スぺちゃんと一丈字トレーナー   作:ダシマ

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第4話「青森:味噌カレー牛乳・しじみ・中みそ」

 

 超濃厚な煮干しラーメンを目指し、青森へ1泊2日の旅に出かけた飛鳥、スぺ、ファイン、そしてゴルシ。当初の目的を果たした彼らはどうするのか…?

 

****

 

飛鳥「さて、これからどうします?」

ファインモーション「煮干しラーメンも食べた事だし、他のラーメンも試してみたいんだけど、いいかな?」

飛鳥「あ、はい。どうぞ」

スペシャルウィーク「他に何がありますか?」

ゴールドシップ「味噌カレー牛乳ラーメン」

 

 ゴルシの言葉に空気が止まった。

 

スペシャルウィーク「み、味噌カレー…?」

飛鳥「知ってる。味噌ラーメンにカレーや牛乳入れたら美味しいんじゃないかって事で、産まれたんでしょ?」

ゴールドシップ「ああ。しかもそれ作った奴の弟子が受け継いで広まったって話だ」

ファインモーション「わー! なんてドラマチックで面白そうなラーメン! 行ってみましょう!」

 

 という訳で、飛鳥たちは味噌カレー牛乳ラーメンが頂けるラーメン屋に向った。

 

飛鳥「…その前に、皆まだ食べれる?」

スペシャルウィーク「私は余裕ですよ!」

飛鳥「こりゃあ、東京帰ったら食事制限しないとな」

ゴールドシップ「オメーもな」

飛鳥「そしてお前もだ」

 

 と、漫才のようなやり取りを繰り広げているうちに店に到着して、4人で頂いた。ちなみにSPたちも交代で食事にありついていた。

 

スペシャルウィーク「美味しい! 札幌ラーメンみたいですね!」

飛鳥「元が札幌ラーメンだからな」

 

 スぺの天然ボケに飛鳥が冷静にツッコミを入れた。

 

ファインモーション「それにしても女性客も結構いるね」

飛鳥「そうですね…」

 

 と、周りを見渡してみると女性客も結構いた。

 

「あー。部活の後のラーメンおいしー」

「もー。食べ過ぎると太るよ奏多」

「そういう亜季こそ」

 

 という女子高生の会話も聞こえてきたが、飛鳥はその女子高生2人を見てぎょっとしていた。

 

ゴールドシップ「どうしたんだよ」

飛鳥「…いや、気のせいだった」

「…?」

 

********************

 

 そんなこんなで2つ目のラーメンを制覇した。

 

ファインモーション「次はどこ行こっか」

飛鳥「ここからだと…弘前の中みそ…」

ゴールドシップ「いや、五所川原に行ってみようぜ」

 

 ゴルシがそう言うと、飛鳥が困惑していた。

 

飛鳥「…五所川原って結構北の方だぞ」

ゴールドシップ「いーじゃねぇか。オマエの瞬間移動のレパートリーも増えるんだぞ!?」

飛鳥「確かにそうだけど、金を出すのファインさん達なんだぞ」

ファインモーション「それなら五所川原の方がいいね! 行こっ!」

飛鳥「え、マジっすか…」

ファインモーション「マジでございます」

 

 そんなこんなで五所川原まで行き、しじみラーメンを食べた。

 

飛鳥「これは…疲れてる時に飲みたいね。このスープ」

ゴールドシップ「おっさんみたいな声出してそうだな」

飛鳥「否定できねェ」

ファインモーション「あっさりしてておいしー!!」

スペシャルウィーク「あ、そういえばトレーナーさん」

飛鳥「ん?」

スペシャルウィーク「この青森のラーメンを作ろうと思えば作れるんですか?」

飛鳥「…まあ、作ること自体は出来るけど、地元で食べた方が美味いものはいっぱいあるな。海鮮とかはまさにそうだ」

 

 飛鳥が冷静にそう言いながら、スぺを見つめる。

 

飛鳥「北海道のホタテとかもそうだろう?」

スペシャルウィーク「え、そうなんですか?」

ゴールドシップ「ホタテ食っててちいせーって思った事はねーか?」

スペシャルウィーク「あっ! あります!」

 

 ゴルシに言われてスぺは納得していた。

 

スペシャルウィーク「東京のホタテはなんか小さいんですよ」

飛鳥「まあ、輸送するときに加工してるからだな」

スペシャルウィーク「そうなんですか!?」

飛鳥「まあ、冷凍保存とかしないといけないから…」

 

 飛鳥がそう言うとスぺは納得していた。

 

飛鳥「まあ、ホタテのように現地で調理して食った方がいい場合もあるし、何ならそれこそ人に作って貰う!」

ゴールドシップ「じゃあ今度そこで調理しろ」

飛鳥「オレがやるのかよ」

ファインモーション「それいいね!」

飛鳥「SPの皆さん的には大丈夫なんですか?」

「色々準備はさせて頂きます…」

飛鳥「…さいですか」

 

 そんな機会がない事を祈るしかない飛鳥であった。

 

 まあ、それはそれとして、五所川原の次は弘前で中みそラーメンを食べたわけだが、すっかり夕方になってしまった。

 

飛鳥「結構食ったな…」

ゴールドシップ「もう流石に晩飯はいらねーな…」

ファインモーション「アハハ…。でも、青森がこんなにラーメンあるなんて知らなかったなー」

飛鳥「そうッスね…」

 

 とまあ、皆満腹になっていた…。

 

************

 

 その夜…

 

キングヘイロー「ハァ…。最近スペシャルウィークさんはこのキングよりもあのトレーナーがお気に入りのようね」

 

 キングは憤慨しながら寮でテレビを見ていた。最近同期であり想い人のスペシャルウィークが自分よりもトレーナーと一緒にいる事が多いのが不満だった。

 

「次のニュースです」

 

 テレビはニュース番組をやっていて、ニュースを放送していたが今から報道されるニュースにキングの目玉が飛び出すことになる。

 

『アイルランドに来日しているファインモーション殿下が本日、おしのびで青森を来訪されたとの情報が入りました』

 

 と、ファインモーションがテレビに映っていたが、飛鳥、ゴルシ、スぺも一緒に映ってたのだ。キングの目玉がぶっ飛んだ。

 

 そしてニュース番組は淡々とファインが青森を訪問した事に触れていたのだが、

 

『ファインモーション殿下と共にトレセン学園からスペシャルウィークさん、ゴールドシップさん。そしてスペシャルウィークさんのトレーナーを務めている一丈字飛鳥さんが同席されているとの事でした』

 

 ゴルシがカメラに向かってピースサインすると、飛鳥がゴルシの首根っこ使って退場させた。

 

キングヘイロー「……!!」

 

 その夜、飛鳥たちはホテルに宿泊したわけだが…。

 

飛鳥「あの、どうして部屋が一緒なんですか?」

ゴールドシップ「オメー。殿下に何かあったらどうすんだ」

飛鳥「SPの立場ないでしょうが!!」

 

 ちなみにSPは外で警備していた…。

 

ファインモーション「まあまあ。あ、ちなみスぺちゃんは私と一緒に寝ようね♪」

スペシャルウィーク「え?」

ゴールドシップ「じゃあお前はアタシと一緒に寝ような♪」

飛鳥「マジっすか」

ゴールドシップ「マジでございます」

 

 

 で、翌日新幹線でトレセン学園まで戻ってきたわけだけど、どうなったかは…お察しください。

 

 

つづく

 

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