響の終わり   作:みみのくるみ

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最後まで見ていただけるとありがたいです。


敗北

「ざまあみろ、プリキュア...じゃなくて北条響!」

後ろからセイレーンの声が聞こえた。だけど私には、言い返す気力もなかった。私は、コイツらに負けてしまった。絶対に勝てるって思ってた。奏と力を合わせれば、どんなことも乗り越えていけるんだって思ってた。だけどそれは、一種の勘違いだったみたい。今は、そんなことなんてどうでもヨカッタ。もう、終わったことなのだから。

__________

学校が終わり、奏とラッキースプーンへ行って、たらふくカップケーキを食べて今日も幸せだった。鼻の頭にわざと付けたクリームを、呆れながらも笑顔でとってくれる奏が可愛いなって思えた。

そんなとき、アイツらが現れて私達は変身した。だけど、リズムの様子がおかしかった。手と足の痙攣が止まらず、呼吸が荒くなり突然、戦闘不能に陥った。私は、リズムを木の下で休ませてから再びネガトーンの元へ向かった。

建物の姿をした今日のネガトーンは、その大きい拳を私の腹に食い込ませてきた。私は頭が真っ白になっちゃってそのまま地面に叩きつけられた。激痛に耐えながらも、立ち上がろうとした時、私の腕が光りはじめて、変身がゆっくりと解け始めた。ハーモニーパワーが薄れてしまったのかと、木の下に横たわっているリズムの所へいった。体を揺すってあげてもリズムはもう動かなかった。私は泣いた。もう一生泣けないぐらいないた。2時間くらい泣いたかもしれない。その間にネガトーンは隣町への侵攻を始めていた。リズムは、どんどん冷たくなって腐敗が進み、周りにはハエがたかりはじめた。...何だかさっきまで凄く悲しかったのに、涙が止まった瞬間、奏に対して何も思わなくなった。むしろ、ハエがたかり、腐敗臭で私は気持ち悪くなった。そして私は、奏を土の中に埋めて誰にも見つからないようにした。なんで、こんなことしたんだろう?...自分でもよくわかんない。とりあえずその場から離れて、大通りに出て家に帰った。街のみんなは、いつものようにプリキュアがネガトーンをやっつけてくれたのかと安心した顔をしていた。安心した顔をしてられるのも今のうち、もう、プリキュアなんていないんだから。奏が死んだことで自動的にプリキュアになれなくなった私は、自分をずっと責めていた。

__________

帰宅した私は、戦いを放棄した私にギャーギャー言ってくるハミィの首を絞めてフェアリートーンと一緒に捨てた。そして、私は、街を守れなかった自分を罰するために、キュアモジューレを手に取って.....窓から落とした。砕ける音が心地良く、つい涎が垂れた。もう、罪を負わなくて済むんだ、という安堵の気持ちと、もう二度とプリキュアにはなれないんだ、という悔しさが混ざり合って、複雑な涎が私の顎を伝った。あっという間にモジューレは粉々に砕けた。でも、なんだろう?この嬉しさ、この幸福感。奏とハミィとフェアリートーンがいなくなったことで感じられるこの解放感。もう、戦わなくていいんだ、好きなことばっかりやっていいんだ。だけど、私はもう、奏に会えない、プリキュアになれない。...いっそのこと、この罪から逃げてしまおうか?でも、どうやってこの罪から逃げよう?ていうか、なんで奏を埋めたんだっけ?あれ?私って何をそんなに悩んでいるんだっけ?

あれ?あれ?あれ?あれ?あれ?

私の頭の中がどんどんかき回されて、かき回される度に涎が垂れた。

多分、私は奏の事が好きだったんだ。でも、多分、奏は王子先輩が好きだった。ー

私は、私は.......。奏が大好きだった.....と思う、多分。




次回へ続きます!
次回はR18要素を入れるつもりですので、閲覧にはお気を付けください。
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