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先輩の唇から自分の唇を離すと、先輩は、一瞬だけ目を閉じて、何かを決心したかのように目を見開いた。
「ドサッ」
一瞬、何が起こったのか自分でもわからなかった。先輩は、私をベッドに押し倒して身動きがとれないようにした。
「王子先輩、やっと...その気になってくれたんですね」
私がいやらしい笑顔で言うと、先輩は無言で顔を近づけてきた。
私は、彼に全てを委ねた。激しい痛みに耐えながらも、その後に感じる、とろけるような快楽に溺れていった。先輩は、ずっと無言だったけど、最後に果てた時、私を抱きしめて、こんなことを言った。
「僕は、北条さんのこと、好きではないです。でも、あなたが困っているときには手を差し伸べます。いまのあなたには、精神的なダメージが大きい。だから、誰かに頼りたくなってしまうんですよね?だったら、いつでも僕を頼りにしてください。」
「ガシャン」って私の中にある、何かが崩れた。
無言で頷くと、先輩は頭を撫でてくれた。
でも、私も、先輩に対して、「すき」という感情はなく、ただ体だけの関係でありたいと思っていた。
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帰る時には、もう夜だった。パパには部活が長くなるって連絡したから、友達の家に泊まるって言って、朝に帰ろうかな、と考えていた。現在PM9:48。さて、どうしようか。遠回りだけどラッキースプーンの前を歩いて帰ろうとしたとき、小柄なポニーテールの女性と、大柄でコック姿の男性と、小さい小学生くらいの男の子が、丘のほうに向かって、走っていったのがみえた。
私はすぐにわかった。彼らが南野奏の家族であることを。気になって、小走りで後を追うと、彼らは警察の人と何やら話をしていた。奏のお母さんは、顔を覆って肩を震わせていた。彼らの隣には、ブルーシートで覆われた奏の姿があった。どうしてバレたのだろう。なぜ、埋めたところがわかったのだろう。とにかく謎だらけだった。でも、私はそこで思い出すことをやめた。もう、終わったことだから。
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嫌なものを思い出したせいか、何だか体が満たされなくて、丘を降りて、子供は侵入禁止のホテル街を歩いていると、早速声がかかった。
「君、1人?!可愛いね。」
サラリーマンが私の肩に手を回しながら顔を近づけてきた。明らかにキスしようとしてる。だけど私は、サラリーマンの唇に人差し指をつけて
「ホテル行こ」
と誘ってみた。サラリーマンは私を即座にホテルへ連れて行ってくれた。
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帰ってきたのは翌日の昼だった。丁度、休日でだったのでよかった。サラリーマンは、なかなか私を家に帰してくれなくて、よくわからない種類のお酒も飲まされた。
クタクタになり、家に帰るとパパが心配そうな顔をしていた。でも、私の目にはもう何も映らない。
「どうした!?そんなクタクタになって!」
「別にいいじゃん、お前に関係ねーよ」
パパを押しのけて通り過ぎた瞬間、酒臭さが充満した。
「響、お前...!?」
気付いたみたい。
でも、もう届かない。
「パパ、私もう子供じゃないんだよ?大人の女になったんだよ?だから、これ以上口出ししないで」
パパの返答を待たないまま自室にもどり、制服を脱ぎ捨てて、自ら汚した体を見る。サラリーマンに付けられたキスマークが数十個もあった。でも、これは決して愛の証なんかじゃない。私は、これと引き換えにお金を貰った。これを、援交て言うんだって。初めて知った。
しばらく、この快楽から抜け出られないかも。
_____奏?聞こえる?私、王子先輩と超仲良くなっちゃったよ!奏にはすごーく申し訳ないって思ってる...だけど、溺れたらそこから一生抜け出せないの。クセになるくらいね。...あ!そうだ、これは奏に言ってあげないと!
...王子先輩の、案外小さかったよ。
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このキスマークは、消えそうにない。
最近、色々と忙しいので、ゆっくり更新になると思いますが、第4弾も、ちゃんと更新したいと思いますので、応援よろしくお願いします!