「何!?明日にはアカデミアを攻めるだと!?」
遊記の言葉に、黒咲は憤慨した
「落ち着け黒咲!」
「うるさい!これが落ち着いていられるか!せっかく瑠璃が無事なことが分かったんだ!ここは一度ハートランドに戻って…」
「エクシーズ次元に戻ったとしても、アカデミアにこの拠点のことが恐らくばれたんだ。さっさと攻め込んで大将打ちとって平和宣言させた方が速い」
「しかし…!」
「それにハートランドに戻ると言ったが、どうやって戻るんだ?お前達の話を聞く限り、この次元に来れたのはエドの協力あってのことじゃないか」
「ぐっ…!」
遊記の言葉に、黒咲は口を閉じるしかなかった
「…だが遊記、いくら攻めるといってもどうするんだ?あっちはアカデミアという名の軍勢だぞ?」
沢渡が遊記に疑問を投げかけた
「俺がこの次元に来た時に、アカデミアに転移されたことはもう話したよな?」
「ああ、そうだな。その時にリンと瑠璃を助け出したって…」
「最初にリンのいる塔に飛ばされて、その後瑠璃のいる塔にカチコミをかけた。その時にわかったことなんだが、今のアカデミアにはあまり生徒はいない」
「なんでそんなことがわかるんだ?」
「エクシーズ次元にいたやつらならわかるだろ?俺を融合次元に飛ばした奴が、念のためにって言ってアカデミアからエクシーズ次元に応援を呼んだんだよ」
「遊記殿とエドが片っ端から薙ぎ倒していたあれか」
「ああ、そうだ。んで、今のあいつらはエドの命令でエクシーズ次元の復興に手を回しているはずだ」
「そうですね、俺たちが融合次元にやってくる前に、エドはエクシーズ次元にいたアカデミアたちに命令をしてから、俺たちをこの次元に飛ばしました」
遊記の言葉に、遊矢が続いて発言した
「だから今、アカデミアは手薄だ。いるのはあまり生育されていない生徒か、もしくは幹部級の奴らだけだ。どうにでもなる」
「…わかった、アカデミアに攻撃を仕掛けるのは良い」
ユートが遊記の言葉に賛成の意を示した
「だが瑠璃とリンはどうするんだ?ここに置いていくにしても、誰かしら護衛は…」
「私も一緒に行くわ」
「瑠璃!?」
瑠璃の言葉に、黒咲は驚きの声を上げた
「ダメだ!それだけは賛成できん!わざわざ敵の拠点に戻るなんぞ、お兄ちゃんが許すわけ…」
「いつまでも子ども扱いしないでよ兄さん!」
瑠璃はテーブルに両手を叩きつけた
「瑠璃…!」
「私だってあの時とは違う!強くなったの!それにこれはリンと話し合って決めたことよ!」
「リン…!?」
「ええ、そうよ」
リンは目を瞑りながら声を上げた
「アカデミアに攻撃を仕掛けるんだったら、私たちも参加する…私と瑠璃は、アカデミアにぎゃふんと言わせないと気が済まないわ」
「リン…」
「…だがだめだ!許せん!」
「兄さん!」
「俺はもう、お前を失いたくない!ユートも同じ思いだ!」
「っ…それは…」
瑠璃は言葉を濁らせた
「…俺も隼と同じ思いだ。もう2度と、瑠璃を話したくない」
「…ならデュエルよ、兄さん!ユート!わたしが勝ったら、アカデミアについていくことを認めてもらうわ!」
瑠璃はデュエルディスクを構えた
「瑠璃ィ…!」
「…だが、2対1は…」
「あら、誰が2体1って言ったのかしら?…私はこっちにつくわ」
リンは瑠璃の肩に手を置いた
「リン…!」
「これで2対2よ!さぁ…!」
他の3人もデュエルディスクを構えた
「先に言っておくが、テーブルデュエルな。デュエルディスク使うなよ、アカデミアに『私はここです』っていうつもりか?」
遊記の一言で、4人はデュエルディスクを解除して、それぞれデッキをテーブルに置いた
「…2対2のタッグデュエル。デッキはそれぞれ別だがフィールド、墓地、除外、LPは共有。LPは8000スタート、攻撃ができるのは、2回目の自分のターンが来たら…それでいいな?」
「「ああ」」「「ええ」」
「…じゃあ、デュエル開始の宣言をしろ、沢渡」
「えっ俺ぇ!?でゅっ、デュエル開始ィィィィィ!!!」
「「「「デュエル!」」」」
ユート&黒咲 LP8000
瑠璃&リン LP8000
~~~
「…ふぅ」
4人がデュエルしている最中、遊記は拠点の外に出ていた
イチ『お疲れだな』
「まぁな。…ユースケ、ユージ。お前達はどうなんだ?リンと瑠璃がアカデミアに行くこと…」
スケ『…確かに、できれば行ってほしくないと思う。もともと俺がシティから離れた理由は、急にいなくなったリンを探すためだったからな』
「そうだったのか?」
スケ『ああ。リンがいなくなったことを聞いて、いてもたってもいられなくなってな。その足でD−ホイールに乗って、走り出しちまった』
「どうして誰かに言ってから行かなかったんだ…」
遊記は頭を抱えた
スケ『仕方ないだろ、リンを攫った奴らがまだ近くにいるって思ったからな』
イチ『そんなにリンって娘のこと大事なんだな?』
スケ『当然だろ?ユーゴと同じ、俺の大事な弟子だからな。クロウやジャックと同じだ。あいつらも、大事な仲間だしな』
「そうかい」
スケ『だからこそ、できればアカデミアには行ってほしくないけと…リンが決めたことだ。今更俺が何か口を出すことはない』
「ユージはどうだ?」
ジ『俺もユースケと同じだ。瑠璃が決めたことなら、特に何もいうことはないさ。それに・・・』
「それに?」
ジ『たとえ隼やユートに負けたとしても、絶対についていくだろうね。頼もしい相棒もできたし、仲間もできた。今の瑠璃ならもう大丈夫だろうさ』
「ずいぶんと信用してるんだな」
ジ『というより、瑠璃は昔からここぞというところで自分の意思を曲げないところがあるからな。あと…遊記』
「なんだ?」
ジ『瑠璃にまだ薦めてないカードあるでしょ。『LL』に合うカード』
「・・・」
スケ『そうなのか?』
「…まぁ、ある」
ジ『どうしてそれを渡さなかったんだ?』
「・・・渡してもよかったんだがな・・・」
遊記はポケットから1枚のカードを出した
スケ『それは?』
「『
イチ『それのどこがやばいんだ?瑠璃の使うデッキって、確かレベル1モンスターの集まりだったよな?やばい奴なんてどこにも…』
「やばいのは『LL』の融合モンスターなんだよ」
イチ『融合モンスター?』
「インディペンデント・ナイチンゲールっていうモンスターだ。効果の一つに、自身のレベル1つにつき相手に500ポイントの効果ダメージを与える効果を持っている」
スケ『それのどこがやばいんだ?』
「『
スケ『5000のバーンダメージ!?』
「本来は効果ダメージは対策しないからな…みんな大ダメージくらってた」
イチ『くらってた?みんなその時点で負けたんじゃないのか?』
「俺のところはLP4000スタートじゃなくてLP8000スタートだったんだよ。それでも3~4ターンで決着ついてた。デッキによっては1キルも当たり前だったな」
イチ『LP倍スタート!?』
スケ『それでワンキルって…どれだけの魔境だったんだよ…!?』
「魔境の言葉すら生ぬるい」
ジ『…で、そのカードを渡さない理由になってないんだけど?』
「…渡すわけないだろ、こんな禁止カード」
遊記はカードをしまった
「デュエルってのは本来楽しいものだ。こんな禁止カードばっか使って一方的に叩きのめすもんじゃないんだよ」
ジ『遊記…』
(…まぁ、エラッタ前の混沌帝龍使ったことあるけど)
「…そんなことより、俺たちは明日、アカデミアに攻勢を仕掛けるが…ユーイチ、いいか?」
イチ『なんで俺に許可を取るんだ?』
「いや、一応母校みたいなものだろ?」
イチ『ああ、そうだな。…だが、もうあそこは、俺の知るアカデミアじゃない。だから、思い切りやってくれ、遊記!』
「・・・ああ、分かった」
遊記は空を見上げた
「・・・」
「遊記さ~ん!」
後ろから遊矢の声が聞こえた
「…遊矢?どうした?」
「いえ、そろそろ決着がつきそうだったんで、一緒に見ましょう!」
「そうだな。んじゃ、行くか」
遊記と遊矢は、拠点の中に戻った
はい、というわけで投稿です。
アカデミアに攻め入る前の前日譚みたいなものです
魔改造リン『WW』魔改造瑠璃『LL』vsユート『幻想騎士団』黒咲『RR』のデュエル内容は、皆様の想像にお任せします…
次回、アカデミアにカチコミ
それではまた
そして、良いお年を
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凍河の氷様、トリアーエズBRT2様