第9話
ある日の事。スペシャルウィーク達は課外学習に出かけていて、昼食時になった。昼食は自由で自分で作って来てる者もいれば、コンビニの総菜を買ってきてる生徒もいた。
そんな中スペシャルウィークは同期であるエルコンドルパサー、グラスワンダー、セイウンスカイ、キングヘイロー、ツルマルツヨシ、ハルウララ、カワカミプリンセスの8人で食べていたが、スぺはウララの弁当に注目していた。
スペシャルウィーク「あれ? ウララちゃん。そのお弁当ってチキン南蛮…ですか?」
ハルウララ「そうだよ! チキンナンバンだよ!」
ウララの弁当は米にニンジンを一口サイズにカットしたものに、大きな唐揚げにピンク色のソースがかかっていたが、スぺはピンク色のソースに見覚えがなくて困惑していた。
セイウンスカイ「チキンナンバン…?」
ツルマルツヨシ「チキン南蛮ってタルタルソースじゃ…」
キングヘイロー「高知県のチキン南蛮はオーロラソースをかけるのよ」
スペシャルウィーク「あ、これオーロラソースだったんですか!?」
オーロラソースとはケチャップとマヨネーズを混ぜたソースである。
セイウンスカイ「へー。高知じゃオーロラソースなんだ」
エルコンドルパサー「どうしてデスカ?」
ハルウララ「どうしてだろう。考えた事なかった」
ウララも分からずにいると、
セイウンスカイ「まあ、ググれば分かるよね」
キングヘイロー「オーロラソースのチキンナンバンを広めたお弁当屋さんのご主人が、宮崎でチキン南蛮を食べた時に弁当に流用しようとしたのだけど、その時にオーロラソースに変えたのよ」
セイウンスカイ「それ、風見トレーナーから聞いたの?」
スカイの言葉にキングは眉間にしわを寄せた。その通りだと言わんばかりに…。
カワカミプリンセス「その通りですわ。で、このお弁当は琴美さんに作って頂きましたの!」
「琴美さんに!?」
スぺ達の脳裏に琴美の顔が思い浮かんだ。
スペシャルウィーク「頼んだんですか?」
ハルウララ「うん! トレーナーもだけど、琴美ちゃんもお料理上手なんだ!」
カワカミプリンセス「あの2人も普段はお弁当なので…」
キングへイロー「で、ウララさんがチキン南蛮で答えた時に、トレーナーがオーロラソースの方かって聞いたのよ」
思った他天智と琴美のスペックが高くてスぺ達は困惑していた。
セイウンスカイ「けど、風見トレーナーもよく知ってたねー」
キングヘイロー「…ウララさんが高知出身だと聞いた時に色々勉強したそうよ。私やライスさんが来る前は食事管理とかもしてたから」
そんな中、スぺはウララのチキン南蛮を見つめた。
スペシャルウィーク「あ、あのう…ウララさん」
ハルウララ「なあに?」
キングヘイロー「チキンナンバンを分けてくれ。でしょ? キングのを1個あげるわ」
スペシャルウィーク「え!? いいんですか!?」
エル・グラス・スカイ・ツヨシ「ご馳走様でーす」
キングヘイロー「いや、私の分がなくなるわよっ!!!」
ハルウララ「みんな琴美ちゃんのお料理美味しかったって!!」
琴美「そ、そうなんだ…」
トレセン学園に戻ってきて、ウララは天智と琴美に報告したが、思った以上に沢山の人に食べられていて、ちょっと驚いた。
琴美「口にあって良かった…」
ハルウララ「うん! とっても美味しかったよ! また作ってね!」
ウララの言葉に琴美が苦笑いすると、天智は誇らしげだった。
カワカミプリンセス「とっても嬉しそうですわね。トレーナーさん」
天智「ええ、そうですね」
誇らしげなのもそうだが、やっぱり彼女が褒められて嬉しそうだった。
すると…
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
スペシャルウィークの悲鳴が響き渡った。
天智「まさか…」
天智は察したが、一応のぞき込んでみると、飛鳥がチキン南蛮をめっちゃ作っていた。
スペシャルウィーク「それ全部自分で揚げたんですか!?」
飛鳥「それとほか弁の奴買ってきた。お前は寮の飯があるだろう」
スペシャルウィーク「いや、まあそうなんですけどぉ!!」
すると生徒会副会長のナリタブライアンが現れた。
飛鳥「現れたか…」
ナリタブライアン「ラーメンの話ではファインモーションが現れていたな。なら肉は私だ」
飛鳥「ハヤヒデさんに怒られるぞ…おお天智。お前もいたのか」
天智「あの…」
飛鳥「いやー。高知のチキンナンバンの話聞いたら、作ってみたくなってよ。そういや晩飯どうすんだ?」
飛鳥がそう聞くと天智は琴美を見た。
琴美「えっと、今から仕込みをするので…」
飛鳥「そっか。まあ、材料もあるからどうだ。一緒に」
天智「え!? いいんですか!?」
飛鳥「まあ、どっちにしろスぺとブライアンがずっと居座るつもりだろうからな。構わないよ」
とまあ、急遽チキン南蛮パーティーが始まった。高知と宮崎の食べ比べが始まった。
***
参加者
飛鳥・スペ
天智・琴美・ウララ・キング・カワカミ・ライス
ブライアン
飛鳥は黙々とチキンを揚げていき、スぺ・ブライアン・ライスを中心に食らいついていく。
スペシャルウィーク「宮崎も高知も美味しい!!」
ハルウララ「そうだねー! タルタルソースもおいしー!!」
ライスシャワー「ごはんも進むね…」
ナリタブライアン「ガツガツガツガツガツガツ…!!!」
とまあ、そんな感じで天智・琴美・キングはスぺ達の様子を遠くから見ていた。
飛鳥「あ、そうそうブライアン」
ナリタブライアン「何だ」
飛鳥「野菜ありがとな」
ナリタブライアン「ああ…。実家から無駄に送られてきたから遠慮なく食べるとい」
飛鳥「あれ、焼肉やホイコーローとかにしてハヤヒデさんとゴルシと食ったよ」
ナリタブライアン「はぁ!!?」
スペシャルウィーク「ちょっと聞いてないんですけど!?!」
飛鳥「いや、チョロっと教えただろう」
とまあ、またしても一本取られたとスぺは憤慨していた。
キングヘイロー「…完全に胃袋掴まれてるわね」
天智「そ、そうですね…」
カワカミプリンセス「まあ、風見トレーナーは琴美さんにハートも掴まれてますわよね」
天智「その通りですね」
天智があっさり認めると、琴美は顔を真っ赤にした。
「キャー!! 熱い!!」
琴美「あ、あのう…」
ウマ娘達の言葉に琴美が汗を流しながら恥ずかしがっていた。
飛鳥「チキン南蛮より熱々だな」
琴美「うううう…」
天智「……」
天智はしまった…と言わんばかりに滝のように汗を流していた…。
ナリタブライアン「ええい!! 食らいつくしてやる!! おかわり!!」
「残念だがお前はここまでだブライアン」
「生徒会の仕事をさぼって何をしている!!」
ナリタブライアン「」
この後ブライアンは退場させられましたとさ。
つづく