ?」
「クロウ、この人誰?」
部屋の奥から3人の子供が入ってきた
「こいつは遊記、俺の仲間だ!」
「なかまー?」
「おう!」
「この前会ったばかりだろ。ったく…そういや、シンジは何か持ってきたんじゃないのか?」
「あ、ああ…これだ」
そう言ってシンジは持っていた袋を机の上に出した
「お菓子にチョコ、あとクッキー…大盤振る舞いだな」
「コモンズの仲間から安く分けてもらったんだ」
「「「・・・」」」
「本当だって!なんだよその目は…ほら、さっさと食っちまえ」
「「「はーい!」」」
「ほら、そっちのお前もたくさんあるから来てみろよ」
「…!」
シンジは廊下から動こうとしなかった零羅に向かって声をかけた
「…?」
「零羅、お菓子とかあるけど食うか?」
「お菓、子…?」
「おう、シンジが持ってきてくれたんだ」
「…食べる」
「食べる前に手を洗えよ、お前達もだぞ!」
「えー?」
「もう食べ始めてるのに…」
「うるせぇ。いいから早く手を洗え」
「「「はーい」」」
零羅含む3人は洗面台に向かった
「…んじゃあ俺も一つ」
「お前も手を洗えよ遊記」
「はーい…」
遊記も洗面台に向かった
「…」
「どうしたシンジ?遊記のこと見て」
「…本当にユースケじゃ無いんだよな?」
「当たり前だ。あいつは遊記、何度も言ってるだろ?」
「だが、今のあいつの動きは・・・」
「ユースケそっくりだって?…俺も思ったさ」
「…あの、さっきから言ってる『ユースケ』って…」
「俺たちの仲間だよ。…5年前に失踪したがな」
「失踪!?」
「それに、5年前…!」
遊矢とセレナはクロウの言葉に驚いた
「どうして失踪を…?」
「わからねぇ。突然いなくなりやがったんだ…俺たちに何も言わずに、Dーホイールごと…」
「だから、Dーホイールが見えた時俺は本気でびっくりしたんだぜ?『あいつが帰ってきた!?』って思って、走行中なのにDーホイールから転げ落ちそうになっちまった」
「おいおい…大丈夫かよ?」
「転げ落ちなかったから今ここにいるんだろうが…」
「ただいまー、手洗ってきたー」
クロウが話していると、遊記達が戻ってきた
「お菓子ー!」
「わーい!」
「僕もー!」
「・・・」
「零羅もほら、これ食うか?」
「…!うん」
「こっちで一緒にたべよー!」
「ほれ、行ってやりな」
「…」
零羅は少女たちのほうに向かった
「・・・お、頂いてるぞ」
「おう…」
「…それじゃ、俺はもう行くわ」
「おう、いつもありがとうな」
「いいって…遊記もじゃあな」
「おう、気をつけろよ」
「・・・ああ」
シンジは家を出た
「それじゃあ、僕も一つ貰おうかな」
「…っておい待て!シンジが持ってきてくれたやつだからな!大事に食えよ!」
「「「「「はーい」」」」」
素良も遊記達に混ざった
「まったく…」
「…そのユースケさんってのは、子供思いだったんですか?」
遊記はクロウに聞いた
「ああ、ていうか子供みたいなやつだったぜ」
「子供みたいって…」
「そんな奴が仲間だったのか?お前らも大変だったんだなぁ」
「…だが、そんな奴だからこそ俺たちは手を取り合えてたのかもしれないな…」
「…クロウ…」
クロウが物思いにふけっていると、ドアが急に開かれた
「クロウ!お前ら!今すぐ逃げろ!」
「シンジ!?急にどうし…」
「セキュリティの奴らだ!」
シンジがそう叫ぶと共に、セキュリティが家の中になだれ込んできた
「セキュリティだ!おとなしくしろ!」
「っ!トップスの犬ども…!」
「これは…ちょっとやばいね」
「セレナ、後ろは…」
「ダメだ!こちらも防がれている!」
「完全に包囲されてるってことかよ!?」
「そうみたいだな‥」
「お前たちは完全に包囲されている!神妙にしろ!」
その後、遊記達はなすすべなく護送車に乗せられた
「くそっ…離せ!」
「捕まったか…まさかこんなことが…」
「…そうだ!零羅!零羅はどこに…!」
「あの子供のことか?あいつなら忍者に連れ去られていったが…」
「忍者ぁ!?」
「ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」
「日影と月影か…!」
「誰?」
「チャンピオンシップにも参加していた忍者の2人だよ。僕たちと一緒にシンクロ次元に来たんだけどはぐれちゃって…」
「へぇー、依頼人は?」
「たぶん赤馬零児…零羅の監視を命令してたんだと思う。零羅の身に何かあったら真っ先に救出できるようにね」
「なるほどな…とりあえず零羅の安全は確保できたってわけか」
「そうみたいだね…」
「良かった…!」
その後、少しの振動と共にエンジンがかかり、護送車が出発した
というわけで投稿です
お待たせしました!
遊矢組と合流、そして逮捕まで書きました
アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?
遊記達、逮捕!ここは原作通りに彼らには捕まってもらいました
零羅は月影と日影の2人体制で確保、護送されました
次回はデュエル…する、かなぁ?
というわけで、それでは
感想、質問、ご指摘等々大変励みになっております!
感謝感激ありがとうございます!
八音谷様、凍河の氷様、N24708様、ベルゼ23様