リィンフォース・ツヴァイちゃんの無茶な要求とは?
それでは本日ももふキッチン開店です☆
それが行われたのはなのはの一言からだった。
「はやてちゃんもリハビリ終わって、私たちの学校に編入することに決まったしお祝いのパーティしようよ♪」
闇の書事件から3か月がたち、年も超えもうすぐ春になるというこの頃。なのはの提案はその場にいた全員満場一致で開催が決まった。
その場にいたのはなのは含め八人。なのはを筆頭にはフェイト、はやて、ヴィータ、シグナム、シャマル、ザフィーラ、そして当たらに仲間に加わったばかりのリィンフォース・ツヴァイだった。
どこでやるかを話し合っている最中、最初はなのはの両親がやっている喫茶店でという流れだったのがツヴァイの一言で流れが変わる。
「やるならお父さんの所がいいと思いますぅ!!」
一瞬全員が「お父さん?」と頭にはてなマークを浮かべるがツヴァイが「もふキチお父さんの事です!」と叫んだので、それでも頭にはてなが浮かぶがフェイトが―――
「ああ、成程。リィンちゃんはもふキチさんが制作した融合機だからお父さんなんだ」
といったので全員が「ああ、成程…」となったのだ。哀れもふキチ、嫁さんちゃんといるのに子供ができてしまった。
ここで捕捉なのだが、もふキチの嫁というのはもふキチの世界にいるアマテラスのことだ。亡くなってすぐの頃、まだゲームの世界だったかの地の守護をしていたアマテラスに転生、その後現実となったことでもふキチと奇跡の再会を果たしている。
もふキチの嫁アマテラスことみゆきは意外と独占欲が高く、もふキチにそっち方面で矢印を飛ばすととんでもないことが起きる。
しかも制作ってだけで「どこで子供拵えはったん?」とはんなりとした静かな京言葉で圧をかけてきそうだ。
なお二人の間に(転生後は)子供はいない。生前は八人の子供、五人の孫、三人の曾孫に一人の玄孫がいた。
することはしているのだができる気配がないのだとか…。
―――閑話休題―――
「お父さんの所なら経費ゼロで美味しいもの食べ放題です!!」
とツヴァイは力説する。たしかになのはの両親の所でも頼めば経費ゼロでやってはくれるだろうが良心が痛む。だがもふキチの所なら―――。
全員がそう考えていたが別にもふキチ、ただで食わせてくれるわけでもないのだが…。その時に持っている何かしらと物々交換な形で一応商売はしている。
特に町のもとNPC達からはきちんと正規料金を貰っているのだ。まああの世界でしか通用しない硬貨だからそれは仕方ないのだが。
ということで急遽会場をもふキッチンに変更し、早速ツヴァイがもふキチに連絡する。
※※※
ありのまま怒ったことを話すぜ…。
急にリィンフォース・ツヴァイから
何を言ってるのか理解はできるが何故そうなったのが全く分からない。白昼夢?そんな生易しいものじゃ―――。
うむ、ネタに走っても状況は変わらんの。しかも明日とか言い出す始末…。向こうとこっちで時差が生じておるので下手すれば数時間後に来るかもしれない。しかもタダでとも言われて大赤字決定なんじゃが…。しかも儂の事お父さんと呼びだすし。
わしまだみゆきとの間に(生前除く)子供おらんのにみゆきがいるところでそんな風に呼ばれたらエターナルコフィンもびっくりなくらい温度が下がるぞ…。下手すりゃ儂が死ぬ(いやフェンリルじゃから死ぬことはないが……ヴィーサルの靴がない限り)。
はぁ…とため息をついておったら、儂の店で店員やり始めたリィンフォース・アインス(以後アインス)が声をかけてきた。
「
「ツヴァイから伝言飛んできての、はやてちゃんの回復と学校編入の祝いで儂の所でただ飯食わせろと言ってきおった」
まあ、今まで料金取らんかったからただ飯食わせてくれると思ったんじゃろうが…。いや子供から金とる気も最初からなかったがの?ただ急すぎるんじゃよ。
「あの子はまったく……後でみっちり叱っておきます」
「やるときは東の草原でやってくれ。以前南と西で暴れまくったやつがいてそこの責任者が『次があったら首謀者の命はないと思え』的なこと言っとったからの」
以前どっかのバカがやらかして大変な目にあったからのう…。東はダンジョンや森林があるだけで元NPC達もおらんし集落もないから大丈夫じゃろ。
とはいえお祝いのパーティか。どんなもん作ったらええんじゃろ?子供のパーティなんてあっまりやったことがないでの…。どんなもん作ればえええかわからんわい。
自分に思考加速を施して儂が選んだ料理は、生前のパーティでも出たことがある料理ばかりになった。
―――
結局彼女らが来たのは二十時間後だった。四時間のずれがあったがまだ何とかなってよかったと思う。
料理は結局ピンチョスや数種類のカナッペ、他にはミニバーガーや唐揚げなど庶民っぽいものもいくつか用意した。ケーキは前回好評だったレアチーズとベリーのタルトを用意した。
「本当にごめんなさいなの…」
「ちょっとあの時はテンション高くなっちゃって…」
急遽パーティに儂の所にしたことを後に反省したなのはちゃんとフェイフェイが謝りに来てくれた。まあ、今度から何かしたいときは事前に連絡くれと言っておいた。
「もふキチはん、ほんまにおおきに。急やったのにこんなに作ってもろて」
「ええんじゃよ、今後気を付けてくれればの。それより身体はどうじゃ?」
二人の後にはやてちゃんもお礼と謝罪をしに来てくれた。そのついでに体調を気になって聞いてみたのだが―――
「まだ歩くのに少し違和感ありますけど、日常生活には支障はないって主治医に太鼓判もらいましたわ」
「そうか、リハビリきつかっただろうけど用頑張ったな」
儂はそう言ってはやてちゃんお頭をポンポンと優しくたたいた。それにはやてちゃんは「へへへ…なんやお父ちゃんにあやされとるみたいでくすぐったいわ」と言ってたが。
そうそう、儂を父親呼ばわりしこのパーティを開くことになった原因はというと―――
「お前はどうしてそう考え無しなんだ!!」
「ご、ごめんなさいですぅ!!」
アインスに絞られておった。ツヴァイ、ちゃんと反省するんじゃぞ。
※※※
パーティも終盤に近付いてきたころ、もふキチはそうだと思いだしアイテムボックスを見られないようにごそごそと漁る。そして出てきたプレゼントの装飾を施された小さな箱をもってはやてに話しかけた。
「これは儂からの回復祝いじゃ」
そう言って渡した箱の中にはアイオライトのはめ込まれた小さなネックレスが入っていた。
「そんな、強固斧内に歓待してもろたのに受け取れまへん!!」
「そういわずに持っておきなさい。それに付いてる石はアイオライトといって冷静に物事を見据えられると言われている。今後もし何か苦しいことがあってもお前さんを助けてくれるじゃろ」
そう言ってもふキチは押し返そうとしたプレゼントをはやてにつけてあげた。
「綺麗な石…もふキチはん、ほんまおおきにな」
少し目じりをにじませながら飛び切りの笑顔を向けるはやて。それを見ていたツヴァイは「私も何か欲しいです!!」と騒ぎ出す。
なのでもふキチはそばに置いてあったバスケットを開けてツヴァイに見せる。
「わぁ、これってもしかして……」
バスケットの中にはミニチュアのお部屋の様相をしていた。ツヴァイは小さなお人形サイズなのでこれは彼女専用の個室なのだ。
「お父さんありがとうですぅ!!」
そういってツヴァイはもふキチの顔に抱き着いた。
実はこれ、もふキチの妻であるみゆきの提案なのだ。もふキチはツヴァイのことをみゆきに話したのだが、「まあ、自分で生みだしたもんには違いあらへんし、お父はん言われても仕方ないかもあらへんね」と容認した後、「はやてはんに回復祝い渡すんやろ?せやたら自分もと言いかねへんさかい」といって超特急で彼女が作ってくれたものだ。
「なんや本当に親子みたいやなぁ…」
ぽつりとその光景に言葉を漏らすはやて。もちろん小さなその声を狼の
「なんあらさっき言ってくれたみたいに父親と思ってくれてもええんじゃぞ?」
かなり爺な父親じゃながな、と笑いながらそういうもふキチ。「ほんまに?」と問うはやてに「うむ」と答えるもふキチ。
「お父はん…へへ、なんやくすぐったいな。ほんまのお父はんのことはあんま覚えてへんけど……」
そう言ってはやてももふキチに抱き着きに行き「あったかいわぁ」と呟くのだった。
ということでもふキチ二児の父親になりました(何故こうなった)
もちろんみゆき公認です。じゃないとエターナルコフィン以上に凍らされます。
それでは次回お会いしましょう。See you next story,バイバイ☆
追記:感想とかお星さまくれると嬉しいです