それはある日の事だった。
飛鳥「そういや瞬間移動の練習もしとかないな…」
飛鳥は超能力者としての修業を最近していない事に気づいた。
飛鳥「いや、近接格闘は空いてる時間でやってるんだけど、瞬間移動は仕事とかもあるからね…」
じゃあどこに移動する?
飛鳥「んー…そうだね。じゃあ、京都あたりに行ってみようか」
そう言って飛鳥が瞬間移動をしようとすると、スぺとゴルシが飛鳥の体に触れた。
飛鳥「…ねえ、何やってんの」
スペシャルウィーク「トレーナーさん。そんな事言って自分だけ美味しいもの食べに行こうとしてません?」
飛鳥「今日はオフだ。何をしてもいいだろう」
ゴールドシップ「悟空も大勢の人間を連れて瞬間移動させてるだろう。それも修行になるんじゃねーのか?」
飛鳥「失敗しても責任は取らねェぞ」
ゴールドシップ「取れよ。責任取らない癖にでかい顔をするのが今の日本人の悪い所…」
ゴルシがそう言いかけた次の瞬間、飛鳥は無言で瞬間移動した。
無事に成功し、京都駅の人気のない場所に瞬間移動が完了した。
飛鳥「無事にたどりついたみたいだな」
ゴールドシップ「駅の中じゃねぇのかよ」
飛鳥「パニックになるだろうが」
そんなこんなで飛鳥達は移動する。
スペシャルウィーク「バス凄く混んでますねぇ…」
飛鳥「まあ、京都は如何にも日本って感じがするからな…」
ゴールドシップ「大阪の方が多いんじゃねぇの?」
飛鳥「そりゃ多いよ。関西空港があって交通アクセスが豊富だもん。仕方ない、タクシーで行くか…」
そう言って飛鳥はタクシーを使って移動する事にした。
飛鳥「四条大宮まで」
「駅で宜しいですか?」
飛鳥「はい」
飛鳥が運転手に行き先を伝えると、スぺとゴルシが不思議そうにしていた。
スペシャルウィーク「大宮…?」
飛鳥「埼玉にもあるけど、京都にもあるんだよ」
ゴールドシップ「何食べる気だよ」
飛鳥「親子丼」
飛鳥の言葉にスぺとゴルシが驚いた。
スペシャルウィーク「京都って親子丼が有名なんですか?」
飛鳥「いいや? 卵料理全般が有名だよ。最近はたまごサンドとかもテイクアウトされてる」
そんな事を言ってるうちにタクシーは動き出したが、すぐそばの通路にグラスワンダーとラッキーライラックがいた事に気づいた。
飛鳥「あれ? グラスとライラックだ…」
ゴールドシップ「あー。そういやアイツら昨日ここでイベントだって言ってたな」
飛鳥「へー…」
するとライラックが飛鳥達の存在に気づいてぎょっとした。
飛鳥「あーあ。見つかっちゃった。まあいいや」
そしてタクシーは無情にも彼女たちの元を去っていった…。
グラスワンダー「…ララさん。どうされたんですか?」
ラッキーライラック「…スぺ先輩がおりました。トレーナーはんやゴールドシップはんも一緒に…」
グラスワンダー「えっ!!?」
******
飛鳥「よりによってグラスに見つかるとは」
ゴールドシップ「まあ、京都だしな」
飛鳥「まあ、オチが確定した。最後の晩餐と決め込むか…」
ゴールドシップ「そんな事言って最後の晩餐にしねーのがオメーだろ」
飛鳥「まあね!」
そんなこんなで四条大宮にたどり着いた。かの有名な餃子チェーン店の1号店がある事でも有名だし、嵐山電鉄の始発駅でもある。
スペシャルウィーク「トレーナーさん。その親子丼のお店はどこですか?」
飛鳥「あそこ」
そう言って3人が店の中に入っていった。
飛鳥「まあ、卵料理もそうだが鶏料理で有名なお店だな」
ゴールドシップ「…オメー。確か出身は大阪だったよな。浮気か?」
飛鳥「ちゃうちゃう。それとこれとは話は別やで」
飛鳥がわざと関西弁を披露してみせたのもつかの間、3人で親子丼を1個ずつ注文した。
そして親子丼がやってきて、中身を確認すると、鮮やかな卵とじとオレンジ色に輝く黄身がスぺ達の目を引いた。
スペシャルウィーク「と、とっても鮮やかですね…」
飛鳥「卵とじ用とトッピング用で分けてあるね…」
ゴールドシップ「オレンジと黄色だから緑色の三つ葉も目立つな…」
3人はそれこそ親子丼を目で楽しんでいた。そして一通り楽しんだ後、口の中でも楽しんだ。
スペシャルウィーク「おいし~~~~~~~!!!!」
飛鳥「美味しいけど、ここは店の中だ。ボリューム抑えろ」
スペシャルウィーク「えへへ…すみません…」
飛鳥に注意されてスぺが笑ってごまかすと、店員さん達がスぺに気づいた。
「あのう…もしかしてスペシャルウィークさんですか?」
スペシャルウィーク「え? あ、はい。そうですけど…」
「やっぱり!!」
「此間レース見ましたよ!」
と、そのままレースの話になって大盛り上がりになった。そして飛鳥とゴルシはそんなスペを温かく見守っていた。
飛鳥(任座トレーナー。スぺはちゃんとお客様に受けいられてますよ)
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まあ、30分ほど盛り上がったのち、飛鳥たちは次の場所に行くため、店を後にしたが、少しだけサービスしてくれた。
ゴールドシップ「はー! 食った食ったー」
飛鳥「さて…帰るか」
ゴールドシップ「は?」
スペシャルウィーク「もう帰っちゃうんですか!?」
飛鳥「オレとしてはもう用事は済んだけど、もうちょっと見ていくか・」
ゴールドシップ「ったりめーだろ! 19時くらいまでここにいて瞬間移動使って大勝利って流れだろうが!」
飛鳥「まあ、戻ってこれたとしてもフジ先輩にバレてそうだけどね…。あ、そういやスぺ。グラス達から連絡来てたりしてないか?」
スペシャルウィーク「…その、さっき来てました。今どこにいるんだって」
飛鳥「そっか…」
飛鳥はふっと笑った。
飛鳥「どうするゴルシ」
ゴールドシップ「かくれんぼだな」
飛鳥「そうか。かくれんぼだな」
「見つけましたよ」
「見つけましたえー」
飛鳥「皆さん。生きてまた次回お会いしましょう。では」
つづく