超濃厚な煮干しラーメンを目指し、青森へ1泊2日の旅に出かけた飛鳥、スぺ、ファイン、そしてゴルシ。当初の目的を果たした彼らはどうするのか…?
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飛鳥「さて、これからどうします?」
ファインモーション「煮干しラーメンも食べた事だし、他のラーメンも試してみたいんだけど、いいかな?」
飛鳥「あ、はい。どうぞ」
スペシャルウィーク「他に何がありますか?」
ゴールドシップ「味噌カレー牛乳ラーメン」
ゴルシの言葉に空気が止まった。
スペシャルウィーク「み、味噌カレー…?」
飛鳥「知ってる。味噌ラーメンにカレーや牛乳入れたら美味しいんじゃないかって事で、産まれたんでしょ?」
ゴールドシップ「ああ。しかもそれ作った奴の弟子が受け継いで広まったって話だ」
ファインモーション「わー! なんてドラマチックで面白そうなラーメン! 行ってみましょう!」
という訳で、飛鳥たちは味噌カレー牛乳ラーメンが頂けるラーメン屋に向った。
飛鳥「…その前に、皆まだ食べれる?」
スペシャルウィーク「私は余裕ですよ!」
飛鳥「こりゃあ、東京帰ったら食事制限しないとな」
ゴールドシップ「オメーもな」
飛鳥「そしてお前もだ」
と、漫才のようなやり取りを繰り広げているうちに店に到着して、4人で頂いた。ちなみにSPたちも交代で食事にありついていた。
スペシャルウィーク「美味しい! 札幌ラーメンみたいですね!」
飛鳥「元が札幌ラーメンだからな」
スぺの天然ボケに飛鳥が冷静にツッコミを入れた。
ファインモーション「それにしても女性客も結構いるね」
飛鳥「そうですね…」
と、周りを見渡してみると女性客も結構いた。
「あー。部活の後のラーメンおいしー」
「もー。食べ過ぎると太るよ奏多」
「そういう亜季こそ」
という女子高生の会話も聞こえてきたが、飛鳥はその女子高生2人を見てぎょっとしていた。
ゴールドシップ「どうしたんだよ」
飛鳥「…いや、気のせいだった」
「…?」
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そんなこんなで2つ目のラーメンを制覇した。
ファインモーション「次はどこ行こっか」
飛鳥「ここからだと…弘前の中みそ…」
ゴールドシップ「いや、五所川原に行ってみようぜ」
ゴルシがそう言うと、飛鳥が困惑していた。
飛鳥「…五所川原って結構北の方だぞ」
ゴールドシップ「いーじゃねぇか。オマエの瞬間移動のレパートリーも増えるんだぞ!?」
飛鳥「確かにそうだけど、金を出すのファインさん達なんだぞ」
ファインモーション「それなら五所川原の方がいいね! 行こっ!」
飛鳥「え、マジっすか…」
ファインモーション「マジでございます」
そんなこんなで五所川原まで行き、しじみラーメンを食べた。
飛鳥「これは…疲れてる時に飲みたいね。このスープ」
ゴールドシップ「おっさんみたいな声出してそうだな」
飛鳥「否定できねェ」
ファインモーション「あっさりしてておいしー!!」
スペシャルウィーク「あ、そういえばトレーナーさん」
飛鳥「ん?」
スペシャルウィーク「この青森のラーメンを作ろうと思えば作れるんですか?」
飛鳥「…まあ、作ること自体は出来るけど、地元で食べた方が美味いものはいっぱいあるな。海鮮とかはまさにそうだ」
飛鳥が冷静にそう言いながら、スぺを見つめる。
飛鳥「北海道のホタテとかもそうだろう?」
スペシャルウィーク「え、そうなんですか?」
ゴールドシップ「ホタテ食っててちいせーって思った事はねーか?」
スペシャルウィーク「あっ! あります!」
ゴルシに言われてスぺは納得していた。
スペシャルウィーク「東京のホタテはなんか小さいんですよ」
飛鳥「まあ、輸送するときに加工してるからだな」
スペシャルウィーク「そうなんですか!?」
飛鳥「まあ、冷凍保存とかしないといけないから…」
飛鳥がそう言うとスぺは納得していた。
飛鳥「まあ、ホタテのように現地で調理して食った方がいい場合もあるし、何ならそれこそ人に作って貰う!」
ゴールドシップ「じゃあ今度そこで調理しろ」
飛鳥「オレがやるのかよ」
ファインモーション「それいいね!」
飛鳥「SPの皆さん的には大丈夫なんですか?」
「色々準備はさせて頂きます…」
飛鳥「…さいですか」
そんな機会がない事を祈るしかない飛鳥であった。
まあ、それはそれとして、五所川原の次は弘前で中みそラーメンを食べたわけだが、すっかり夕方になってしまった。
飛鳥「結構食ったな…」
ゴールドシップ「もう流石に晩飯はいらねーな…」
ファインモーション「アハハ…。でも、青森がこんなにラーメンあるなんて知らなかったなー」
飛鳥「そうッスね…」
とまあ、皆満腹になっていた…。
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その夜…
キングヘイロー「ハァ…。最近スペシャルウィークさんはこのキングよりもあのトレーナーがお気に入りのようね」
キングは憤慨しながら寮でテレビを見ていた。最近同期であり想い人のスペシャルウィークが自分よりもトレーナーと一緒にいる事が多いのが不満だった。
「次のニュースです」
テレビはニュース番組をやっていて、ニュースを放送していたが今から報道されるニュースにキングの目玉が飛び出すことになる。
『アイルランドに来日しているファインモーション殿下が本日、おしのびで青森を来訪されたとの情報が入りました』
と、ファインモーションがテレビに映っていたが、飛鳥、ゴルシ、スぺも一緒に映ってたのだ。キングの目玉がぶっ飛んだ。
そしてニュース番組は淡々とファインが青森を訪問した事に触れていたのだが、
『ファインモーション殿下と共にトレセン学園からスペシャルウィークさん、ゴールドシップさん。そしてスペシャルウィークさんのトレーナーを務めている一丈字飛鳥さんが同席されているとの事でした』
ゴルシがカメラに向かってピースサインすると、飛鳥がゴルシの首根っこ使って退場させた。
キングヘイロー「……!!」
その夜、飛鳥たちはホテルに宿泊したわけだが…。
飛鳥「あの、どうして部屋が一緒なんですか?」
ゴールドシップ「オメー。殿下に何かあったらどうすんだ」
飛鳥「SPの立場ないでしょうが!!」
ちなみにSPは外で警備していた…。
ファインモーション「まあまあ。あ、ちなみスぺちゃんは私と一緒に寝ようね♪」
スペシャルウィーク「え?」
ゴールドシップ「じゃあお前はアタシと一緒に寝ような♪」
飛鳥「マジっすか」
ゴールドシップ「マジでございます」
で、翌日新幹線でトレセン学園まで戻ってきたわけだけど、どうなったかは…お察しください。
つづく